Instagramユーザーをweb3の世界へ!「Cygnus」AMAレポート

2025/10/07・

boarding bridge

Instagramユーザーをweb3の世界へ!「Cygnus」AMAレポート

執筆:summerchon

Instagramをweb3につなげてクリエイターの収益化を実現する「Cygnus」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティboarding bridge(bb)にて開催しました。

今回のAMAでは、Cygnusが実現する「InstagramアカウントのWeb3ウォレット化」や、米国債を裏付けとしたリアルイールドの仕組み、そしてクリエイターエコノミーを支える$CGNトークンのユーティリティや今後の展望について伺いました。

以下はAMAの内容を要約したものです。

AMA概要

日時:2025年9月29日(月)22:00 JST

場所:bb Discord AMA-Voice X(twitter)

Giveaway:100USDC × 5名

スピーカー

Roger | APAC Lead

YunaYuna | Instagram Influencer

AKI | boarding bridge

(敬称略)

質問トピック

自己紹介

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Roger | X

CygnusでAPACリードを務めるロジャーと申します。シンガポール国立大学(NUS)でファイナンシャル・エンジニアリングを専攻し、その後はシンガポールで投資銀行業務に携わり、ハイテクやAI分野を担当してきました。学生時代やインターンを通じてWeb3に興味を持つようになり、最終的にCygnusに参画しました。Z世代の一員として、チームからの信頼とサポートに心から感謝しており、ここまでの歩みは本当に素晴らしい経験となっています。本日はよろしくお願いします。

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 YunaYuna | X

YunaYunaと申します。普段はYouTubeでの情報発信をメインに活動しており、最近ではSBI VCトレードがスポンサーの「クリプト最前線」という番組にも出演させていただいています。また、Web3以外の投稿が中心ですが、なんちゃってインスタグラマーとしても活動しており、今回のテーマをユーザー目線でお話できればと思います。本日はよろしくお願いします。

Cygnusの全体像について紹介してください

Cygnusは、Web3初となるInstagramアプリレイヤー(※1)であり、クリエイターエコノミーを支えるプロジェクトです。

そこで私たちは、普段使っているInstagramアカウントがログインするだけで自動的にWeb3ウォレットになるInstagramレイヤーを開発しました。これを実現しているのがアカウント抽象化(※2)という技術で、ユーザーはウォレットアプリのインストールや、難しいシードフレーズ(※3)の管理も一切不要です。

さらに、Instagramでの「いいね」や「コメント」などの普段の何気ない行動が、ブロックチェーン上で価値を持つAccountFiという仕組みも作りました。これにより、クリエイターは自身の活動を通じて直接収益(利回り)を得られるようになり、クリエイターが主役の新しい経済圏が生まれます。

最終的な目標は個人のデータを個人が管理するデータ主権(※4)を当たり前のものにし、クリエイターとユーザーが自身のデジタルな価値を真にコントロールできる世界を実現することです。

Instagramアプリレイヤー
Instagramという既存のアプリの上に、Web3の機能(ウォレット、NFT、トークンなど)を追加で構築し、連携させる技術
アカウント抽象化 (AA)
ウォレットの操作をより柔軟にする技術。これにより、SNSアカウントでのログインや、ガス代の肩代わりなど、従来のウォレットの複雑な操作を簡略化できる
シードフレーズ
ウォレットを復元するために必要な、12個や24個の英単語からなるパスワード。自己責任での厳重な管理が求められる
データ主権
個人が自らのデータを管理・コントロールする権利のこと。巨大プラットフォームにデータを独占されるのではなく、個人に所有権を戻そうという考え方

