2020-22年のNFT盗難被害総額 = 1200億円【調査レポート】
2022/08/04・
Crypto Times 編集部
ニュース
情報分析サイトComparitechのデータによると、2020年4月から2022年8月にかけて発生したNFTの盗難(ハッカーによる明らかな違法行為)による被害総額は116億円、現在価格換算で1200億円以上にのぼることが分かりました。
上記レポートによると、2020-21年と比較して2022年のNFT盗難事件の件数は大幅に増加しており、例年の数倍以上の被害が発生しています。
観測期間で発生したNFT盗難事件の被害額ランキングでは、
- Lympo – $18.7m
- Farmers World – $15.7m
- Bored Ape Yacht Club – $13.7m
- DragonSB Finance – $10m
- OpenSea – $3.4m
となっており、数億円規模の盗難事件が2年弱で10件以上発生していることが分かります。
被害額トップのLympoは、大手ブロックチェーンゲーム会社Animoca Brandsの子会社がホットウォレットのハッキングを受け、1.6億LMTトークンを紛失し、1870万ドル(約25億円)の被害が発生した事件です。
今回Comparitechが発表したデータは、セキュリティ追跡を専門に行うPeckShieldやCertiKなどが盗難を確認した事件以外のラグプルや従業員による盗難、フィッシング詐欺での被害は含まれておらず、実際の被害額は発表データよりも大きくなる可能性があります。
先日、クロスチェーンブリッジのNomadで約196億円にのぼる暗号資産が流出。今朝にはSolana上のウォレットからトークンが抜かれるなど、NFT以外の分野においてもハッキング事件は頻発しています。
【-196億円】Nomadで大規模なハッキング事件が発生 | 概要や事件の内容を解説
記事ソース:Comparitech、CRYPTOSLATE