シンガポール開催のWeb3ピッチコンテストで「Hana Network」と「WeaveDB」が最優秀賞受賞
Crypto Times 編集部

シンガポールで開催中のWeb3カンファレンスToken 2049のサイドイベントとして開催されたピッチコンテストイベント「Arriba X in Singapore」にて、Hana NetworkとWeaveDBが最優秀賞を受賞しました。
Congratulations to @weave_db and @HanaNetwork for winning awards in the Arriba X 2023 Pitch Contest! Congratulations indeed!
The other projects that were selected as finalists were also very impressive. 6 companies out of 35 were selected to speak, which was a narrow… pic.twitter.com/jA01717A9e
— Arriba Studio – Web3 accelerater & Investor (@arriba_studio) September 13, 2023
「⽇本をテーマにグローバルに⽻ばたくWeb3プロジェクトを探せ」がテーマとして掲げられていた今回のイベントでは、35チームが参加し、選出された下記6チームが会場でピッチを実施しました。
ファイナリスト (順不同)
- 【Game】Blocksmith&Co.
- 【RWA NFT】Unikura
- 【L1 NFT-Fi】UnUniFi
- 【DB】WeaveDB
- 【Analitics】Footprint Analytics
- 【L0 Privacy】Hana Network
最優秀賞受賞プロジェクト 1:「Hana Network」
最優秀賞を受賞した1チームであるHana Networkはレイヤー0でプライバシーソリューションを提供するプロジェクトで、@0xJeek氏がFounderを務めています。
Hanaが手がける*ゼロ知識証明とマルチアセット*UTXOモデルを組み合わせた技術を活用することで、EthereumやBitcoinなど全てのブロックチェーン上での取引の匿名化が可能となります。
*ゼロ知識証明 =1985年に初めて定式化されたコンセプトで、証明者(prover)が秘密を知っている事実を秘密の”内容”を明かさずに検証者(verifier)に証明できるというもの
*UTXO(unspent transaction output)モデル = ビットコインなどでも採用されているモデルで、アカウントの残高を取引データに基づいた計算で求める仕組みとなっている
また、EthereumからPolygonなど異なるブロックチェーン間でのプライベートな送金もHanaのユースケースとして想定されており、昨今、企業や各国政府での採用も拡大しているブロックチェーン上での送金等の分野において、規制に遵守した包括的なプライバシーソリューションの提供が目指されています。

画像引用元:https://medium.com/hananetwork/introducing-hana-network-layer-0-for-privacy-2eb97b7bfd34
Hana Network 公式リンク
- 公式サイト:https://hana.network/
- Twitter:https://twitter.com/HanaNetwork
最優秀賞受賞プロジェクト 2:「WeaveDB」
同じく、最優秀賞を受賞したWeaveDBは、分散型ストレージネットワークArweave上の分散型*NoSQL DBプロジェクトで、@ocrybit氏がFounderを務めています。
*NoSQL(Not Only SQL) =リレーショナルデータベース(RDB)でないデータベースの総称。
開発者はFirestoreのようなリアルタイムのNoSQL DBをスマートコントラクト上で使用でき、将来的には分散型ブログ、分散型ウィキペディア、分散型ツイッターのようなアプリケーションの構築を可能とするポテンシャルを秘めているとしています。
WeaveDB 公式リンク
- 公式サイト:https://weavedb.dev/
- 公式Twitter:https://twitter.com/weave_db
今回のピッチイベントについて
今回のピッチイベントを開催したArriba Studio Pte.Ltd.は、日本を中心にした今回のテーマに関して、
- ⽇本の規制当局のWeb3に対する規制開放の動き
- Web3向けの次世代のキラーコンテンツとして期待されるゲーム分野における⽇本国内・⽇系勢⼒における先進的な取り組み
- ⼤⼿通信キャリアをはじめとする巨⼤な顧客基盤を有するプレイヤーのWeb3分野への参⼊や巨額投資などの動き
等において、Web3領域で日本が注目を集めていることを制定理由として挙げています。
今後も日本人を中心としたWeb3プロジェクトのグローバルな舞台での活躍に注目が集まります。