プロジェクト
2024/07/19【エアドロップ実施中】ゲーム性を伴う先物取引DEX「ZKX」とは?
仮想通貨$ZKXのエアドロップを実施中の注目の先物取引DEX「ZKX」。 最先端技術AA(Account Abstraction)を採用するZKXは、ゲーム性を伴うトレード体験を提供する革新的なDeFiプラットフォームです。 本記事ではそんなZKXについて、概要や特徴はもちろん、入出金や実際の取引方法まで徹底解説していきます。 \\ ZKXを利用してエアドロップを獲得する // 「ZKX」とは?=ゲーム性を伴う先物取引DEX ZKXは、仮想通貨の永久先物取引が行えるDEX(分散型取引所)プラットフォームです。 難解なDeFi領域へのスムーズなオンボーディング(ユーザーの参加)を目標に掲げ、資金管理の主権をユーザー側が確保しながら、シームレスなUXで手軽に仮想通貨の先物取引ができるように設計されています。 独自チェーン採用で高水準な取引体験を実現 ZKXは、複数のブロックチェーンネットワーク間の相互運用性を提供するオムニチェーンである「ZKX Appchain」を独自に設計・採用しています。 ZKX Appchainにより、従来の先物取引DEXで課題となっていた取引注文にかかる時間を大幅に短縮し、CEXに匹敵するスムーズなトレーディング体験をユーザーに提供します。 $ZKXのエアドロップが実施中 ZKXでは、トークン総供給量の15%の$ZKXがエアドロップで配布されます。 4つのフェーズで行われるZKXのエアドロップイベントですが、フェーズ1は既に終了しており、現在フェーズ2が進行中です。 Airdrop 2.0 🪂 We will be airdropping 4M $ZKX Tokens in our second round of airdrop! The eligibility is based on: • Number of OG Trade NFTs • Number of Clan NFTs • Galxe Campaign • Referred Volume More details here: https://t.co/EbMAW11Ezw 6/9 pic.twitter.com/AKYtkVVQdC — ZKX (@zkxprotocol) June 19, 2024 フェーズ2では、後述のOGトレードで獲得できるバッジを保有するか、リファラルプログラムでトップレベルとなると$ZKXのエアドロップが獲得できます。 $ZKXのエアドロップに参加する ZKXの7つの特徴 ZKXの7つの特徴: 特徴①:「2つのトレーディングモードを搭載」 特徴②:「ZKXアカウントで安全かつスムーズな利用が可能」 特徴③:「"ZKX Appchain"採用で高速取引を実現」 特徴④:「ユーティリティ豊富な$ZKXを活用」 特徴⑤:「強力なリファラルプログラムが用意」 特徴⑥:「StarkNet DeFi Springでリワード獲得可能」 特徴⑦:「$ZKXステーキングで報酬獲得可能」 特徴①「2つのトレーディングモードを搭載」 ZKXでは、初心者から上級者までそれぞれのニーズに対応する2種類のトレーディングモードが用意されています。 2種類のトレーディングモード 1.OGトレード 2.Proトレード 1. OGトレード: ・スキャルピングやスイングトレードなどの短期的な取引を行うトレーダー向けの取引プラットフォーム ・取引通貨ペア、注文数量、レバレッジ倍率、Up/Downのみを選択するだけで取引が行える ・時間毎に用意される賞金プールからの報酬獲得を目指し、他のユーザーと損益や取引ボリュームで競い合えるゲーム性が搭載 2. Proトレード: ・上級者や大口トレーダー向けの取引プラットフォーム ・通常のCEXと同様に指値/成行注文、利食い/ストップロスなどが可能 対応通貨ペア *7月時点 BTC/USDC、ETH/USDC、STRK/USDC、SOL/USDC \\ ZKXの公式プラットフォームにアクセス // 特徴②「ZKXアカウントで安全かつスムーズな利用が可能」 ZKXでは、Starknetのアカウント抽象化とStarkwayのL1-L2ブリッジを活用した独自のアカウントが作成されます。 ZKXアカウントにより、ユーザーは秘密鍵を記録する必要がなくなり、よりスムーズなオンボーディングが可能となります。 アカウントは、Ethereumレイヤー2のセルフカストディアカウントとして運用され、ユーザーはStarkNetへのシームレスなブリッジを介して、ZKX Appchainでのガスレス取引をスムーズに開始できます。 特徴③「"ZKX Appchain"採用でガスレス取引実現」 ZKX Appchainは、SubstrateとStarknet ZK-rollupを活用して構築されたZKX独自のチェーンです。将来的には、オープンなパーミッションレス・バリデーションによって管理される予定となっています。 特徴 ガスレス取引:L2とAppchainでの処理を分割、または即時同期することで、CEXのようなハイパフォーマンスな取引を堅牢なリスク管理と共に実現 APIの統合:機関投資家によるDeFiへの容易なアクセスを実現するためにAPIの統合も可能 統一された流動性:複数のL1やロールアップにまたがる設計により、統一された流動性が確保 特徴④「ユーティリティ豊富な$ZKXを活用」 ZKXは、ガバナンストークンである$ZKXを先日ローンチしました。 