【地方創生】大阪府羽曳野市にて「デジタル住民票NFT」が実施
Crypto Troll
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。
それは一般企業だけにとどまらず、各自治体においても同様であり、Web3プロジェクトが活発化してきています。
Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。
今回の記事では、羽曳野市が実施した「デジタル住民票NFT」について紹介していきます。
羽曳野市とは
羽曳野市は、大阪府南河内地域に位置する市であり、ぶどうとイチジクの栽培が盛んなことで知られており、ワインの生産も行われています。
また、羽曳野市は、太古からの歴史を有しており、「羽曳野」という名称は、ヤマトタケルに関連する「白鳥伝説」に由来しています。白鳥陵古墳や応神天皇陵古墳をはじめ、大小合わせて多くの古墳があり、堺市・藤井寺市と合わせて49基が「百舌鳥・古市古墳群」として、令和初の世界遺産に登録されています。
羽曳野市が実施する「デジタル住民票NFT」
大阪府羽曳野市は、2024年10月18日からデジタル住民票NFTを販売開始しました。これは近畿圏では、初の試みとなります。
デジタル住民票NFTはいわば「ファンクラブの会員証」のようなものであり、該当自治体に住んでいなくてもその自治体のデジタル住民になれる仕組みとなっています。(法律上の住民になれる訳ではありません)
羽曳野市の「お肉」の魅力を発信
今回の住民票NFTデザインイラストには、「とりあえずカルビちゃん」というIPが使用されています。
羽曳野市は今年6月、食のIP開発プロジェクト「とりあえずカルビちゃん」の企画・運営を行う株式会社WPSと連携協定を結びました。
とりあえずカルビちゃんプロジェクトとは、お肉の部位や銘柄、その料理をそれぞれキャラクター化し、お肉関連の風土や食文化、技術などを発信することで、業界を盛り上げることを目的とするプロジェクトです。
羽曳野市は、ぶどうや古墳で知られていますが、「焼き肉の街」として食肉加工業が盛んな都市でもあります。「とりあえずカルビちゃん」のIP使用は、羽曳野市の「お肉」という新たな魅力発信につなげる試みがあると見られます。
NFT保有者は各種割引を利用可能
羽曳野市デジタルNFT保有者は、一部焼肉店から一品無料サービスなどを受けることが出来ます。他にも、埴輪づくり体験をした方限定でオリジナルマグカップのプレゼントが受けられます。
これら特典はさらなるアップデートや追加が予定されているとのことであり、NFT購入金額(1000円)を上回るメリットが期待されています。
加えて、羽曳野市のオンラインコミュニティに参加することもでき、地域の最新情報やイベント、特典情報などを盛り込んだニュースレターの配信がされています。
二次販売(セカンダリー)が実施中
羽曳野市デジタル住民票の申込期間は、10月末日までとなっており現在は終了しています。しかしながら、二次販売が実施されているため、どなたでもNFTを手に入れることが可能となっています。
二次販売はこちら:https://nft.hexanft.com/nftmaticmulti/114
おわりに
今回の「地方創生」記事では、大阪府羽曳野市が行った「デジタル住民票NFT」を紹介しました。
「デジタル住民票NFT」は現在各自治体で注目を集めているNFT活用事例ですが、羽曳野市のデジタル住民票NFTは近畿圏で初となる事例であり、注目を集めています。また、「お肉」という新たな羽曳野市の魅力発信にも寄与しています。
NFTはブロックチェーン技術という最新技術が活用されていますが、ヤマトタケルの伝承から続く歴史ある羽曳野市でこの試みが行われたことは、深い歴史を有しながらも技術の最先端を取り込もうとする羽曳野市の姿勢が如実に現れたものと言えるでしょう。
羽曳野市の今後の取り組みに注目が集まります。
羽曳野市ホームページ:https://www.city.habikino.lg.jp/index.html