ステーブルコインのPaxosが貴金属や株式などと紐付くトークンを年内中にリリース予定
Yuya
米ドル型ステーブルコイン「Paxos Standard ($PAX)」を提供するPaxos社が、貴金属や公開株と紐付くトークンを今年中にもリリースする計画であることを明かしました。
同社CEOのChad Cascarilla氏がFortune紙に伝えた内容によると、現時点でより導入のめどが立っているのは株式や債券をトークン化したエクイティトークン(ET: トークン型証券)で、これらの資産のブロックチェーン上での取引はすでにテスト済みだと発表しています。
また同社は、金などの貴金属の所有権をトークン化したものの開発にも取り組んでおり、プロダクトのローンチはどちらも「確実に年内中」であるといいます。エクイティトークンは、既存の証券市場を24時間化できる技術として現在大きな注目を集めています。
セキュリティトークンオファリング(STO)という形で株式などをブロックチェーン上で発行できるプラットフォームはすでにいくつかあり、スマートコントラクトを活用してコンプライアンスの遵守や株主投票・配当の管理などを自動化できるトークン規格なども存在します。
また、貴金属や不動産は、その所有権をトークン化してブロックチェーン上で管理することで、資産ひとつの所有権を細分化(フラクショナル・オーナーシップ)できる点が注目されています。
例えば、ゴールドバーや不動産物件などは物理的にはそれ以上細分化できませんが、トークンという単位を設けることでその所有権自体を細かく分けて取引することができます。
昨年、Tether社の米ドルステーブルコインであるUSDTの有望競合としてPaxos Standard($PAX)をリリースしたPaxos社ですが、今後さらにトークナイズドアセット市場への参入に力を入れていくようです。
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記事ソース : Fortune