ビットコインマイニング大手マラソンCEO、事業の安定性を強調|AIとの共生も視野に
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ビットコインマイニング企業マラソンデジタルの会長兼CEOであるFred Thiel氏は、CNBCのインタビューで、ビットコインのボラティリティがマイニング事業者に与える影響について述べました。
同氏は「利益率はビットコイン価格に左右されるが、生産コストはエネルギーコストとハッシュレートで決まる。2年以上で見ると、ビットコインは平均に回帰する傾向がある」とコメントし、中長期的な視点で事業を行う上では大きな問題はないと述べました。
Thiel氏はまた、半減期についても言及し、生産基盤の拡大、生産されるエクサハッシュ数の増加、事業の拡大、事業の多角化などにより、事前に準備を進めてきたとしています。
積極的な事業多角化を進めるマラソン社
マラソン社はビットコインマイニングだけでなく、プルーフオブワーク型の仮想通貨Kaspa/$KASのマイニングも行っており、キロワットあたりの収益はビットコインよりも高いことを明らかにしました。
しかし、ビットコインへの注力も怠らず、現在20,000BTC以上を保有していることをアピールしました。
さらに、Thiel氏は事業の多角化として、AIとビットコインマイニングの組み合わせに言及。AI利用の需要は1日の間で変動するため、データセンターがそれに対応しようとすると電力コストに問題が生じると指摘し、この問題を解決するために両者を共生させる必要があると述べました。
マラソン社は現在、AIとビットコインマイニングを共生的に組み合わせられる施設の構築に注力しており、二相式液浸冷却技術に着目し、多くのパートナーと協議を進めているとのことです。
Thiel氏は「ビットコインマイナーがGPUをホストするビジネスに参入するべきだとは考えていない」と述べ、Nvidiaの製品ロードマップの更新頻度に対応して頻繁に機器を入れ替えることは不可能であり、高い収益性を維持できないと自身の考えを説明しました。
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情報ソース:CNBC