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2024/10/23Not a Hotel体験レポート|ブロックチェーン活用の最新別荘サービスとは?
現在、ブロックチェーン技術を活用したプロジェクトとして「Not a Hotel」が注目されています。 Not a Hotelとは、休眠状態にある別荘を効果的に活用するソリューションを提供しているプロジェクトです。別荘の管理にブロックチェーンが使われており、Web3技術のマスアダプションの一例として多くの注目を浴びています。 しかしながら、その具体的な内容をご存知ない方も多いのではないでしょうか? 今回の記事は、Not a Hotelの概要紹介から、筆者が実際に福岡のNot a Hotelを利用してみた体験レポートとなっています。 Not a Hotelとは?|新時代の別荘サービス Not a Hotelはブロックチェーンを活用した別荘サービスを提供しています。利用日数の権利売買の仕組みを導入することで、別荘管理に柔軟性を持たせていることが特徴です。 以下、詳しくNot a Hotelの仕組みを紹介していきます。 休眠状態になりがちな別荘を「日割り」で活用 別荘は1年間通して利用されている訳ではありません。別荘保有オーナーの平均別荘滞在日数は20日程度であり、約11ヶ月ほどの時間を活用できていません。また、管理の手間などかかるため、これらが別荘の保有・活用の大きな問題として挙げられていました。 そこで、Not a Hotelでは、「年間の利用日数を売買」するという形で、無駄なく別荘を活用できるソリューションを提供しています。 いわば、一つの別荘を複数人のオーナーでシェア購入をするという形となっており、通常の不動産同様に減価償却・売却・相続が可能となっています。 この「利用日数の売買」という部分に、ブロックチェーン技術が活用されています。 別荘利用権利はNFTとして自由に売買可能 [caption id="attachment_123787" align="aligncenter" width="1855"] Not a Hotel|Opensea[/caption] Not a Hotelでは、「鍵」という形で、別荘利用の権利が扱われています。 この鍵はNFTとなっており、OpenSeaで自由に取引することが可能です。 例えば、別荘オーナーとして年間で30日間の利用権利を持っているオーナーが、自身が利用しない日の鍵を他人に売却することで、休眠状態にある別荘を無駄なく有効活用することが出来ます。 Not a Hotelの人気は凄まじく、現在(記事執筆時)、客間として利用できる鍵には、10万円以上からの取引となっています。 今後、日本全国に幅広い展開を予定 Not a Hotelは2024年7月時点で、那須(栃木県)、みなかみ(群馬県)、北軽井沢(群馬県)、広尾(東京都)、浅草(東京都)、瀬戸内(広島県)、福岡(福岡県)、青島(宮崎県)、石垣(沖縄県)の9拠点の展開を行なっています。 [caption id="attachment_123798" align="aligncenter" width="2024"] Next Not a Hotel[/caption] 将来的な拡大として新たに6拠点が計画・発表されており、各拠点の販売が順次予定されています。 都心から95分。〈NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA〉に、インテリアデザイナー、片山正通氏率いるWonderwall®︎が手掛けた新ハウス「MASU」が誕生します。 本日10月17日(木)から販売を開始。開業は2026年秋を予定しています。 コンセプトは「数寄に住む - As you like it. -」。… pic.twitter.com/SOJGHWGjPm — NOT A HOTEL inc. (@notahotel_inc) October 17, 2024 既に販売が開始されている「MASU」(北軽井沢)は、毎年10泊で2940万円(税込)で取引されています。(10泊、20泊、30泊の3つのオプションが用意されています) 非常に盛況となっており、Not a Hotelへのさらなる期待が反映されていると言えるでしょう。 実際にNot a Hotelに行ってみた [caption id="attachment_123809" align="aligncenter" width="2560"] Not a Hotel Fukuoka[/caption] 今回、筆者は福岡のNot a Hotelを利用しました。閑静な住宅地の中にあるのですが、特徴的な見た目をしており一気に日常から離れられる雰囲気となっています。 部屋ごとにテーマが設定|今回はオフィステーマの部屋を利用 [caption id="attachment_123810" align="aligncenter" width="2560"] +Desk内観[/caption] Not a Hotelの客室は全てが同じ部屋ではありません。部屋ごとにテーマが設定されており、それに沿った設計がされています。 筆者が体験した部屋は「.Desk」と名付けられたオフィス利用をテーマとした部屋となっています。 部屋はかなり広く、8人ほどが集まって仕事ができるくらいの広さがありました。 キッチンが非常に広い作りとなっており、カトラリーも充実しているため、複数人で料理をしパーティーを開催するのも不便しません。 キッチン奥の壁は扉となっているのですが、開放することで隣の寝室と繋げることも出来、広い空間を作り出せました。 ルームサービスや空調・照明などは全てタブレットで一元管理 部屋に備え付けられているタブレットから、ルームサービスの注文、空調やライトの調整などを全て行えます。 Not a Hotelの部屋は非常に広くゆったりとしていますが、明かりを消すためにわざわざ移動する手間なく、全てを手元で完了させることが可能となっています。 不明事項あればコンシェルジュにすぐに質問 筆者がスピーカーで音楽を流そうとした際、Bluetoothを接続する方法がわかりませんでした。 そこでコンシェルジュに聞いたところ、すぐに返答がありました。丁寧な対応がされており、不明点などあれば気軽に問い合わせることが可能です。 あくまでもNot a Hotelは別荘プロジェクトであるものの、通常のホテルのように利用することが可能です。 リラクゼーションにも特化した家具とデザイン [caption id="attachment_123816" align="aligncenter" width="2560"] カーペットが敷かれているため裸足で楽に過ごすことが可能[/caption] オフィステーマの部屋ということもあり、様々な働き方が可能な設計となっていました。 大机で複数人が集まって仕事や会議を行うことも可能であるだけでなく、個室で外の景色を眺めながら一人仕事に集中することも出来ます。 上記画像の部屋では、カーペットが敷かれており、裸足のままリラックした状態で仕事をすることが可能です。 仕事をきちんとするためにも休息は必要です。当然、Not a Hotelはリラクゼーションにも力を入れているため、ハイグレードなベッドやソファで体を休めることが出来ます。 仕事への集中と、そこからの解放の両方が実現できる空間となっています。 サウナも完備 [caption id="attachment_123817" align="aligncenter" width="2560"] 浴室奥にサウナ室が併設[/caption] 通常の設備は勿論、サウナ室も完備されているなど、リラクゼーション施設も充実しています。 サウナ室の特徴と実際に使ってみた感想は以下となります。 最大100度まで調整可能 目の前にある浴槽に水を溜めることで水風呂を用意し、「サウナ→水風呂」(いわゆる"整う”)も可能。 桶にアロマ水を入れることで本格的なロウリュも実現。 本格的なサウナ施設を普段利用している人も、満足がいく"整い”をすることが可能。 現在、ビジネスマンの間ではサウナが流行っていますが、そうした需要にも対応可能となっています。 一日中仕事詰めで疲れた体をサウナで整えて、広いリビングやベッドでゆったりと過ごすことで、充実した時間を過ごすことが出来ました。 まとめ [caption id="attachment_123818" align="aligncenter" width="2560"] Not a Hotel Fukuoka 待合室[/caption] ここまでNot a Hotelを紹介してきましたがいかがでしょうか? ブロックチェーン技術を現実世界のサービスとリンクさせたサービスは数多く誕生してきており、様々な形でマスアダプションが実現され始めています。Not a Hotelはそうした事例の最先端を走っていると言えるでしょう。 筆者が体験した限りでは、通常のホテル利用と遜色ないだけでなく、利用権利の獲得にブロックチェーンという形で柔軟性(売買の自由さ)と透明性(ダブルブッキングが存在しないという確実性)が担保されているのが良いと思いました。 今回特集したのは福岡のNot a Hotelですが、Not a Hotelは全国9箇所に展開しており、それぞれ違った特色を有しているため、コンプリートするのも新たな楽しみになるかもしれません。 今回の記事をきっかけとして、まずは旅行の宿泊先としての利用からNot a Hotelデビューをしてみてはいかがでしょうか? Not a Hotel各種information 公式サイト:https://notahotel.com/ X:https://x.com/notahotel_inc Youtube:https://www.youtube.com/@NOTAHOTEL 情報ソース:Not a Hotel
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2024/10/21Movement Battle of Olympusハッカソン特集|選りすぐりの10プロジェクトを紹介
10月10日、Movementは6月から開催されていた「Battle of Olympusハッカソン」の選出プロジェクトを発表しました。 Our Battle of Olympus has been decided! Let's revisit the field: ⚡ 2,100 project submissions ⚡ 85 finalists ⚡ 10 winners Announcing the winners, by category👇https://t.co/WXkfoukukr pic.twitter.com/Dxa5Ou7x7b — Movement (@movementlabsxyz) October 10, 2024 ハッカソンには数百のチームが参加し、Movementのテストネットが構築されました。分野はDeFiやNFTやゲームだけでなくAI分野にもまたがり、広範なものとなりました。2,100件の応募の中から、85件のファイナリストが選出されていましたが、今回10プロジェクトが選出されました。 今回の記事では、Movementの簡単な説明から、選出された10プロジェクトを簡単な概要とともに全て紹介していきます。 Movementとは? Moveベースのモジュラーブロックチェーン [caption id="attachment_123627" align="alignleft" width="1440"] MoveVMの構造|X[/caption] Movementは、Move言語ベースのインフラ、アプリケーション、ブロックチェーンを展開するためのモジュール式フレームワークを構築しています。 Movementは、DA用のセレスティア(TIA)を搭載したイーサリアムで初のMoveVMレイヤー2であることが特徴です。AptosとSuiを導入することで、14万TPSを実現し、速度とセキュリティを実現しようとしています。 主力製品として「M1」と「M2」を展開|同一言語でレイヤー1と2を完結 Movement Labsの主力製品として、「M1」と「M2」が挙げられます。M1はレイヤー1技術であり、M2はレイヤー2技術となっています。同じ言語でレイヤー1と2が完結していることが、大きな特徴といえます。 Move言語は、Rust言語をベースとして、Facebook(現Meta社)によって開発された言語です。2019年にLibra(後に「Diem」と改名)という暗号資産が発表され、それに使用される予定の言語でした。 最終的にLibra計画は破棄されましたが、当時の開発者が独立して設立したのがMove言語をベースとしているAptosとSuiであるため、Movementはその両者を積極的に活用できる環境にあります。 合計で4140万ドルの資金調達を完了 gmove world. Today we are thrilled to announce our $38M Series A led by @polychain pic.twitter.com/ZNe5XiMxAn — Movement (@movementlabsxyz) April 25, 2024 Movementは、今年4月26日、Polychainが主導するシリーズAラウンドで3800万ドルを資金調達しました。 昨年9月にはプレシードラウンドとして、340万ドルの資金調達をしており、その際には「Movement SDK 」を発表していました。そこからおよそ7か月後に、大型の資金調達を行った形となります。 Movement Public Testnet is live ⬇️ pic.twitter.com/NRtbY7ygcj — Movement (@movementlabsxyz) July 30, 2024 今年の夏にはテストネットが公開され、Movement上の様々なdAppsに触れるためのキャンペーンが実施されました。このようにMovementは、VCだけでなく一般ユーザーからも多くの注目を浴びているプロジェクトとなっています。 Battle of Olympus選出プロジェクト ここからは、10つのコンペ選出プロジェクトを紹介していきます。カテゴリーは以下の6つとなっています。 Titan (既存プロジェクト) DeFi AI SocialFi NFTs/GameFi インフラ 全てのプロジェクトが、詳細なプロジェクト内容やドキュメントの公開、サービスの開始をしている訳ではないので、プロジェクトごとに現時点で手に入れることの出来る情報量が異なることには注意が必要です。 Movement Labsは各種サポートを提供予定 選出プロジェクトは、以下のサポートをMovement Labsから受けられます。 財団から最大10万ドルの助成金 Move Collective(Movementアクセラレーター)への独占アクセス MovementのVC企業ネットワークの紹介 継続的な技術サポート、リソース、専門家のメンターシップ MoveDropプログラムの適格 タイで開催されるDevcon 2024へのスポンサー旅行 準選出プログラムも、MoveDropプログラムへの適格、最大2.5万ドルの助成金、Movementからの支援を受けられることが発表されています。 StakedMove ※Thunderhead(既存プロジェクト) StakedMoveは、リキッドステーキングを提供しており、ネットワークセキュリティとユーザー利回りの機会を強化します。 開発者側は、堅牢なLSTエコシステムを2週間以内にデプロイし、ユーザーのためのステーキングUXを作成することが可能となっています。ユーザー側は、ネイティブアセットでのプロトコル報酬が可能となっています。 公式サイト(Thunderhead):https://thunderhead.xyz/ X(Thunderhead):https://x.com/thunderheadlabs Gasyard(DeFi) Gasyardは、クロスネットワークガス最適化プロトコルです。DeFiトランザクションを合理化し、ユーザー体験の向上に努めています。 ブリッジ所要時間が15秒以下であり、MultiVMにも対応、将来的にはビットコインチェーンへの対応も示唆されています。 公式サイト:https://movement.gasyard.fi/ X:https://x.com/gasyardfi PicWe(DeFi) PicWeは、オムニチェーンの流動性インフラを提供しており、Movementエコシステム全体でのシームレスな資産移動を促進しています。 B2B2Cインフラとなっており、完全なブリッジレス、トラストレス、分散型初の抽象化取引モデルを提供しています。また、Movement上のUSDTを使用して、ビットコインブロックチェーン上のBTCを含む他のチェーン上の任意のトークンを購入することも可能です。 上記に加え、流動性プロバイダー(LP)収益の改善にも努めています。通常、LP収益は1つの特定のプールからしか報酬を獲得できませんが、PicWeのユーザーがMovementにUSDTを入金すると、すべてのチェーン上のすべてのトークンから流動性の利益を得ることができると発表されています。 公式サイト:https://picwe.org/ X:https://x.com/PicWeGlobal RNDM (AI) RNDMは、AI主導のモジュール式流動性ソリューションによって、DeFiの自動マーケットメイキングに寄与しています。 RNDMのキュレーションエンジンは、すべての主要な取引所でのオーダーフローパターンでトレーニングされた独自のAIモデルの上に構築されています。RNDMエージェントは、AtlasとGaneshで実行されており、将来的には、ユーザー設定可能なエージェントを有効にし、スポット予測市場全体でさらにスケーリングする予定とのことです。 また、RNDMネットワークトークンも発表されており、これはネットワーク運用の中心として機能しています。エージェントはネットワークを検証して電力を供給するためにトークンをステークする必要があり、不正行為をしたエージェントには報酬が削減されます。 公式サイト:https://www.rndm.io/ X:https://x.com/rndm_IO Podium(SocialFi) Podiumは、ソーシャルメディアとブロックチェーンを橋渡しするWeb3ソーシャルオーディオプラットフォームです。 ユーザーが積極的にディスカッションを形成し、有意義な参加に報いることができるようにしていることが特徴です。 X:https://x.com/web3podium Movewiffrens(SocialFi) Movewiffrensは、ブロックチェーン技術に基づいて構築されたソーシャルメディアプラットフォームであり、ユーザーが分散型で安全な環境で接続し対話することを可能にします。TumiLabsによって開発されています。 Movewiffrensでは、アカウントの作成とXアカウントとの同期が簡素化されています。また、投稿、エンゲージメント、通知といった基本的なソーシャルメディア機能だけでなく、投稿の可視性をコントロールし、グローバルオーディエンスと特定のオーディエンスへと向けた発信をそれぞれコントロールできるようになっています。 加えて、Movewiffrensやその他のプラットフォームでタスクを完了することで、Frenspointsを獲得することも可能です。 Movewiffrensは、ソーシャルメディア愛好家、ブロックチェーン支持者、コンテンツクリエーター、インフルエンサー向けに設計されており、彼らを主なターゲットとしています。ユーザーは、Frenspassを使用して、インフルエンサーと交流し、専用のチャットルームにアクセスすることが出来るなど、SNS上での特別な体験に焦点を当てているプロジェクトとなっています。 公式サイト:https://www.movewiffrens.xyz/ X:https://x.com/movewiffrens Seekers Alliance(NFTs/GameFi) Seekers Allianceは、NFTメカニズムを備えたトレーディングカードゲームであり、Movementのスマートコントラクト機能を導入しています。 