安全かつユーザーフレンドリーなオプション取引プラットフォーム「Jasper Vault」AMAレポート
boarding bridge
執筆:summerchon
シンプルなオプション取引を提供する次世代型プラットフォーム「Jasper Vault」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。
今回のAMAでは、「Jasper Vault」のプロジェクト概要、今後予定されているTGE(トークン・ジェネレーション・イベント)やロードマップ、さらにアカウントアブストラクション(AA)の採用を通じて実現される革新的な取引体験に至るまで、プロジェクトの詳細について伺いました。
以下はAMAの内容を要約したものです。
AMA概要
日時:2025年1月9日(木)21:00 JST
場所:bb Discord AMA-Voice X(twitter)
Giveaway:$100USDT × 5名 & 取引体験NFT
初回取引の損失を全額補填、7億ドル超えの取引実績を持ち、ゲーム性も備えたオプション取引プロトコル 「JasperVault」のAMAを開催
1月9日(木)21:00
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— boarding bridge (@bb_jpdao) January 4, 2025
スピーカー
・Y.Hiyoshi | Jasper Vault-Head of Japan
・MaFi | Guest
・AKI | boarding bridge
(敬称略)
質問トピック
自己紹介
新卒でゴールドマンサックス証券に入社後、シンガポールや台北にて資産運用業務や日本のゲームIPのローカライズを担当しました。2017年にWeb3と出会い、ABCC取引所のCOOやマーケットメイキングサービスを提供するAltonomyでの経験を経て、4年前に独立しました。現在はJasper Vaultの日本市場を担当し、AIGC関連トークンの立ち上げやプロジェクトのアドバイザーを務めています。
MaFiと申します。boarding bridgeにてAMAのお手伝いや、スピーカーとしてお話しさせていただくこともあります。また、CryptoTimesでは、リサーチレポートの執筆やクリプト関連の研究を中心に活動しています。本日はよろしくお願いします。
Jasper Vaultはどのようなプロジェクトですか?
Jasper Vaultは、ピアツーピア(P2P)のオプション・プロトコルを提供するプロジェクトです。従来のオプション取引は、複雑で初心者には手を出しにくいデリバティブ商品として認識されがちでしたが、Jasper Vaultは「安全」「シンプル」「簡単」を重視し、これを覆すことを目指しています。
Jasper Vaultの特徴は以下の3点に集約されます。
- 安全性
- ユーザーの資産は、取引の最初から最後まで常にユーザー自身が保有
- 中央集権型取引所(CEX)のように、管理者がユーザー資産を管理・所有することはない
- すべての取引はユーザー自身のアカウントから行われる
- シンプルさ
- オプション取引を現物取引と同じくらいシンプルなものにする
- 例えば、UI(ユーザーインターフェース)では、「BTCやその他のトークンが期限切れまでに価格が上がるか下がるか」を選択するだけの設計
- 簡単さ
- プロセスを簡単にする
- 例えば、500倍のレバレッジを活用してポジションを取った場合、正解すればその利益を全て得ることが可能
- 仮に間違った場合でも、支払うのはプレミアムだけであり、元本が精算されることはない
Jasper Vaultは、このように従来のオプション取引のハードルを大きく下げ、安全かつユーザーフレンドリーな取引体験を提供するプロジェクトです。
- P2P(ピアツーピア)
- 中央集権的な管理者を介さず、個人間で直接取引が行われる仕組み
- オプション取引
- 特定の資産を将来の特定の日時に、一定の価格で売買する権利を取引するデリバティブ商品
- CEX(中央集権型取引所)
- ユーザー資産を取引所が管理・保有する取引所。例:Binance、Coinbaseなど
提供している各オプション取引について教えてください
Jasper Vaultでは、以下のようにさまざまなニーズに応えるオプション取引を提供しています。
1. Degenオプション
シンプルさを追求したオプション取引で、現物取引に近い操作感を実現しています。プロのトレーダーでも複雑に感じるオプション取引を初心者でも簡単に利用できる設計にしたことから、「大胆なトレード」を意味するDEGENと呼ばれています。
- シンプルさの例
a) 現物取引のように:BTCの価格が上がるか下がるかを予測するだけで完結
b) 現物取引を超える優位性:- 通常、1BTCをロングする場合には約10万USDが必要
- Jasper Vaultでは、その1/500のコスト、つまり約200USDで同等のポジションを取ることが可能
- 例えば、数ドルを支払うだけで1,000USD相当のBTCポジションを持てるケースもある
- 0DTE(ゼロデイオプション)の併用
より長い取引時間や、BTC以外のトークンを取引したい場合には0DTEが利用可能
2. 0DTE(ゼロデイオプション)
多様なトークンと柔軟な取引時間を提供するオプションです。
- 対象トークン:SOL、ARB、LINK、UNIなど、幅広い選択肢を提供。将来的にはさらに多くのトークンが追加予定
- 取引時間:2時間から24時間まで対応しており、ユーザーの取引スタイルに合わせて選択可能
3. MiniBTC
Telegramユーザーやゲーム感覚でトレードを楽しむ方に最適なオプションです。
- ゲーミフィケーション要素を取り入れ、従来の取引に新しい体験ができる
- 直感的な操作感を重視しており、カジュアルユーザーでも気軽に利用可能
- 0DTE(ゼロデイオプション)
- 満期が当日中に訪れるオプション取引のこと。短期間で結果が出るため、迅速なトレードが可能
- MiniBTC
- BTCの取引単位を小さく分割し、初心者や少額投資家でも参加しやすくしたオプション形式
作成MaFi | AMA中の提供資料
レバレッジ取引と比較したオプション取引のメリットは何ですか?
