次世代決済インフラ「Slash」AMAまとめ
boarding bridge
執筆:Taka
DEXの流動性を活用したペイメントソリューションであるSlashのAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。
今回のAMAでは、SlashのNFTプロジェクトであるAliceとの関係や、Bybitとのキャンペーン詳細について伺いました。
以下はAMAの内容を要約したものです。
AMA概要
日時:2023年10月19日(木)21:00 JST
場所:bb Discord AMA-Voice/Chat
Giveaway:Alice NFT × 1 & 300 USD
SlashのAMAをbbにて開催✈️
話題のAlice NFTプレゼントも!🎁Alice NFT & 300 USD
✅ Like & RT, Follow↓@SlashWeb3 & @bb_jpdao⏰10/19 (木) 21:00 bb Discord
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— boarding bridge (@bb_jpdao) October 11, 2023
スピーカー
(敬称略)
AMAの内容
自己紹介
SHIN: Slash CEO
Slashのファウンダー・CEOのShinです!
アントレプレナーとして、Slashを立ち上げる以前には、日本でクリエイティブ・エージェンシーを創業、経営していました。3年前からシンガポールに移住しています。
Slashのビジョナリー担当であり、攻め担当です。
Tokio: Slash COO
SlashのCOOのTokioです!
Slash以前は新卒でFacebookに入社し、デジタルマーケティングコンサルやマーケティングサイエンスなどを行なっていました。海外の大学の修士を持っており、英語の方が得意です。
Slashではプロダクトオーナー、BizDevのマネージャー、投資家・パートナーリレーションなど、幅広く担当しています。
質問トピック
簡単にSlashのプロジェクト紹介をお願いします
Slash Vison Labsは、クリプト決済ソリューションを中心としたエコシステムを構築しており、現在「Slash payment」、「Slash Vaults」、「Alice」という3つのプロダクトがあります。
メインとなるSlash paymentでは、DEXの流動性を活用し、ユーザーが希望する支払いトークンと加盟店が希望する受け取りトークンを自動でスワップします。これにより、加盟店はウォレット接続の追加開発などを行う必要なしに、簡単にクリプト決済の受け取りができるようになります。受け取るトークンを指定できるため、トークンの価格変動リスクや複雑な管理・運用といった懸念がなくります。
現在は5つのNetwork(Ethereum, Polygon, BNB, Avalanche, Astar)で、1400以上のトークンの支払いに対応しています。今後もEthereumのレイヤー2や、GameFiなどに積極的に対応していく予定です。
今年のGMV(月間取引総額)は550万ドルを超え、日本円にして8億円以上の取引量があります。GMVは直近で特に増加しており、、7月からは毎月100〜150万ドルのボリュームとなっています。
最近では、Bybitの入金手段としても導入されてます。Bybitは今後も良きパートナーとして色々なキャンペーンやアナウンスをしていく予定です。現在はBybitへの初回入金でAlice NFTがもらえるキャンペーンを開催中です。
また来月には、BybitにおけるSlash入金を条件とした別のキャンペーンも計画しています。こちらはソーシャルプラットフォームのGalxeを使い、参加者にはOAT(on-chain achievement tokens)というNFTが付与されます。
Alice NFTやOATの保有者には、2024年第一四半期に予定されているSVL(Slash Vison Labs)トークンのローンチ時に、エアドロップが行われる予定です。
JPYCとの提携について教えてください
暗号資産から日本円へのオフランプソリューションの提供
最近JPYCとのとの提携をアナウンスしました。Slashで任意のトークンを受け取り、JPYCにスワップし、JPYC経由で円へと換金して加盟店へ支払うという仕組みです。国内のPOC段階の取り組みとしては実利を伴った動きができており、スケール可能な仕組みとなっています。
SHIN Slash Vision Labs | X (Twitter)
Slash PaymenntやSlash VaultsをベースとしたDefi x NFTのエコシステムソリューション
将来的にSlashが発行するSVLトークンSVLをロックする事により、Slash全体のプロダクト手数料の一部を受け取ることができるリアルイールドの仕組みを構築しています。Curveのveトークンシステムを参考としていますが、NFTのエコシステムもDeFiに取り込めるように考えています。
具体的なエコノミクスフローを教えてください。