Seekers Allianceは、『HUNTER×HUNTER』の「グリードアイランド」をモデルにしたゲームコンセプトであると公式Xで述べられており、プレイヤーは島を探索し、PvPカードバトルを通じてカードを収集していく仕組みとなっています。シーズン中のバウンティカードを最初に100枚すべて集めたプレイヤーは、シーズンチャンピオンシップを獲得することが可能です。 また、カード取得の際の乱数問題(いわゆるガチャにおけるレアリティ排出の確率のブレ)に対しては、Chainlinkなどのプロバイダーが提供する検証可能なランダム関数(VRF)を採用し、ブロックチェーン技術を活用することで、その改善に努めています。 公式サイト:https://seekers.cards/ X:https://x.com/SeekersAlliance Simemes(NFTs/GameFi) Simemesは、インターネット文化とブロックチェーンゲームを融合させた、ミームを利用したソーシャルゲームプラットフォームです。 まだ、詳細なサービス内容は明らかになっていませんが、Xアカウントと連携し、早期参加することが可能となっています。 公式サイト:https://simemes.xyz/ X:https://x.com/simemesxyz/ Movide ※Solide(インフラ) Movideは、Move用の高度なオンラインIDEで、Movementネットワークの開発加速に寄与しています。 あらゆるスマートコントラクトと統合出来ることが特徴であり、Solide IDEは、スマートコントラクトと分散型アプリケーションのコーディング、デプロイ、テストのためのユーザーフレンドリーなツールでブロックチェーン開発を簡素化しています。 公式サイト(Solide):https://dapp.solide0x.tech/ X(Solide):https://x.com/SolideProject Scaffold Move(インフラ) Scaffold Moveは、DAppsを構築するための包括的なツールキットであり、Movementエコシステムへの開発者の参入障壁の緩和に寄与しています。(詳細は未だ不明となっています) Github:https://github.com/arjanjohan/scaffold-move おわりに ここまで、Battle of Olympusハッカソン選出プロジェクトを紹介してきましたが、如何でしたか? Movementは今年4月の3800万ドルの資金調達に代表されるように非常に大きな注目を集めており、今夏にはテストネットが公開されました。 これからのメインネット公開に向けて、エアドロップ施策の可能性などの指摘がされており、Movementエコシステムの盛り上がりに大きな期待が集まっています。 今回は、10のプロジェクトを紹介してきましたが、選出されたからといって必ずしも安全なプロジェクトではないということには注意が必要です。他チェーンで既に実績を有しているプロジェクトもありますが、資産を守るためにもDYORを忘れないようにしてください。 情報ソース:Movement
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2024/10/18仮想通貨ワールドコイン(WLD)とは?登録方法や無料配布、デメリットについて解説
仮想通貨/Web3業界では様々なサービスが提供されていますが、その中でも注目を集めているのがワールドコイン(Worldcoin/$WLD)です。*現在は「ワールド」にリブランディングを実施済 ワールドコインでは、虹彩認証を行いWorld IDを登録したユーザーに無料で仮想通貨$WLDが配布されます。 今回の記事では、ワールドコイン(Worldcoin)の概要や登録方法、$WLDの無料配布について紹介していきます。 注目の仮想通貨であるワールドコイン ($WLD) は、仮想通貨取引所のBitget(ビットゲット)に上場しています。 [caption id="attachment_120184" align="aligncenter" width="1003"] Bitgetの公式サイト[/caption] Bitgetでは、ワールドコイン ($WLD)の現物取引だけでなく、最大レバレッジ20倍の先物取引も可能です。興味がある方は、ぜひこの機会にBitgetも登録しておきましょう。 Bitgetの公式サイトはこちら ワールドコイン(Worldcoin)とは? [caption id="attachment_109071" align="aligncenter" width="737"] 画像引用元:https://worldcoin.org/[/caption] OpenAI共同創設者であるSam Altman氏によって設立 ワールドコインは分散型オープンソースプロトコルであり、Alex Blania氏とChatGPTを手がけるOpenAI共同創設者であるサム・アルトマン(Sam Altman)氏によって共同設立されました。 開発はTools for Humanityが行っており、運営はワールドコイン財団によって行われています。 現在、ワールドコインは分散型 World IDとワールドコイントークン(WLD)を中心に構築されています。また、総ユーザー数は2024年8月時点で652万人を超えているとのことです。 仮想通貨ワールドコイン ($WLD) のチャート/値動き $WLD(Worldcoin)の価格は、ここ数ヶ月で劇的な動きを見せています。2024年3月には11ドルを超えるピークを記録しましたが、その後急落し、5月には3ドル以下に低迷。その後も下落は続き、8月には1.28ドルという底値をつけました。 8月以降、価格は徐々に回復し、現在(10月18日時点)では2.17ドル付近で推移しています。短期的な反発の兆しは見られるものの依然として低迷した水準を脱するための決定的な要因は見られません。 今後の価格動向は回復基調を維持できるかが焦点となり、市場の全体的なセンチメントや外部要因が重要な役割を果たすでしょう。 World ID登録者は無料で仮想通貨$WLDが獲得可能 後述のWorld IDを登録すると、仮想通貨$WLDが無料で獲得できます。 2024年8月26日時点では、登録直後には6.18 $WLD(約1,400円)が獲得でき、以降毎月$WLDが獲得できます。 獲得できる$WLDの総量は、早く登録したユーザーであるほど多くなるので、興味がある方は早めに登録を完了させましょう。 1億ドル以上の大規模な資金調達を行う [caption id="attachment_96196" align="aligncenter" width="648"] 画像引用元:それぞれのVCのTwitterのアイコンより[/caption] ワールドコインは既に多くのVCから資金調達を達成しています。 2023年5月には、Blockchain Capitalが主導するシリーズCラウンドで、1億1500万ドルを調達しています。他には、a16z、Bain Capital Crypto、Distributed Globalといった名だたるVCが参加しており、その注目度は極めて高いことが窺えます。 Blockchain CapitalのゼネラルパートナーであるSpencer Bogart氏は、「機械と人間を簡単に区別できる能力によって、インターネットのUXを改善し、無数の新しい機能やアプリケーションを有効にしデジタルコミュニティの信頼を回復するのに役立つ」と述べています。 5月に調達された資金は、ワールドコインプロジェクトと ワールドコインエコシステム初の暗号通貨ウォレットである「World App」の研究開発と成長を加速するのに使われています。 ワールドコイン (Worldcoin) の2つの目的 [caption id="attachment_96195" align="aligncenter" width="604"] 画像引用元:https://www.investopedia.com/terms/b/basic-income.asp[/caption] ワールドコインの目的は大きく2つあります。 人間かAIかを識別する ユニーバーサルベーシックインカムの試み:AIによる雇用減少に対処 それぞれを詳しく見ていきましょう。 人間かAIかを識別する Tools for Humanity(ワールドコイン開発チーム)の CEO 兼共同創設者であるAlex Blania 氏は、「AI の時代に突入するにあたり、プライバシーを保護しながら人間であることを証明する機能が不可欠である。そうすることでAI が提供しようとしている経済的利益を、誰もが確実に実感できるようにすることが出来る」と述べています。 そして、ワールドコインはその識別のために、人間特有の情報である生体情報を活用しています。具体的には虹彩を活用しているのですが、これに関してはまた詳しく後述致します。 ユニーバーサルベーシックインカムの試み:AIによる雇用減少に対処 2022年は非常に多くのAIサービスが登場した年となりました。例えば、ChatGPTといったテキスト生成AIや、MidjournyやStable Diffusionといったイラスト生成AIなどが挙げられます。 一方で、それぞれの分野から反発が起きたことも事実です。日本では特にAI関連サービスへの反発に関する盛り上がりが大きく、著作権の問題だけでなく、イラストレーターという職業そのものがなくなるのではないかといった議論もおきました。 こうした実例は現代だけのものではありません。機械(技術)の発展の結果、人間の需要が減少し、雇用が減り、機械(技術)に対して反発が起きるという事例は昔から存在しています。その中の一つは、産業革命時のラッダイト運動ですが、似たような流れがAI技術でも起きるかもしれません。 そうした中で、より多くの人間を包摂する取り組みとして、ユニバーサルベーシックインカムがワールドコインの目的の一つとなっています。 先に述べたように、ワールドコイン共同設立者であるサム・アルトマン氏は、ChatGPTというAIサービスを提供するOpenAIの共同設立者でもあります。AIという人間の雇用を奪うかもしれない技術を提供する人間が、AIによる雇用減少を危惧しそれに対応したサービスを提供するという構図になっており、非常に興味深いものとなっています。 ワールドコイン(Worldcoin)の特徴 先ほど、ワールドコインの目的として「ユニーバーサルベーシックインカム」について言及しました。これは、ワールドコインプロジェクトの一環として配布される仮想通貨「ワールドコイントークン(WLD)」によって実現されます。 公式サイトによると、ワールドコイントークン(WLD)は「唯一の個人であることを証明するだけで、人々にグローバルかつ無料で配布される最初のトークン」と述べられています。 CEOのサム・アルトマン氏によると、こうしたワールドコインのアイデアは2019年には既に考えていたとのことです。 では、ワールドコインはどのような手段で持って、それを実現しようとしているのでしょうか? ひとつひとつ見ていきましょう。 World ID [caption id="attachment_96208" align="aligncenter" width="818"] 画像引用元:https://worldcoin.org/blog/announcements/introducing-world-id-and-sdk[/caption] ワールドコインは「World ID」を発行しており、Proof of Personhood(PoP)クレデンシャルを使用することで、オンライン上で、個人がAIではなく人間であることの証明のために使われます。 これはいわば、ユーザーが身元証明のためにスマートフォンに保存できる「グローバルデジタルパスポート」であると考えられます。また、プライバシー保護のためにゼロ知識証明を活用していることも特徴です。 World IDの発行それ自体は、World Appなど、World IDと互換性のあるIDウォレットで作成することが出来ますが、完全に検証されたWorld IDを発行するためには、「オーブ」という生体認証デバイスで、実際に自身の虹彩をスキャンする必要があります。これにより、個別のハッシュが生成され、その人個人である証明のために使われます。 ここからはワールドコインにおいて最も重要な技術でありデバイスでもある「オーブ」について詳しく解説していきます。 オーブ(Orb):虹彩を利用した生体認証 This is the Orb. pic.twitter.com/vieY9WDUml — Worldcoin (@worldcoin) November 29, 2023 ワールドコインの生体認証の要は、オーブです。これは人の頭以上の大きさをしており、最先端の虹彩生体認証技術が導入されています。 生体認証に使われる人間の部位は様々ありますが、虹彩を利用する理由として、虹彩認証は顔認証よりも1万倍以上精度が高く、理論的には数十億人の人間を区別すること可能であることが挙げられます。 [caption id="attachment_96160" align="aligncenter" width="656"] 画像引用元:https://twitter.com/theapplehub/status/1669576731651620864?s=20[/caption] 従来(及び現在)の生体認証といえば指紋でした。その次に開発された生体認証は顔認証です。そして、将来的な生体認証として、虹彩が注目されています。 虹彩スキャンに対するワールドコイン以外の取り組みでは、アップルの「Optic ID」があります。これはアップルが開発したヘッドセット「Vision Pro」に搭載されている技術であり、ヘッドセットというデバイス上、キーボードやマウスではなく虹彩によってユーザー認証するシステムが採用された次第です。 このように、人を個別に認識する手段として虹彩は現在非常に注目されています。そして、それを活用したのがオーブとなるのです。オーブは虹彩をスキャンしますが、プライバシー保護のためにその虹彩データは保存されることはなく、ゼロ知識証明を活用することでユーザー個人の情報の安全性を保つ仕組みになっています。 1/ A brief look inside the Orb ⚪️👀🧵 pic.twitter.com/VnM2QGfaaQ — Worldcoin (@worldcoin) May 18, 2023 前提として、World IDはその人個人が誰なのかではなく、人間かどうかを判断するための仕組みである点には注意が必要です。オーブによって虹彩のコードが作成され、それは他のすべてのオーブによって以前に生成された他のすべての虹彩コードと比較されます。それにより重複があるかどうか、つまり同一人物が二度登録されていないかどうかを確認する仕組みになっています。 あるユーザーが初めて認証される場合、そのユーザーのWorld ID(これは虹彩画像から生成されたものではなく、その人のデバイス上で生成されたものです)が、認証されたWorld IDのリストに追加されます。虹彩認証をしたユーザーは互換性のあるデジタル・ウォレットで個人であることを証明するクレデンシャルを受け取ることが可能です。 ワールドコインの方針として、オーブに関する技術は可能な限りオープンソースにされる予定です。既に現在のバージョンに関連する全てのハードウェア関連のエンジニアリングファイルがGitHubリポジトリで公開されており、Eagle(PCB)をダウンロードしてファイルを閲覧したり、AutodeskのCADビューアを無料で使用できます。 また、全てのファイルはMITオープンソースライセンスを基本として、ワールドコイン使用ライセンスの下で公開されています。ファームウェアは、セキュリティを損なうことなく可能な限りオープンソース化されるか、将来的には特定のライセンスの下でリリースされる予定とのことです。 オーブで虹彩をスキャンすることで仮想通貨WLDを入手することが可能。 [caption id="attachment_96197" align="aligncenter" width="817"] 画像引用元:https://worldcoin.org/worldcoin-token[/caption] ワールドコインは初期ユーザーにオーブを30個配布しました。オーブを受け取った人は、他の人を勧誘することで報酬を得ることが出来ます。 オーブでユーザーの眼球を撮影すると、その情報に基づいて固有のコードが生成されます。撮影された人は、そのコードを使うことで仮想通貨ワールドコイントークン(WLD)を無償で受け取ることが出来ます。 同社は、合計で100億枚のWLDを発行する計画であり、そのうち80億枚は全世界のユーザーに、残りの20億枚は、ワールドコイン財団及び投資家に回されるとのことです。 ワールドコインのウォレット「World App」 [caption id="attachment_96199" align="aligncenter" width="820"] 画像引用元:https://worldcoin.org/world-app[/caption] 「World App」は、2023年5月に発表されたワールドコインのウォレットです。公式によると、World Appは使いやすいように主要な機能のみで構成されているとのことです。 World AppはPolygonベースのベータ版を経て、現在はイーサリアムL2であるOptimismネットワークをサポートしています。MoonpayやRampといった取引所と提携することで、電話番号や仮想通貨アドレスを利用したスムーズな入出金にも対応しています。 2024年3月時点では、仮想通貨の入出金についてはUSDC.eとWLDの2種類にのみ対応しており、アプリ内での仮想通貨の売買に関してはBTC、ETH、WLDの3種類に対応しています。未だ対応している仮想通貨の種類は少ないですが、将来的に新しい銘柄が追加されていく予定です。 World Appの機能全てを利用するには虹彩認証が必須 また先ほど、オーブを使った虹彩認証及びWorld IDの登録について述べましたが、このWorld Appウォレットでは、World IDを登録すると、送金に必要なガス代は無料になります。また、ベーシックインカムと [caption id="attachment_96162" align="aligncenter" width="493"] 画像引用元:https://worldcoin.org/token-reservations[/caption] して配布されるWLDの受け取りの申請も行うことが出来るようになります。 現在、World Appウォレットを導入した方には、25WLD(記事執筆時の価格にして180ドルほど)のGenesis Grantが配布されています。しかしながら、これをClaimするためには、虹彩の認証が必須となっています。 また、World IDはウォレットとは連動していない点には注意が必要です。World IDは、生体認証チェックが行われる前に、ユーザーのデバイス上で生成されます。生体認証はその人のWorld IDを確認し、(必要であれば)それを回復するためにのみ使用され、データが第三者と共有されることはないです。 ワールドコイントークン(WLD)が取引所にて上場 It's time. 24.7.23 pic.twitter.com/9oHW4DIMJX — Worldcoin (@worldcoin) July 23, 2023 ワールドコイントークン(WLD)は7月24日に各取引所にてローンチされています。 記事執筆時点(2024年3月)でWLDはおよそ7.14ドルとなっています。 OpenAIのCEOが開発するWorldcoin(ワールドコイン)がバイナンス等の主要取引所に上場 ワールドコイン(Worldcoin)のデメリット/懸念事項 ワールドコインは現在、その人がAIではなく固有の人物であることの証明手段として虹彩を使用した生体認証を用いていますが、これは物議を醸しています。 オーブの説明をする際に、虹彩を利用した他の製品の例として、アップルのVision Proの虹彩認証を挙げました。