Yogapetz徹底解説|NFT領域で新進気鋭のウェルネスビジネスの仕組みに迫る
Crypto Troll
クリプトの冬が訪れ、NFTの盛り上がりも一服している中、注目されているNFTプロジェクト「YogaPetz」
YogaPetzは、NFTとウェルネスビジネスを融合させた新しい取り組みで、Discordサーバーの参加者数は既に18万人を突破しており、非常に活発なコミュニティ活動を展開しています。
さらに、Discordには日本人専用のチャットルームも設けられています。
一体、YogaPetzにはどんな魅力があって、これほど多くの人々を引き寄せているのでしょうか?
この記事では、世界で高まるウェルネスビジネスの需要と、YogaPetzの独自の仕組みについて詳しく解説します。
世界的に注目を浴びるウェルネスビジネス
「ウェルネス」とは、健康や幸福感に関連する言葉として使われます。健康の維持や病気の予防を目的としたビジネスを「ウェルネスビジネス」と称します。
YogaPetzはこのウェルネスビジネスのカテゴリーに属します。しかし、YogaPetzの詳細を説明する前に、まずはウェルネスビジネスの背景や意義について触れていきたいと思います。
年々市場規模が拡大するウェルネス経済
ウェルネスビジネスは、近年急速に成長しています。
国際ウェルネス機構(GWI)のデータによると、2019年のウェルネス市場は4.9兆ドルに達していました。しかし、COVID-19の影響で2020年には4.4兆ドルまで落ち込みました。それでも、今後の成長が期待されており、年間平均成長率9.9%で、2025年には市場規模が7.0兆ドルになると予測されています。
2020年には、ウェルネス市場が世界のGDPの5.1%を占めるほどの規模になっていました。
このような背景から、NFTの分野でもウェルネス関連のプロジェクトが登場してきました。その代表例として「YogaPetz」が挙げられます。
次のセクションでは、YogaPetzについて詳しく解説していきます。
YogaPetzの概要
SocialFiとGameFiの組み合わせ
YogaPetzはSocialFiとGameFiを組み合わせたプロダクトとなっています。それぞれどのような仕組みとなっているのでしょうか。
SocialFi
YogaPetz運営は、ユーザーがコンテンツの共有や収益化を完全にコントロール出来るよう考えており、SocialFiが重要視されています。
以下、それを実現するために実装されるSocialFiの要素を掘り下げていきます。
ユーザー生成コンテンツ (UGC:User-generated content)
YogaPetzのユーザーは、ヨガの指導動画やサウンドヒーリングセッションなど、オリジナルのコンテンツを作成できます。
Petzのルールに基づいたコンテンツは無料で利用可能で、これによりユーザー生成コンテンツ(UGC)がコミュニティの中心となり、ユーザー間のつながりを深めています。
また、ユーザーは独自のトークン、$PRANAや$KARMAを使ってチップを送る、コメントを残す、または「いいね!」をすることで、クリエイターとの交流ができます。これがコンテンツの制作やコミュニティへの参加を奨励しています。
Petzland
これは一般的なゲームでいうところのクランのようなものです。正式サービス開始後、プラットフォームに統合される予定とのことです。
GameFi
YogaPetzは、ユーザーが健康的な習慣を自然に取り入れることを重視しています。そのため、Game-Fiとトークン報酬の組み合わせを利用し、健康的な生活を送るための動機づけを提供しています。
次に、YogaPetzのGameFiの特徴について詳しく見ていきましょう。
トークン報酬
ユーザーは、「呼吸」「睡眠」「ヨガ」「瞑想」の四つをアクティビティを実践することが出来ます。
これらの進捗状況は、スマートウォッチ、ARトラッキング、スマートフォンで追跡することが出来ます。目標を達成すると属性レベルに応じて$PRANAまたは$KARMAトークンの報酬を受け取ることが出来ます。
ゲーム内アイテム
報酬はYogaPetzの独自トークンである$PRANAまたは$KARMAで支払われます。プレイヤーにはゲームをプレイするためのヨガマット(Yogamatt)が配布され、マットをアップグレードすることでセッションごとに獲得できる$PRANAの額を増やすことが出来ます。
プレイヤーはまた、マットやジェム(Gem)などのゲーム内アイテムを両トークンで交換することも可能です。
ヨガマット:ヨガマットは、ゲーム内のメインアイテムのひとつです。マットの形や使い方は様々であり、ユーザーは自分の好みのエクササイズに合わせて、購入したり、戦略的にレベルアップしたりする必要があります。それぞれのマットには異なる属性とキャラクターが設定されており、ユーザーが獲得できるトークンの数に大きな影響を与えます。
- ジェム:ユーザーは、マーケットプレイスで取引可能な様々なジェムをYogapetzやマットに使うことで、さらに属性を高めることが出来ます。
