DAO Maker / $DAOとは?プロジェクト概要、特徴を徹底解説!
Crypto Times 編集部
DAO Makerは新興プロジェクトのトークンセールに参加できるIDOプラットフォームです。
IDO系のプラットフォームが乱立する現在の仮想通貨市場で、DAO Makerは比較的優秀な成績を残しています。
本記事では、そんなDAO Makerについて、
「そもそもDAO Makerってなに?」
「DAO Makerってどういう仕組みなの?」
という方向けに、概要を解説していきます。
目次
DAO Makerの概要
DAO Makerの概要
ティッカー/通貨名 | DAO Maker/$DAO |
---|---|
主な提携先 | KuCoin、OKX、Uniswap(V2)、Gate.io 、Coinone等 |
時価総額 | 284億円(1/19時点) |
CMCページ | DAO Maker/$DAO |
公式リンク | Webサイト |
Telegram | |
Medium |
DAO Makerは分散型取引所の一種で、SHO(Strong Holder Offering)と呼ばれるIDOに参加できるプラットフォームです。
ユーザーは、$DAOトークンのステーキングや流動性提供を行い「DAOPower」を溜めることでトークンセールへ参加できます。
これまでDAO Makerでは91個の新興プロジェクトのトークンセールが行われ、販売されたトークンの合計バリューは400億円分以上となっています。
DAO Makerの歴史
DAO Makerは2018年に取引、資金調達、トークンエコノミーモデリング、技術開発の専門チームによって設立されたプロジェクトです。
2017-2018年、いわゆる仮想通貨バブルと呼ばれていた時期は、資金調達法としてICOが盛んでした。
しかし、上手く機能しないトークンエコノミーモデルで発行された通貨が大量に溢れたり、プロジェクト側が大量に売り買いをするポンピングダンピングスキーム事例が増えるなど、負の側面が目立ちました。
このような時代の経て、DAO Makerチームは資金調達の課題を解決するために、トークンエコノミーコンサルタント、ソーシャルマイニングSaaS、DYCO(Dynamic Coin Offering)、SHOといったサービスやプロダクトを作成し、DAO Makerを開始しました。
そして現在2022年には、DAO Makerは主要IDOプラットフォームとしてのポジションを確立しています。
DAO Makerで出てくる基本単語
・Public SHO(Public Offering)
・Venture Yield
・Priority System(優先システム)
SHO(Strong Holder Offering)
DAO Makerのメインのサービス。$DAOトークンのステーキングなどで貯めたDAOPowerを元に、トークンセール(SHO)に参加できる。DAOPowerの量によってランクは変化(セール参加権を取得しやすくなる)。
Public SHO(Public Offering)
KYCを通していてウォレットに2500米ドル以上のトークンを持っている人であれば参加できるトークンセール。後述の採点方法でポイントが決められる。一般的なSHOとの違いは$DAOトークンが不要で、参入障壁が高いため参加者が少なく当選チャンスが高い点。
Venture Yield
$DAOをステーキングしたユーザーに提供される報酬。戦略的ラウンドでVCが購入したDAOが返金された分や、ステーク期間の半分に達する前にポジションを解消したユーザーのDAOが報酬の元となっている。定義された期間が終了する前にステーキングを解除する際は、ペナルティのFeeがかかります。これは期間にもより変動する。
Priority System(優先システム)
過去5回のSHOでアロケーションを獲得できなかった場合、不当選ユーザーのセール参加優先度「weight var」が上がり、次回のセールで当選しやすくなる仕組み。weight varは、セールで不当選になると+1となり、当選するとリセットされる。「weight var = +1」の人と「weight var = +10」の人が同条件で同セールに参加した場合、「weight var = +10」の人の当選確率は10倍に上がる。
DAO Makerの仕組み
DAO Makerには、「SHO」と「Public SHO」の2つのトークンセール形式があります。
それぞれの仕組みについて、さらに詳しく解説していきます。
SHO