このように虹彩認証自体は、様々な企業によって導入され始めているのですが、Appleのものと比べてWorldcoinの虹彩認証には、各方面から疑義が出てきています。 ここでは、虹彩認証やワールドコインが抱える懸念事項に関して記述していきます。 中国ブラックマーケットに虹彩スキャンデータが流出 ワールドコインプロジェクトの根幹は虹彩認証ですが、これが中国で悪用されているのでは?というツイートが注目を集めました。 Worldcoin is going viral especially in mainland of China,even though the region can't register the app crypto users are finding a new way:buying "iris"($30 or cheaper)to register the worldcoin app and get the reward($20). These iris are from Cambodia village、Africa... pic.twitter.com/BQlGCpob1W — BlockBeats|We're hiring! (@BlockBeatsAsia) May 18, 2023 ワールドコインではトークン受け取りのために虹彩スキャンによって得られる個人認証コードが必要ですが、これがブラックマーケットで販売されているとの情報が報道されました。 上記報道をしたBlockbeatsによると、カンボジアのKYC加盟店から虹彩スキャンが30ドル以下で提供されており、他にもケニアなどのアフリカ諸国から提供されている可能性があるとのことです。しかし、それら虹彩データが本物であり、ワールドコインに使用されたものなのかは未だ不明です。 中国ではインターネット規制が行われており、外国のソーシャルメディアアプリとそのユーザーデータの収集を厳しく制限されています。そのため、World Appを中国本土で利用することは出来ないのが現状です。 中国では、そうした規制を背景としてブラックマーケットが存在しており、虹彩スキャンのデータも20ドルほどで売買されているとのことです。また、タオバオ(中国版Amazon)では、ワールドコインにアクセスするためのリストが出回っており、アプリダウンロード(9.9人民元)から、完全なKYC認証(499人民元)まで、様々なオプションが販売されています。 これらの報道に対して、ワールドコインは、本当の身元を確認するための検証プロトコルであるWorld IDに関しては数百件の詐欺を検出したと述べ、セキュリティの強化およびユーザーのワールドIDの新しい回復プロセスを作成するための措置を講じたと述べました。 各国当局によるワールドコインに対する活動停止要請や調査 Statement on Worldcoin. pic.twitter.com/HiAMAoEXYL — Ministry of Interior | Kenya (@InteriorKE) August 2, 2023 ワールドコインはその正式サービスを開始してから、一週間で50万人以上増加し、2023年8月初頭にはオーブによって虹彩認証が完了したユーザー数は210万人を超えています。 ワールドコインの利用者や虹彩認証はこれからも伸びていくものと思われた矢先でしたが、ケニア政府は2023年8月、ワールドコインの活動の一時停止を決定しました。キンディキ内相は「安全性へのリスクを評価するため」と説明し、ワールドコインが収集したデータの活用方法についても調査すると述べています。 また、2024年3月にはスペインのデータ保護当局(AEPD)より個人情報保護の観点から活動停止が要請されました。情報提供が不十分であること、同意撤回が不可能であること、未成年のデータ収集などに対する懸念が背景にあるようです。 さらに、2024年2月には香港の個人情報保護委員会(PCPD)が事務所への立ち入り調査を実施し、同年3月には韓国の個人情報保護委員会(PIPC)が調査開始を発表するなど、世界各国でワールドコインに対する懸念が相次いで噴出しています。 価値をどのように実現するのか ここまで、ワールドコインを取り巻くセキュリティやプライバシーの問題について言及してきましたが、そもそもどのように価値創造をしていくのかというビジョンが不明瞭との指摘も存在します。 ワールドコインは、ユニバーサルベーシックインカムを試みており、それはWLDの定期的な配布によって実現されます。即ち、一般ユーザーが受け取れる金銭はWLDの価値に依存しています。となれば、WLDの価値が長期的に保たれなければ、ベーシックインカムの役割を果たすことは出来ません。仮にその価格が下がってしまい無価値になってしまえば、WLDはただの電子情報に過ぎなくなります。 ワールドコインが将来的にどのようなエコシステムを構築しようとしているのか、例えばWLDや虹彩認証を活用して新たなビジネスに繋げるのか、それともウォレットサービスや取引所サービスを充実させる方向で利益を出していくのか、そういったことは未だはっきりとは分かっていないのが現状です。 上記のことを踏まえると、現在のワールドコインおよびWLDの価値は、サム・アルトマン氏自身やワールドコインの将来性に対する期待を反映しているものと考えられるため、確固とした実態がある訳ではないと言えます。 ユニバーサルベーシックインカムという理想を実現するためのワールドコインの価値創造に対して、非常に注目が集まります。 Worldcoinが手がけるレイヤー2も登場 Worldcoinは、2024年10月に独自のレイヤー2ブロックチェーン「World Chain」を公開しました。 World Chain is now open to every human 🫡 pic.twitter.com/5lVdVM9Em0 — World (@worldcoin) October 18, 2024 World ChainはEthereumのレイヤー2チェーンとして開発されているブロックチェーンで、日常生活に役立つDeFiやID分野のアプリケーションを中心としたエコシステムが構築される予定です。 手数料の支払いはWLDで行えたり、前述のWorld ID認証ユーザーはトランザクションが優先(一部ガス代無料)されるなど、World ChainはWorldcoinを密接に関わりを持っているレイヤー2となっています。 Optimism、Alchemy、Uniswap、Safe、Dune、Etherscanといったブロックチェーンサービスやアプリも、World Chain立ち上げと同時にサポートを開始しています。 ワールドコインの登録方法|実際に触ってみよう [caption id="attachment_96204" align="aligncenter" width="541"] 画像引用元:https://worldcoin.org/blog/announcements/worldcoin-orb-going-on-tour-globally[/caption] 虹彩認証をするにはオーブを利用しなければなりません。現在(2024年10月)日本国内で利用可能な主要な場所をご紹介します。 会場ごとに予約が必要な場合がありますので、もし実際に行かれる場合は事前に確認されることをおすすめします。 Crypto Lounge GOX(東京/東新宿) 店舗名 Crypto Lounge GOX 公式サイト https://cryptoloungegox.com/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/groove_on_x?s=20 住所 〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-19-15 てなむタウンビル6階 最寄り駅 東新宿駅 (A1出口) 営業時間 平日11:00~17:00 / 土日祝11:00~17:00 ※不定期で営業をしない日があります。 予約方法 World Appより要予約 東京新宿にあるCrypto Lounge GOXでは、他の拠点と異なりWorldcoinのガイド(紙)やその他の特典を受け取れます。 実際にオーブを使用し$WLDを獲得しても、$WLDを仮想通貨取引所に送金し実際に日本円にするまでの手順は、仮想通貨初心者にはハードルが高いのが現状です。 Crypto Lounge GOXでは、そんな初心者の方に向けて具体的な手順が記されたガイドが配布されているのでおすすめの拠点となっています。 【Worldcoin】#Worldcoin の認証どこにしようかなと迷っている方 ぜひ新宿にあるGOXにお越しください! GOXで認証するとこんな特典が!! 🎁Worldcoinガイド -$WLDを日本円にするまで- 🎁GOXのコワーキング利用1日券(平日) 🎁専用サポートオプチャ 認証時間14~20時(要予約)#GOXTOKYO pic.twitter.com/DTO1L9QvWM — Crypto Lounge GOX | 「GOX PRO」サービス開始! (@groove_on_x) March 1, 2024 その他拠点 NOX Gallery(東京/代々木・恵比寿) 店舗名 NOX Gallery 公式サイト https://noxgallery.art/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/NoxGallery 住所 富ヶ谷:〒151-0063 東京都渋谷区富ケ谷2-44-12 代々木コーポラス1F 恵比寿:〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2丁目5−1 セゾン代官山 最寄り駅 富ヶ谷:代々木八幡駅(南口)、代々木公園駅 (1番出口) 恵比寿:恵比寿駅(2番出口)、渋谷駅(新南口) 営業時間 公式サイトにて掲載なし 予約方法 World Appより要予約 EDGE off(東京/代官山) 店舗名 EDGE off 公式サイト https://edgeoff.xyz/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/EDGEoff135?s=20 住所 〒150-0034 東京都渋谷区代官山町13−5 135ビル 1F 最寄り駅 渋谷駅(新南口)、代官山駅(北口)、恵比寿駅(2番出口) 営業時間 記載なし(定休日は月曜日、木曜日) 予約方法 World Appより要予約 Singularity Tokyo(東京/渋谷) 店舗名 Singularity Tokyo 公式サイト https://www.singularitytokyo.com/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/SingularityTYO 住所 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-20-8 パークウェイテラス3F 最寄り駅 渋谷駅(公園通り地上出口) 営業時間 13:00~23:00(不定休) 予約方法 World Appより要予約 横浜 Japan Rabbit(横浜) 店舗名 Japan Rabbit 公式サイト https://japanrabbit.com/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/japanrabbitcom 住所 〒231-0801 神奈川県横浜市中区新山下1-15-11 コクサイエアロマリン新山下倉庫2階 最寄り駅 元町・中華街駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 名古屋 RELiC digital art gallery bar(名古屋) 店舗名 RELiC digital art gallery bar 公式サイト https://relic758.com/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/relic758 住所 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内二丁目18-20 B1F 最寄り駅 丸の内駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 京都 UNKNOWN KYOTO(京都) 店舗名 UNKNOWN KYOTO 公式サイト https://unknown.kyoto/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/relic758 住所 〒600-8118 京都市下京区平居町55番地1 最寄り駅 清水五条駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 大阪 The DECK(大阪/本町) 店舗名 The DECK 公式サイト https://thedeck.jp/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/thedeck_jp 住所 〒541-0054 大阪府大阪市中央区南本町2-1-1 本町サザンビル1F 最寄り駅 堺筋本町駅 営業時間 平日(月~金)9:00 - 18:00[最終受付 17:30]、休日(土日祝)9:00 - 18:00[最終受付 17:30] コワーキング月額会員は 7:00 - 22:00 で利用可能 ※イベント日程により営業時間が変更になる可能性があります。 予約方法 予約不要 Free space39 OSAKA(大阪/難波) 店舗名 Free space39 OSAKA 公式サイト なし 公式X(旧Twitter) なし 住所 〒556-0011 大阪市浪速区難波中2丁目8-65親光ビル3F 最寄り駅 大阪メトロ難波駅、南海なんば駅、近鉄大阪難波駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 福岡 The Company キャナルシティ博多前店(福岡) 店舗名 The Company キャナルシティ博多前店 公式サイト https://thecompany.jp/multi-location/hakata/ 公式X(旧Twitter) なし 住所 〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町8−13 第一プリンスビル 1F 最寄り駅 櫛田神社前駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 The Company 福岡PARCO(福岡) 店舗名 The Company 福岡PARCO 公式サイト https://thecompany.jp/multi-location/parco/ 公式X(旧Twitter) なし 住所 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神2丁目11-1 福岡PARCO新館5F 最寄り駅 天神駅、西鉄福岡(天神)駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 まとめ 今回の記事ではワールドコイン(Worldcoin/$WLD)の紹介をしました。 ワールドコインはクリプト業界の中でも一際異色なサービスを提供しており、比較対象がないため、将来性を推し量ることは非常に難しいと言わざるをえません。 しかしながら、仮に成功すれば、今後似たようなサービスが誕生していき、それらのモデルケースとなる可能性もあります。取り組みの内容も含めて、総合的には非常に注目なプロジェクトと言えるでしょう。 興味があればWorld Appのダウンロードやオーブをぜひ実際に体験してみて下さい。 Crypto Timesでは仮想通貨やweb3をもっと楽しむための初心者向け記事を発信しています。様々なトピックをわかりやすく解説しているので、以下の記事もぜひご覧ください。 初心者向け記事一覧|Crypto Times
プロジェクト
2024/10/10ゲームで稼げるWeb3プロジェクト「CARV」とは|革新的なIDソリューションを提供
現在、暗号資産の市況が改善していくにつれて、Web3ゲームに対する注目が増しています。 スペースオペラWeb3ゲーム「Space Nation」はソフトローンチを発表し、世界最大のMMORPG「EVE ONLINE」を開発するCCP Gamesは、Web3ゲーム「EVE Frontier」を発表しました。 多くのAAAゲームプロジェクトが徐々にローンチへとロードマップを進めていくにつれて、ゲームインフラを提供するプロジェクトにも多くの注目が集まり始めています。 その代表格が、分散型ゲームIDソリューションを提供する「CARV」です。 この記事では、CARVプロジェクトの概要から独自トークン$CARVのエコシステムまでを紹介していきます。 CARVとは? CARVはゲーム・AI向けのモジュール型データレイヤーとして、様々なソリューションを提供するプロジェクトです。 以下では具体的なソリューションや特徴について紹介していきます。 CARV ID:ゲーム領域に特化したIDソリューション CARVは、ゲーム領域に特化したIDソリューション「CARV ID」を提供することで、ID集約とデータ管理を行っています。 CARV IDはERC-7231標準に基づいて構築されています。ERC-7231は、Web2とWeb3のIDを1つのNFTベースのプロフィールに統合する技術です。 CARVはこの他にも、抽象化アカウントソリューションを採用するなど、従来のインターネットユーザーの参入障壁を大幅に下げ、クロスチェーン決済やその他のウォレット操作を容易にしています。 [caption id="attachment_123072" align="aligncenter" width="763"] 従来のIDとCARV IDの違い[/caption] CARV IDによって、ユーザーはプライバシーを保護したオールインワンのIDを所有することが可能となります。 従来IDの問題点に対処 従来のWeb2インターネット環境では、プラットフォームごとにIDが管理される関係上、ユーザーIDは断片化してしまいます。また、中央集権的な環境で管理されるため、ユーザーはデータを自身で管理できません。 こうした状況によって、ユーザーは自分のIDを1か所に集約して管理できず、データの所有権と制御はサーバー管理者によって独占されているため、プライバシーにリスクが生じます。また、ユーザーはデータ交換等で価値を共有出来ません。 CARV IDはこの問題に対応するものであり、Web2およびWeb3プラットフォーム間でデジタルIDを安全かつプライベートに制御、共有、収益化できるようにしています。 .play Name Service .play Name Serviceは、ブロックチェーン上の複雑なアドレスを覚えやすく使いやすいシンプルな名前に置き換えることができるサービスです。 .playは、毎年の更新をする必要もなく、プロフィール欄からゲーム実績や所有権などが表示されるようになっています。 Data-to-Earn CARV独自の取り組みとして、「Data-to-Earn」(D2E)と呼ばれる、ユーザー主導のデータ所有権と収益化を可能にする仕組みがあります。 CARV IDによってユーザーの情報が一元的に管理されますが、その個人データがブランドや開発者によってオプトインされ利用された場合、ユーザーに収益が付与されます。これにより、ユーザーはP2Eゲームによって能動的に報酬を獲得するだけでなく、個人データが使用されることによる受動的な収入も獲得することが可能となります。 この仕組みは高品質なユーザーデータの獲得に活用されるため、ユーザーだけでなく、開発者やブランド側にもメリットをもたらします。 スマホアプリでもサービスを提供 [caption id="attachment_123028" align="aligncenter" width="989"] Google Play[/caption] CARVは、ブラウザだけでなくアプリでもサービスを提供しており、幅広いユーザーに訴求できるようになっています。 