DMMグループがweb3のデジタル空間で新たなエンタメを提供する「Seamoon Protocol」AMAレポート
boarding bridge
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執筆:MARU
Web3技術を用いた持続可能な経済発展と新時代エンタメサービスの創造を目指す独自のデジタル経済圏構想であるSeamoon ProtocolとのAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。今回のAMAでは、Seamoon Protocolのプロジェクト概要や、DMMグループとしてのWeb3参入の背景などについて伺いました。
以下はAMAの内容を要約したものです。
目次
- 1 AMA概要
- 2 AMAの内容
- 2.1 自己紹介
- 2.2 Seamooon Protocol はどんなプロジェクトか教えてください
- 2.3 DMMおよびDM2C StudioがWeb3に参入した理由や背景を教えてください
- 2.4 どのような新しい価値をユーザーや社会にもたらそうとしていますか?
- 2.5 独自トークンのDM2Pはどのようなユーティリティやインセンティブ要素がありますか?
- 2.6 今後のロードマップや直近のアップデートについて教えてください
- 2.7 将来eスポーツやメタバース展開についても考えていますか?
- 2.8 チェーン間のブリッジには取引所を使うのですか?
- 2.9 DMMはネット上で強いイメージですが、リアルでの経済圏についてはいかがですか?
- 2.10 コミュニティでできることは何ですか?
- 3 まとめ
- 4 関連リンク
AMA概要
日時:2024年7月18日(木)21:00 JST
場所:bb Discord AMA-Voice/Chat
Giveaway:100USDT×5名
DMMグループ企業DM2C Studioが提供するWeb3経済圏
「Seamoon Protocol」のAMAを開催✈️📅7月18日(木)21:00
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— boarding bridge (@bb_jpdao) July 16, 2024
スピーカー
・加嵜 | DM2C Studio CEO
・Takman | boarding bridge
・Nenmatsu | boarding bridge
(敬称略)
AMAの内容
自己紹介
こんにちは、Seamoon ProtocolのCEOの加嵜です。私は10年前からDMMグループに所属しているエンジニアです。DMMグループは日本の大手エンターテイメント企業で、eコマース、オンラインゲーム、電子書籍など様々なサービスを提供しています。
私はそこでエンジニアとして、ビッグデータを扱ってきました。元々ブロックチェーン技術には個人的にも興味があったのですが、2017年にDMMでブロックチェーン研究室を立ち上げる動きがあり、そのプロジェクトに異動しました。そして、2022年からはSeamoon Protocolの立ち上げに携わり、現在はCEOを務めています。
Seamooon Protocol はどんなプロジェクトか教えてください
Seamoon Protocolは、日常生活を楽しみながら、新しいエンターテインメント経済圏を確立することを目指すプロジェクトです。このプロジェクトは、DMMが過去に作り上げた4,100万人以上のユーザーを持つWeb2のエンターテインメント経済圏のノウハウと、最新のWeb3技術を組み合わせて、新たなエンターテインメントを提供します。