レバレッジ取引には確かに魅力がありますが、従来のレバレッジ先物取引には大きなリスクが伴います。一方で、Jasper Vaultのオプション取引は、こうしたリスクを最小限に抑える仕組みを提供しています。
従来のレバレッジ先物取引の課題
レバレッジは、正しい予測ができた場合には大きな利益を得られるものの、予測を外した場合にはポジション全体が清算されてしまうリスクがあります。
これは、レバレッジが「両刃の剣」と言われる理由でもあります。
Jasper Vaultのオプション取引のメリット
- リスク限定型の設計
Jasper Vaultでは、オプションの性質を活用し、正しい予測をした場合にのみレバレッジが適用されます。予測を外した場合、レバレッジは適用されず、支払うのはプレミアム(オプション料)のみです。 - 高いリターンが可能
- 正しい予測をすれば、最大700倍のレバレッジを活用して利益を得ることが可能
- 一方で、予測を外した場合でも損失は最小限に抑えられ、ポジション全体が清算されることはない
- リスクとリターンのバランス
このアプローチにより、従来のレバレッジ取引が抱えるリスクを軽減しつつ、大きなリターンを狙うことが可能です。Jasper Vaultのオプション取引は、より安心して高いリターンを追求できるよう設計されています。
- レバレッジ
- 借り入れた資金を活用して取引を行う仕組み。少ない自己資金で大きな取引を行える一方、損失も大きくなるリスクがある
- ポジションの清算
- 予測が外れ、一定の損失が発生した場合に、取引所が強制的にポジションを終了させること。全資金を失う可能性がある
- ポジションの清算
- オプションを購入する際に支払う費用。この費用を支払うことで、特定の条件下で権利を行使できる
作成MaFi | AMA中の提供資料
アカウントアブストラクションのメリットを教えてください
Jasper Vaultでは、アカウントアブストラクション(AA)を採用することで、ユーザーが自身の資産を完全に管理しながら取引を行える仕組みを提供しています。他の取引所(CEX)や分散型取引所(DEX)と比較して、以下のような特徴とメリットがあります。
従来のCEX/DEXの課題
- 資産の預け入れが必要
BinanceなどのCEXやHyper LiquidのようなDEXでは、取引を始める前に資産を取引所に預け入れる必要がある - セキュリティリスク
資産が取引所に移動するため、ハッキングや不正アクセスによるリスクが発生
Jasper VaultのAA(アカウントアブストラクション)の特徴とメリット
- 完全な所有権とコントロール
- AAはユーザー自身の所有物として機能
- 取引はユーザー自身のウォレットやアカウントから直接行われ、第三者(CEXやDEX)が資産を保持することはない
- 資産管理の簡素化
- 従来のCEXやDEXとは異なり、資産を移動する必要がない
- 自分のアカウントから直接取引を行うため、操作がシンプルで直感的
- 高いセキュリティ性
- 資産が常にユーザー自身の管理下にあるため、取引所のセキュリティリスクを回避可能
- これはウォレットや資産を100%ユーザーが管理しながら取引を行う初めての仕組み
目的は共通、操作は異なる
Jasper Vaultは、CEXやDEXと同様に取引を可能にするという目的を持ちながらも、ユーザーに資産管理の自由度と安全性を提供する新しいアプローチを実現しています。
トークン発行の予定やエアドロップはありますか?
今年の第2四半期(Q2)にTGE(トークン・ジェネレーション・イベント)を予定しています。現在、バイナンスウォレットやOKXウォレットとすでに協業を進めており、さらなるパートナーシップの拡大を計画しています。
エアドロップに関しては、具体的な計画が決まり次第、詳細を公式チャンネルを通じてご案内するので、ぜひご期待ください。
- TGE(トークン・ジェネレーション・イベント)
- プロジェクトがブロックチェーン上で独自トークンを初めて生成・配布するイベントのこと
あえてデメリットを挙げるなら何ですか?