合計5000万ドルの大規模な資金調達を実施し、包括的なパートナーシップを締結 We are thrilled to announce we've raised 50M in total funding! CARV is building the most expansive modular data layer for AI and gaming, enabling people to own, control, and monetize their data while empowering businesses with superior data. 🧵 pic.twitter.com/5FGhRDFesq — CARV (@carv_official) July 1, 2024 CARVは、HashKey Capital、Consensys(Metamask開発元)、IOSG Ventures、Tribe Capital、Animoca Brandsといった多くの主要VCやプロジェクトから1500万ドルの資金調達を完了しています。 また、機関投資家だけでなく個人からの注目も極めて高く、3500万ドル相当のノードセールも完了しました。 資金調達に留まらず、CARVは、多くのプロジェクトやプロトコルとパートナーシップを締結しています。 CARVエコシステムを拡大する戦略的イニシアチブの一環として「Carv Labs」が発足しています。Carv LabsはTON上で、クリックゲーム「BANANA」をローンチしています。 TONでの展開だけでなく、Roninと統合しRonin Walletのログインサポートを提供し、分散型クラウドコンピューティングネットワークAethirとの統合によって、ユーザーエンゲージメントを奨励するエアドロップキャンペーンを開始し両方のエコシステム間で相互に報酬を提供するなどしています。 CARVの主要プロダクト CARVは、ID管理ソリューションだけでなくプラットフォームの提供など、多角的な製品展開を行なっています。 CARV Protocol CARV Protocolは、分散型のIDおよびデータレイヤー(IDL)となっており、ユーザー、特にゲーマーが自分のデータを安全かつプライベートに制御、共有、管理、収益化できるようにしています。 以下の5つの主要レイヤーで構成されています。 アイデンティティレイヤー:CARV IDによって、ユーザーが自律的にデジタルIDを管理できるようにしています。 データストレージレイヤー:柔軟でスケーラブルなデータストレージソリューションを提供しています。 コンピュテーション&トレーニングレイヤー:AIモデルのトレーニングやデータ処理などの複雑なタスクをサポートしています。 実行レイヤー:ユーザーとのインタラクションの結果に基づいて報酬を配分し、分散型で公正なシステムを維持します。 検証レイヤー:クロスチェーン通信やデータの整合性など、IDL内のすべてのプロセスが正しく機能していることを検証します。 この5層のモジュラーアプローチを採用することにより、CARV Protocolは、IDLの安全性やプライバシーを保護するだけでなく、スケーラブルで幅広いアプリケーションに適応することを可能にしています。 Carv Play Carvは、独自プラットフォーム「Carv Play」を立ち上げています。Carv Playは、複数のゲームに統一されたインターフェースを提供する仕組みとなっています。 PCゲームを主に利用する多くのユーザーはSteamやEpic Gamesなどを利用していることが多いですが、ユーザーはCarv Play上で、それらアカウントをCARVプロフィールにリンクさせ複数のゲームで実績を表示することが可能です 既に数百のゲームタイトルやキャンペーンが用意されており、ユーザーはゲームイベントやソーシャルアクティビティに参加することで、USDTやゲーム内アイテム、グッズなどの報酬を得ることが可能です。 CARV Portal CARV Portalは、ゲームパートナー向けのツールキットです。CARV Playとの統合管理を効率化する一元化されたプラットフォームを提供しており、ゲームパートナーは自社のゲームをCARVプロトコルとシームレスに統合可能です。 また、データ分析ツールも提供されるため、ゲームパートナーはプレイヤーのエンゲージメントを追跡し、ゲーム機能を最適化することが可能です。また、デジタル資産やプレミアム コンテンツの販売など、収益化の機会を増やすことにも繋がります。 CARV AI Agent 「CARA」と呼ばれるCARV AI Agentは、Telegramのエコシステムを利用して作成したチャットボットです。 CARAは、ユーザーがCARVエコシステムやWeb3の世界を探索するのを支援するために設計されました。「CARV Playで最も人気のある活動は何か?」や、「より多くの報酬を獲得する方法」など、CARVに関する質問に対して、効果的な返答を得ることが可能となっています。 また、特定の暗号資産の価格や時価総額の問い合わせにも対応しており、Web3初心者へのゲートウェイとして活用されています。 $CARVトークンエコシステム この章では、CARVエコシステムの基盤となっている独自トークン$CARVを解説していきます。 多くのユーティリティを有する$CARV|10月10日に取引開始 $CARVには、以下のようなユーテリティが付与されており、CARVエコシステム全体での活用が期待されています。 ガバナンスへの参加 マルチチェーンのガス決済、ゲーム資産の購入といったプレミアム利用 ブートストラップCARVプロトコルへのインセンティブ ステーキングにより1:1の比率で$veCARVに変換 $veCARVは、ガバナンス(投票や委任)や、ネットワーク保護およびノードオペレーターへのインセンティブに使用されます。 10. 10. 2024. 8 AM UTC. It is about time we lead the gaming and AI fronts 🌐 This is the tweet. pic.twitter.com/k53UZU5kLF — CARV (@carv_official) October 7, 2024 また、$CARVは、2024年10月10日からBybit、Bitget、BingX、KuCoin、MEXCといった主要取引所にて取引開始であることが予告されています。 veTokenシステムを導入|$CARV値上がりへの期待 CARVでは、Vote Escrowed Token(veToken)のメカニズムが採用されており、投票権獲得のためには、$CARVをステーキングして$veCARVを獲得しなければなりません。これは、Curveで発生した流動性戦争を彷彿とさせます。 Curveでは、報酬の排出率の優先権を決めるために、veCRVによる投票システムが採用されていました。ユーザーは自身が流動性を提供するプールの排出量を増やすために、veCRVを大量に確保する必要がありました。これによりCRVへの需要が増加し、CRVの価格だけでなく、Curveエコシステム全体が大きな活況を見せました。 Curveと同様のことがCARVでも発生した場合、$CARVの価格上昇だけでなく、CARVプラットフォーム上のゲーム全体の認知度やエンゲージメントへの高まりといったエコシステム全体の活況に繋がることが期待されます。 「Infinite Playキャンペーン」による新たな収益機会を実現 CARVでは、毎月「Infinite Playキャンペーン」が開かれており、ユーザーはこれに参加し$SOULを預けることで収益化の機会を増やすことが可能です。($SOULは、$CARVが登場する前のゲーム内報酬。$CARVと一定の比率での変換が予定) ユーザーが、$SOULをステーキングすると、追加の利回りが発生し、投票チケットを受け取ることができます。その後、獲得したチケットを使用して好みのゲームに投票することで賞金プールの割り当てが変化します。 キャンペーン終了時の報酬は投票とユーザーのゲーム内アクティビティの2つの要素に基づいて支払われます。 [caption id="attachment_123002" align="aligncenter" width="1103"] 投票画面の様子[/caption] 最も得票数の多いゲームには、賞金総額が多く配布されるようになっており、そのゲームに参加したユーザーに分配されます。また、積極的に投票し、タスク(リーダーボードへの参加など)を完了したユーザーには、各賞金プールから最も多くの収入が割り当てられるようになっています。 $CARVは、CARVエコシステム内の決済や売買といった用途だけでなく、veTokenシステムやInfinite Playキャンペーンによる収益といった要素を組み合わせることで、多くの需要が生み出される試みがされており、トークン価格の維持・上昇に余念がないメカニズムが構築されています。 バイバックによってノードライセンス保有者に還元 CARVは、CARVエコシステム内で長期的なコミットメントと積極的な参加を示したノードライセンス保有者に対して報酬を与えるプログラム「Up to 100% Buyback Program」を開始予定です。 このプログラムは、70%以上の参加率を維持し、$veCARVの報酬を$CARVに引き換えていないノードライセンス保有者に対して行われます。 適格なノードライセンス保有者は、$CARVによる100%のノード買い戻し(ノード購入時のUSDT建てのノード価格)、またはETHによる80%の即時買い戻し(購入時のETHのノードスナップショットの価格と同等の額)を受け取ることができます。 また、このプログラムを促進するためにトレジャリーからの1000万$CARVの排出が予定されており、プロトコルやゲームだけでなく、ノードライセンス保有者も含めたCARV全体でのエコシステム構築に注力していることが窺えます。 CARVの競合他社 先進的で多角的なソリューションを提供しているCARVですが、同分野での競合プロジェクトも存在します。 筆者の視点で2つのプロジェクトをピックアップし、両者の違いなどを解説していきます。 MOCA [caption id="attachment_123036" align="aligncenter" width="1124"] Mocaverse[/caption] CARVはIDに注力するプロジェクトですが、同分野でのIDソリューションを提供するプロジェクトとして、NFTプロジェクト「Mocaverse」による「MOCA ID」が挙げられます。 しかしながら、CARVとMOCAの決定的な差別化要因として、自社製品以外とのID管理が挙げられます。 MOCA IDはあくまでも、Mocaverseエコシステム内のゲームIDの管理に特化しており、その他ゲームIDとの管理も包括的に行なっているわけではありません。一方で、CARV IDは、Web3だけでなくWeb2(SteamやEpic Gameなど)のID管理も行うことが可能となっています。 また、MOCA IDの獲得にはMoca NFTが必要ですが、Moca NFTは現在(記事執筆時)1.5ETHのフロアプライスで取引されており、非常に高額となっています。また、発行枚数も8888に限定されており、多くのユーザーに対して開かれているソリューションではありません。 多くのユーザーに開かれた、複数のプラットフォーム間での包括的で一元的なゲームIDの管理という点においては、CARV IDのほうが優れていると言えるでしょう。 XAI [caption id="attachment_123037" align="aligncenter" width="1175"] XAI[/caption] XAIは、ゲームに焦点を当てた分散型ゲームプラットフォームです。ユーザーがウォレットを使用することなく、ゲーム内アイテムを所有し取引することが可能となっています。また、誰でもノードを運営し、ネットワーク報酬の受け取り、ガバナンス参加が可能です。 XAIの特徴としてユーザービリティに特化していることが挙げられます。しかしながら、ユーザーに密着したID管理を行い、高品質な情報提供システムを構築することでユーザーとブランドの双方にメリットを提供しているという観点からは、CARVに軍配が上がるでしょう。 また、XAIのサービスは自身のプラットフォームに限定されている一方で、CARVは広範なインフラを提供し、複数のゲーム環境にわたってユーザーエンゲージメントを促進していることも差別化の要因となっています。 まとめ 今回の記事では、CARVの概要から$CARVトークンエコシステムを紹介しました。 CARVは、従来のWeb2プラットフォームでは断片化してしまうID管理に対して、優れたソリューションを提供しています。Web3領域でもID管理のソリューションは多く出てきましたが、ゲーム分野に特化しており、Web2領域も含めた包括的な試みを行なっているという点で、他プロジェクトと大きな差別化をしていると言えるでしょう。 また、$CARVを中心としたエコシステムも綿密に組み上げられており、Data-to-EarnやveTokenシステムを導入することで、ゲーム側、ユーザー側、CARV側の全てにメリットを生み出せるような継続的なメカニズムを構築しています。 $CARVの取引開始が目前に迫っています。これをきっかけにしてCARVエコシステムに参入してみては如何でしょうか? CARV各種information 公式サイト:https://carv.io/ X:https://x.com/carv_official Telegram:https://t.me/carv_official_global Medium:https://medium.com/carv-official Docs:https://docs.carv.io/ Sponsored Article by CARV ※本記事はCARV様よりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
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2024/10/07LINE&Kakao共同プロジェクト「Kaia」、420万ドル相当のエアドロップキャンペーンを実施中!|稼ぎ方まで徹底解説
日本と韓国で最も有名かつ多くの人が使用しているメッセージアプリは「LINE」と「Kakao」です。今年8月、その両社が共同開発するレイヤー1ブロックチェーン「Kaia」のメインネット立ち上げが発表されました。 🟢⚫️ Exciting news! We are thrilled to share that Kaia Mainnet is now live, introducing the world’s fastest and most efficient EVM-based blockchain. Kaia delivers processing speeds of approximately one second and remarkably low gas fees. With strong backing from Web3 leaders… pic.twitter.com/VZDZO6LR7I — Kaia (prev. Klaytn & Finschia) (@KaiaChain) August 29, 2024 そして現在、Kaiaはエコシステム参加者に対して、独自トークン$KAIAを3000万枚(記事執筆時420万ドル相当)配布するエアドロップキャンペーンを実施しています。 この記事ではKaiaの簡単な概要からキャンペーンの詳細、エアドロップ取得方法まで包括的な解説を行います。 $KAIAのエアドロップキャンペーンに参加する Kaiaとは? アジア主要メッセージアプリが共同で推し進めるブロックチェーン Kaiaは、KakaoのKlaytnとLINEのFinschiaの合併に伴って誕生したレイヤー1ブロックチェーンです。合併は今年2月に決定していましたが、ついに8月メインネットの立ち上げが行われました。 🟢⚫️ Exciting news! We are thrilled to share that Kaia Mainnet is now live, introducing the world’s fastest and most efficient EVM-based blockchain. Kaia delivers processing speeds of approximately one second and remarkably low gas fees. With strong backing from Web3 leaders… pic.twitter.com/VZDZO6LR7I — Kaia (prev. Klaytn & Finschia) (@KaiaChain) August 29, 2024 Kaiaは既に2億5000万人の潜在的なユーザーを獲得済み LINEは元々、Kakaoを開発した韓国NHN株式会社(現:ネイバー株式会社)の日本法人NHN Japan株式会社によって開発されたアプリであり、LINEとKakaoは極めて近しい仲でした。 Kakaoは韓国人の96%が使用するメッセージアプリであり、対するLINEは日本、台湾、タイで主要なメッセージアプリとなっています。両者のユーザーベースは合計で2億5000万人以上とされており、Kaiaチェーンには潜在的にそれだけのユーザーを獲得できるポテンシャルがあります。 また、Kaiaには、数百のDAppサービスと45社以上のガバナンスメンバーを有していることもあり、アジア最大のWeb3エコシステムの構築の実現が期待されています。 東アジア版TONへの期待 「メッセージアプリとブロックチェーンの融合」という観点からは、テレグラムとTONの関係を彷彿とさせます。 Kaiaは自社のNEXT WEB SDKを通じて開発者がLINEメッセンジャー上にミニdAppsを作成できるようにし「テレグラムスタイルのネイティブアプリ統合」を実現することを目標としています。 [caption id="attachment_122789" align="aligncenter" width="939"] Kaia Wave|Medium[/caption] また、開発者支援も積極的に進めており、支援プログラム「Kaia Wave」を立ち上げ、NEXT WEB SDKを使用するチームに対してビジネスサポートを行う旨を発表しています。 Kaiaは東アジアTONと言える独自の立ち位置を築くかもしれません。 $KAIAのエアドロップキャンペーンに参加する KAIA Epoch 1キャンペーンの概要【420万ドル規模】 現在、「KAIA Epoch 1」と名付けられた大規模なエアドロップキャンペーンが実施されています。以下ではその詳細を紹介していきます。 420万ドル相当の$KAIAをエアドロップ|期間は3ヶ月 KAIA Epoch 1は、3000万$KAIAを配布するエアドロップキャンペーンであり、記事執筆時の価格で420万ドル相当の大規模なものとなっています。 キャンペーン期間は3ヶ月間を予定しています。順次、追加のエアドロップや新たなプロジェクトが追加されていくだけでなく、ポイントプログラムにはブースト機能が付与されるため、早期参加することで多くのポイント(報酬)を稼ぐことが可能となっています。 KAIAポイントだけでなく、その他の報酬4重取りも可能 今回のKaiaキャンペーンに参加することで、KAIAポイントだけでなく参加プロジェクトからのポイントも獲得可能であり、主には以下の報酬が挙げられます。 KAIAポイント 参加プロジェクトからのポイント D2Iプログラム報酬 DeFiプロトコルからの利益 ポイントを稼ぐことはもちろん、一般的なDEXと同様、流動性提供による報酬も獲得可能です。 [caption id="attachment_122781" align="aligncenter" width="1049"] Kaia上のDeFiプロトコル「Capybara」の画面[/caption] 例えば、Capybaraの場合、USDTステーブルコインを預けることで、KLAYの報酬分も含めて15%のAPRを獲得することが可能です。 また、KAIAポイントだけでなく、CAPYポイント、WOMPETSポイント(Wompetsのゲームクレジット)も獲得でき、ポイントと報酬の四重取りが行えます。 取引所やウォレットに資金を預けておくのではなく、Kaia上の各種dAppsに預けることでより効率的に資産増加の機会に出会えることになります。 参加プロジェクトへの流動性提供でポイント稼ぎが可能 現在、「Capybara」「Dragonswap」「Kaiaswap」のいずれかのDEXを利用することで、参加者はポイントを稼げます。 流動性提供の関係上、Kaiaチェーンに資金を移動させなければなりません。ブリッジの方法や流動性提供に慣れ親しんでいない方向けに、その方法を次の章で詳しく解説していきます。 「Kaia」エアドロップキャンペーン参加方法 報酬を獲得するには、Kaiaエコシステム上のDEXに流動性提供を行わなければなりません。 ここでは各種DEXとプロジェクトへの触り方を解説していきます。 Kaiaチェーンに資金をブリッジ まずはKaiaチェーンに資金をブリッジを行うため、Kaia Portalにアクセスしてください。後述する各プロジェクトへの参加もこちらの「Missions」タブから把握することが容易となっています 上部タブの右から二番目の「Bridge」をクリックすると、WormholeとStargateが表示されます。これらを利用することで、資金をKaiaチェーンに移動可能です。 WormholeやStargateでのブリッジ方法 [caption id="attachment_122777" align="aligncenter" width="2948"] Wormholeのブリッジ画面[/caption] Wormholeを利用してブリッジをする際、送付元の送付したいチェーンとトークン(今回はUSDC)を選択します。 Wormhole:https://portalbridge.com/ 送付先のネットワークでKaiaを指定するためには、①「Other」からネットワーク選択タブへ移動し、②の欄に「Kaia」と入力すれば指定可能です。 最後に、送付元と送付先のウォレットを接続し、任意のトークン量を送付すれば、Kaiaチェーンで利用が可能となります。 [caption id="attachment_122778" align="aligncenter" width="1024"] Stargateのブリッジ画面[/caption] また、Stargateでも、UIに若干の違いはあるものの、Wormholeと同様に送付元と送付先のチェーンを指定することで、任意のトークンを送付することが可能となっています。 Stargate:https://stargate.finance/bridge Kaiaチェーンに移動させた資金を利用して、次に紹介する3つのDEXでのポイントを稼ぐことが可能です。 ※流動性提供の関係で、複数トークンが必要になる場合がありますが、その際には一度ブリッジしたトークンを各種DEXでSwapすることで用意すると良いでしょう Capybara:ステーブルコイン単体での預け入れも可能 Capybara(@CapybaraDEX)は、Wombatチームによって開発されているDEXです。 流動性提供は通常、2つのトークンペアを用いて行いますが、Capybaraでは1つのトークンのみで流動性を提供可能なため、気軽に行えます。 まずは以下のURLからCapybaraへアクセスしてください。 Capybara:https://dex.capybara.exchange/en Capybaraで流動性を提供する Capybara公式サイトにアクセスし、上部タブの①「Trade」から「Pool Liquidity」を選択します。 すると流動性提供が可能なトークンの一覧が表示されるため、任意のトークンを選択し②「Liquidity」から預けたいトークン量を選択すれば、流動性の提供を行えます。 DragonSwap:Kaiaに特化したDEX DragonSwap(@dgswap)は、V2およびV3の流動性提供機能を持っているDEXで、現在ネイティブトークンは存在していません。 流動性提供として、V2とV3(集中流動性)の好きな方を選べるのが特徴となっています。 まずは以下のURLから、DragonSwapへアクセスしてください。 DragonSwap:https://dgswap.io/ DragonSwapで流動性を提供する DragonSwap公式サイトにアクセスし、上部タブの①「Trade」から「Liquidity」を選択します。 次に、②「Add Liquidity」をクリックします。 DragonSwapでは、流動性の提供の仕方としてV2とV3を選択できます。 V2の場合、③のタブから流動性を提供したいトークンペアを選択し、それぞれのトークン価格が同一となるように数量を選択すれば、流動性を提供可能です。 V3で流動性を提供する場合、トークンペアの選択まではV2と同様であるものの、流動性を提供する価格帯を選択することが可能です。 ④の欄から、現在の価格帯からどれだけの範囲(%表記)まで流動性を提供するかを選択します。 流動性提供範囲(%)が狭いほどAPRは高くなり、それは⑤の欄から参照できます。しかしながら、トークンの価格変動が大きくなり設定した価格を超過した場合には、どちらか一方のトークンに全額変換される仕組みとなっています。 獲得できる報酬よりも、大きな価格変動による損失が上回る場合があるため、利用する際には注意が必要です。 KaiaSwap:iZUMi Financeによって開発 KaiaSwap(@KaiaSwap)は、iZUMi Financeによって開発されているDEXです。iZUMi FinanceはKromaやTaikoチェーンにも対応するなど、既に幅広く使用されているプロジェクトです。 ネイティブDLAMMを搭載していることが特徴であり、これは流動性供給者が流動性を特定の価格帯に集中させることを可能にするものです。 まずは以下のURLから、KaiaSwapへアクセスしてください。 KaiaSwap:https://kaiaswap.org/home KaiaSwapで流動性を提供する KaiaSwap公式サイトにアクセスし、上部タブの①「Pools」を選択します。 すると流動性提供が可能なトークンの一覧が表示されるため、任意のトークンを選択し②「Add Liquidity」へと進みます。 DragonSwapのV3のように、③の欄から流動性を選択する範囲を選択し、④「Create」をクリックすれば、流動性の作成が可能となります。 まとめ 今回の記事では、Kaiaの概要からエアドロップキャンペーン及び参加方法を紹介しました。 「メッセージアプリと独自ブロックチェーンの融合」という観点で、テレグラム発のプロジェクトであるTONブロックチェーンの盛り上がりに多くの注目が集まっています。 テレグラムは主に欧米でシェアを確立していますが、東アジアではKakaoとLINEが台頭しています。そんな両社が開発するブロックチェーンということもあり、Kaiaには今後のさらなる進化が期待されています。 現在、メインネットは立ち上げられたばかりであり、エアドロップキャンペーンも始まったばかりです。今回紹介した3つのDEXだけでなくさらなるdAppsが追加されていく予定とされており、将来的にKaiaエコシステムが盛況となることが予測されます。 今回のエアドロップキャンペーンをきっかけとして、Kaiaエコシステムに参入してみては如何でしょうか? Kaia各種information 公式サイト:https://www.kaia.io/ X:https://x.com/kaiachain_jp Discord:https://discord.com/invite/kaiachain Telegram:https://t.me/kaiachain_jp Medium:https://medium.com/kaiachain Kaia Portal:https://portal.kaia.io/?ref=46a03e3f Kaia Portal Docs:https://portal-docs.kaia.io/ Sponsored Article by Kaia DLT Foundation ※本記事はKaia DLT Foundation様よりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
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2024/09/22次世代Web3プラットフォーム「Infinex」|NFTセール参加権獲得イベント開催中!
過去10年間でハッキングや法規制、杜撰(ずさん)な資産管理体制などを理由に仮想通貨業界の中心となるプラットフォームは「Mt.Gox」「Bitmex」「FTX」など、めまぐるしく移り変わってきました。 ユーザーは中央集権的なプラットフォームを利用する際、利便性と引き換えに資産の紛失リスクや革新的なWeb3ソリューションへのアクセス機会を失います。一方、資産を完全に自己管理する場合、仮想通貨のトレーディングやDeFi(分散型金融)サービスの利用において全権限を握れるものの、ユーザー体験を犠牲にしなければなりません。 本記事で紹介する「Infinex」は、中央集権型サービスと完全な自己管理の間にあるギャップを埋めることでこのジレンマを解消し、次世代の仮想通貨プラットフォームのスタンダードを目指します。 「Infinex」= Web3向けUXプラットフォーム Infinexはトランザクションの署名、ガス代の支払い、資産のブリッジ、ウォレットの管理といった煩雑な操作を排除し、あらゆるWeb3アプリケーションにシームレスにアクセスできるUXプラットフォームです。 ユーザーはアカウントに仮想通貨を入金するだけで、通貨の交換やブリッジ、運用、ローンチパッドへの参加など多岐にわたるWeb3アクティビティにアクセスできます。 Swap on @infinex_app Powered by @CurveFinance pic.twitter.com/dGIe3Zk9Pq — Infinex (@infinex_app) August 8, 2024 現時点でInfinexは分散型取引所Curve Financeと統合しており、ユーザーはInfinexプラットフォーム上でUSDCのスワップ(交換)を簡単に行えます。今後、さらに多くのDeFiプロトコルとの統合を進めユーザーにシームレスなWeb3体験が提供される予定です。 セキュリティと利便性の最適なバランスを実現 Infinexは、中央集権型取引所のセキュリティ(アカウンリカバリー、二要素認証等)とオンチェーンのセキュリティ(透明性・耐検閲性、分散化等)を兼ね備えています。 中核部分であるプロトコルレイヤーでの検閲耐性を最大化しつつ、それ以外の部分については「常にオンラインである」と楽観的 (Optimistic )に仮定することで柔軟で使いやすい設計を実現。従来のオンチェーンのみでステート(アカウント残高やシステム内のデータ状態)を保存するアプローチでは、ユーザー体験が悪化することがありますが、Infinexはこの問題を回避し、重要なセキュリティは確保しながらもユーザーにとって快適な操作性を提供しています。 上記を実現する具体的な機能として「Infinexアカウント」「パスキー/ターンキー (Turnkey)」があります。 Infinexアカウント Infinexアカウントは、ユーザーがInfinexプラットフォームを通して様々なWeb3アクティビティを行う上でハブとなる重要な要素です。ユーザーは仮想通貨をInfinexアカウントに入金し、そこから様々なWeb3サービスにアクセスします。 [caption id="attachment_122076" align="aligncenter" width="571"] Infinex アカウントの仕組み[/caption] Infinexアカウントは、Solidityで書かれたスマートコントラクトやRustで書かれたSolanaプログラムとしてEVMチェーン上に実装されています。Infinexのスマートコントラクトの設計にはERC-4337(Account Abstraction)との共通点があるものの、Infinexのオンチェーン実装全体は独自設計となっています。 パスキー/ターンキー (Turnkey) Infinexでは、従来のウォレット管理で必要とされる秘密鍵やシークレットフレーズの代わりに生体認証やパスワードでアクセスできるパスキーを採用しています。万が一、パスキーでのアクセスができなくなった場合においてもあらかじめ登録していたアドレスで資金を回収するためのトランザクションに署名できます。また、AppleやGoogleのソーシャルサインオンにも対応しておりクリプトに詳しくない人であっても資産へのアクセス回復が可能です。 [caption id="attachment_122077" align="aligncenter" width="447"] 生体認証等でInfinexにアカウントし資産管理が可能[/caption] 資産のリカバリー時にはあらかじめ設定していたリカバリーアドレスにのみ資産を転送でき、後から送金先を変更することはできません。この仕組みにより例え悪意を持った第三者がリカバリーを試みて資金を盗み出そうとしても実行できないようになっています。 さらに、Infinexでは公開鍵と秘密鍵のペアを安全に保持し、ユーザーに代わってトランザクションに署名するノンカストディアルなウォレットインフラ「Turnkey」を採用。これにより、手動でのトランザクション操作を不要とし、オンチェーンアクションの自動化を実現しています。 デジタルコレクタブル (NFT) が期間限定で販売中 Infinexでは、限定デジタルコレクタブル「Patron NFT」の販売が行われています。 Patron NFTセールは4つのウェーブに分かれており、現在 (9/22時点) はウェーブ3が行われています。このウェーブには、既にPatronセールへのアクセス権を持っているユーザーのみが参加可能です。 9月24日からはウェーブ4が開始し、これが最後の販売となります。ウェーブ4に参加したい場合は、Bullrun(後述)に参加して資格を得る必要があります。 セールはInfinexの専用サイトで行われ、対象となるのはInfinex GP、Patronチケット、Patronパス、Patron NFT IOUを保有しているユーザーです。Patron NFTの販売価格は5,000ドル、3,000ドル、1,250ドルと3つのプランが用意されています。 5,000ドルの「Liquid Patron」:配布後すぐに引き出しや転送が可能 3,000ドルの「Linear Patron」:配布後12か月にわたって徐々に解放される 1,250ドルの「Locked Patron」:配布後12か月間ロックされ、その後24か月にわたって徐々に解放される 最後のセールアクセス権獲得イベント「Bullrun」が開催中 Infinexでは、過去に「Speedrun」と「Craterun」という2つのイベントを通じてPatron NFTへのアクセス権が提供されました。そして、現在は最終イベント「Bullrun」が開催中です。 Speedrun 30日間にわたり開催 Ethereum、Solana、Arbitrum、Base、Polygon、OptimismのネットワークからUSDCを入金することで参加 合計3.77億GP(ガバナンスポイント)が配布され、上位のGP獲得者にはPatron NFTへの優先アクセス権が付与された Craterun 6月25日から7月30日まで開催されたPatron NFTセールの前身イベント 資産をステーキングしてクレート(箱)を獲得し、パトロン賞やエコシステム賞が得られた 50%の確率で報酬が得られ、報酬にはPatron NFTやパス、チケット、エコシステムパートナーのトークン ($SOLや$Wなど)が含まれていた \\\\\ Bullrun ///// (←現在開催中) トップ30の仮想通貨を使ったカードゲーム 毎日、自分のカードコレクションから5枚の手札を選び、各トークンの市場価格の変動に基づいて得点を競う 各ゲームは24時間ごとに開始(UTC0:00) ポイントはリアルタイムで計算され、選んだ通貨の価格が1%上昇すると+100ポイント、1%下落すると-100ポイント 期間内に最も多くのポイントを獲得したプレイヤーが勝者 相場の状況によっては、優勝者がマイナスポイントになる場合もある Bullrun betaでは、各日の上位3名にPatron NFTが贈られる シーズン1の開始前に新しい賞品や追加の賞品が発表予定 参加にはInfinexアカウントの作成と最低50ドルの入金が必要(スターターパック10枚が開けられる) Bullrunの参加方法については、以下のサイトでも解説しているので、こちらも合わせてご覧ください。 INFINEX | オンチェーンベースのUXレイヤー|CandyDrops Infinexの今後のロードマップ Infinexは、Patron NFTのセール終了後に、今後の成長に向けた重要なロードマップを予定しています。 シーズン03(2024年10月):統合シーズン シーズン03では、Infinexが初期のユーザー基盤と資産管理、そして口座機能を確立した段階から、中央集権型取引所(CEX)と競い合うための新機能の展開が始まります。このフェーズは3〜6か月かけて行われ、サポートするネットワークの数を増やし、毎週新たなネットワークを追加することが目標となっています。 Infinexが予定している主な機能は次のとおりです: カストディ機能 スポット取引およびスワップ機能 信用取引 貸出機能 パーペチュアル取引 オプション取引 ステーキング NFT取引 ローンチパッド イールドファーミング これらの機能は、コミュニティの監督とガバナンスのもとで開発が進められるため、ユーザーの意見が優先順位の決定に影響を与えるとしています。 まとめ Infinexは、中央集権型取引所の利便性とセルフカストディのセキュリティを両立させた、次世代の仮想通貨プラットフォームを目指しています。 Patron NFTの販売や様々なイベントを通じて、ユーザーにシームレスで安全なWeb3体験を提供することを重視しており、今後もDeFiプロトコルの統合や新機能の展開を予定しています。 また、Bullrunのようなゲーム形式のイベントを通じて、仮想通貨でのアクティビティを楽しく、かつ直感的に行える仕組みを提供しており、さらなるユーザーの拡大が期待されます。 Infinex 公式リンク 公式サイト:https://infinex.xyz/ Bullrun:https://infinex.xyz/bullrun X (Twitter):https://x.com/infinex_app Discord:https://discord.gg/infinex ※本記事はInfinex様のプロモーション案件です。
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2024/08/23Astar zkEVMがStartaleとソニーグループ開発の「Soneium」に移行|$ASTRの価値向上へ