DMMはこれまで日本円を基軸にして事業を展開してきましたが、今回のプロジェクトでは新たに暗号資産を加えた独自の経済圏を作り、海外にもその魅力を広げたいと考えています。この経済圏の中心には「オーバーレイトークン」というアイデアがあり、独自のトークンも発行します。ただし、より多くの人が楽しめるよう、法定通貨も利用できるようにしています。
Seamoonのトークンは、複数のブロックチェーンで横断的に使用できるように設計されています。つまり、異なるブロックチェーンにまたがっているトークンを一つのトークンとして扱うことができます。
DMMではこれまでマイニングなどのweb3事業を手掛けてきましたが、独自のトークンを発行して新しい経済圏を作るのは新しい試みです。プロジェクトの開始時はWeb3ゲームを中心にリリースしていきますが、今後はDePINやRWAなど、さまざまな分野に広げていく予定です。
- DePinとは
- 分散型物理インフラネットワーク:物理的なインフラを分散型で管理するネットワークのこと
- RWAとは
- リアルワールドアセット:実世界の資産をデジタル化してブロックチェーン上で扱う概念
DMP2経済圏拡大の3段階フェーズ構想 | Seamoon Protocol 公式X
DMMおよびDM2C StudioがWeb3に参入した理由や背景を教えてください
DM2C Studioはweb3事業に特化したDMMの子会社です。Seamoon Protocolは、DM2C Studioが手掛けるWeb3プロジェクトです。DMMはインターネット黎明期にECを開始して以降、社会の変化に合わせて新しい事業を生み出す成長戦略を取っています。その結果、現在では60以上の事業を展開しています。
Web3に関しては、「短絡的に稼げるから」や「流行っているから」ではなく、新たな事業の柱となる可能性を持っていると考えています。Web3がもたらす社会的な変化は無視できないものであり、インターネットが登場した時のような大きな変革が起こるだろうと、創業者の亀山会長は考えています。そして、Web3が起こす変革をDMMが牽引していきたいとも思っています。
そのため、2017年からブロックチェーンの研究開発チームを立ち上げ、Web3でどのように事業を行うかを模索してきました。その結果、単発のブロックチェーンゲームを出すだけでなく、経済圏を構築してさまざまなWeb3プロジェクトを推進するという大規模な取り組みへと発展しました。
Seamoon Protocol ミッション・ビジョン・バリュー | White Paper
どのような新しい価値をユーザーや社会にもたらそうとしていますか?
Seamoon Protocolは、日常生活をより楽しくするサービスをストレスなく体験できる環境を提供します。Web3には大きな可能性がありますが、普及に向けた課題もいくつか存在します。例えば、ウォレットやガス代といった概念がわかりにくかったり、ブロックチェーンごとに仕様が異なったり、チェーン間での互換性がないといった問題です。
Seamoon経済圏では、異なるチェーン間のコンテンツを、チェーンの違いを意識することなく楽しめるように設計しています。さらに、DMMの既存のWeb2経済圏(4,100万人以上のユーザー)との接続や、Immutableなど他のWeb3ゲームプラットフォームとの連携を通じて、規模を拡大していきます。また、DMM Gamesの知見を活かした質の高いコンテンツも提供していきます。
web3における4つの課題
Seamoon Protocolは、web3の4つの課題解決に取り組みます!
👍ユーザビリティ – 技術を利用しやすく、使いやすくする
📈スケーラビリティ – パフォーマンスを落とさず、エコシステムを成長させる
🔗インターオペラビリティ -… pic.twitter.com/5Od3SYxO6a— Seamoon Protocol JP🇯🇵 (@Seamoon_JP) April 22, 2024
独自トークンのDM2Pはどのようなユーティリティやインセンティブ要素がありますか?
