パリ・サンジェルマン優勝なのになぜ？ファントークンが30%下落した理由

5月31日に行われたサッカーのUEFAチャンピオンズリーグ決勝で、フランスのパリ・サンジェルマン（PSG）がイタリアのインテル・ミラノを破り優勝しました。しかし、この輝かしい結果とは裏腹に、両チームの公式ファントークンは試合後に大きく価格が下落し、「ニュースで売る」という市場の典型的な動きが改めて示されました。

パリ・サンジェルマン（PSG）とインテル・ミラノ（INTER）のファントークンは、5月30日からの現在に至るまでの約一週間でそれぞれ30%と50%下落しました。優勝したPSGのトークンでさえ、試合後も投機筋の利益確定売りにより下落が続きました。

ファントークンは、ファンがクラブの簡易的な意思決定に参加できるなどの機能を持つ一方、市場では期待感で動く変動性の高い資産として取引される傾向があります。専門家によると、トレーダーが重要な試合の前に価格上昇を期待して購入し、結果に関わらず試合直前や直後に売却して利益を確定させる動きがパターン化していると指摘されています。

この現象は今回が初めてではありません。2023年にマンチェスター・シティが同大会で優勝した際も、翌日にそのファントークンは約30%下落しました。市場は大きな試合というイベントを、結果を問わず利益確定の機会として認識しているようです。