レイヤー2として展開されていたAstar zkEVMが、Startaleとソニーグループの合弁会社Sony Block Solution Labsが開発するレイヤー2「Soneium」へと移行することが発表されました。 Astar Evolution Phase 1 Astar zkEVMを、Startaleとソニーグループの合弁会社であるSony Block Solutions Labsが開発するSoneium L2へ移行することを発表します。Astar Evolutionフェーズ1は、Astarエコシステムの可能性を大きく広げる戦略的な取り組みです。 詳細は以下のスレッドを確認👇 pic.twitter.com/ia75UrG1wF — Astar Network Japan 🇯🇵 (@AstarNetwork_JP) August 23, 2024 今後、Astarエコシステムの拡大が世界的企業であるソニーグループとの戦略的提携の強化により期待できるだけでなく、$ASTRホルダーへの恩恵がさらに増すインセンティブの付与も行われる予定とされています。 Astarエコシステムの発展を加速させる戦略「Astar Evolution」の重要なステップとして実施されるSoneiumの取り組みについて、深く掘り下げていきましょう。 Soneiumとは?= Sony Block Solutions Labsが開発するブロックチェーン Astar zkEVMが移行するSoneiumは、世界的企業であるソニーグループとStartaleの合弁会社のSony Block Solution Labsが開発するイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンです。 Introducing #Soneium by #Sony Block Solutions Labs building a public Ethereum layer 2 next-generation blockchain ecosystem designed to invoke emotion and empower creativity. Soneium aims to connect Web3 with everyday internet services, making blockchain technology more… pic.twitter.com/I7zAIbB5Td — Soneium 📀 (@soneium) August 23, 2024 今回の取り組みの最大の目的として「ソニーグループとの戦略的提携の強化」が挙げられており、これはAstar Networkの主要開発企業であるStartaleを通して行われます。 Soneiumの開発には「OPスタック」と呼ばれる開発フレームワークが使用されています。これにより他のOPスタックベースのブロックチェーンとの相互運用性が高まります。 知っておきたい「Superchain構想」 OPスタックで開発されるブロックチェーンプロジェクト同士をシームレスに接続し、資産やデータ等の共有を可能にすることを目的とした構想。現在、OPメインネット、Base、Mantle、Mode、Zoraなど、複数のレイヤー2がOPスタックを用いてブロックチェーンを構築している。SoneiumもSuperchain構想に参加することになる。 Astarエコシステムが進化|キックオフ計画「Astar Evolution」 今回のAstar zkEVMからSoneiumへの移行は「Astar Evolution」と呼ばれる、Astarエコシステムを次のレベルへ押し上げるためのキックオフ計画の中で進められています。 Astar Evolutionは2つのフェーズで構成されており、今回の取り組みはフェーズ1の重要なステップとされています。 フェーズ1の取り組みの一環として、Astar Networkは渡辺 創太氏(Astar Network創設者)がCEOを務めるStartaleの開発下におかれることが発表されており、これまで別々に機能していた各リソースが統合、連携強化され、Astarエコシステムの成長が促進されます。 渡辺 創太氏は、昨年、今後3-5年のマスタープランを公開し、Web3プロダクトにおける垂直統合の重要性について言及しながら、10億人のためのWeb3のマスアダプションを目指すと述べていました。 Astar Evolutionはそれだけで完結する単一の取り組みではなく、Astarエコシステム全体が有機的に連携しながら、同社の将来的なビジョンに向けて機能していることが分かります。 ここまでの重要なポイント ・Astar Networkの開発元であるStartaleとソニーグループとの戦略提携が強化 ・Astar zkEVMがSoneiumに移行 ・SoneiumはSony Block Solution Labs開発のL2 ・SoneiumはOPスタック使用で相互運用性が促進 ・Astar zkEVMのSoneium移行はAstar Evolution計画の一部 AstarエコシステムとSoneium:相互連携とシナジー効果 Astarでは現在、PolkadotのParachainとして構築されるレイヤー1の「Astar (L1)」とEthereumのレイヤー2として構築される「Astar zkEVM」の2つのブロックチェーンが展開されています。 Astar zkEVMのSoneium移行後もChainlink CCIPやLayerZeroといったクロスチェーンソリューションを通して、Astar Network(レイヤー1)- Soneium間で$ASTRのブリッジが行えるため、新たなユーザー層のAstarエコシステムへの取り込みが期待されます。 また、Soneium上のオンチェーンアクティビティにより発生したガス収益の一部がAstarエコシステム発展のために利用されるなど、仕組みの部分でも連携が強化されます。 今回のAstar zkEVMからSoneiumへの移行をきっかけに、従来以上にAstarエコシステムやその周辺のコネクションが強固になり、さらなるスケールアップが予想されます。 万全な対策によるスムーズなSoneium移行プロセス Astar zkEVMからSoneiumへの移行に関して、ユーザーの資産を保護しつつ、Soneiumへのスムーズな移行のために万全な対策が用意されています。 Soneiumが公開されたタイミングでネイティブブリッジ、Stargate、Bifrost、LayerSwap、Relay.link、Owltoなど全てのブリッジでAstar zkEVMへの入金が停止される予定です(出金は可能)。それと同時に移行方法に関する明確なガイドラインが公開されるとしています。 Astar zkEVMが完全に閉鎖となるタイミングは、残留する流動性を観察しながら慎重に決定され、全てのユーザーが資産を移行するための十分な期間が設けられます。また、Astar zkEVM完全閉鎖後も、税務申告などを考慮しエクスプローラーの使用やトランザクション履歴の閲覧などは行える状態が維持される予定です。 事業者について、Astar zkEVM上で展開される主要プロジェクトは、今回のSoneiumのローンチと移行について事前に説明が行われており、ユーティリティが付属したNFTの移行に関しても既に準備が進められています。 Soneiumへの移行期間中のセキュリティ対策としては、Astar zkEVMでのガス代を調整することで不当なトランザクションを防ぎ、資産の引き出しに必要なトランザクションのみが処理されます。 また、Soneium移行後は、複数のトランザクションをまとめて処理したり、トランザクションやブロックの順序を決定するプロセスの間隔を延ばすことで、Astar zkEVMの運営コストを最小限にするための仕組みも導入されます。 Soneiumにおける$ASTRの役割と将来性 Ethereumのレイヤー2であるSoneiumでは、ガス代として$ETHが使用されます。 しかし、Astarエコシステムを支える通貨である$ASTRがSoneiumの主要なエコシステムトークンとして位置付けられており、従来以上に$ASTRホルダーへの恩恵や$ASTRのユーティリティの拡大、価値向上の機会が設けられることになります。 今回の公式発表では「ASTRトークンホルダーが今後打ち出される様々なSoneium L2上の取り組みからリワードを得ることができるようになり、詳細はSoneiumエコシステムのさまざまな段階で公開される」と述べられています。また、Astarエコシステムの進化戦略「Astar Evolution」のフェーズ2の施策としてSoneiumのトークンが発行される可能性も考えられ、$ASTRホルダーにさらなる恩恵がもたらされるかもしれません。*Soneiumのトークン発行に関しては現時点で予定されていないようです。 Soneium上で展開されるdAppsの多くで$ASTRが採用される予定で、DeFiプロダクトにおいても、$ASTRでの流動性提供やインセンティブプログラムが実施され、高利回りのファーミングインセンティブが提供されます。 さらに、複数のリキッドステーキングプロジェクトがSoneium上での展開に向けて準備を進めており、$ASTRのステーキングを行うための環境が整えられる予定です。 渡辺 創太氏は今回の発表に際して「Astar NetworkのFounderとして、AstarコミュニティとASTRトークンの価値を最優先事項として置いている」とし、Soneiumへの移行はエコシステムを拡大し、Web3のマスアダプションを推し進める目標において、大きなステップであるとコメントを残しています。 まとめ 今回のAstar zkEVMからSoneiumへの移行は、Astarエコシステムのさらなる拡大や$ASTRホルダーへのさらなる恩恵の付与が期待できる重要なステップであることが分かります。 現在、レイヤー2プロジェクトは乱立しており、トークンの時価総額は高いものの、明瞭なユーティリティを提示できていないプロジェクトも多く存在します。 そんな中、ソニーグループという世界的大企業をバックに抱えるSoneiumは、独自のアプローチを取っていると言えます。また、既存のAstar Networkと強固に連携することで、従来のプロジェクトには無い豊富なユーティリティが$ASTRでは実現しつつあります。 時価総額の観点で言えば、ビットコインやイーサリアムなど一部プロジェクトを除き、数年単位でトップのプロジェクトは変化しています。今回のSoneiumへの移行で、Astarエコシステムのさらなる価値向上に繋がる可能性があります。 Astar Evolutionのフェーズ2の準備が進められる中、Soneiumへの移行に関しても多くのインセンティブプログラムが実施予定となっており、$ASTRホルダーをはじめとするエコシステム参加者は今後の動向に目が離せません。 公式リンク Soneium X (Twitter):https://x.com/soneium Discord:https://discord.gg/soneium Telegram:https://t.me/SoneiumAnnouncement 公式サイト:https://soneium.org/ Astar Discord (コミュニティ) :https://discord.com/invite/astarnetwork Sponsored Article by Startale ※本記事はStartaleさまよりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
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2024/08/16【仮想通貨】Manta Networkとは?注目点や使い方を解説|ミームコインやRWA分野でも注目!
クリプトのマスアダプションに向けて市場が拡大するにつれて、ブロックチェーンのスケーラビリティやプライバシー等に関する様々な課題が浮かび上がっています。 そんな中、Celestia DAを使用する最初で最大のモジュラー型レイヤー2ブロックチェーン「Manta Network」は、ZK(ゼロ知識証明)に焦点を当てながらこれらの問題解決を図っています。 レイヤー2として初めてMultiDAの仕組みを導入するなど、先進的な取り組みを続けるManta Networkでは、トレンドである「ミームコイン」や「RWA」分野の最先端注目プロジェクトも登場しています。本記事で理解を深め、是非Mantaのエコシステムに参加してみましょう。(→Mantaの注目プロジェクトをチェック) Manta Networkの概要 要点 ✅ Manta Networkは、プライバシー保護に重点を置いたブロックチェーンプロジェクト ✅ Manta AtlanticとManta Pacific(L2)を展開 ✅ PacificはCelestia DAを採用した初のモジュラー型チェーンとして注目 Manta Networkは、2020年にスタートしたプライバシー保護に焦点を当てたプロジェクトです。Mantaでは現在2つのブロックチェーンが展開されています。 1つ目は、Polkadotのパラチェーンとして機能するレイヤー1チェーンの「Manta Atlantic」。もう1つは、2023年にメインネットが公開されたEthereumのレイヤー2チェーンである「Manta Pacific」です。 DeFiLlamaのデータによると、Manta AtlanticのTVL(Total Value Locked)は18万ドルである一方、Manta PacificのTVLは1.3億ドルと大きく上回っています。そのため、現状ではManta PacificがMantaの主流チェーンと言えるでしょう。 Manta Pacificは、Celestia DAを組み込んだ設計(後述)を採用する最初で最大のモジュラー型レイヤー2ブロックチェーンとしても大きな注目を集めています。 Mantaはプロジェクトのテーマとして、*ZKP(ゼロ知識証明)を挙げており、様々な技術を組み合わせることで新たなソリューションを提供しています。 *ZKP(ゼロ知識証明)とは? 1985年に初めて定式化されたコンセプト。ある人が特定の情報を知っていることを、その情報の中身について一切明かさずに、相手に証明する暗号技術 Manta Networkの基本構造と特徴 Mantaは2種類のチェーンにおいて、異なる技術やソリューションを組み合わせています。 Ethereumの元CTO兼共同創設者が率いるチームによって開発されたブロックチェーン開発フレームワーク「Substrate」で開発されるManta Atlanticの根幹部分には、レイヤー0として機能するPolkadotのリレーチェーンが存在します。 [caption id="attachment_119741" align="aligncenter" width="402"] Manta Atlanticの構造イメージ[/caption] Polkadotによってセキュリティの担保を行うManta Atlanticでは、プライベートアドレスシステムを基盤としたプライバシー保護機能が実現。SBT(Soulbound Token)やペイメント、KYCなど様々なユースケースにおいて、ユーザーはプライバシーを保護しながら安全なトランザクションを実行できます。 対して、Polygon CDKを活用したManta Pacificは、Ethereumで証明や状態(state)のやり取りを行い、トランザクションデータはCelestiaのデータ可用性 (DA) レイヤーで処理することで、高いセキュリティとスケーラビリティを実現しています。 [caption id="attachment_119704" align="aligncenter" width="428"] Manta Pacificの構造イメージ[/caption] 先日には EigenDA、nuffle、0G、Nubit、Dillを統合したMultiDAを導入。複数のDAレイヤーを利用することで、稼働時間と回復力、コスト効率の向上やセキュリティの強化が実現するとしています。 🔱 #MantaPacific, the largest Modular L2, introduces MultiDA, a first-of-its-kind innovation to enhance network resiliency. MultiDA builds redundancy by leveraging top DA services including @CelestiaOrg @eigen_da @nufflelabs @0G_labs @nubit_org and @dill_xyz_. pic.twitter.com/DjAXPhtKYg — Manta Network (🔱,🔱) Meme-ta Szn (@MantaNetwork) August 13, 2024 また、Manta Pacificでは「Universal Circuits (2.0)」と呼ばれるSolidity(プログラミング言語)向けのライブラリが活用でき、開発者はこのライブラリを使用することで、わずか数行のコードでZK機能を既存のアプリケーションに統合可能。これにより、Solidity開発者は専門的な知識を必要とせず、プライバシーとセキュリティが強化されたアプリケーションをユーザーに提供できます。 合計6,000万ドル以上の資金調達実績を持つ ハーバード、MIT、アルゴランドなどの機関の経験豊富なチームメンバーによって開発が進められるManta Networkは、これまでにPolychain CapitalやBinance Labsなどの主要投資機関から6,000万ドル以上の資金調達を実施してきました。 エコシステムを支えるネイティブ通貨の$MANTAは、BinanceやBybit、Bitgetなどの主要取引所に上場済で、その時価総額は*2.7億ドルに及びます。*記事執筆時 複数のレイヤー2チェーンが登場し、似た特徴を持つプロジェクトが乱立するなか、Manta NetworkではミームコインやRWA分野における最先端のプロジェクトが登場しています。(→Mantaの注目プロジェクトをチェック) 5,000万ドル規模のファンドでエコシステムを拡大 Manta財団はエコシステムの成長促進を目的に5,000万ドル規模のファンドを立ち上げています。 The Manta Foundation's $50 million EcoFund supports early-stage projects and includes: • $35M for direct investment in projects on #MantaNetwork • $10M for grants in #DeFi, #AI, #ZK, Gaming, Memecoins, and more • $5M for hackathons and events to grow the Manta community pic.twitter.com/pPBymhZbc2 — Manta Network (🔱,🔱) Meme-ta Szn (@MantaNetwork) June 13, 2024 同ファンドは、Manta上で展開されるアプリケーションや技術パートナーに対して以下の配分で投資や助成金の付与を行っています。 投資:3,5000万ドル (70%) 助成金:1,000万ドル (20%) イベント&ハッカソン:500万ドル (10%) エコシステムの発展には、開発者や多くのプロジェクトの参加が必要不可欠です。Mantaは上記のような取り組みを通して、エコシステムに参加するインセンティブをしっかりと用意していることが分かります。 Manta Network (Pacific) の使い方 →Mantaの注目プロジェクトをチェック ブリッジの方法 最初にManta Pacific上でのあらゆるアクションに必要となる$ETH(ガス代)をブリッジする必要があります。 Manta Pacificへ資産をブリッジする手段には、公式ブリッジとサードパーティ製ブリッジアプリケーションの2つの方法があります。 公式ブリッジはEthereum⇄Manta Pacificのブリッジに対応しています。Manta Pacificへは*約40秒ほどでブリッジできますが、Manta PacificからEthereumに戻すのには約1週間かかります。公式ブリッジのメリットは、やはり安心感があるという点でしょう。*記事執筆時 一方、サードパーティ製のブリッジアプリケーションを利用する方法もあります。これらのサービスでは、対応チェーンや通貨の種類が豊富であったり、引き出しも短い期間で完了するメリットがある一方で、1回のブリッジ可能金額に上限が存在したり手数料が高額となる可能性があるというデメリットがあります。 