Announcing the biggest milestone in this incredible journey 🥁 The $ZKX token is now LIVE! Today is not just a big day for us; it's a significant moment for everyone in the ZKX community. Full announcement here: https://t.co/o8J1K0Syvx Scroll to read more! 1/9 🧵 pic.twitter.com/pvqi2fV5GC — ZKX (@zkxprotocol) June 19, 2024 現在、$ZKXはBitget、Kucoin、Gate.ioに上場済みで、様々なユーティリティを持っています。 $ZKXのユーティリティ ガバナンスへの参加:$ZKXをステーキングすると、ZKX DAO内でのガバナンスパワーに影響を与えるZKXのデジタル株式(Soulbound)へのアクセスが可能になります。ステーキングされた$ZKXの数量と期間によって、ガバナンスパワーは変動します。 ステーキングにより$USDCを獲得:タイムロックプールに$ZKXトークンをステークすることで、プロトコルの収益シェアにUSDCでアクセスできます。収益シェアは、ステーキング期間、ロックされたトークンの量、およびコミュニティが決定するステークプールに分配されるプロトコルの収益の割合に依存します。 コミュニティへの還元:トークンの供給量は100,000,000で固定されており、コミュニティの長期的な利益が保証されています。 アクティビティのインセンティブ:ZKXに搭載された、トレードの結果によって報酬が配布されるゲーム性を伴うアクティビティの仕組みにおいて、$ZKXがインセンティブとして利用されます。 トークン分布: ・投資家: 25% ・コミュニティ取引インセンティブ: 18% ・DAO Treasury: 17% ・コア貢献者: 15% ・コミュニティエアドロップ: 15% ・流動性の提供: 8.5% ・アドバイザー: 1.5% \\ ZKXの公式プラットフォームにアクセス // 特徴⑤「強力なリファラルプログラムが用意」 ZKXでは、他のユーザーを招待することで、自身がUSDCで報酬を得られるリファラルプログラムが展開されています。 紹介されたユーザーの累積取引量に基づき、5%~15%のキックバックが獲得できます。また、紹介された側は取引手数料が5%割引されます。 報酬システム 招待したユーザーの取引量に応じてキックバックの割合が変動します。 紹介者に発生した手数料から割合に応じて計算された収益が、毎月末にZKXアカウントに直接加算されます。 さらに、リファラルプログラムを通じてエアドロップ2の資格も獲得できます。 \\ ZKXのリファラルプログラムに参加 // 特徴⑥「StarkNet DeFi Springでリワード獲得可能」 [caption id="attachment_117567" align="aligncenter" width="673"] 画像引用元:CryptoFX / Shutterstock.com[/caption] ZKXは、StarkNetが開催中のDeFiプロジェクトを対象とした報酬プログラム「StarkNet DeFi Spring」に参加しています。 このプログラムでは、ZKX上での取引活動と建玉残高に基づいて計算された$STRKが報酬として配布されます。対象マーケットは、BTC、ETH、SOL、STRKです。 特徴⑦「$ZKXステーキングで報酬獲得可能」 ユーザーは、$ZKXを3、6、12、36、60ヶ月の期間を選択してステーキングすることで、$USDCで報酬が得られます。 ステーキング期間が長くなるほど、獲得できる収益の割合が増加します。 期間と倍率: ・3ヶ月: 1倍 ・6ヶ月: 2倍 ・12ヶ月: 4倍 ・36ヶ月: 8倍 ・60ヶ月: 16倍 プラットフォームの1日の収益の20%がコントラクトに入金され、ステーキング量に基づいて全てのステーカーに分配されます。比例配分計算が採用されており、各ユーザーが受け取る収益シェアはステーキング金額とステーキング期間に比例します。 \\ ZKXのステーキングに参加する// ZKXの使い方 ①:アカウント作成方法 ②:入金方法 ③:OGトレードの使い方 ④:Proトレードの使い方 ⑤:出金方法 ⑥:その他各種機能の使い方 ZKXの実際の使い方を解説していきます。 ZKXは多機能なDeFiプラットフォームとなっているので、以下で詳細を確認しましょう。 アカウント作成方法 ZKXの利用を開始するにあたり、アカウントの作成と入金を行う必要があります。以下の手順に従い行なっていきましょう。 1. 公式サイトにアクセスして画面右上の「Login」をクリック 2. 「Dive In」→ 「Create New」を選択 3. *パスワードを入力 *数字、特殊文字、8文字以上の条件有 4. シークレットフレーズを記録して、指定された順番の単語を選択 5. ディスプレイネームを設定してアカウントの作成完了 入金方法 ZKXへの入金はEthereumまたはStarkNetから$ETHまたは$USDCで行えます。