リップル (XRP) 先物、CMEで過去最高を記録、わずか5ヶ月で急成長

世界最大のデリバティブ市場であるシカゴ・マーカンタイル取引所（CME）で、リップル（XRP）先物が驚異的な成長を遂げています。5月に取引が開始されたXRP先物は、8月には早くも想定元本ベースのオープンインタレストが10億ドルに到達しました。現在、Solana先物と合わせて約30億ドル相当の未決済契約を記録しています。

この急成長の背景にはビットコインやイーサリアムが先行して市場を開拓したことによる恩恵があります。2017年にCMEが初めてビットコイン先物を提供した当時は、現在のような規制の枠組みも、ETFなどの関連商品も存在しませんでした。しかし、規制が明確化され、今年春にはXRPの先物ベースETFが登場したことで、機関投資家が参入しやすい環境が整いました。

Rex SharesとOsprey Fundsが9月に発表したXRP先物ベースETFは、CME先物市場との相乗効果を生み出しています。ETFの取引量増加が先物の流動性を高め、逆に先物の流動性がETFの魅力を高めるという好循環が生まれているのです。

また、XRPの現物価格と先物価格の差（ベーシス）がビットコインやイーサリアムと比較して有利な水準にあることも、アービトラージ取引を行う投資家にとって魅力となっています。CMEの暗号資産商品責任者はこれらの商品が「間違いなく最も急成長している」と述べており、今後も成長が続くと見られています。

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