オプション取引は多くのメリットを提供しますが、その特性上、いくつかの制約も伴います。これらが「デメリット」と言えるかどうかはユーザー次第ですが、以下のような点が挙げられます。
オプション取引の制約
- 時間制限(タイムバリュー)の存在
オプション取引では、30分、2時間、12時間など、ポジションを保持できる時間があらかじめ決まっています。一度設定した時間は変更できません。- 例えば、価格が50%下落した後に200%上昇するようなケースでも、設定した時間内に回復しなければ利益を得ることができない
- 無期限先物取引やスポット取引のように、資産を長期的に保有して価格変動を待つことができない
- 損失回避の柔軟性が限定的
無期限先物取引の場合、ユーザーはポジションを長期間保有し、途中でファンディングコストを支払いつつ、回復を待つことが可能です。一方、オプション取引では、期限が設定されているため、こうした柔軟な運用ができない点が制約となります。
オプション取引は短期間で結果を求める特性があり、これが一部のユーザーにとって「デメリット」と感じられるかもしれません。ただし、この制約があるからこそ、オプションは短期的な利益を追求する効率的な手段として機能します。
- タイムバリュー
- オプション取引の価値の一部で、オプションの有効期間が短くなるにつれて減少する性質を持つ
- 無期限先物取引
- 期限が定められていない先物取引。一定期間ごとにファンディングコストを支払うことでポジションを維持し続けることができる
- スポット取引
- 即時決済を伴う資産の売買。特定の価格で資産を購入・売却し、保有期間に制限がない
- ファンディングコスト
- 無期限先物取引で、ポジションを維持するために一定時間ごとに支払われる費用。これにより、買い手と売り手のバランスを取る仕組み
スマホアプリでも使用できますか?
現在、専用のスマホアプリは提供していません。しかし、H5(HTML5)に対応しているため、スマートフォンのブラウザ上で利用することが可能です。ブラウザでJasper Vaultのページを開くことで、スムーズに操作できます。
なぜArbitrumを選んだのですか?
Arbitrumチェーンを選んだ理由は以下の通りです:
- ガス代の安さ
アービトラムは、他のブロックチェーンと比較してガス代が非常に低く、ユーザーにとってコストを抑えた取引が可能です。 - パフォーマンスの優秀さ
高い処理能力とスムーズな動作を提供しており、他のチェーンが混雑や遅延を経験する場合でも、アービトラムは安定したパフォーマンスを発揮します。 - アービトラムとのパートナーシップ
アービトラム側から積極的な支援を受けており、スポンサーとして協力していただいていることも、採用の大きな理由の一つです。
コピートレード機能はありますか?
現在、コピートレード機能は実装されていませんが、将来的に追加する予定です。他のプラットフォーム(例:Bitget)での実例を見ても、この機能は非常に面白く、ユーザーに支持されていると感じています。
ただし、コピートレードには、フォローするトレーダーの選択が重要です。運が良いトレーダーが連勝を続ける場合もあれば、そうでない場合もあります。その点を考慮しながら、機能を実装していく計画です。
- コピートレード
- 特定のトレーダーの取引を自動的にコピーする取引手法。初心者でも経験豊富なトレーダーの戦略を利用できる一方、リスクも伴う
流動性とスムーズな取引のためにどのような対策を講じていますか?
Jasper Vaultの最大の魅力の一つは、シンプルで直感的なユーザーインターフェース(UI)です。これにより、ユーザーが簡単に取引を行える環境を提供しています。
また、十分な流動性を確保するために大規模な流動性プールを設けています。さらに、プラットフォームはArbitrumチェーンを採用しており、その高い処理速度により、迅速でスムーズな取引が可能となっています。ユーザーは、ほとんど遅延を感じることなく取引を完了できます。
まとめ
今回のAMAでは、「Jasper Vault」のプロジェクト概要、TGE(トークン・ジェネレーション・イベント)やロードマップ、さらにアカウントアブストラクション(AA)の採用を通じて実現される革新的な取引体験について詳細が共有されました。
「Jasper Vault」は、シンプルなオプション取引を提供する次世代型プラットフォームです。複雑で初心者には敷居が高いとされてきた従来のオプション取引を、安全かつ直感的な操作で利用可能にしています。また、最大500倍のレバレッジや時間制限のあるオプションを通じて、リスクを最小化しながら効率的なトレードを可能にしています。
さらに、プラットフォームは流動性を確保するための十分なプールを設けており、Arbitrumチェーンを採用することで、高速かつスムーズな取引を実現しています。加えて、アカウントアブストラクション(AA)の採用により、ユーザーは完全に自身の資産を管理しながら取引を行うことができます。
今後のロードマップでは、2025年第2四半期に予定されているTGE(トークン・ジェネレーション・イベント)を皮切りに、エアドロッププログラムの実施やコピートレード機能の追加が計画されています。これにより、初心者から上級者まで、幅広いユーザーに対応した取引環境を提供していく予定です。
革新的な設計を持つ「Jasper Vault」が、オプション取引の分野でどのように進化し、Web3エコシステムの中でどのような位置を築いていくのか、今後の展開が非常に楽しみです。
関連リンク
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