【BeyondBlocks二日日レポート】基調講演 NEX Fabio Canesin氏
ユッシ
NEXはNEOベースでの分散型取引所を開発するプロジェクトです。
NEOベースで分散型取引所を開発するのはNEXが初めてとなり、日本でも注目も集まっています。4月に行われたICOの抽選には多くの人数が応募したため、その当選倍率はかなりのものとなりました。
そして、そんな大注目のNEXの共同設立者であるFabio Canesin氏が先日行われたBeyond Blocks 2018に登壇しました。
ユーザーを増やしていくには?
Fabio氏の基調講演は、どのようにユーザーを分散型アプリケーションに導いていくのかという内容からスタートしました。
そんな中で、NEXが考えるビジョンは分散型エコシステムを作り上げ、それをユーザーに使ってもらうことであるとしています。
GoogleはYahoo!と比べてデザインがとてもシンプルである。
そして、NEXのアプリケーションもシンプルなデザインであるべきだ!と発言していました。
「分散型の取引」というのは名詞ではなく動詞である。なかなか興味深い言葉ですね。
実際に何かを買ったりする行為の背後にはアプリケーションが存在し動いています。
下記の画像は、検証されたエントリーがどれくらいあるかを示しており、世界中に存在することが分かります。
国によって、良いUIというものは変わります。そのため、アプリを提供する場合は、国によってそのデザインを変えることが望まれるとFabio氏は考えているようです。
しかし、そうなると同じサービスを世界中の人に提供するのが難しくなってくるかもしれません。
そこでNEXでは特にUXを尊重するとFabio氏は述べていました。
UX:ユーザーエクスペリエンス。ユーザーが得られる経験(体験)
NEXのアプリ
下記画像はログイン画面で、ユーザー名とパスワードを入力してログインする様子です。
NEXでは「ユーザー名はハッシュ化され、パスワードはプライベートキー繋げられて管理される」という過程をアプリケーションの裏側で行っていますが、ユーザーからはその過程を見ることはできません。
これは、ユーザーにとってはその過程は関係なく、シンプルで分かりやすい方がユーザーにとって良いと考えるからと述べています。
基本的には何かの取引を行う際、クレジットカードで支払いができるというのが理想と考えられており、
NEXでは、API(他のシステムやソフトウェアに機能を提供するための規約)を利用しクレジットカード決済のような形にしているようです。
下記の画像のように例があげられていました。ヤンキースとナショナルズのどちらが勝つのかの賭けに関してです。
この場合ユーザーはトークンに対して賭けをすることができます。APIを利用しているため、他のトークンの利用が可能となるようです。
トークンのやり取りの際の行程はユーザー側にはほとんど見えません。必要なものを選択し、送ったり貰ったりするだけです。
NEXは限りなく、ユーザーの経験に寄り添った設計になっているようです。
現在のNEXと他社との比較図は下記のようになっており、今後、さらなるグローバル化が求められているようです。
NEXはこれからもUXを特に重視して開発を進めていくといい、講演は終了しました。
まとめ
NEXでは、ユーザー経験を大事にしてユーザーにとって分かりやすい形で分散型アプリケーションを広めていくようです。
分散型取引のことを全く知らない人でも、簡単にNEXのアプリを利用して様々なやり取りができるようになる世界を目指しているようです。
今後のNEXの動向にもかなり注目したいですね!