私たちは、ゲームをプレイするために独自トークンを必ず購入しなければならないという高いハードルを避けたいと考えています。まず、DM2Pトークンのユーティリティとして、Seamoon Protocolのプラットフォームの手数料支払いに利用できる点があります。これは主にゲームデベロッパーなどの企業向けの用途であり、一般ユーザーが意識することは少ないですが、サービスが活発に利用されることで自然とトークンの需要が高まる仕組みになっています。
一般ユーザー向けのインセンティブとしては、Seamoonで発行する独自トークンを一定数保有しているユーザーに対して、優待NFTを付与する予定です。このNFTを持っていると、ゲームを有利に進めることができたり、既存のDMMサービスを割安で利用できたりします。
また、暗号資産を直接購入することに抵抗がある人も多いでしょう。そのため、サービスを楽しむことでトークンを無料で獲得できたり、他のユーザーからトークンを借りることができるレンディングサービスも提供します。このレンディングサービスにより、トークンを貸し出すという新たなユーティリティが生まれ、ゲームをプレイせず、優待NFTのメリットを感じづらい個人投資家も、トークンを貸し出すことで利息を得ることができます。
Web2ユーザーも法定通貨でトークンを借りて優待NFTを手に入れることができます。「レンディング」や「NFT」という言葉を知らなくても、Web2ゲームに課金する感覚で特典を獲得できるのです。トークンを借りたユーザーは一定期間後に返却すればよいので、トークン価格の変動リスクを抑えることができ、Web2ユーザーにも受け入れやすいと考えています。これにより世界中のWeb3投資家がWeb2ユーザーと繋がることを目指しています。
Web2ユーザーが既存のサービスを使うだけでトークンを獲得できるかどうかについてはまだ決まっていませんが、長年利用してくれているユーザーにトークンを付与することは検討しています。
DeFiを中心としたエコシステム | Seamoon Protocol 公式X
今後のロードマップや直近のアップデートについて教えてください
今年の夏には、私たちのトークンを海外の取引所に上場させる予定です。さらに、夏から秋にかけては、ゲームの事前登録や本リリースが続々と始まる予定です。
また、ゲーム以外のプロジェクトも今月から順次発表していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。
Product | Website
将来eスポーツやメタバース展開についても考えていますか?
はい、eスポーツのようなイベントなどの展開は早期に実現したいと考えています。収益化の面では、どこからお金を得て、それをどのように分配するかが重要です。しかし、Web3の特徴として、お金を自分たちで作り出すことができます。この特徴を活かして、今までにない新しいビジネスモデルを構築できると考えています。
チェーン間のブリッジには取引所を使うのですか?
取引所が中間に入るというわけではなく、よりWeb3的な技術スタックを利用しています。現在、私たちはLayerZeroやStargateを使用して、異なるブロックチェーン間の相互運用性を実現しています。これにより、さまざまなチェーンにワンホップで接続できるようにしています。
特に、オムニチェーンファンジブルトークン(OCFT:異なるブロックチェーン間で互換性を持つトークン)が、私たちが提案するオーバーレイトークンのアイデアに似ています。この技術を活用することで、シームレスなユーザー体験を提供できると考えています。
DMMはネット上で強いイメージですが、リアルでの経済圏についてはいかがですか?
私たちは、リアルな経済圏においてもDePinやRWAの概念を取り入れて、実証実験を行っています。DePinについては、もう少しで詳細な情報をお伝えできる予定です。RWAに関しては、トレーディングカードやフィギュアをNFTと組み合わせるプロジェクトを進めています。さらに、金融系の要素も組み合わせて、新しい経済圏を構築することを目指しています。
コミュニティでできることは何ですか?
私たちのコミュニティでは、まず情報発信が重要な役割を果たします。そして、ぜひトークンを持っていただきたいと思っています。トークンを保有していることが、私たちのコミュニティの一員であることの証明となります。このように、トークン保有を通じて、コミュニティの一体感を高めていきたいと考えています。
まとめ
今回のAMAでは、Seamoon ProtocolのCEOである加嵜氏が登場し、プロジェクトの概要やDMMとの関係性、プロジェクトの強みなどについて詳しく話しました。
Seamoon Protocolの強みは、DMMの長年の経験と巨大なユーザーベースを活用しながら、Web3の特性を最大限に引き出す点にあります。また、ゲームを中心にWeb3プロジェクトを展開し、暗号資産に不慣れなユーザーがストレスなくサービスを楽しめる環境を構築し、Web3参入への敷居を低くする事に注力しています。これにより、Web3の技術が実社会にもたらす影響をさらに拡大し、持続可能な経済圏の構築に寄与することが期待されています。
総じて、Seamoon Protocolは、Web3技術の利便性とDMMの豊富なリソースを融合させることで、新しいエンターテインメント経済圏を創出し、ユーザーに対して価値ある体験を提供することを目指しています。このプロジェクトの進展が、Web3業界全体に新たな風を吹き込むことになるでしょう。
関連リンク
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