Yogapetz(NFT)
Yogapetz NFTは、VIP会員権のような役割を果たしており、YogaPetzのエコシステムを十分に満喫するために必要になってきます。
現実世界に特典を還元可能
YogaPetzの独自の特徴として、多数の実世界の企業や個人との提携を通じて、仮想空間だけでなく実生活でもYogaPetzエコシステムのメリットを享受できるようにしています。
特に注目すべき点として、YogaPetzのオリジナルトークン($PRANAと$KARMA)を利用して、実生活での報酬(IRLリワード)を得ることができるという点があります。
ここで、「IRL」とは”In Real Life”の略で、実際の生活や現実世界を指すスラングです。
実際に様々なバーチャルイベントが開催されており、例えば、6月16日~21日の間、ヨガの日を祝う「YGPZヨガウィーク」として、医師から認定ヨガの達人まで、多くの方がボランティアで大量のコンテンツを提供していました。
この他にも、マーケットプレイスにて、
- 限定ヨガクラス
- 瞑想リトリート(リトリートは欧米では「日常生活から離れストレスフリーな環境に身を置くこと」の意味で使われています)
- トレーニング
- プレミアムオフライン体験
といったIRLリワードと交換することも可能です。
YogaPetzのエコシステム
Gamefiの世界を中心として、「Play to Earn」がWeb3領域において盛り上がりました。そこから多くの形態に派生し、例えばSTEPNの「Move to Earn」といったさまざまなものが誕生しています。
そして今回取り上げるYogaPetzは、ヨガ、瞑想、睡眠といった健康に関連する行動を、ヨガをする動物NFTと瞑想することで、独自トークン$PRANAを稼ぐ仕組みとなっています。
呼吸をするだけでトークンを稼げることから、「Breath to Earn」とも呼ばれています。
また、YogaPetzはNFTを中心としたエコシステムを構築しており、それだけでなくクラン方式やデュアルトークンシステムを採用していることも特徴として挙げられます。
ここからはYogaPetzのエコシステムをそれぞれ掘り下げていきます。
YogaPetzのNFT
YogaPetzのエコシステムは、NFTを中心として構成されています。
YogaPetz自体のプレイおよびトークン稼ぎは、NFTの保有者でなくとも行うことが出来ます。
NFTを利用したGamefiの例として、STEPNを連想する方もいるかもしれません。STEPNではスニーカーNFTを保有しなければならず、一定の初期投資が必要です。しかし、YogaPetzでは、NFT未保有者でもトークンを稼ぐことが可能です。
とはいえ、NFT保有者には報酬として受け取れるトークンにブーストがかけられているだけでなく、多くの特典も与えられています。
このように、YogaPetzエコシステムを十分に体験するには、NFTが必須となっています。
YogaPetzでは三種類のNFTが出ており、全てOpenSeaで入手することが可能です。
詳しくそれぞれのNFTを掘り上げていきます。
Yogapetz
Yogapetz NFTは、YogaPetzの基本となるNFTであり、10000個のNFTコレクションが提供される予定です。
上記の画像はYogaPetzのホワイトペーパーに記載されているNFTですが、未だリビールされていないこともあり、そのデザインの全貌は未だ謎に包まれています。
Yogapetz NFTのフロアプライスは0.133ETHほどで取引されています。
YogapetzのOpenSea URLは以下になります。
https://opensea.io/collection/yogapetz
Yogapetz NFTは、YogapetzプラットフォームのVIPパスとして機能し、NFT保有者は通常のユーザーよりも大きな特典を受けることが出来ます。以下が、主要な特典となります。
プラットフォームへのVIPアクセス
- 1枚のYogaMatt(ゲーム内アイテム)が全ホルダーに配布
- プラットフォーム経由の属性ボーナスおよび追加ボーナス
- 毎月のトレジャーボックスボーナス
- ホルダー限定のイベントや特典
$PRANAの報酬およびステーキング
Yogapetz NFTをステーキングして$PRANAを獲得し、$PRANAをPetzlandの購入に使用可能。
ホルダー限定IRLイベント・トレーニング・商品
NFTホルダーは、ホルダー限定の現実世界にリンクした特典を手に入れることが出来、こうした限定イベントや特典は、プラットフォームのマーケットプレイス経由でのみ交換可能となっています。
Keungz
Keungz NFTは、オークションでミントされ、落札価格は5Ether、総供給量は432でした。
当初のオファーは約11ETHほどでしたが、今では、フロアプライスは3.3ETHほどに落ち着いています。
