Not a Hotel体験レポート|ブロックチェーン活用の最新別荘サービスとは?
Crypto Troll
引用元: Not a hotel公式
現在、ブロックチェーン技術を活用したプロジェクトとして「Not a Hotel」が注目されています。
Not a Hotelとは、休眠状態にある別荘を効果的に活用するソリューションを提供しているプロジェクトです。別荘の管理にブロックチェーンが使われており、Web3技術のマスアダプションの一例として多くの注目を浴びています。
しかしながら、その具体的な内容をご存知ない方も多いのではないでしょうか?
今回の記事は、Not a Hotelの概要紹介から、筆者が実際に福岡のNot a Hotelを利用してみた体験レポートとなっています。
目次
Not a Hotelとは?|新時代の別荘サービス
Not a Hotelはブロックチェーンを活用した別荘サービスを提供しています。利用日数の権利売買の仕組みを導入することで、別荘管理に柔軟性を持たせていることが特徴です。
以下、詳しくNot a Hotelの仕組みを紹介していきます。
休眠状態になりがちな別荘を「日割り」で活用
別荘は1年間通して利用されている訳ではありません。別荘保有オーナーの平均別荘滞在日数は20日程度であり、約11ヶ月ほどの時間を活用できていません。また、管理の手間などかかるため、これらが別荘の保有・活用の大きな問題として挙げられていました。
そこで、Not a Hotelでは、「年間の利用日数を売買」するという形で、無駄なく別荘を活用できるソリューションを提供しています。
いわば、一つの別荘を複数人のオーナーでシェア購入をするという形となっており、通常の不動産同様に減価償却・売却・相続が可能となっています。
この「利用日数の売買」という部分に、ブロックチェーン技術が活用されています。
別荘利用権利はNFTとして自由に売買可能
Not a Hotelでは、「鍵」という形で、別荘利用の権利が扱われています。
この鍵はNFTとなっており、OpenSeaで自由に取引することが可能です。
例えば、別荘オーナーとして年間で30日間の利用権利を持っているオーナーが、自身が利用しない日の鍵を他人に売却することで、休眠状態にある別荘を無駄なく有効活用することが出来ます。
Not a Hotelの人気は凄まじく、現在(記事執筆時)、客間として利用できる鍵には、10万円以上からの取引となっています。
今後、日本全国に幅広い展開を予定
Not a Hotelは2024年7月時点で、那須(栃木県)、みなかみ(群馬県)、北軽井沢(群馬県)、広尾(東京都)、浅草(東京都)、瀬戸内(広島県)、福岡(福岡県)、青島(宮崎県)、石垣(沖縄県)の9拠点の展開を行なっています。
将来的な拡大として新たに6拠点が計画・発表されており、各拠点の販売が順次予定されています。
都心から95分。〈NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA〉に、インテリアデザイナー、片山正通氏率いるWonderwall®︎が手掛けた新ハウス「MASU」が誕生します。
本日10月17日(木)から販売を開始。開業は2026年秋を予定しています。
コンセプトは「数寄に住む – As you like it. -」。… pic.twitter.com/SOJGHWGjPm
— NOT A HOTEL inc. (@notahotel_inc) October 17, 2024
既に販売が開始されている「MASU」(北軽井沢)は、毎年10泊で2940万円(税込)で取引されています。(10泊、20泊、30泊の3つのオプションが用意されています)
非常に盛況となっており、Not a Hotelへのさらなる期待が反映されていると言えるでしょう。
実際にNot a Hotelに行ってみた
今回、筆者は福岡のNot a Hotelを利用しました。閑静な住宅地の中にあるのですが、特徴的な見た目をしており一気に日常から離れられる雰囲気となっています。
部屋ごとにテーマが設定|今回はオフィステーマの部屋を利用
Not a Hotelの客室は全てが同じ部屋ではありません。部屋ごとにテーマが設定されており、それに沿った設計がされています。
筆者が体験した部屋は「.Desk」と名付けられたオフィス利用をテーマとした部屋となっています。
部屋はかなり広く、8人ほどが集まって仕事ができるくらいの広さがありました。
キッチンが非常に広い作りとなっており、カトラリーも充実しているため、複数人で料理をしパーティーを開催するのも不便しません。
キッチン奥の壁は扉となっているのですが、開放することで隣の寝室と繋げることも出来、広い空間を作り出せました。
ルームサービスや空調・照明などは全てタブレットで一元管理
部屋に備え付けられているタブレットから、ルームサービスの注文、空調やライトの調整などを全て行えます。
Not a Hotelの部屋は非常に広くゆったりとしていますが、明かりを消すためにわざわざ移動する手間なく、全てを手元で完了させることが可能となっています。
不明事項あればコンシェルジュにすぐに質問
筆者がスピーカーで音楽を流そうとした際、Bluetoothを接続する方法がわかりませんでした。
そこでコンシェルジュに聞いたところ、すぐに返答がありました。丁寧な対応がされており、不明点などあれば気軽に問い合わせることが可能です。
あくまでもNot a Hotelは別荘プロジェクトであるものの、通常のホテルのように利用することが可能です。
リラクゼーションにも特化した家具とデザイン
オフィステーマの部屋ということもあり、様々な働き方が可能な設計となっていました。
大机で複数人が集まって仕事や会議を行うことも可能であるだけでなく、個室で外の景色を眺めながら一人仕事に集中することも出来ます。
上記画像の部屋では、カーペットが敷かれており、裸足のままリラックした状態で仕事をすることが可能です。
仕事をきちんとするためにも休息は必要です。当然、Not a Hotelはリラクゼーションにも力を入れているため、ハイグレードなベッドやソファで体を休めることが出来ます。
仕事への集中と、そこからの解放の両方が実現できる空間となっています。
サウナも完備
通常の設備は勿論、サウナ室も完備されているなど、リラクゼーション施設も充実しています。
サウナ室の特徴と実際に使ってみた感想は以下となります。
- 最大100度まで調整可能
- 目の前にある浴槽に水を溜めることで水風呂を用意し、「サウナ→水風呂」(いわゆる”整う”)も可能。
- 桶にアロマ水を入れることで本格的なロウリュも実現。
- 本格的なサウナ施設を普段利用している人も、満足がいく”整い”をすることが可能。
現在、ビジネスマンの間ではサウナが流行っていますが、そうした需要にも対応可能となっています。
一日中仕事詰めで疲れた体をサウナで整えて、広いリビングやベッドでゆったりと過ごすことで、充実した時間を過ごすことが出来ました。
まとめ
ここまでNot a Hotelを紹介してきましたがいかがでしょうか?
ブロックチェーン技術を現実世界のサービスとリンクさせたサービスは数多く誕生してきており、様々な形でマスアダプションが実現され始めています。Not a Hotelはそうした事例の最先端を走っていると言えるでしょう。
筆者が体験した限りでは、通常のホテル利用と遜色ないだけでなく、利用権利の獲得にブロックチェーンという形で柔軟性(売買の自由さ)と透明性(ダブルブッキングが存在しないという確実性)が担保されているのが良いと思いました。
今回特集したのは福岡のNot a Hotelですが、Not a Hotelは全国9箇所に展開しており、それぞれ違った特色を有しているため、コンプリートするのも新たな楽しみになるかもしれません。
今回の記事をきっかけとして、まずは旅行の宿泊先としての利用からNot a Hotelデビューをしてみてはいかがでしょうか?
Not a Hotel各種information
公式サイト:https://notahotel.com/
Youtube:https://www.youtube.com/@NOTAHOTEL
情報ソース:Not a Hotel