そのため、複数のサービスにアクセスし、ブリッジしたいチェーンと金額をテストとして入力し、表示される手数料などを比較しながら最適なプロダクトを選ぶことが重要です。 サードパーティ製ブリッジアプリケーション Rhino、Meson、LayerSwap、Celer Bridge、Owlto、Orbiter、Polyhedra(zkSBTをブリッジする際に使用) 公式ブリッジの使い方 1、https://pacific-bridge.manta.network/ にアクセス 2、「Connect Wallet」をクリックし、使用したいウォレットを選択 3、ブリッジしたい通貨と数量を選択(最初は$ETHをブリッジしましょう) 4、「Deposit」をクリックし数十秒待てばブリッジ完了 Manta Pacificの公式ブリッジでは、Ethereum ⇄ Manta Pacificのみで通貨の移動が可能です。*Manta Pacificのネットワークをウォレットに追加していない場合は、「Deposit」の下にある「Add chain to (Metamask) 」をクリックし、追加しておきましょう Manta Pacificから引き出す際は、1週間程時間を要するため注意が必要です。 Rhinoの使い方 Rhinoを使ってETHをブリッジするには、まずブラウザでhttps://app.rhino.fi/ にアクセスし、Rhinoのプラットフォームにウォレットを接続します。次に「Bridge」ページを開き、ドロップダウンメニューからブリッジ対象の資産と出発元のチェーンを選びます。その後、目標チェーンとしてManta Pacificを選択し、通貨の数量を入力します。最後に「Bridge」をクリックし、表示される手数料等を確認後、ウォレット上で取引を承認すれば完了です。 Mesonの使い方 Mesonを利用する場合は、https://meson.fi/ にアクセスし、ウォレットを接続します。「Swap」ページで、元チェーンと通貨、目標チェーンにManta Pacificを選択し、交換したい通貨の数量を入力します。設定を確認後、「スワップ」をクリックし、ウォレット上で取引を承認すれば完了です。 LayerSwapの使い方 Layerswapでブリッジする際は、https://layerswap.io/ にアクセスし、表示画面中央右上からウォレットを接続します。次に、送金元チェーンと通貨、目標チェーンであるManta Pacificを選択します。ブリッジしたい通貨の数量を入力し「Swap now」をクリックし、ウォレット上での認証を行ったら完了です。 Celer Bridgeの使い方 Celer Bridgeを使ってETHをブリッジするには、https://cbridge.celer.network/ にアクセスし、ウォレットを接続します。送金元チェーンと通貨、数量を選択します。目標のチェーンとしてManta Pacificを選択した上で「Transfer」をクリックしましょう。 Owlto Financeの使い方 Owlto BridgeでETHをブリッジする場合は、https://owlto.finance/bridge にアクセスし、ウォレットを接続します。FromとToで送金元のチェーンとManta Pacificを選択したら、Manta Pacificに送金したい通貨と数量を入力し「Send」をクリックします。最後にウォレット上で取引内容を確認し、承認すれば完了です。 Orbiter Financeの使い方 Orbiter Financeを利用する場合、https://www.orbiter.finance/ にアクセスし、ウォレットを接続します。ドロップダウンオプションのTokenで通貨と送金元のチェーン、数量を選択したら、送金先として「Manta」を選択し、送金したい通貨の金額を入力します。「SEND」ボタンをクリックし、表示される内容を確認後、ウォレット上で取引を承認すればブリッジが完了します。 Polyhedraの使い方(zkSBTのブリッジが可能) Polyhedraを使ってzkSBTをブリッジする場合は、https://www.zkbridge.com/zknft にアクセスし、送信元のブロックチェーンを選択します。zkBridge パートナーのNFT用のコントラクトアドレスとトークンIDを自動入力します。もしポップアップウィンドウに目的のNFTが表示されない場合は、コントラクトアドレスとトークンIDを手動で入力してNFTのインポートが可能です。 受け取り先として「Manta Pacific」を選択して、受信者のアドレスを入力します。トークンを承認し、「Transfer」をクリックすれば完了です。 サードパーティ製ブリッジを選ぶ上での注意点 サードパーティ製のブリッジアプリケーションを選ぶ際には、まず複数のサービスのウェブサイトでウォレットを接続してみましょう。そして、実際にブリッジしたい資産と数量を入力し、受け取り可能額や手数料を比較することをおすすめします。 Manta Pacificでは、$ETHがガス代として使用されます。$ETHは多くのブリッジで対応しており、複雑なブリッジルートを辿る必要がないというメリットがあります。そのため、資産を保有しているチェーンでブリッジしたい通貨を$ETHにスワップし、Manta Pacificにブリッジ後Manta Pacific上のDEXでステーブルコインや元々の通貨に交換することも可能です。 手数料と対応状況の確認を忘れずに ブリッジサービスによって手数料や対応状況が大きく異なる場合があります。事前にしっかりと確認せずにブリッジしてしまうと、高額な手数料が発生したりブリッジが成功しても資産が大きく減ってしまう可能性があるので注意が必要です。 Manta Pacific上の注目プロジェクト 注目プロジェクト ・Gull Network ・Mountain Protocol Manta Pacificへのブリッジが完了したら、実際にプロダクトを触ってみましょう。 Manta Pacific上で展開されるトレンドを抑えた注目プロジェクトを紹介します。 Gull Network Gull Networkは、Manta Network上に構築されたDEX(分散型取引所)です。 Manta Networkとパートナーシップを提携しているGull Networkは、単なる仮想通貨取引プラットフォームではなく、ファーミング機能などの一般的なDeFi機能に加えて、コードレスプール機能によりDeFiプロダクトの作成と管理の簡素化を実現しています。 Gull Networkは、50以上のミームコインプロジェクトが同プラットフォーム上で脚光を浴びたことを記念し、TGE後にネイティブトークン$GULLへと変換可能な$esGULLを獲得できるトレードキャンペーンを開催しています。 Week 3 of the epic #GullNetwork Meme Edition Trade-to-Earn is in full swing! 🔥🚀 Keep trading these pairs to earn our esGULL rewards: ✅ $PONK / $ETH ✅ $₩ / $ETH ✅ $KIF / $ETH ✅ $MeMe / $ETH https://t.co/aIk0t6IbEZ — Gull Network (@GullNetwork) August 8, 2024 ユーザーは、Gull上で下記のいずれかのペアを取引することで、$esGULLを獲得できます。 $PONK / $ETH $₩ / $ETH $KIF / $ETH $MeMe / $ETH 最近では米大統領選挙に関連する銘柄が急騰するなど、仮想通貨市場においてミームコインは常に盛り上がりを見せている分野の一つです。ミームコインのブームはチェーン毎に発生する傾向があり、Gull NetworkはManta Pacificの今後の盛り上がりを支えるプロジェクトとなる可能性があるでしょう。 Gull Network 公式リンク Website: https://gullnetwork.com Twitter (X) : https://twitter.com/GullNetwork Telegram: https://t.me/GullNetworkPortal Mountain Protocol Mountain Protocolは米ドル建て資産で裏付けられた利回り型ステーブルコイン$USDMを手がけるRWAプロジェクトです。同プロジェクトは先日、シリーズAでMulticoin CapitalやCoinbase Venturesなどの主要投資家から800万ドルの資金調達を実施しました。 1/ Today we are thrilled to announce our $8M Series A, led by @multicoincap, with participation from @CastleIslandVC, @cbventures, @BanklessVC, @deptofxyz, @borderless_cap, @Aptos and others pic.twitter.com/IxgeH6JqNV — Mountain Protocol (@MountainUSDM) June 6, 2024 Mountain ProtocolはManta Pacific上で、利回り型ステーブルコイン$wUSDMを展開中。$wUSDMはMantaエコシステム内のShoebill Finance、Zerolend、Aperture Financeなどで運用可能で、ユーザーは通常の$wUSDMの利回りに加えて報酬が獲得できます。 今年6月には、$wUSDMが世界最大の金融大手ブラックロックのBUIDLファンド(BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund)の支援を受けることが発表されました。 🔱 wUSDM on #MantaPacific via @MountainUSDM is now backed by @BlackRock’s BUIDL Fund, managed through @Securitize. Holders benefit from BUIDL’s institutional-grade security and transparency while earning yield. Learn more:https://t.co/W0qHaNKGnB pic.twitter.com/phYl5MAnCN — Manta Network (🔱,🔱) Meme-ta Szn (@MantaNetwork) June 27, 2024 RWA分野は現在仮想通貨市場で注目を集めている分野の1つです。ETFの台頭などにより、既存金融からの仮想通貨への関心も高まりつつあるなか、Mountain Protocolは是非注目しておきたいプロジェクトの一つと言えるでしょう。 Mountain Protocol 公式リンク Website: https://mountainprotocol.com/ Twitter: https://twitter.com/MountainUSDM Medium: https://medium.com/@MountainUSDM Github: https://github.com/mountainprotocol LinkedIn: https://www.linkedin.com/company/mountain-protocol Telegram: @MountainUSDM まとめ ZKPに焦点を当て、レイヤー2として初めてMultiDAの仕組みを導入しているManta Networkは、今後さらに注目が高まる可能性を持ったプロジェクトです。 前述したようなトレンドに沿う先進的なプロジェクトも続々と登場してきており、引き続き目が離せません。 是非、本記事を参考にManataのエコシステムに参加し、最先端のWeb3プロダクトに触れてみましょう。 Manta Network 公式リンク 公式サイト:https://manta.network/ X(日本語):https://x.com/MantaNetworkJP X(英語):https://x.com/MantaNetwork Discord:https://discord.com/invite/mantanetwork Youtube:https://www.youtube.com/@MantaNetwork Medium:https://mantanetwork.medium.com/ Docs:https://docs.manta.network/docs/Introduction Sponsored Article by Manta Network Japan ※本記事はManta Network Japanさまよりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
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2024/08/09Atleta Network徹底解説|エアドロップが迫るスポーツ特化ブロックチェーン
現在、Web3分野では多くのブロックチェーンが登場しています。 AribitrumやOptimismといった従来のレイヤー2から、SolanaやAvalancheといったレイヤー1が既に有名ですが、RWAやゲームなど特定の分野に特化したチェーンの開発も盛んとなっています。 そうした中で、一際異彩を放っているチェーンが「Atleta Network」です。 Atleta Networkはスポーツ分野に焦点を当てたブロックチェーンであり、Web3プロジェクトとしては珍しいものとなっています。 また、TGEを9月に控えており、エアドロ活動が本格化していることから一般ユーザーからもその関心は高まっています 今回の記事では、Atleta Networkのプロダクト詳細から、エアドロに向けたテストネット活動までを解説していきます。 スポーツ×ブロックチェーンで新たな世界を拓くAtleta Network まずは、Atleta Networkの周辺情報を紹介していきます。 スポーツ産業をリードするブロックチェーンへ Atleta Networkは、スポーツ業界に特化したEVM互換のレイヤー1ブロックチェーンです。 革新的なDeFiアプリ、シームレスな相互運用性、そして安全かつ大規模なデータレイヤーを提供することで、スポーツ界に新たな進歩を生み出そうとしています。 Atleta Networkは、サッカー界の次世代育成や選手キャリア支援などを行うBlockchain Sportsエコシステムの中核技術として、AI分析、パフォーマンストラッキングセンサー、VR、ブロックチェーン技術を融合させ、スポーツ運営の改善や新しい選手のパフォーマンス発掘の機会を提供しようとしています。 Blockchain Sportsとは? [caption id="attachment_118793" align="aligncenter" width="1439"] Football|Blockchain Sports[/caption] Blockchain Sportsは、Atleta Networkの構築に加え、ブラジルでの3つのフットボールアカデミー設立・運営に1000万ドルを投資しているプロジェクトです。 既に400人以上の選手たちがプロのコーチの指導と最新技術を活用し、世界トップレベルのサッカー選手を目指して日々トレーニングに励んでいます。 Blockchain Sportsは、ブロックチェーンといったデジタル分野だけでなく、実世界においても積極的な活動をしていることが特徴であり、かなりの包括的な取り組みをしていることが窺えます。 Blockchain Sportsは多くのパートナーシップを実施 Blockchain Sportsは、Cookie3やBonusBlockといったWeb3プロジェクトと提携することで、プロダクト品質を高めています。 ✍️ Zico Officially Joins Blockchain Sports We are super exited to announce that the Brazilian and global football legend Zico is now an official ambassador for Blockchain Sports! 🇧🇷 This moment brings immense opportunities for our project! 🌟 Zico needs no introduction! He is… pic.twitter.com/TwkDh5yMVA — Blockchain Sports (@blockchainsprts) May 29, 2024 また、ジーコ、ロマーリオ、マテラッツィ、ゼ・ロベルトといった数多くの著名プレイヤーがブランドアンバサダーを務めており、幅広いマーケティングを行なっていることが窺えます。 Atleta Networkの技術的詳細 ここからはAtleta Networkの詳細を紹介していきます。 Atleta Networkは、Substrateベースのモジュール式EVM互換レイヤー1ブロックチェーンプラットフォームです。 パラチェーン、XCM+、クロスチェーン相互運用性、NPoSを組み合わせた独自のアーキテクチャを持ち、スポーツ組織や個々のユーザーに様々なメリットを提供します。 Atletaの構成 Atletaは、実行、相互運用性、ストレージの3つのレイヤーで構成されています。 実行レイヤー(EL): EVM互換のスマートコントラクトプラットフォームであり、トランザクションと分散型アプリケーションの開発を可能にします。 相互運用レイヤー(IO):クロスチェーン通信を担当する「レイヤー0」であり、アセットとメッセージの転送にリレーポイントを使用します。 ストレージレイヤー(SL):ビデオ、テキストファイルなどの任意のタイプの情報を分散型で保存するためのデータレイヤーです。 これら3つのレイヤーはすべて相互接続されており、ノードネットワークによって管理されています。 将来性を意識したAtletaのアーキテクチャ Atletaは、Web3技術の進化と新たな計算パラダイム(AI、LLM、量子コンピューティングなど)の到来に対応できるようなアーキテクチャを採用しています。 モジュール性: コンポーネントを個別に改良できるため、システムの柔軟性と適応性が高まります。 データ可用性(DA):Atletaは、他のネットワークのDAレイヤーの役割を果たすことができるように設計されています。 量子耐性: 量子コンピューティングの脅威に対応するため、社会的介入(social intervention)とアップグレード性の2つの観点から量子耐性ソリューションを導き出しています。 上記の特徴により、現在における必要要件を満たすだけでなく、将来的な拡張や脅威への対策といったことまで見据えた設計がされていることがわかります。 基本的な性能も優れており、2gweiという低い手数料や、ブロックごとに即座に実行されるファイナリティといった仕組みも実装されています。 $ATLAのトークノミクス $ATLAはPoSの仕組みが採用されており、ネットワークは主に$ATLAを担保としてセキュリティを確保しています。 また、$ATLAには以下のユーテリティが用意されています。 アカウントユニット(Unit of Account):ATLETA上のアクティビティはすべて$ATLAで表示されるようになっています。 決済:トランザクションコストは$ATLAで支払われます。 コンセンサスとガバナンス:ユーザーは$ATLAを用いることで、ガバナンスに参加可能です。 パラチェーンの展開:パラチェーンのスロットを確保するには、参加チェーンのネットワークオペレーターが一定量の$ATLAをロックする必要があります。ロックされた$ATLAは、違反時のセキュリティフォールバックなどに用いられます。 