ミレイ大統領推奨のミームコイン「LIBRA」は詐欺だったのか？ 価格操作疑惑で大統領自身も捜査対象に

アルゼンチンで、ミームコイン「LIBRA」プロジェクトに関連する大規模な詐欺疑惑が浮上し、司法当局が捜査に乗り出しています。連邦判事はプロジェクトの中心人物とされる複数名の資産凍結を命じ、ハビエル・ミレイ大統領とその妹カリーナ氏も捜査対象となっています。

この疑惑は、ミレイ大統領が今年2月に自身のSNSでLIBRAを「金融の自由への道」として公に推奨した後、同コインの価格が一時急騰し、その後85%以上暴落したことに端を発しています。投資家からは市場操作やインサイダー取引を疑う声が上がっていました。

マリア・セルビーニ連邦判事は、LIBRAの不正な価格操作疑惑に関する捜査の一環として、主要関係者の資産凍結を決定。さらに、ミレイ大統領と妹カリーナ氏の銀行秘密保護の解除も承認し、捜査当局がLIBRAプロジェクト関係者との不透明な資金の流れを調査できるようにしました。

捜査では、ノベリという人物がプロジェクトの中心的な役割を担ったと見られています。ミレイ大統領のLIBRA推奨ツイート直後に、ノベリ氏の家族が銀行の貸金庫から大量の現金とみられるものを運び出す様子が監視カメラに記録されており、不正な資金移動の疑いが強まっています。