次に紹介するKubzよりも非常に高額になっていますが、その分、多くの特典を受け取ることが可能です。例えば以下のような特典を得ることが出来ます。
- Kubzエアドロップ
2つの無料Yogapetzエアドロップ
このほかにもYogapetsエコシステムの全ての恩恵を受け取ることが可能です。また、Keungz GenesisはKubz NFTをステーキングで繁殖させること(増やすこと)が可能です。これにより毎月無料でKubzを手に入れることが出来ます。
KeungzのOpenSea URLは以下になります。
https://opensea.io/collection/keungz-genesis
Kubz
Kubzは、Keungzの子供に位置しており、いわば廉価版と考えてみて下さい。
Kubzもオークションでミントされ、価格は0.469イーサで、オークションの総供給量は5000でした。Keungz NFTによってKubzを繁殖させることができるようになったため、供給量は増えていますが、総供給量は1万が上限となっています。
Kubzにも以下のような特典があります。
・3つのKubzホルダーは、Petslist(Yogapetz NFTのホワイトリスト)を獲得。
・6つのKubzホルダーは、Resortlist(Petslistよりも貴重なホワイトリスト)を獲得。
※YogaPetzには「Petslist」と「Resortlist」という2つのホワイトリストが採用されています。
となっており、つまりは、6つのKubzホルダーは合計で2つのPetslistと、1つのYogaPetz Resortlistを獲得することが出来る仕組みになっています。
KubzのOpenSea URLは以下になります。
https://opensea.io/collection/kubz
Petzland:クラン方式を採用
YogaPetzでは、「Petzland」という他のゲームにおけるクランが存在しています。
ユーザーは、Petzlandを購入(クランを開く)するか、レンタル(クランに参加する)を選ぶことが出来ます。
Petzlandの大きさは「S、M、L、MEGA」の四種類に分けられており、大きさによって獲得できる$PRANAの量や、ミッションのブースト率などが異なっています。
また、各Petzlandでは、オーナーや公式が主催する様々なミッションやイベントに参加することが出来、ユーザーにとって$PRANAを稼ぐチャンスが増えます。
二種類のトークン:$PRANAと$KARMA
Yogapetzでは他のGame-FiやWeb2ゲームと同様、デュアルトークンエコノミーが採用されており、$PRANAと$KARMAが使用されます。
全体的に$PRANAの方がより多くの用途に使用することが可能となっています。
以下で詳しく、それぞれのトークンの解説を行います。
$PRANA
$PRANAは、ガバナンスに使えるだけでなく、YogaPetz内において基本的にあらゆることに活用が可能です。
稼ぎ方と用途は以下となっています。
稼ぎ方
- Kubzの保有
- Yogapetzの保有
- ウェルネスで稼ぐ
- Petzlandのミッション
- Petzlandのプール
- Petzlandのコンテンツ作成
用途
- チップ
- タスクとミッションのスキップ
- Yogapetzのアップグレード
- Petzlandの購入および参加
- ヨガマットの購入
- トレジャーボックスの購入
- ゲーム内アイテムの修理・レベルアップ・改造
- 換金
- IRL特典の入手
- 特別なIRL特典の入手(ホテルリゾートや航空券など)
$KARMA
$KARMAはプラットフォームトークンの機能を有しています。$PRANAと同じように使うことが出来ますが、最低限の用途しか用意されていないのが特徴です。
稼ぎ方と用途は以下となっています。
稼ぎ方
- ウェルネスで稼ぐ
- Petzlandのミッション
- Petzlandのコンテンツ作成
用途
- チップ
- Yogapetzのアップグレード
- トレジャーボックスの購入
- ゲーム内アイテムの修理・レベルアップ・改造
- $PRANAへの交換
- IRL特典の入手
おわりに
ここまでウェルネスビジネスとNFTを組み合わせたプロジェクト「YogaPetz」の解説をしてきました。
ウェルネス経済は年々、その規模を拡大してきており、そうしたビジネスの波がWeb3にも波及してきました。
「○○ to Earn」という言葉は最早、馴染みのある言葉ではありますが、「Breathe to Earn」は初耳という方も多いのではないでしょうか。
また、GameFiであるにも関わらず、必ずしもNFTを必要としないことから初期投資の必要がなく、気軽に試してみれるというのも魅力の一つでしょう。
Yogapetz NFTのリビールはまだされておらず、現時点から始めてもアーリーユーザーになることが可能です。
もし、興味が湧いた方がいれば、まずはDiscordに入るとことから始めてみてもいいかもしれません。