これらの他にも、バーニング・メカニズムを実装することで、$ATLAの安定的な価格維持を実現しようとしています。 Atleta Olympiaテストネットが公開中 2024年5月31日に開始されたAtleta Olympiaテストネットは、1か月半で23万ウォレット、400万トランザクションを達成しました。 現在も1000人以上のユーザーが毎日75000件の$ATLAトランザクションを行っており、その勢いは右肩上がりに上昇しています。 エアドロップが期待されるテストネット Atleta Olympiaテストネットが盛んな理由として、エアドロップへの期待が挙げられます。 Atleta Olympiaテストネットの参加者はXPポイントを貯めることができ、メインネットローンチ時には、このポイントがエアドロップに繋がるとしています。 TGEは9月を予定|短期決戦型エアドロ活動が可能 テストネットのアクティビティに準じたエアドロップ活動は、Atleta Network以外にも実施されていますが、Atleta Networkが多くのユーザーに選ばれている理由として、TGEを来月9月に予定しており、短期決戦で結果が出ることが挙げられます。 多くのWeb3プロジェクトは、TVLの維持や、アクティビティ量を高めるために、TGEの延期が数多く行われています。そうした中で、TGE予定が9月と明瞭になっているAtleta Networkは極めて珍しいWeb3プロジェクトと言えるでしょう。 トークノミクスの公開はまだされていませんが、エアドロップへの割り当てはおおよそ6%と噂されており、一般ユーザーにとって非常に魅力的なプロジェクトとなっています。 エアドロップへ向けたテストネット活動解説 ここからはエアドロップへ向けた具体的なテストネット活動を紹介していきます。 これまでテストネットに触ったことがないユーザーだけでなく、ウォレットにも馴染みのないユーザーにもわかりやすく解説していきます。 Atleta Olympiaへアクセスし、ウォレットを接続 まずは以下のURLから、テストネットへアクセスします。 Atleta Olympia:https://app-olympia.atleta.network/ 画像右上の「Connect」から自身のウォレットを選択して、接続して下さい。 ※ウォレットを持っていない場合は、以下のURLからウォレットを作成してください。今回はRabbyウォレットを使用します。 Chrome拡張:Rabbyウォレット Rabbyウォレットを徹底解説|メリットからアカウント作成、メタマスクとの連携方法まで【初心者・DeFiユーザー向け】 ウォレットを繋ぐとチェーンの選択画面が表示されます。 ①「Atleta Olympia」を選択し、②「Add」をクリックして、Atleta OlympiaをRabbyに追加して下さい。 テストネット用$ATLAを入手する 次に、テストネット用の$ATLAを入手します。 ①「Faucet」の欄をクリックします。 すると上記のような画面へと移行します。 ①「Send me $ATLA」をクリックすることで、自身のウォレットに$ATLAを送付することができます。 一度に送付出来る量は25$ATLAですが、②の欄からメールアドレスを登録することで、10倍にあたる250$ATLAを送付することが可能です。 ステーキング まずは、オンチェーン活動の基本となるステーキングを解説します。 ステーキングとは、自身が持っているトークンを預け入れることです。 まずは、①「Staking」から、②「Stake now」をクリックします。 ステーキングしたい$ATLAの数量を①の欄に入力します。 ②の欄に表示されているのは、自身が持っている$ATLAの数量です。この数の範囲内で$ATLAを預け入れることが可能です。 今回は100$ATLAをステーキングするので、①には100と入力しました。 ③「Stake now」から、④「Confirm」をクリックすることで、$ATLAのステーキングは完了です。 ステーキングした$ATLAを引き出したい場合 ステーキング状況は、Staking画面の下部に表示されます。 ステーキングしている$ATLAを引き出したい場合は、「Unbond」をクリックします。 また、この$ATLAの引き出しが完了するには、一定の時間が必要であり、すぐに完了しないことには注意が必要です。 ※引き出し中の$ATLAは、Unbondingとして表示されます ①の欄に引き出したい$ATLAの数量を入力します。 ②「Continue」から取引内容の確認をし、③「Confirm」をクリックすれば、引き出し申請は完了です。 ガバナンス 次にガバナンスのタスクを解説していきます。 ガバナンスでは自身でいくつかの提案(proposal)や投稿(post)を行うことで、ポイントを稼ぐことが可能です。 まずは、赤枠部分「Governance」をクリックして下さい。 この画面から、自身や他のユーザーが行った提案やポストを確認することが可能です。 左上赤枠「Create Proposal」から、自身で提案およびポストを作成してきます。 提案やポストには3種類ありますが、今回の記事では「Tresury proposal」と「Discussion post」の2つを紹介していきます。 Tresury proposal 「Create Proposal」をクリックし、提案選択画面を表示させます。 ①「Tresury proposal」から、②「Next」をクリックします。この際、10$ATLAが必要なことには注意して下さい。 ①の箇所が最初はYesとなっていますので、「No」に変更して下さい。 ②は提案の詳細を記入する箇所ですが、今回はテストなので適当な文章で大丈夫です。 上記が終わり次第、③をクリックします。 ④の箇所には、現在使用しているウォレットとは違うウォレットアドレスを入力しなければなりません。 Rabbyで新しいウォレットを作成し、そのアドレスを入力して下さい。 ⑤「Next」をクリックし、最終確認画面で「Confirm」をクリックすれば、Tresury proposalは完了です。 Discussion post 次は、Discussion postの解説をします。 「Create Proposal」をクリックし、提案選択画面を表示させます。 「Discussion post」をクリックします。 ①の欄は詳細を記入する箇所ですが、今回はテストなので適当な文章で大丈夫です。 ②「Create Post」から内容を確認した後、③「Submit」をクリックすれば、Discussion postは完了です。 リーダーボードを開放する Atleta Olympiaテストネットにおけるポイント活動は、これまでに紹介してきたステーキングやガバナンス提案を継続的に行うことでXPを稼ぐものとなっています。 自身が稼いだXPは、リーダーボードから詳細を確認することが可能です。 「Leaderboard」の欄から、4段階のアカウント認証を進めることで自身のリーダーボードを確認できます。 4つ目の「Invite Code」に悩むかもしれませんが、Atleta Network公式ディスコードの「Invite Codes」の部屋から、入手することが可能です。 Discord:https://discord.com/invite/atletanetwork 認証が完了すると以下のような画面が表示されます。 左上の220XPが、実際に筆者が獲得したポイントとなります。 実際にタスクをこなしてからポイントが反映されるまで、多少の時間はかかることには注意が必要です。 今回紹介したのは「Staking」と「Governance」ですが、将来的にDEXタスクも用意されるため、多様な方法でXPを稼ぐことが可能になります。 まとめ ここまでAtleta Networkを紹介してきましたが、如何でしたでしょうか? Atletaは、スポーツ業界に特化したブロックチェーンとして、そのユースケースと将来性において大きな可能性を秘めています。 RWAやゲームなどの特定分野に特化したブロックチェーンが登場する中でも、スポーツに特化したプロジェクトは非常に珍しく、Web3プロジェクトの中でも頭ひとつ先行しているプロジェクトと言えるでしょう。 また、現実世界のスポーツ育成も実施しており、Web3にとどまらない現実にも拡張したAtletaエコシステムを実現していることも魅力の一つと言えるでしょう。 そして現在、TGEを9月目前に控えており、短期決戦型のエアドロ活動が行えることも、一般ユーザーにとって魅力的なものとなっています。 もし興味を持たれた方がいれば、ぜひ、テストネットのエアドロップ活動から参入してみて下さい。 Atleta各種infomation X:https://x.com/Atleta_Network 公式サイト:https://atleta.network/ Atleta Olympiaテストネット:https://app-olympia.atleta.network/ ディスコード:https://discord.com/invite/atletanetwork
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2024/08/02Lava Network:Web3領域のRPC問題を解決する革新的なブロックチェーンネットワーク
Lava Networkは、ユーザーがあらゆるブロックチェーンとシームレスに接続するためのRPCインフラストラクチャを提供するプロジェクトです。先日、メインネットとネイティブトークン$LAVAのローンチを発表し、業界の注目を集めています。 Introducing Lava Public Mainnet. This is a radical new approach to launching a blockchain in the modular era. - Market-derived FDV - Focused airdrop to 70k users - Dex-first on Uniswap v3, Arbitrum (LIVE NOW) Eruption.https://t.co/8bxbUvXXTp pic.twitter.com/CESxFeWIwd — Lava Network 🌋 (@lavanetxyz) July 30, 2024 すでに30以上のネットワークで500億以上のRPCリクエストを処理し、Google Cloudなどの大手企業もLavaテストネットでノードを運用しています。NEARやFilecoinなど、トップエコシステムとのパートナーシップも実現しており、約500万トークンがインセンティブプールに集まっています。 本記事ではそんなLava Networkについて解説していきます。 前提:Web3領域におけるインフラ問題 モジュラースタックやRaaS(Rollup-as-a-Service)の登場により、ブロックチェーン業界では多くの新しいチェーンやロールアップが生まれています。しかし、これらのプロジェクトはRPCに関する課題に直面しています。 RPC (Remote Procedure Call) は、アプリケーションやユーザーがブロックチェーンと通信するために不可欠なソフトウェア通信プロトコルで、我々が普段行っているトランザクションは、特定のチェーンのRPCノードを呼び出しデータを取得することで実行されています。 信頼性の高いRPCノードを運用し、データリクエストやトランザクション送信を処理する必要があるなかで、新しいチェーンやロールアップを手がけるプロジェクトは大手プロバイダーと高額な契約を結ぶかパフォーマンスや信頼性に欠ける小規模なノード運営者に頼らざるを得ない状況となっており、その結果「トラフィックの中央集権的な制御」「メンテナンス不足による信頼性の低いパブリックRPC、特定ベンダーへの依存」など、様々な問題が生じています。 LavaはこのようなRPCインフラに関する問題に対するソリューションを提供しています。 Lavaの概要と仕組み:モジュール式データアクセスレイヤーとは Lava Networkは、モジュール式データアクセスレイヤーとして機能するブロックチェーンネットワークです。データの可用性に焦点を当てたCelestiaとは異なり、LavaはRPCやAPIなどに焦点を当てています。 Lava Networkに参加することで、データプロバイダー(RPCノード運営者やインデクサー等)はより多くの開発者にリーチし、既存のインフラストラクチャを収益化できます。一方、コンシューマー(開発者、ウォレット、dApps、取引所等)は、Lavaプロトコルを通じて最適なノードとペアリングできます。 Lavaのブロックチェーンは、Cosmos SDKをベースにしたアプリケーション特化型のレイヤー1のPoSブロックチェーンです。ネイティブトークンである$LAVA保有者は、Lavaチェーンの維持のためにトークンをステークすることで、報酬として$LAVAを受け取れます。また、バリデーターは、新しいブロックの作成やトランザクション実行、重要事項への投票などを行い、その対価として$LAVAを獲得します。 Lava Networkを構成する主なプレイヤー コンシューマー:Lavaプロトコルを通じて提供されるブロックチェーンデータやサービスにアクセス プロバイダー:トークンをステークし、コンシューマーにサービスを提供。Lavaに参加することで、サービスの質に応じてインセンティブプールから毎月報酬を獲得 バリデーター:LAVAをステーキングし、ネットワークを保護。ブロックの作成、トランザクションの実行、重要事項への投票を実施 $LAVAホルダー:LAVAトークンを保有するユーザー。トークンのデリゲート(委譲)やガバナンスへの参加、報酬の獲得などが可能 コントリビューター:RPCやAPIの仕様やソフトウェアを作成・保守。報奨金や貢献を通じてコミュニティに参加するLava Networkにおける開発者に該当 Lavaの仕組み①:インセンティブ付きパブリックRPC(ipRPC) Lavaの特徴的な仕組みの一つに、インセンティブ付きパブリックRPC(ipRPC)があります。 ipRPCは、ノードプロバイダーが特定のブロックチェーンにサービスを提供することで報酬を得られるインセンティブプログラムです。Lavaに参加したいチェーンはLava上にインセンティブ付きRPCプールを作成し、任意のトークンを預けます。このインセンティブプールは、ネイティブトークン、ステーブルコイン、ミームコインなど、さまざまなトークンで構成可能です。 チェーンやロールアップ側は、Lavaに簡単な仕様書("specs")を追加するだけで、必要なインフラサービスを定義できます。 この仕組みにより、質の高いノードプロバイダーが報酬を得るためにネットワークに参加し、結果として、対応するブロックチェーンへの信頼性の高いアクセスを提供するインフラが作られます。 パフォーマンスが改善された事例 2023年後半、NEARは多くのRPCプロバイダーがトラフィックの増加に対応できなくなり、ブロックチェーン自体はダウンしなかったものの、NEARのノードインフラの課題が浮き彫りになりました。 そこで、今年1月にNEAR ipRPCエンドポイントがLavaでローンチ。その結果、NEAR上のdappsは安定したパフォーマンスを実現できるようになったことが報告されています。 従来のRPCプロバイダーは、高額な契約と引き換えにノードを運営するだけで、コミュニティのノード運営者に報酬は還元されませんでした。しかし、Lavaでは、ノード運営者はRPCリクエストに対応することで、Lava上の任意のインセンティブプールから$LAVAとプール内のトークンで報酬を受け取ることができます。 チェーンやロールアップがLavaに参加する流れと効果 1、チェーン側がインセンティブ付RPCプールを作成し、トークンを預け入れる 2、データプロバイダーがLavaに参加し、データコンシューマーが利用できるようにする 3、インセンティブRPCプールはパフォーマンスの高いサービスに報酬を与えることで、プロバイダーを引き付け、規模を拡大 4、既存のノード運営者も現在のインフラを収益するために参加できる 5、開発者、Dapps、データ消費者に対し、料金制限のあるRPCアクセスが提供される 6、提供されたデータ量に応じて、参加するすべてのプロバイダーにオンチェーンでインセンティブが分配されるため、ベンダーロックインが排除される(特定のデータプロバイダーに縛られなくなる) Lavaの仕組み②:サブスクリプション Lavaは、計算リソースの割り当てを円滑に行うために、サブスクリプションの仕組みを導入しています。Lavaのサブスクリプションは、購入後のブロックから月単位で動作する、時間で区切られたパッケージとなっています。 この仕組みにより、プロバイダにとっては予測可能な収益が保証され、コンシューマにとっては消費超過の可能性を気にすることなく、安定した予見可能なサービスを定期的に受けることができます。 サブスクリプションプランが購入されると、コンシューマはそのプランの範囲内でプロジェクトを作成できるようになります。 Lavaの仕組み③:リステーキング Lavaでは、昨今のWeb3領域でのトレンドの1つであるリステーキングの仕組みも導入されています。 リステーキングは、デリゲーターが最適なプロバイダーを選択し、それに対する報酬を獲得できるようにすることを目的としています。 さらに、ネットワーク上のセキュリティ料金を下げる効果も期待されています。 リステーキングでは、トークン保有者は、プロバイダーが提供する仕様 (spec) にトークンを委譲(デリゲート)します。そして、その見返りとして、選択したプロバイダーに与えられる報酬の一部を請求することができます。つまり すべてのリステーカーは、プロバイダーの利益の一部を受け取ることが可能となっています。 $LAVAトークンと経済システム Lavaトークンの最大供給量は1,000,000,000 LAVAで固定されており、そのうち991,750,000 LAVAがすでに供給されています。(参照) トークンの配分は、今後の取り組みや報酬準備金として25%、プロトコルのメンテナンスや開発、プログラム費用として31%、初期サポーターへの還元として17%、初期貢献者やコアチーム、アドバイザーなどに27%が割り当てられています。 注目すべきは、トークンの56%がエアドロップや将来のイニシアティブを含め、コミュニティに還元される点です。さらに、供給量の6.6%は「プロバイダードロップ」と呼ばれる報酬メカニズムに充てられ、Lavaプロトコルに早期から参加するプロバイダーに、その貢献度に応じて毎月LAVAが配布されます。毎月の報酬額はLavaサービスへの有料需要に応じて変動し、需要が高ければ高いほど、早期参加者への報酬は増加します。 コンシューマーはサブスクリプションプランを購入することで、Lavaプロトコルを介して多様なAPIにアクセスできます。 Lavaでは、以下5つの要素を対象に報酬として$LAVAが設定されています。 サブスクリプション インセンティブ付RPCプール ブロックリワード プロバイダードロップ プロバイダーとバリデータのコミッション 4.プロバイダードロップは、ネットワークの初期成長段階において、サービスを提供するプロバイダーを誘致するための報酬準備金です。準備金からの支払いは、4年間にわたって分配される予定です。 まとめ Lava Networkは、モジュール式データアクセスレイヤーと独自のインセンティブ設計を通じて、Web3におけるRPCインフラ問題の解決を目指しています。 開発者やプロジェクトは、信頼性が高くスケーラブルなRPCサービスにアクセスできるようになり、ノードプロバイダーは貢献に見合った報酬を得られます。 先進的な仕組み実現しているLava Networkの今後の動向に注目が集まります。 Lava Network 公式リンク Webサイト:https://www.lavanet.xyz/ X:https://x.com/lavanetxyz Discord:https://discord.gg/4GJbnzSU4w ブログ:https://www.lavanet.xyz/blog Docs:https://docs.lavanet.xyz/