【12月版】国内・海外のブロックチェーン/仮想通貨関連イベントを紹介!
Crypto Times 編集部
ブロックチェーン世に出て10年強が経過し、業界人だけではなく大衆にもその技術は浸透しつつあります。日々新たな機能の実装や新たな種類のブロックチェーンが生み出されていますが、これらの技術革新には情報共有の場が不可欠です。
その情報共有の場が世界中で開催されているブロックチェーンカンファレンスやサミットなどのイベントです。これらのイベントにはブロックチェーン関係者や開発者、メディア関係者など多くの参加者が詰めかけます。
ステージ上では著名人がスピーチを行い、今後のブロックチェーンのあり方や技術についての解説を行います。この記事では直近に開催される予定のブロックチェーン関連イベントと世界中で開催されている様々なブロックチェーンカンファレンスの中から特に注目度の高い10つのイベントをご紹介します。
目次
2019年12月に日本で行われる注目のブロックチェーン関連イベント
12月は日本国内での大規模な仮想通貨イベントの予定はなく、小規模なミートアップや講演会などが開催されるのみとなる見通しです。
2019年12月に海外で行われる注目のブロックチェーン関連イベント
ここで紹介するのは世界各地で近々開催される予定のブロックチェーン関連イベントです。
Fin tech Connect 2019
開催予定日 | 12月3、4日 |
開催地 | イギリス |
Fin Tech Connectは金融機関が最新のイノベーションを学ぶための場として用意された大型フィンテックカンファレンスです。今年はロンドンで開催され、6,000人以上が参加すると公表しています。スピーカーは仮想通貨界隈のみならず、大手金融機関のマネージャーやCEOがリストアップされています。
Money 20/20 China(キャンセル)
開催予定日 | 12月4~6日 |
開催地 | 中国 |
本記事後半でも紹介している大規模ブロックチェーンカンファレンスのMoney 20/20ですが、今年12月に中国で予定されていたイベントはキャンセルされたと報じられています。Money 20/20を主催する企業によると、今年はイベントの開催にかかる費用がかさみ、大きな利益を見込めないとしてキャンセルしたと発表しています。
世界で注目度の高いブロックチェーンカンファレンス10選
ここで紹介する10つのブロックチェーン関連イベントは世界中からスピーカーや参加者が集まるイベントです。
Blockshow Asia
昨年の開催時期 | 11月29日、30日 |
開催地 | シンガポール |
Blockshow Aisaは大手仮想通貨メディアCointelegraphが主催する仮想通貨カンファレンスです。毎年シンガポールで開催されており、アジアでは最大級の規模を誇ります。
アジアでのカンファレンスというだけあってスピーカーはアジア圏出身の方がほとんどを占めています。著名なスピーカーでは、Mithrilの創業者Jeffrey Huang氏や、Litecoin財団の役員Zing Yang氏、Bitcoin財団エグゼクティブディレクターLlew Claasen氏にBLOCKCHAINの創業者兼CEO、Andre Kim氏などが登壇しています。
スピーカーは仮想通貨業界の関係者はもちろん、法律の専門家や投資家、教育関係者など様々です。
合計で115名ものスピーカーが登壇する豪華なカンファレンスとなっており、日本からも石黒一明氏をはじめ複数のスピーカーが参加しています。
また、Blockshowはアメリカやヨーロッパでも開催されています。
Consensus
昨年の開催時期 | 5月14日から16日 |
開催地 | ニューヨーク |
ConsensusもBlockshowと同様に大手仮想通貨メディアが主催しているブロックチェーンカンファレンスです。こちらはCoinDeskによって開催されています。
世界で最も知名度があるブロックチェーンイベントと言っても過言ではないほどのConsensusには250名以上のスピーカーと4,000人以上の参加者が世界中から集まります。
昨年はCircleのCEO兼会長を務めるJeremy Allaire氏やeToroの創業者Yoni Assia氏、BitMEXのArthur Hayes氏、KrakenのCEO、Jesse Powell氏など錚々たる顔ぶれとなりました。
日本からはbitFlyerの創業者加納裕三氏が参加しています。
Hard Fork Decentralized
昨年の開催時期 | 12月12日から14日 |
開催地 | ロンドン |
こちらも前者と同じく仮想通貨メディアが主催するブロックチェーンカンファレンスです。The Next Webが開催するHard For Decentraliedはロンドンにて行われました。今年はアムステルダムで開催されることが決定しており、毎年ヨーロッパの各都市を舞台にしています。
Hard Fork Decentralizedは開催する都市を仮想通貨ハブ都市へと変貌させ、人々を繋ぐことを目的としています。カンファレンスの場では仮想通貨の普及に関する見解や業界を先導するリーダーたちのアイディアが共有されます。
こちらのイベントにはIOTAの共同創業者Dominik Schiener氏、eToroのCEO、Yoni Assia氏、Space 10の共同創業者Simon Caspersen氏などが出席しました。
World Crypto Conference
昨年の開催時期 | 10月31日から11月2日 |
開催地 | ラスベガス |
World Crypto Conference(WCC)はEvolvという企業によってラスベガスのコスモポリタンホテルにて毎年10月末に開催されているイベントです。
昨年のイベントではビットコイン投資家のTim Draper氏やCivicのCEO、Vinny Lingham氏、BTCCの創業者Bobby Lee氏などが出席したようです。
WCCの特徴はブロックチェーンカンファレンスながら、開催地のラスベガスらしくエンターテイメント性に富んでいるという点です。キーノートはもちろん、プールパーティーやコスチュームパーティー、ポーカー大会、仮想通貨ラッピングの高級車など他のイベントとは全く違う雰囲気を醸し出しています。