ここではMetaMaskを使ってEthereumからの入金する方法を紹介します。 1. アカウントを作成した後に表示される画面で「Continue」→「Ethereum、MetaMask」を選択 →「Continue」 2. 通貨を選択して「Continue」をクリック、MetaMask等のトランザクション確認画面を経て「Finish」を選択 上記のようなアカウント画面が表示されれば完了です。*入金には1分ほど時間がかかります。 OGトレードの使い方 初心者向けの取引プラットフォームであるOGトレードでは、通貨が上がるか下がるかを選択し成行注文でトレードを行います。以下の流れでトレードが行えます。 ①:通貨ペアを選択 ②:取引量を入力 ③:下のバーを調整してレバレッジ倍率を設定 ④:「Up」か「Down」を選択 OGトレード対応取引ペア(最大レバレッジ倍率) BTC/USDC(20倍)、ETH/USDC(20倍)、STRK/USDC(10倍)、SOL/USDC(10倍) ポジションを取った後に、確認すべき表示は以下です。 ①:STATS(ステータス) 画面左側に表示されるSTATSでは「PROFIT(利益)」「VOLUME(取引ボリューム)」「LOSS(損失)」における上位2名のユーザーと自身のランキングが確認できます。 ZKXでは、上記3つのカテゴリー(全通貨ペアのトータルで算出)の数値に基づき上位*50~500人のユーザーに報酬が配布されます。報酬は上位3名が最も多く受け取り、それ以外は同額の報酬を得ます。 報酬プール額は、1カテゴリー毎に120$ZKX用意されており、30分に1回のペースで新しいプールに移行します。 *参加者と報酬配布人数の基準 50人未満のトレーダー:50人全員に報酬配布 51~100人のトレーダー :上位50人に報酬配布 101から1000人のトレーダー:上位500人に報酬配布 1001人以上のトレーダー:上位500人に報酬配布 ②:TIME(タイマー) 画面中央上に表示されるタイマーは、30分に一度行われるゲームの残り時間を示しています。 前述の通りZKXでも、通常のトレードに加えたゲーム性が採用されており、30分に一度賞金プールからトレーダーに報酬が配布されます。 このゲームでは、30分に一度の時間制で区切られており、終了間際にはチャートが大きく動く場合もあるので、タイマーはよく確認しておきましょう。 ③:TRADE(トレード) 画面右側に表示されるTRADEゾーンには、下記の主な情報が表示されます。 購入力 (Buying Power) 注文数量 (Enter Amount) レバレッジ (Leverage) 買い/売り (Up/Down) 手数料 BTCとETHの取引ペアではレバレッジは最大20倍、STRKとSOLの取引ペアでは最大10倍で設定可能です。 ポジションを持つと清算価格も同エリアに表示されます。大きなレバレッジをかけてる場合などは常に意識する必要があります。 また、TRADE画面の上部には、トレード参加者の売買のバランスを確認できるので、こちらも活用してみましょう。 Proトレードの使い方 中上級者向けの取引プラットフォームであるProトレードモードでは、一般的な先物取引が行えます。取引開始にあたり最初に確認すべき主な項目は下記です。 ①:通貨ペアを選択 ②:チャートを確認 ③:ポジション数量やレバレッジ、注文方法を選択して売買 Proトレードモードでは、Tradingviewから参照されたチャートが表示されています。上部メニュー右側の歯車設定マークを選択し「Advanced」を選択すると、チャート画面を最大化したUIに変更が可能です。 画面右側 (③) のエリアでは、Limit(指値注文)やMarket(成行注文)の2種類の注文方法が選択可能で、より自由度の高いトレードが行えます。 ZKXでは、クロスマージンモードが適用されます。クロスマージンモードでは、アカウントにある資金が全ての取引の証拠金として使用されます。1つの通貨ペアのポジションで利益が出ていても、別のポジションで損失が出た場合は相殺されるため注意しましょう。 OGトレード対応取引ペア(最大レバレッジ倍率) BTC/USDC(20倍)、ETH/USDC(20倍)、STRK/USDC(10倍)、SOL/USDC(10倍) トレードの注文を行った後に確認すべき表示や機能は下記です。 ①Positions(ポジション) 画面中央下部にあるポジション画面では、自身のポジションが表示されます。 ポジションを取れていたと思っていても、注文が通っていない場合や急激な価格変動により注文が刺さっていないケースは十分起こりうるため、注文後はしっかりと自分が意図するポジションを取れているか確認しましょう。 ②Close(クローズ) 画面右側のクローズ機能エリアでは、自身のポジションを閉じるアクションが取れます。 [caption id="attachment_117517" align="aligncenter" width="406"] 「TP/SL」を選択すると利食い/ストップロス注文を選択できます[/caption] 指値/成行でポジションを閉じるパターンの他に利食い/ストップロス注文も可能なので、自身に合った方法でポジションクローズの設定を行いましょう。 