JPMorgan、独自ブロックチェーンでドル-ユーロ即時交換を開始
Crypto Troll
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JPMorganが独自のブロックチェーン「Kinexys」を用いた即時ドル-ユーロ決済機能を開発し、今後数カ月で運用を開始する予定であることが、Bloombergによって報道されました。
JPMorgan will soon offer instant settlement for foreign-exchange conversions between the dollar and the euro via its Kinexys blockchain platform and plans to add sterling to the service over time https://t.co/irOxwpIj8L
— Bloomberg (@business) November 6, 2024
この新機能では、同行のトークン「JPM Coin」を利用し、参加機関間の迅速で安全な取引が実現されます。規制当局の承認が得られ次第、ポンド取引の対応も追加する計画です。
現在、Kinexysは1日あたり20億ドル以上の取引を処理しており、ドルとユーロ建ての決済をサポートしていますが、同行の1日10兆ドルに及ぶ決済量と比べればまだ一部に過ぎません。
効率化とコスト削減を実現
JPMorganのKinexysのグローバル共同責任者であるナヴィーン・マレラ(Naveen Mallela)氏によると、同行はブロックチェーン技術を活用して、ドル-ユーロ取引に要する従来の最大2日間の決済時間を短縮し、コスト削減と流動性の向上を目指しています。また、取引手数料収入に加えて、流動性とFXスプレッドからの収益も見込んでいると述べています。
しかしながら、機能の拡充と顧客層の拡大を図る一方で、同行のブロックチェーン事業は現在収益を上げていないとされており、コストと収益のバランスが取れるようになるには3~5年かかる可能性があるとも指摘されています。
情報ソース:Bloomberg