【地方創生】山口県美祢市が取り組むWeb3プロジェクト特集
Crypto Troll
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。
それは一般企業だけにとどまらず、各自治体においても同様であり、Web3プロジェクトが活発化してきています。
Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。
今回の記事では、山口県美祢市が実施した「デジタル住民票NFT」と「ふるさと納税の返礼品NFTアート」、「美祢メタバース」について紹介していきます。
目次
美祢市とは
美祢市は、山口県西部のほぼ中央に位置している自然豊かな自治体です。
美祢市の魅力として、日本最大級のカルスト台地「秋吉台」、日本屈指の大鍾乳洞「秋芳洞」をはじめ、天然記念物の「景清洞」「大正洞」などが挙げられ、その雄大な自然が多くの人々を惹きつけています。
観光業だけでなく、梨やゴボウ・ホウレンソウを特産とした農業も盛んとなっています。
美祢市が取り組むWeb3プロジェクト
美祢市は全国自治体の中でも、Web3技術を活用した取り組みを積極的に行なっている自治体です。
NFTを中心としたものが多く、さらにはメタバース分野にも進出するなど、最新技術を活用しています。
この記事では、3つのプロジェクトを取り上げます。
デジタル住民票NFT
美祢市は、2023年7月にデジタル住民票NFTの販売を行なっていました。これは全国で2例目となります。
デジタル住民票は、実際にその地域に住んでいない人でも発行できる住民票であり、誰であっても美祢市のデジタル市民になることが可能です。
美祢市のデジタル住民票NFTを有する市民は、オンラインコミュニティへの参加資格だけでなく、温水プールの利用料や化石館の入場料無料といった特典を利用することが可能となります。
同NFTは、NFTマーケットプレイス「HEXA」で販売され、1枚あたり1000円、限定2000枚で販売されました。
NFT特典の1つである「美祢市養鱒場釣り堀」では、300円の釣竿料金と1000円相当の鱒2匹がプレゼントされるため、この特典だけでもNFT代金を上回るお得な特典となっていました。
ふるさと納税返礼品にNFTアートを採用
美祢市は、ふるさと納税の返礼品としてNFTアートを採用しています。
NFTアートは、オオカミとオオツノジカをモチーフとしたものが2種類提供され、それぞれ(朝日)、(青空)、(夜)のパターンが用意されています。
美祢市は、東部に日本最大級のカルスト台地を有していますが、これまで洞窟や石灰岩の割れ目から多種多様な動物の化石が発見されてきました。今回のNFTアートは、そうした美祢市の自然を題材としています。
メタバース企業「STARTLAND Inc.」と提携
美祢市は、STARTLANDと提携しメタバースを活用した取り組みを進めていく方針を発表しています。
STARTLANDは、フィリピンに本社を置くWeb3関連企業です。今回の提携をきっかけとして、STARTLANDメタバース内に「美祢メタバース」を構築し、梨や栗、ゴボウといった特産品の販売促進や観光誘客を目指すとしています。
美祢メタバースは、2025年中の開始を予定しており、美祢市の関係人口の増加に期待がされています。
まとめ
今回の「地方創生」記事では、山口県美祢市が実施したWeb3プロジェクトを紹介しました。
美祢市は、その雄大な自然とNFTを組み合わせた取り組みを行なっています。また、NFTにとどまらずメタバース分野にも進出するなど、積極的に最新技術を活用していることが特徴と言えるでしょう。
美祢市の今後の取り組みに注目が集まります。