出金方法 ZKXでは取引口座とZKXアカウントの口座の2種類があり、自身のウォレットへ資金を戻す際は「取引口座→ZKXアカウント→外部ウォレット」の順番で2段階の作業が必要となります。 1. Proトレード画面右側に表示されるアカウント情報から「Withdraw」を選択 2. 通貨と数量 (①)、出金先のZKXをアカウント (②) を入力/選択し「Continue」をクリックし承認作業を進めて完了 3. 再びZKXアカウント画面に戻り外部ウォレットに送金したい通貨/数量を選択し「My Payees」からAdd a New Payee (①)をクリック 4. 出金先となるネットワーク(StarkNetまたはEthereum)を選び、アドレスを入力して「Add」からTx実行で出金作業は終了 その他各種機能の使い方 画面上部メニューのProfileからは、$ZKXのリワードやNFTの請求が行えます。 トレードに応じてもらえる報酬は、獲得するためにこちらから請求する必要があるため、定期的にチェックしておきましょう。 また、画面上部のメニュー画面右側からは、通知設定や言語設定が行えます。 通知設定 (①) では、通知機能のON/OFF(右側)が行えます。左側のアラートマークをクリックすると、自身のポジションに対する通知が可視化されたUIが表示するため複数ポジションを保有している方などはぜひ活用しましょう。 また、言語設定 (②) ではZKXを日本語仕様に変更できます。「英語表記が不安」という方はこちらで言語設定を変更してみましょう。*一部不自然な日本語が反映されるため注意 ZKXを実際に使ってみて ZKXはEthereumとの連携がスムーズでクリプトネイティブユーザーにとっても使いやすいプラットフォームです。 Perp系DEXは現在、様々なチェーン上に登場していますが、普段使っているチェーンから資金を移動する手間がかかることが多いのが現状です。ZKXでは入出金をEthereumで行えるため非常に使いやすいと言えます。 また、記事で紹介したOGモードのゲーム機能は従来のトレードとは異なる報酬獲得を目指した新鮮な体験を提供してくれます。 $ZKXトークンのエアドロップも当面の間継続されるので、興味を持たれた方はぜひ一度ZKXを利用してみてはいかがでしょうか。 革新的なDEX「ZKX」を利用する Sponsored Article by ZKX ※本記事はZKXよりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
プロジェクト
2024/06/28Aleph Zero|大規模エアドロップキャンペーンを実施中のプライバシー特化レイヤー1ブロックチェーン
現在、クリプト分野の技術革新や投資拡大に伴って多くのチェーン開発が進んでいます。 ArbitrumやOptimismに代表されるようなイーサリアムレイヤー2から、SolanaやAptosといったレイヤー1など、各チェーン毎に特徴や得意とする用途など様々あります。 そうした中で、独自の存在感を放っているブロックチェーンとして「Aleph Zero」が挙げられます。 Aleph Zeroは、プライバシーを重視しているレイヤー1ブロックチェーンです。また、2018年から開発が進められてきた古参のチェーンであり、その実績は折り紙つきです。最近では初のエアドロップキャンペーンを実施するなどしており、積極的にエコシステム拡大に取り組んでいます。 今回の記事では、Aleph Zeroのプロジェクト概要から最新キャンペーン「Alephoria」までを掘り下げていきます。 Aleph Zeroプロジェクト概要 [caption id="attachment_116198" align="aligncenter" width="917"] 画像引用元:Press Kit[/caption] Aleph Zeroとは? Aleph Zeroは、高速性、データ機密性、開発の容易さを特徴とするレイヤー1ブロックチェーンです。 Web2システムに匹敵する効率性を実現し、ZK-SNARKsとMPCを用いた強固なデータ保護基準を維持しながら、WASMベースのRust環境とEVMベースのSolidity環境でのWeb3開発のための包括的なツールセットを提供しています。 2018年から開発が進み、専門家も多数在籍する「Aleph Zero」 [caption id="attachment_116205" align="aligncenter" width="1092"] 画像引用元:Cardinal Cryptography公式X[/caption] Aleph Zeroは、2018年から、ポーランドの研究開発チームであるCardinal Cryptographyによって開発が進められています。 Aleph Zeroのチームは、学術界や産業界で経験を積んだ専門家で構成されており、ACM ICPC World Finals(プログラミングコンテスト)、International Mathematics Competition(国際数学コンペティション)、Simons Institute(研究所)などで活躍したメンバーも含まれています。 