【地方創生】京都府亀岡市にて「あゆまもプロジェクト」が実施
Crypto Troll
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。
それは一般企業だけにとどまらず、各自治体においても同様であり、Web3プロジェクトが活発化してきています。また、Web3技術以外でも、メタバースなど最新技術を活用した取り組みが行われています。
Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体主導プロジェクトを紹介していきます。
今回の記事では、京都府亀岡市が実施した「あゆまもプロジェクト」について紹介していきます。
目次
亀岡市とは
亀岡市は、京都市の西となりに位置しており、京都市とはJR山陰本線・国道9号・京都縦貫自動車道などで結ばれ、また大阪府とも隣接するなど、暮らしや経済はもちろん、観光にも便利なまちです。
令和2年には、まちづくりの拠点として「サンガスタジアム by KYOCERA(府立京都スタジアム)」が竣工しており、このスタジアムを核としたまちづくりが進められています。
また、平成30年には”かめおかプラスチックごみゼロ宣言”、令和元年には「KAMEOKA FLY BAG Project」を実施、令和2年には「亀岡市ポイ捨て禁止条例」や全国初の「亀岡市プラスチック製レジ袋の提供禁止に関する条例」を制定するなど、全国に先駆けた環境先進都市となっています。
ふるさと納税型クラウドファンディングにNFTを活用
先述した通り、亀岡市は環境保全に向けた取り組みを数多く実施しています。中でも、ふるさと納税型クラウドファンディングにNFTを活用していることは、他自治体と比較しても特徴的な試みとなっています。
「あゆまもプロジェクト」として、絶滅危惧種アユモドキ保護活動を実施
亀岡市は、合同会社Pens and Needlesと協力し、日本では亀岡市と岡山県の一部にしか生息していない絶滅危惧種で天然記念物のアユモドキを保護するふるさと納税型クラウドファンディングを実施しました。
同プロジェクトは「あゆまもプロジェクト」と名付けられ、寄附金は、アユモドキの調査・保全活動、産卵場の維持管理、体験学習の実施、環境拠点施設の運営などに活用されます。
参加者にはアユモドキをテーマにしたオリジナルカードゲーム「あゆまもカードゲーム」や、NFTアートと環境保全の応援コミュニティへの招待が配布されます。
あゆまもカードゲームは、アユモドキが亀岡市の川を旅して母を探す、川を探索しながら成長していくカードゲームとなっており、、亀岡市の環境問題や環境保護への取り組みを地域の小・中学生から観光客に至るまで広げることが目的となっています。
イラストはキモトユウコ氏が担当
「あゆまもプロジェクト」のイラストは、アーティスト・キモトユウコ氏が担当しました。キモトユウコ氏はロンドン芸術大を卒業後、ロンドン・パリを中心にファッション・テキスタイルデザイナーとして経験を積み、独立後は拠点を京都に移し、絵やデジタルアートの展覧会や、ワークショップの開催など、アート活動に取り組んでいます。
同氏は亀岡で、NFTとカードゲームを組みわせた環境やSDGs学習のプロジェクトや、かめおか霧の芸術祭「開かれたアトリエ」ディレクターとして、さまざまなアート企画を運営しています。
京都を中心に活動するPens and Needles
「あゆまもプロジェクト」は、合同会社Pens and Needlesとの協力によって実施されています。Pens and Needlesは、課題解決に導くための人材紹介・次のアクションにつながるチームづくりと、組織及びプロジェクトの成長のために議論をリード・モチベーションアップに寄与する制度設計を考案していることで知られています。
同社は京都府を中心に様々な取り組みを実施しており、京都先端科学大・株式会社キャステムと連携し、竹のアップサイクル製品の開発を行う「ケケプロジェクト」や、亀岡市立図書館中央館のリニューアル記念絵本「いいものってなあに?」の制作などを実施しています。
おわりに
今回の「地方創生」記事では、京都府亀岡市が実施した「あゆまもプロジェクト」を紹介しました。
NFTを活用したふるさと納税は数多くありますが、クラウドファウンディング型で且つ環境保全に活用されている例は他に類を見ないものとなっています。亀岡市は以前より環境保全に力を入れており、そうした流れを組んだその延長線上にWeb3という最新技術を採用していることは、全国に先駆けた先進的なものと言えるでしょう。
亀岡市の今後の取り組みに注目が集まります。
亀岡市公式サイト:https://www.city.kameoka.kyoto.jp/