オーストラリア大手4銀行 『ビットコインの購入は禁止しない』
Shota
先日、ブリスベンの空港に仮想通貨を導入することで話題になったオーストラリアですが、今回の報道からも仮想通貨に対するオーストラリアの前向きな姿勢が伺えます。
この記事の3つのポイント!
- オーストラリアの銀行は仮想通貨の取引を禁止しない
- 仮想通貨を決済の手段として認める
- 欧米諸国とは逆ベクトルの仮想通貨に対する対応
本記事引用元:Australia’s ‘Big Four’ Banks Will Not Prohibit Bitcoin Buy Transactions
オーストラリアの銀行が仮想通貨に前向きな姿勢
オーストラリアの大手4銀行は、顧客のビットコインをはじめとする仮想通貨の購入を禁止しないことを明らかにしました。
ABCニュースの報告によれば、アメリカやイギリスの大手銀行グループなどと対照に、オーストラリアの大手4銀行は、顧客が銀行サービスやクレジットカードを利用し仮想通貨を購入することに対しては関与しないとのことです。
これに関してオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)グループは、仮想通貨の取引や発行に直接関わるようなことはしないが、顧客が自分の資産で仮想通貨を購入することに対しては、銀行として規制などをしていくようなものではないとしています。
ABCニュースにより行われた、ANZとのインタビューによると代表の男性は『仮想通貨の購入を禁止することや、決済手段として仮想通貨を認めないことはない』と話していたそうです。
オーストラリアで2番目に大きな銀行であるWestpacの女性も『現状でクレジットカードによる仮想通貨の購入を制限する法律や規制などない』と語っていました。
他国は逆に規制を行う姿勢
オーストラリアのこの前向きな方針は、現状から少なからず変わっていく可能性はありますが、上述の通りイギリスやアメリカの銀行とは逆のベクトルに動いています。
イギリスの大手銀行Lloydsグループは、不安定でボラティリティが大きい市場において、将来的にクレジットカードの支払い能力がなくなる可能性を考慮して、約900万件のクレジットカード決済をブロックすることを明らかにしました。
この禁止は、子会社のHalifax・MBMA・スコットランド銀行などにも波及しているようです。
アメリカでもJPモルガン(JPMorgan)やバンカメ(Bank of America)もクレジットカードでの決済が禁止され(関連記事:米英大手の金融機関で仮想通貨のクレジットカード購入が禁止)、これを受けCitiグループも状況に応じて禁止するかもしれないというスタンスをとっています。