独自コンセンサスアルゴリズム「AlephBFT」を採用 [caption id="attachment_116206" align="aligncenter" width="1000"] 画像引用元:公式ブログ[/caption] Aleph Zeroは、独自のコンセンサスアルゴリズムであるAlephBFTを採用しており、有向非巡回グラフ(DAG)技術とプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を組み合わせることで、効率的で分散化されたシステムを実現しています。これにより、他のブロックチェーンと比較し、高速なトランザクション処理、低い手数料、高いスケーラビリティを実現しています。 [caption id="attachment_116430" align="aligncenter" width="1197"] 主要チェーンとAleph Zeroの比較[/caption] Aleph Zeroは、企業がプライベートインスタンス(スポーク)を持ち、メインの分散型台帳とやり取りできる「ハブアンドスポーク」モデルを採用しています。これにより、企業は独自のプライベートネットワークを維持しながら、パーミッションレスな方法で効率的かつ安価に相互作用することができます。 多様な「Aleph Zero」エコシステムを構築 Aleph Zeroのエコシステムは、主に以下の要素で構成されています。 AlephBFTコンセンサス:独自のDAGプロトコル Aleph Zero Cloud:IPFSでサポートされる分散型ファイルストレージソリューション Common:パーミッションレスなユニバーサルウォレットを備えた分散型取引所(DEX) zkOS:Aleph Zeroにブリッジするすべてのネットワークで使用可能なマルチチェーンプライバシーレイヤー Aleph Zero EVM:イーサリアム仮想マシン(EVM)互換のソリューション これらの要素は、相互に連携し、Aleph Zeroのエコシステムを形成しています。Aleph Zeroは、分散型金融(DeFi)、ゲーム、NFT、サプライチェーン管理など、さまざまな分野での活用が期待されています。 「Aleph Zero」はプライバシー技術に特化 Aleph Zeroの注目点の1つが、Substrateスタックとの統合を特徴とするプライバシー強化パブリックブロックチェーンである点です。 プライバシー強化のためにAleph Zeroで採用されている技術としては「ゼロ知識証明」と「マルチパーティ計算」が挙げられます。以下でそれぞれの技術を紹介します。 ゼロ知識証明(ZKP) ゼロ知識証明は、あるステートメントが真実であることを、ステートメント自体に関する他の情報を明かすことなく証明できる暗号化方法です。 Aleph Zeroでは、ZKPを使用して、検証者にデータを開示せずにプライベートデータに対して正しい計算のみを実行していることを証明できます。 マルチパーティ計算(MPC) マルチパーティ計算は、複数の当事者が、他の当事者の秘密の入力や計算自体について何も知ることなく、計算を実行し、その結果を知れる暗号化方法です。 Aleph Zeroでは、MPCを使用して、過半数または全会一致の合意なしにデータにアクセスできないようにし、データ保護を実現しています。 ゼロ知識プライバシーシステム「zkOS」を先日発表 [caption id="attachment_116201" align="aligncenter" width="1000"] 画像引用元:公式Blog[/caption] Aleph Zeroの製品開発は現在も積極的に続けられており、今月6月には初のEVM互換ZKプライバシー・レイヤーを発表し、現在はテストネットが稼働しています。 また、「zkOS」と名付けられたクライアント側でチェーンに依存しないゼロ知識プライバシーシステムの開発も発表されており、Aleph Zeroエコシステム拡大のための長期的な戦略を有していることが分かります。 Aleph Zero、1秒未満の証明時間を備えた初のEVM互換ZKプライバシー・レイヤーを発表 独自トークン「$AZERO」を発行 [caption id="attachment_116200" align="aligncenter" width="869"] 画像引用元:Press Kit[/caption] Aleph Zeroでは、独自トークン$AZEROが発行されています。ユーザーは$AZEROを活用することで、ステーキング報酬の受け取りや、取引手数料の支払いが可能です。 また、後述するエアドロップキャンペーンでも活用でき、Aleph Zeroエコシステム全体で多くの利益を求めて活用することが可能です。 他プロジェクトとの比較 Aleph Zeroは、他のブロックチェーンプロジェクトと比較して、以下の点で優れています。 高速性:Aleph Zeroは、独自のDAGコンセンサスアルゴリズムにより、非常に高速なトランザクション処理を実現しています。 スケーラビリティ:Aleph Zeroは、高いスケーラビリティを備えており、ネットワークの負荷が増加しても安定したパフォーマンスを維持できます。 プライバシー:Aleph Zeroは、ゼロ知識証明(ZKP)とマルチパーティ計算(MPC)を採用し、ユーザーデータのセキュリティとプライバシーを強化しています。 