【地方創生】駿府の工房 匠宿による「オリジナルNFT付き陶芸体験イベント」とは
よきょい

現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトがWeb3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。
Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体や企業主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。
今回の記事では静岡市駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」で過去に開催された特別な陶芸体験イベントについて特集します。このイベントは伝統工芸の奥深い体験とWeb3技術を組み合わせ新しい形の観光価値を提示した事例として注目されます。
伝統と未来を結ぶ「駿府の工房 匠宿」
「駿府の工房 匠宿」は静岡市の伝統工芸の魅力を発信する体験施設です。
2021年に「歴史と未来を結ぶ場所」をコンセプトにリニューアルオープンして以来、駿河竹千筋細工や陶芸、藍染めといった多様なものづくり体験を提供しています。
同施設は伝統技術の継承と新しい価値創造の両立を目指す拠点として活動しています。
開催された「特別な陶芸体験」イベント
2025年7月21日(月・祝)、同施設にて特別な陶芸体験イベントが開催されました。このイベントは参加者に通常とは異なる深い工芸体験を提供することを目的としていました。
高度な技法「バイ挽き」への挑戦
イベントの核となったのは通常の5倍量にあたる2.5kgの粘土を使用し、一度成形した土を再度挽き直す「バイ挽き」という高度な技法への挑戦でした。
この技法により参加者は家族用のお茶碗や顔より大きなどんぶりといった大型で本格的な作品の制作に取り組みました。
NFTによる新しい“思い出の残し方”
本イベントのもう一つの特徴は、参加者特典として「駿府の工房 匠宿オリジナルNFT」がプレゼントされた点です。
このNFTは参加者が制作した作品とその日の体験の記録をデジタルデータとして永続的に保管するもので、伝統工芸とWeb3を掛け合わせた新しい思い出の形を提案しました。
また、プログラムには地元食材を使った本格的な和膳ランチも含まれており、参加者は静岡の食文化も堪能することができました。
おわりに
「駿府の工房 匠宿」で実施されたこのイベントは、伝統工芸というリアルな「モノ」の体験価値を、NFTというデジタルの形で補完しその価値を高めた好事例です。
単なる記念品ではなく、「体験の証明」としてNFTを付与することにより、参加者にとっての思い出をより特別なものにしました。このような工芸×NFTの次世代型観光体験は地域の文化資源に新たな光を当て、未来へと繋いでいくための有効なアプローチの一つとして注目されます。