まずユーザーは、マーケットなどでSVLトークンを購入することが可能です。
次に、購入したSVLをSlash VaultsでNFTにタイムロック(Timelock)することで、その証明となるveSVLトークンを受け取ります。ここでいうタイムロックとは、あらかじめ資産の預け入れ時に期間を設定し、満了時に返却が可能となるシステムです。ロック期間の長さにより、受け取るveトークンの量が変化します。Curveの場合、最長のロック期間は4年です。Slashではこれを2年とし、設定期間を短くすると受け取るveトークンは減少します。veSVLはガバナンスへの参加権として機能し、保有するveSVLの量は投票力(Voting Power)に比例します。
一方、Slash PaymentやSlash Vaults、Slash Credit PaymentといったSlashの提供するサービスからは手数料が徴収され、発生した手数料収益によってwBTCを購入します。その100%がSlash Vision Portalというプールへと送られ、veSVL保有者への報酬として分配されます。また最初の8年間は、手数料収益によるwBTCの分配に加えて、SVLトークンによる報酬も分配されます。
つまりSVLのユーティリティとして、ガバナンストークンとしての機能に加えて、Slashによるリワード分配の側面が大きく存在します。これはいわゆるリアルイールドの仕組みであり、Skashエコシステムが拡大・活発化すればするほど、SVLを保有するインセンティブが高くなることを意味します。
SlashとAlice NFTはどのように関係していますか?
Aliceは、Slash Vision LabsがEtheruem上で手掛けるNFTプロジェクトであり、SVLトークンエコシステムにおいて重要な役割を果たします。
第一にAlice NFTのホルダーは、保有する枚数、キャラの種類、レアリティに応じて、Slashが発行するSVLトークンを獲得できます。全体のトークンアロケーションの2%をAliceホルダーにエアドロップすることで、いち早くトークンエコシステムに参加してもらうことを目的としています。上場時に2%のすべてがドロップされるわけではありませんが、Aliceのセール価格よりも下回るような事がないように調整します。
第二にAlice NFTは、Slash Vaultsにおいてブーストの対象となります。前述した通り、Slash VaultsではNFTにSVLをタイムロックすることでveSVLを受け取りますが、この預け入れ先をAliceとすることで、得られるveSVLの割合をブーストできる仕組みになっています。例えば、AliceおよびNFT Bにそれぞれ100 SVLを最大期間ロックしたとします。この際に得られるveSVLの量は、Aliceの場合110、NFT Bの場合は通常の100というようなイメージです。Aliceによるブーストの割合は未定ですが、このブースト率などはプロポーザルで変更できるようにしていきます。
Bybitとのキャンペーンについて詳しく教えてください。
海外暗号資産取引所「Bybit」へのSlash Payment導入を記念して、『Bybit 初回入金 × Aliceプレゼントキャンペーン』を開催中です。
Bybitで下記条件を達成すると、先着2000名にSlashのNFTプロジェクト「Alice 」のシーズン2(2023年11月配布予定)をプレゼントいたします。
開催期間
10月5日(木)22時(JST)〜 11月5日(日)22時(JST)まで
※ただし、先着2000体の受付に達し次第終了。
キャンペーン対象者
Bybitで本人確認を行っていないアカウントを保有する者
Aliceシーズン2の獲得条件
- Bybitアカウントを指定リンク、または公式パートナーアカウントのリンクから作成
- Bybitアカウントの本人確認&100ドル以上の初回入金
※本人確認はLv.1まで完了
※入金手段問わず - Alice Season2 プレゼント応募フォームを記載
📢To celebrate the introduction of Slash Payment into Bybit, we will be holding the “Bybit First-Time Deposit x Alice Reward Campaign”
🎁The first 2,000 people to achieve the following conditions on Bybit will receive an NFT from Season 2 of Alice (scheduled mint date: Nov 2023) pic.twitter.com/q47RTZX3Mb
— [/]Slash Web3 Payments🐧 (@SlashWeb3) October 5, 2023
SVLトークンのエアドロップについて最新のアップデートはありますか?
2024年祭一四半期に海外取引所でのローンチパッドを予定してます。エアドロップされるトークンのパーセンテージなどは未公開です。続報をお待ちください!