開発者フレンドリー:Aleph Zeroは、Substrateフレームワークを採用しており、開発者は使い慣れたツールやライブラリを使用してdAppsやWeb3サービスを開発できます。 Aleph Zeroのさまざまな取り組み Aleph Zeroは、古参のプロジェクトということもあり、既に多くのパートナーシップや、エコシステムを構築するための試みを行なっています。詳細を紹介していきます。 多くのパートナーシップを確立 Aleph Zeroは、JUN Capital、PetRock Capital、Genblock Capital、Node Kapitalなど、著名なベンチャーキャピタルファンドやDAO、コミュニティファンド、インフルエンサーグループ、個人投資家などから資金調達を実施しています。 これらのパートナーは、Aleph Zeroの技術開発、マーケティング、ネットワーキング、ビジネス開発などを支援しています。 また、Aleph Zeroは昨年、ドイツに本社を置く上場企業「ドイツテレコム」の子会社(ドイツテレコムMMS)との提携を実現しました。 📣 Let’s give a warm welcome to Deutsche Telekom as it joins the Aleph Zero ecosystem to contribute to its security, governance, decentralization—and more! 👉 https://t.co/1yqlc1DUUW 💟 Dive into the thread and the article below! pic.twitter.com/TxDtl6dK1O — Aleph Zero (@Aleph__Zero) November 2, 2023 上記提携により、ドイツテレコムMMSはAleph Zeroのメインネット/テストネットにバリデーターノードを設立し、セキュリティやガバナンス、分散化に貢献するインフラを提供しています。 ドイツテレコムはAleph Zeroに対して「Ethereum,、Polygon、Polkadot、Chainlink、Energy Web、Q、Celo、Flowと並び広く知られており信頼を得ている数少ない存在の一つとして際立っている」と評価しており、その期待度の高さが窺えます。 助成金制度を実施・運用 Aleph Zero Foundationによって、Aleph Zeroプロトコルの普及や、Aleph Zeroブロックチェーンとそのエコシステムの持続可能な開発が奨励されています。 Aleph Zero Foundationは、エコシステムプロジェクトや外部パートナーへの助成金提供、戦略的なOTC販売、トークン取引、他のプロジェクトへの投資など、さまざまな活動を行っています。 また、透明性、説明責任、監査が重視されており、定期的に財務活動に関する詳細な報告書を作成し、内部監査を実施しています。 Aleph Zeroでは現在、「Alephoria」キャンペーンが実施中 Aleph Zeroはこれまで指摘した通り、古参のプロジェクトではあるものの、現在も積極的に多くの試みを行なっています。 🧨 Aleph Zero Launches Alephoria: Exciting Airdrops, Tournaments, and Rewards Await!🧨 Alephoria invites web3 users to the Aleph Zero ecosystem with an interactive campaign of rewards as projects launch on the network.💰 Stake AZERO to unlock a whole new world of benefits… pic.twitter.com/O6L4f8uyCC — Aleph Zero (@Aleph__Zero) May 17, 2024 具体的な例としてAleph Zeroでは、「Alephoria」キャンペーンが実施されています。 Alephoriaキャンペーンは、エアドロップやプロモーション活動を通じて新規ユーザーをエコシステムに呼び込むことを目的として行われており、Aleph Zeroエコシステム上で開発されている有望なプロジェクトを取り上げ、ユーザーがDeFi、Web3アイデンティティ、リキッドステーキング、RWAトークン化、コンテンツ作成、ゲームなどの分野における最先端のソリューションに触れる機会を提供しています。 Aleph Zero初のエアドロップキャンペーン「Common Drops」 [caption id="attachment_116189" align="aligncenter" width="1000"] 画像引用元:Common[/caption] 「Common Drops」は、5月21日に開始されたAleph Zero初の主要エアドロップキャンペーンです。 分散型取引所「Common AMM」のローンチと同時に開催され、ステーキングや流動性マイニングに参加するユーザーに報酬が提供されます。 [caption id="attachment_116188" align="aligncenter" width="841"] 画像引用元:Alephoria[/caption] Alephoriaでは、Common Drops以外にも、以下のような様々なWeb3プロジェクトとのコラボレーションキャンペーンが予定されています。 