SHOでは、ユーザーが貯めたDAOPowerに応じてランクが決められ、当選すると1つの割り当てあたり$100 ~$500分のトークンを購入できます。
DAOPowerを貯める方法は下記の2つの方法です。
・$DAOをステーキング
・Uniswap(v2)で$DAO-$USDCペアに流動性提供 *獲得DAOPower-15日間で1.5倍
ステーキングした$DAOの量に比例してTier1~Tier5のランクが割り振られ、ランクに応じて「当選確率」「アロケーション(割当)の数」「SHOでのAPR」が変化します。*このランクに加えて、前述のweight varも当選確率を左右します。
Public SHO
$DAOトークンを持っていなくても、KYCを通しているユーザーであれば参加できるトークンセール「Public SHO」では、下記の項目に従ってユーザーのウォレットがスコアリングされます。
総資産スコア
Ethereum、Avalaunch、BSC、Fantom、Polygon、debank.comでサポートされている10,000ドル相当の通貨を保有するごとに0.1ポイントを獲得可能 *NFTは含まれない
DeFiスコア
ステーブルコイン、ガバナンストークン、主要なAMMの流動性トークンなど、DeFiプロトコルに接続されてステーキングされてる総資産で採点。DeFiプロトコルと紐付いているトークン$10,000相当ごとに1ポイント、合計20ポイントを獲得可能
保持されているDAOエコシステムトークン
登録しているウォレットに対象(2層に分類)のトークンを持っていると、最大20ポイントが付与。
-Tier 1:対象トークンを$10,000相当を保持すると1ポイント付与 – Xcad Network($XCAD)、Numbers Protocol($NUM)、Gamefi($GAFI)、Opulus($OPUL)、NFTrade($NFTD)、Orion Money($ORION)、Goldfever、LossLess($LOSS)
-Tier 2:対象トークンを$10,000相当を保持すると0.5ポイント付与 – IOI、Fear、Three Kingdoms、Chronicle、Infinity Pad、Warena、Sienna、Titan Hunters、Clearpool、Dark Frontiers、KAKA、Starpunk、Bemil、Vent、Brokoli、Demole、Open Ocean、ORAO、DAFI、Yin Finance
「パブリック・パートナー」スコア
パブリック・パートナー・トークンは、ユーザーがウォレットに保有したり、ステーキングすると、最大10ポイントが提供される大型コイン。$10,000相当のパブリック・パートナー・トークンにつき0.5ポイントを受け取ることが可能 。
Public SHOでは、トークンセール参加者はトークンに30%の手数料を支払う必要があるので注意です。
DAO Makerの成績
DAO MakerでSHOが行われ、トークンが上場している86プロジェクト中、記事執筆時点で原価割れしているプロジェクトは15プロジェクトです。
ATH ROI(最高投資利益率)の観点から見て、原価割れしているプロジェクトはありません。
DAO Maker内のSHOで、最もATH ROIが高い上位5つのプロジェクトは上記で、首位のGameFiは367倍となっています。
$DAOトークン
DAO Makerのトークン$DAOは、Ethereum上で発行される通貨で、主なユーティリティは「ガバナンスとリワードプール」「プレミアムアクセス」です。
$DAOの総発行枚数は3億1200万枚となっており、トークノミクスは下記の通りです。
・チーム:20%、6240万枚
→1.5年間の固定期間の後、12.5%の均等な四半期ごとの権利確定
・アドバイザー、チーム(将来):5%、1560万枚
→1.5年間のロック後、四半期ごとに12.5%の均等な権利確定
・M&A:14%、4368万枚
→5年後に5%、6ヶ月後に10%のロックを解除し、その後は年2回28.3%のロック解除を実施
・フォンデーション:7%、2184万枚
→2年間の固定期間の後、四半期ごとに14.28%のロック解除
・カスタマー・インセンティブ:10%、3120万枚
→3ヶ月間のロック後、プラットフォームの利用状況に応じてロックを解除
・エコシステムの成長:9%、2808万枚
→12ヶ月後に7.5%、その後1ヶ月ごとに2.5%を付与
・DAOが管理するフォンデーション:10%、3120万枚