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Cygnus | X

想定している今後のユースケースについて教えてください。

Instagramレイヤーの展開は、以下の3つのフェーズに沿って進めていきます。

  • フェーズ1:Web3への入り口を優しくする(ローンチ済み)
    まずは、Web3に馴染みのないInstagramユーザーでも楽しめるような教育コンテンツや、インタラクティブなゲームを提供し、参加へのハードルを下げます。
  • フェーズ2:クリエイターの収益化を支援する
    次に、クリエイターが自身の活動を通じて、公正かつ透明性の高いブロックチェーン報酬を得られるような収益化ツールを提供し、クリエイターエコノミーを活性化させます。
  • フェーズ3:データとIDの所有権をユーザーに返す
    最終的にはユーザーが自身のデータ所有権を取り戻し、自分のデジタルID(※1)を完全にコントロールできる世界を目指します。これにより、個人が分散型AIなどの新しいアプリケーションに貢献することも可能になります。

具体的な直近の目標として、今年の第4四半期(Q4)にはクリエイターが利回りを得られる仕組みを本格的に始動させ、ユーザーとクリエイターに真のデータ主権をもたらすことで、エコシステムの長期的な成長を目指します。

デジタルID
ブロックチェーン上で管理される、個人が自ら所有・コントロールできる身元情報。特定の企業に依存しないため、自己主権型アイデンティティ(Self-Sovereign Identity)とも呼ばれる

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Cygnus | X

リアルイールドレイヤーについてcgUSDに触れながら教えてください。

Cygnusのリアルイールドレイヤーとは、持続可能な本物の利回り(リアルイールド※1)を生み出すための仕組みです。

この仕組みでは、ブロックチェーン上の活動から得られる収益(ステーキング報酬や手数料など)と、ブロックチェーンの外にある現実世界の資産(米国債など)から得られる収益を組み合わせています。これにより、暗号資産市場の変動に左右されにくい、安定的で持続可能な利回りをユーザーに提供します。

この仕組みの中心的な役割を担うのが、私たちが発行するステーブルコインcgUSDです。

cgUSDは、USDCを担保にして発行され、その価値は米国債によって裏付けられています。そのため、cgUSDは持っているだけで米国債由来の利回りが発生するという特徴があります。同時に、Cygnusの経済圏の中では決済や担保として使える基軸通貨の役割も果たします。

リアルイールド
DeFi(分散型金融)において、トークンの追加発行などによる一時的なインフレに頼らず、プロトコルの手数料収入や外部資産(米国債など)の運用といった実際に生み出された収益を原資とする利回りのこと

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Cygnus | X

$CGNのトークンエコノミクスとユーティリティについて教えてください。

$CGNはBase Mainnet上で発行されるERC-20トークンで、トークンの配分と放出スケジュールは以下の通りです。

  • 最大供給量:100億 $CGN
  • 初期流通量:23%

【トークン配分】

  • チーム & アドバイザー:22%
  • 投資家:20%
  • エコシステム成長:20%
  • 財団トレジャリー:15%
  • 初期流動性:13%
  • エアドロップ:10%

【主な放出スケジュール】
トークンが一度に市場に放出されるのを防ぐため、配布にはロック期間が設けられています。

  • エアドロップ分
    TGE(※1)で60%が配布され、残りは1ヶ月のクリフ(※2)の後、6ヶ月かけて直線的に配布(ベスティング※3)されます。
  • チーム・投資家分
    6〜12ヶ月のクリフの後、24〜36ヶ月かけて直線的に配布されます。

【トークンの使い道(ユーティリティ)】
$CGNトークンには、主に以下の4つの使い道があります。

  1. ガス代支払い
    将来的にCygnus独自のチェーンができた際の取引手数料として使用されます。
  2. ステーキング
    ネットワークの安全性を確保するためのステーキングに使用し、報酬を得られます。
  3. ガバナンスと収益シェア
    プロジェクトの重要な意思決定への投票券として機能し、収益の一部を分配される権利も得られます。
  4. クリエイターエコノミーの活性化
    クリエイターへの支援や報酬など、経済圏を支える基盤として利用されます。
TGE(Token Generation Event)
トークンが最初に生成され、市場やコミュニティに配布されるイベントのこと
クリフ(Cliff)
トークン配布において、定められた期間が経過するまでトークンが全く放出されないロック期間のこと
ベスティング(Vesting)
クリフ期間終了後、残りのトークンを一定期間にわたって徐々に放出していく仕組み

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Cygnus | 公式ドキュメント

Cygnusとして達成したいこととそのために行う具体的なアクションは何ですか?