DRKVRS:革新的なメカニズムを備えたWeb3マルチプレイヤーアクションRPGゲーム。ユーザーはTRANSRAAD DAOのプリセール・ホワイトリストに登録することも可能です。 Upcade:$AZEROを活用したWeb3ゲームハブ。ユーザーは70,000$AZEROの報酬プールがあるFPPゲームトーナメントに参加出来ます。 Kintsu:リキッドステーキングプロトコル。OGロールは初期ユーザーがすでに入手可能となっており、エアドロップの可能性があります。 The Commoners:$AZEROホルダー向けのThe CommonersコレクションからNFTを入手できます。 この他にも多種多様なプロダクトが存在しています。こちら(alephoria.com)から詳細を確認することが可能です。 まとめ Aleph Zeroは、革新的なプライバシー特化パブリックブロックチェーンです。 独自のコンセンサスアルゴリズム、プライバシー技術、そして強力なパートナーシップにより、Web3時代の到来とともに、ますます重要な役割を果たすことが期待されています。 現在でも、zkOSの開発やAlephoriaキャンペーンを実施するなどして、積極的なエコシステムの拡大を試みており、これからの成長に期待ができるプロジェクトと言えるでしょう。 Aleph Zero各種Information 公式ウェブサイト:https://alephzero.org/ X(Twitter):https://x.com/Aleph__Zero Alephoriaキャンペーン:https://www.alephoria.com/ Discord:https://discord.com/invite/alephzero Telegram:https://t.me/AlephZeroFoundation Sponsored Article by Aleph Zero ※本記事はAleph Zero様よりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
プロジェクト
2024/06/19ZKcandy|ZKsyncの特化型L2チェーンでWeb3ゲームに革命を
進化し続けるWeb3ゲーム世界において、新たな挑戦者として、ブロックチェーンベースのエンターテインメントの基準を再定義しようとしているプロジェクトがあります。それがZKcandyです。 ZKcandyは、ZKsync上に構築されたゲーム特化のレイヤー2 ZKチェーンであり、革新的な技術、堅牢なインフラストラクチャ、戦略的パートナーシップにより、業界に革命を起こすことが期待されています。 この記事では、ZKcandy独自の機能と利点を掘り下げ、開発者とプレーヤーの両方のゲーム体験を変革する可能性にも焦点を当ててZKcandyを紹介していきます。 ZKcandyとは? [caption id="attachment_115293" align="aligncenter" width="1439"] 画像引用元:公式X[/caption] ZKsync上のゲーム特化レイヤー2 ZKcandyは、ZKsyncの開発者であるMatter Labsと、iCandy Interactiveとのコラボレーションから生まれました。 iCandy Interactiveは、500以上のゲーム開発実績、3億人以上のゲーマー、750人の従業員、ASXで株式公開を行うなど、東南アジア最大のゲーム開発会社です。 この戦略的パートナーシップによって、ZKsyncの最先端のゼロ知識ロールアップ技術とiCandy Interactiveの豊富なゲーム開発経験が融合し、技術的に高度でありながらユーザーフレンドリーなブロックチェーンゲームプラットフォームを構築しています。 ZKcandyが解決する3つの課題 ZKcandyは、長年ブロックチェーンゲームを悩ませてきた「スケーラビリティ」、「高額な取引手数料」、「複雑なユーザー体験」を解決しようとしています。 ZKsyncのゼロ知識ロールアップ技術を利用することで、ZKcandyはこれまでにないスピードと最小限の手数料でトランザクションを処理できるため、ゲーム環境で発生する大量のトランザクションに最適となっています。 ZKcandyの主な特徴 [caption id="attachment_115296" align="aligncenter" width="1439"] 画像引用元:公式HP[/caption] ZKcandyの特徴として、以下の要素が挙げられます。 スケーラビリティ:ZKcandyのアーキテクチャは、無制限のTPSによる高速トランザクション可能にし、ピーク時の使用時でもスムーズなゲームプレイを保証します。 低い取引手数料:ゼロ知識ロールアップ技術は、イーサリアムレイヤー1と比較して取引手数料を大幅に削減し、マイクロトランザクションやゲーム内購入をプレイヤーにとってより手頃な価格にします。 セキュリティ強化:ZKcandyは、イーサリアムとZKsyncのゼロ知識証明技術のセキュリティを継承し、ユーザー資産とトランザクションの安全を確保します。 