【地方創生】鹿児島県日置市にて「ネオ日置計画」が実施
Crypto Troll
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。
それは一般企業だけにとどまらず、各自治体においても同様であり、Web3プロジェクトが活発化してきています。また、Web3技術以外でも、メタバースなど最新技術を活用した取り組みが行われています。
Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体主導プロジェクトを紹介していきます。
今回の記事では、鹿児島県日置市が実施した「ネオ日置計画」について紹介していきます。
日置市とは
日置市は、鹿児島県の中央部(薩摩半島)に位置しています。
日置市では、妙円寺詣りや流鏑馬いった伝統行事だけでなく、陶磁器「薩摩焼」でも広く知られています。現在でも美山地区では窯元が開かれています。
この他にも、鹿児島県の温暖な気候を活用して、いちごやオリーブの栽培が盛んに行われています。
日置市が取り組む「ネオ日置計画」とは?
日置市は2022年8月、メタバース上に「もう一つの日置」を想像するプロジェクト「ネオ日置計画」が立ち上げました。ネオ日置は誰でも無料で楽しむことができ、地元の人と交流することが可能となっています。
ネオ日置公式サイト:https://neohioki.hiokito.jp/
コロナ禍においても日置市の関係人口を創出へ
ネオ日置事業が立ち上げられた背景として、コロナ禍が挙げられます。
コロナ禍で日置市に行きたいけれど行けない人への要望に応えるため「ひおきとプロジェクト」が開始されました。ブログやファンクラブ、オンライン交流会、メルマガ配信が行われたものの限界があり、新たな方法として仮想空間「メタバース」で交流や共感を深める取り組みが模索されました。
この結果生まれたメタバース建設事業が「ネオ日置計画」です。
ネオ日置は3つの空間によって構成
ネオ日置は大きく3つの空間から構成されています。
1つ目はネオ日置の玄関口「地図空間」。2つ目は日置市内の名所をリアルに再現した「名所空間」。3つ目は古の町をイメージした「城下町空間」や「祭空間」などのその他空間となっています。
新たな交流の形を実現へ
ネオ日置はメタバースであることを活用し、遠隔地との交流や新たな経済循環を創出することで、新たな交流の形を実現しようとしています。
仮想空間であるため高齢者でも手軽に参加でき、足腰の不自由な方でも社会参加を促進することが可能です。若者にとっても、自身の故郷を振り返るきっかけとなります。
まとめ
今回の「地方創生」記事では、鹿児島県日置市が実施したメタバース「ネオ日置計画」を紹介しました。
ネオ日置では仮想空間であることを活かした取り組みがされていることが特徴といえます。多くのプロジェクトがNFTやDAOに注目する中で、メタバースに重点を置いたことは独自のアプローチと言えるでしょう。
また、高齢化が進む日本において疎外されがちな高齢者の社会参加を促進し、若者との交流の場となっていることも、この取り組みの特徴といえるでしょう。
日置市の今後の取り組みに注目が集まります。
日置市公式サイト:https://www.city.hioki.kagoshima.jp/
ネオ日置公式サイト:https://neohioki.hiokito.jp/