まず最も大きなニュースとして、私たちのTGE(※1)が間もなく(2025年10月中)に迫っています。ぜひ公式SNSにご注目ください。

TGEから本格的なエコシステムのローンチ、そして具体的な成長目標の達成に向けて、今後1年間で以下の計画を遂行していきます。

【今後の開発計画】

  • Instagramレイヤーの拡張
    現在、クリエイターが収益を得られる仕組みや、AI機能の統合を進めています。
  • Cygnusチェーンのローンチ
    2025年Q4にアルファ版メインネットのテストを公開し、2026年Q1に正式なメインネットをローンチする予定です。

【具体的な成長目標】

  • TVL(※2):13億ドル以上
  • ユーザー数:1,000万人以上(現在のInstagram経由のユーザーは既に700万人)
  • エコシステムパートナー:200以上
  • チェーン性能:10万TPS(※3)以上、かつガス代は0.0004ドル以下を目指します。
TGE(Token Generation Event)
トークンが最初に生成され、市場やコミュニティに配布されるイベントのこと
TVL(Total Value Locked)
DeFiプロトコルに預け入れられた暗号資産の総額を示す指標。プロジェクトの規模や信頼性を測るために使われる
TPS(Transactions Per Second)
1秒あたりに処理できる取引の数。ブロックチェーンの処理能力を示す指標

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Cygnus | X

Web3への参入を躊躇しているインフルエンサーにメッセージをお願いします。

Web3に対して複雑で危なそうというイメージをお持ちのインフルエンサーの方に私たちが伝えたいメッセージは「Cygnusがその不安を全て解決します」ということです。

  • Web3の複雑さを解消します
    これまでWeb3への参加を阻んできた最大のハードルは、ウォレットの作成やシードフレーズの管理でした。Cygnusではその必要は一切ありません。普段お使いのInstagramアカウントにログインするだけで、あなたはもうWeb3の世界に参加しています。
  • Web3に新しい安心を提供します
    もしウォレットを失ったら資産も全て失ってしまうというのが従来のWeb3の常識でした。しかしCygnusなら、万が一のことがあってもInstagramアカウントを復旧しさえすれば、皆さんのデータや資産も全て元通りになります。これはWeb2の利便性と安全性に、Web3の革新性を組み合わせた全く新しい安心の形です。

私たちは、皆さんの摩擦(フリクション)ゼロでWeb3の世界に飛び込み、皆さんのクリエイティブな活動が直接的な価値(収益)に変わる最高の体験を提供します。ぜひ安心して、この新しいクリエイターエコノミーに参加してください。

まとめ

今回のAMAでは、Web3初のInstagramアプリレイヤーを掲げ、クリエイターエコノミーの再定義を目指す「Cygnus」の革新的なアプローチが語られました。Cygnusは、InstagramアカウントがログインだけでWeb3ウォレットになる手軽さに加え、「いいね」が価値に変わるAccountFi、米国債由来のリアルイールドを組み合わせ、持続可能なクリエイター経済圏を構築します。

中でも特筆すべきは、Web2の使いやすさと安全性をWeb3にもたらす点です。ユーザーはシードフレーズの管理から解放され、万が一の場合もInstagramアカウントを通じて資産を復旧できるという新しい安心の形は、これまでWeb3への参加を躊躇していた層を惹きつける大きな可能性を秘めています。

今後は、2025年10月中のTGEを皮切りにクリエイター向け収益化ツールを本格始動させ、2026年Q1にはフルメインネットをローンチ、最終的には1,000万人規模のエコシステムを目指すという具体的な計画が示されました。

Cygnusは、複雑で難しいというWeb3のイメージを覆し、SNSを使う感覚で誰もが参加できる新しいクリエイターエコノミーの先駆者として、今後の動向から目が離せない存在となるでしょう。

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