【地方創生】愛媛県宇和島市にて2つのWeb3プロジェクトが実施|甲冑体験も可能
Crypto Troll
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。
それは一般企業だけにとどまらず、各自治体においても同様であり、Web3プロジェクトが活発化してきています。
Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。
今回の記事では、宇和島市が実施した「宇和島市×MetaSamurai」と「特別体験NFT」について紹介していきます。
目次
宇和島市とは
宇和島市は、愛媛県松山市から高速道路で南へ1時間半ほどの場所に位置しています。
温暖な気候を活かしたみかん栽培が盛んであり、真珠や真鯛の養殖も行われています。また、闘牛の観戦を楽しめることも特徴の一つとなっています。
また、歴史的には独眼竜・伊達政宗の長男、秀宗が宇和島藩初代藩主の城下町として知られており、城下町であることを活かした様々な取り組みが盛んとなっています。
宇和島市が取り組む2つのWeb3プロジェクト
宇和島市は全国的にも珍しいWeb3を活用した実証実験を行いました。
宇和島市は現存12天守の一つ宇和島城を擁する城下町であり、また宇和島藩初代藩主が伊達政宗の長男であることから、城や侍と非常に関係が深い歴史を有しています。
こうした歴史を背景として、宇和島市実施のWeb3プロジェクトは、城や侍に絡めたものが多数提供されています。
以下、2つのプロジェクトを紹介します。(※実証実験期間を終了しており、現在は行われておりません)
人気NFTコレクション「MetaSamurai」とのコラボレーション
宇和島市は、人気NFTコレクション「MetaSamurai」とのコラボレーションを実施しました。
コラボNFT保有者は、城下町の観光名所と連携したNFTの保有認証や、AR体験、デジタルスタンプラリーといった特別な体験をすることが可能となっています。
また、NFTの購入には暗号資産が必要ですが、暗号資産に馴染みがない人用にECサイトでの販売も実施されました。
NFT「宇和島市×MetaSamurai」の詳細は以下となっています。
- ECサイトの場合:販売数〜50点、価格30,000円(税込)
- ミンティングサイトの場合:販売数〜147点、価格0.05 ETH
宇和島城&城下町を活用した「特別体験NFT」
宇和島市は、KDDIが運営するNFTマーケットプレイス「αU market」で、お城にまつわる特別体験NFTを提供しました。
舞台となる宇和島城は、藤堂高虎により築かれた城であり、その後、伊達家9代の居城となった経緯を持ちます。今回のプロジェクトは、NFT購入者をお城への実際の来訪へつなげることをテーマとしたほか、お城にまつわる特別体験を通じ、関係人口化のきっかけとしたい狙いのもと行われました。
この「特別体験NFT」は6種類が提供されており、それぞれ違った特色を有しています。
特に一番グレードが高い10万円のNFTでは、豊臣秀吉モデルもしくは、伊達政宗モデルの特別甲冑を着て「お城まつり」に参加することが可能であるだけでなく、宇和島城の夜間開城&茶会やホテル宿泊券まで付いてくる非常に豪華なものでした。
まとめ
今回の「地方創生」記事では、愛媛県宇和島市が実証実験を行った2つのWeb3プロジェクトを紹介しました。
宇和島市実施のWeb3プロジェクトは、宇和島城と城下町という歴史を活用していることが特徴です。地域資源を活用したプロジェクトは多数存在しますが、NFTといったWe3技術を活用したものは数が少ないのが現状であり、ユースケースが不足しています。そうした中で、宇和島市の取り組みは、多くの自治体の先陣を切っていると言えるでしょう。
宇和島市の今後の取り組みに注目が集まります。
宇和島市ホームページ:https://www.city.uwajima.ehime.jp/
宇和島市 X(旧Twitter):https://x.com/Uwajima_city