→12ヶ月後に3%ロック解除、その後4四半期に5%解除、4四半期に8%解除、5四半期に9%解除
・セール:25%、7800万枚
$DAOの初期セールでは、1 DAO = 0.1 USDで販売され、65%が払い戻されるDynamic Coin Offering(DYCO)方法が採用されています。
DAO Maker開発コアメンバー
・CTO:Giorgio Marciano氏
・COO:Malte Christensen氏
・CMO:Hatu Sheikh氏
CEO:Christoph Zaknun氏
オーストラリア陸軍 – 原子・生物・化学兵器防衛隊軍曹の経歴を持つCEOのZaknun氏。
2017年には、最初のICOブランドの1つを作成し、DAO Makerの前に1億ドルのICO資金調達を支援した経験を持ちます。
DAO Makerチームでは、チーム全体の適切なコミュニケーション維持しながら、資本配分やプロジェクトの拡張など、会社のリスクプロファイルを管理しています。
CTO:Giorgio Marciano氏
CTOのMarciano氏は、15年の技術開発の経験を持ち、過去には数百万人が利用するSkyイタリアのインターフェイスの開発を主導。
さらにEUが資金提供する1500万ユーロの多国籍プロジェクトの技術開発の調整を担当するなどの経験を持っています。
開発者を統括し、社内の技術アーキテクチャを構築。長年の経験を活かし、DAO Makerにおける冷静なキーパーとしての役目を果たしています。
COO:Malte Christensen氏
ベルテルスマン、マンパワー、キヤノンの事業開発のプロフェッショナルとして活躍してきたCOOのChristensen氏は、最大級のエンタープライズ・コインの企業構造の合理化や、1050万ドル以上の売上実績を持ちます。
Christensen氏は法人営業業務の経験を活かし、DAO Makerチームのビジネス開発およびパートナーシップの企画・管理が主な役割。
会社のスケーラビリティと案件の質の高い遂行を保証しており、プロジェクトマネージャーの統括も行っています。
CMO:Hatu Sheikh氏
CMOのSheikh氏は、様々なトークンやブロックチェーンプロダクト、取引所のマーケティング戦略のサポート等の実績を持ち、過去には6500万ドル以上のICO資金調達のサポートを行ってきました。
Sheikh氏は、暗号通貨業界の新たな成長機会を模索し、ニーズに合ったプロダクトを戦略的に開発します。
また、会社のマーケティング資産の管理やコンテンツとデザインのチームメンバーを統括しています。
今後のロードマップ
2022年Q1
VB Exchangeベータ(ブラックショールズ評価)
認定投資家向けのエクイティVB Exchange
2022年Q2
エクイティ・オファリング・プラットフォームのベータ版の提供を開始
公開企業向けdTeamsのブレイクインを開始
2022年Q3
高額投資指数ユーザーのボードがLP(リミテッド・パートナー)として、資金調達の申請を承認
まとめ
DAO Makerの概要について解説してきましたがいかがだったでしょうか?
暗号通貨の運用では顔の見えない相手に資金を預ける場面が多くなります。
現在市場には多数のIDOプラットフォームが存在しますが、しっかりとリサーチをして、あなたの大事な資金を預けても良いのか、しっかりと熟考するのをおすすめします。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
DAO Maker -公式リンク-
参考文献:
・https://medium.com/daomaker/new-universal-sho-participation-guidelines-6b6c96689286
・https://medium.com/daomaker/introducing-venture-farming-1085c43a1460
・https://medium.com/daomaker/dear-users-and-supporters-of-dao-maker-e00a5f3a3883
・https://drive.google.com/file/d/1ZZUVyQXnBgLaqWqv7qRnU0jNpEyxEkff/view
・https://drive.google.com/file/d/1tPRMktnros6ifJLfvQkrT6mAmEJvUufT/view
・https://cryptofamily.net/ama-recap-cryptofamily-trading-x-dao-maker/