直近の大きなマイルストーンがあれば教えてください。
・総取引額が550万ドルを達成しました。
・JPYCとの提携を結び、加盟店でCrypto to JPYのオフランプが可能になりました。このPOCを現在進めている段階です。
・Slash Vaultsのテストネットも順調に動き、メインネットのコード監査を終えました。近々メインネットでローンチする予定です。
・BybitへのSlash Payment導入に続き、大手のFXブローカーへの導入も決定しています。
コミュニティQ&A
手数料収益の100%をveSVL保有者に還元する場合、運営の収益はどこから上げますか?
SVLトークンのアロケーションには、運営保有分の割り当てが存在します。他のホルダーと同様に、保有するSVLをタイムロックすることでveSVLを受け取り、間接的に手数料収益の一部を受け取ります。つまり、運営もveSVLホルダーと平等の立場にあり、Slashのエコシステムを拡大することが自分達の利益につながります。
web3では、web2の課題であった企業側のマージンをエンドユーザーに還元することが大きな目的であったはずです。しかし気付けば、利益を追求してweb3に鞍替えしただけのプロジェクトが多く存在します。私たちはSlashで、本来のweb3のビションを実現したいと考えています。
資金調達はどのような状況ですか?
Slashは昨年12月のシードラウンドで、MZ Web3ファンドのリードにより1.5M USDの資金調達を完了しました。これにより当面のランウェイは確保できています。また進行中の話などもありますが、それらについては時期が来たら発表します。
Slash Fintech Limitedの資金調達 | PR TIMES
プロジェクトを立ち上げる中で一番苦労したことは何ですか?
良い人材を集めることが一番の課題でした。しかしTwitter (X)で声かけを行い、解決しました。笑
日本の法規制は障壁になりませんか?
Slash Paymentは、現存するDEX(分散型取引所)の流動性を活用したインターフェイスを提供しているに過ぎません。ユーザーの資産を預かるわけではないため、カストディアンには該当せず、日本国内の法律に関しても問題ありません。このあたりは弁護士とも相談しながら、クリアな形でプロダクト構築を進めているためご安心ください。
Alice NFTの配布に対する初期購入者からの反感についてどうお考えですか?
まず前提として、初期から応援してくださるユーザーの方々を第一に考えています。Alice NFTの総供給量が10000 NFTであることは当初から公開しており、初期2000 NFTの購入者に対しては、追加の2000 NFTを配布することも発表しています。
一方で、AliceやSlashエコシステム全体の価値を高めるためには新規ユーザーへのリーチが不可欠であり、間接的には初期ユーザーにとってもメリットが大きいと考えています。初期のユーザーを裏切るようなことはありません。
Discordのハッキングについて情報はありますか?
先日Slashのモデレーターの一人のアカウントがハッキングを受け、Slashのサーバーへと波及しました。多くの方々にはご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。
原因の調査とその結果についてはアナウンスを公開しており、今後の予防策として、権限の最小化と独自botによる貼り付け可能なURLのホワイトリスト化を行う予定です。また実際に被害を受けた方々からは、綿密なヒアリングを行ったうえで、できる限りの救済措置を行う方針です。
⚠️重要なお知らせ⚠️
昨日discordで悪意のある攻撃が起きた原因は、調査の結果MODの1人が個人デバイスにフィッシング攻撃を受けブラウザに保存されたログイン済み情報のセッショントークンを取得され、不正に利用された事が原因の根幹であると結論付けました。
該当のMODはGoogle…
— SHIN ⚡️Slash Vision Labs (@0xShin0310) October 16, 2023
まとめ
bbにおけるSlash AMAは、今回で3回目となります。
今回はAlice NFTのキャンペーンを実施中であること、SVLトークンのローンチが近づいてきていることから、主にエコシステムにおけるトークンの役割や保有するメリットについて解説していただきました。Slash Paymentを軸としたリアルイールドの仕組みの中で、SVLホルダーに対する利益分配とAliceによる利回りの向上は、特筆すべきポイントとして期待されます。
Alice NFTがもらえるBybitとのキャンペーンについては、先着2000名の上限はあるものの、11月5日まで実施されるとのことです。キャンペーンの詳細やその他Slashに関するアップデートについては、公式ソーシャルメディアをご確認ください。
関連リンク
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