Malta Blockchain Summit
昨年の開催時期 | 11月1日、2日 |
開催地 | マルタ |
もはや仮想通貨都市として名が知れ渡っているマルタ共和国で開催されるMalta Blockchain Summitには数々の著名人が登壇します。今年のイベントではD.A.OやAIにフォーカスした内容となるようです。
今年のスピーカーにはBobby Lee氏、Tim Draper氏、Roger Ver氏をはじめ総勢264名がリストアップされています。
メディアパートナーもCointelegraph、Forbes、Bitcoin.com、CoinMarkeCapなど有名どころが名を連ねており今後同イベントの知名度は上がっていくと予想されます。
Token Summit
昨年の開催時期 | 5月16日、17日 |
開催地 | ニューヨーク |
Token Summitはトークンを用いた経済圏、トークンエコノミーに焦点を当てたサミットです。サミットの具体的な内容は経済、仮想通貨資産、プロトコル、トークン技術などとなっています。
今年のイベントにはMakerDAOのトップSteven Becker氏、Polkadotの共同創業者Robert Habermeier氏、Gnosisの共同創業者兼CEO、Martin Koppelmann、Augurの共同創業者Joey Krug氏などとこちら錚々たるメンバーが揃っています。
London Fintech Week
昨年の開催時期 | 7月6日から13日 |
開催地 | ロンドン |
その名前の通りロンドンで1週間に渡って開催されるLondon Fintech Weekは多国籍企業、イノベーションファーム、スタートアップ、政府、投資家、メディアが集まりフィンテックについて話し合う場となっています。
今年の来場者数は3,000人から4,000人と予測されており、世界最大規模の仮想通貨カンファレンスとなる予定です。来場者の55%が企業となっている点も特徴的だと言えるでしょう。
以前に参加した企業には英Amazon、日立、American Express、Google、Sony、HSBCなど世界的な企業が挙げられており、仮想通貨業界外からも注目を集めています。
Swell
昨年の開催時期 | 11月7日、8日 |
開催地 | シンガポール |
SwellはRipple社が主催するイベントで毎年開催されています。昨年はビル・クリントン元大統領やRiiple社CEOのBrad Garlinghouse氏が登壇し話題になりました。今年は11月にシンガポールで開催される予定です。
イベントは国際送金やデジタル資産に関するポリシーについての議論などRippleに関連する内容が中心となっています。
Token2049
昨年の開催時期 | 3月20日、21日 |
開催地 | 香港 |
こちらのイベントはAlice Capitalという企業によって主催されているイベントで、豪華なスピーカー陣が特徴となっています。
今年のスピーカーを見ると、Litecoin創設者のCharlie Lee氏、Tronの創業者兼CEO Justin Sun氏、Zilliqaの共同創業者兼CEO Xinshu Dong氏、Ontologyの創業者Jun Li氏、Crypto.comの創業者兼CEO Kris Marszalek氏など贅沢なラインナップとなっています。
Money20/20
昨年の開催時期 | 10月21日から24日(ラスベガス) |
開催地 | ラスベガス、杭州、アムステルダム、シンガポール |
Money20/20は「お金の未来」について考える場を提供しており、世界各地でイベントを開催しています。講演の内容は決済システムのあり方やお金そのものの未来、お金とテクノロジーの融合といった具合になっています。
昨年のラスベガス会場には3,400を超える企業や500人以上のスピーカーが参加するなどその規模はかなり大きいなものとなっています。
番外編: 旅行型ブロックチェーンイベント
ブロックチェーンイベントの中にはカンファレンスを含みながらも、全体としては旅行という程のイベントも存在します。
Blockchain Cruise
こちらはCoinsbankが主催するブロックチェーン関連イベントでクルーズ旅行のパッケージになっています。参加者はバルセロナでクルーズ船に乗り込み、マルセイユなどを経由してローマへと着港します。
期間中はスピーカーによるキーノートを聞いたり、仮想通貨関係者と共に食事をする機会が設けられているようです。
Hodl Rally
高級車のレンタカー事業を手がけるApex Luxury Car Hireが主催するHodl Rallyは仮想通貨に焦点を当てながらも、エンターテイメント要素が充実している旅行型のイベントです。
参加者は高級車を持参するかレンタルして参加する必要があります。そして、高級車を運転してロンドンからスペインのイビサ島を目指します。
最終目的地のイビサ島ではプールパーティーやヨットパーティーが開催される他、大勢のモデルたちも参加する予定だとされています。もはや目的がなんなのかわからなくなりそうです。
道中で宿泊する高級ホテルではパーティーやキーノートが開催され、参加者を飽きさせないような工夫がなされています。参加費は3,000ポンドからと1週間の旅行にしては妥当に思えますが、高級車を所有しているもしくは数千ポンド追加で払ってレンタルする必要があるため、参加のハードルは高いと言えます。
まとめ
今回紹介したイベントはあくまで一部の大規模なイベントです。この他にも世界中でブロックチェーン関連イベントが開催されており、より気軽に参加できるものも数多く存在します。
また、イベント参加者はブロックチェーン関連の業界人だけではなく、教育関連やヘルスケア関連など様々な分野からブロックチェーンについて学びたいという方が参加しています。
仮想通貨やブロックチェーンに興味があるという方は一度近場で開催されているイベントへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。