ゲーム特化ツール:ZKcandyは、Candy PassportやCandy Buidlなど、ゲーム開発を簡素化し、ゲーム体験を向上させるためのゲーム固有のツールを提供します。 開発者サポート:プラットフォームは、才能あるゲーム開発者を引き付けサポートするためにCandy Grantsを提供し、革新的なゲームの活気あるエコシステムを育成します。 ユーザーフレンドリー:ZKcandyの直感的なインターフェースにより、経験豊富なクリプトユーザーと初心者の両方がプラットフォームをナビゲートし、その機能を楽しむことが容易になります。 これらの要素を組み合わせて、ZKcandyは優れたブロックチェーンゲームプラットフォームを構築しています。 主要チェーンはゲーム分野に注力している ZKcandyが活発になることで、ZKsyncエコシステムがゲーム分野を中心として活況となることが予測されます。 2023年のブロックチェーンゲーム市場規模は46億ドルであり、2023年から2030年にかけて68.3%の成長が予測されるなどゲーム分野は非常に大きな注目を集めています。 こうした事情を背景として、現在、多くの主要チェーンはゲーム分野に積極的な姿勢を見せています。 例えば6月8日、Arbitrumは、ゲーム開発に2億2500万ドル相当の$ARB(2億2500万$ARB)を投資する旨の提案を承認しました。 [caption id="attachment_115285" align="aligncenter" width="1232"] 画像引用:Tally[/caption] 今回の「Game Catalyst Program(GCP)」と名付けられたゲーム開発への支援は、76%の賛成票によって承認されました。 GCPは、3年間のプログラムとして設定されており、戦略的なリソース分配や優秀な人材の誘致、ゲーム分野へのArbitrumユースケースの拡大、長期的にユーザーを惹きつける高品質なゲーム開発の促進などを目的としています。 現在、クリプト分野では投資が盛んとなり技術開発も進んだことから、多くのDeFiプロジェクトが整ってきています。その次の段階として、各主要チェーンはゲーム分野へと投資し、自身のエコシステムの拡大を目指している最中です。 こうした流れの中で、ZKcandyが存在感を増すことで、zkSyncエコシステム内にゲームを目的としたユーザーが多く参入し、チェーンの活況につながることが期待されています。 ZKcandyがZKsyncにもたらすもの ここからは、ZKcandyの魅力の1つである他プロジェクトとの協業や、ZKcandyがブロックチェーンゲームに何をもたらすのか、どのようにユーザーにとって魅力となるのかを掘り下げていきます。 パートナーシップによってエコシステムが拡大 [caption id="attachment_115297" align="aligncenter" width="1439"] 画像引用元:公式HP[/caption] ZKsyncとiCandy Interactiveのパートナーシップは、ゲームチェンジャーといえます。 iCandy Interactiveの500以上のゲームの印象的なポートフォリオと3億人以上のゲーマーの巨大なユーザーベースは、ZKcandyに既存のオーディエンスと豊富なゲームの専門知識を提供します。 このコラボレーションは、AAAゲームタイトルをWeb3スペースにもたらし、従来のゲーマーを引き付け、ブロックチェーンゲームのリーチを拡大する可能性を秘めていると言えるでしょう。 Candy Passport:Web3ゲームへのゲートウェイ [caption id="attachment_115302" align="aligncenter" width="1439"] 画像引用元:公式HP[/caption] ZKcandyは単なるレイヤー2ソリューションではありません。ゲームのために設計された専用のプラットフォームです。 ZKcandyの際立った機能の1つは、EIP-4337のアカウント抽象化機能を活用した革新的なデジタルIDソリューションである「Candy Passport」です。 Candy Passportは、非Web3ユーザーのために、ゲーマーアカウントを表すウォレットを簡単に作成することができます。 これは、ZKcandy上のゲームやZKエコシステム間で相互運用可能であり、オンボーディングプロセスを合理化し、分散型ゲーム空間でのユーザー体験を向上させます。 Proof-of-Gaming(POG):アクティブなプレイヤーに報酬を ZKcandyは、ゲーム内での活動とエンゲージメントに対してプレイヤーに報酬を与える「Proof-of-Gaming(POG)」と呼ばれる斬新な概念を導入しています。 POGは、プレイヤーがエコシステム内のさまざまなゲームを探索し、コミュニティに貢献するようなインセンティブをもたらします。この革新的なアプローチは、ゲーム体験を向上させるだけでなく、活気に満ちた活発なプレイヤーコミュニティを育成します。 Meme-Fi:ミームと金融の融合 [caption id="attachment_115294" align="aligncenter" width="495"] 画像引用元:Press Kit[/caption] ZKcandyは、Meme-Fiイニシアチブでミームとコミュニティ文化の力を活用しています。 Meme-Fiは、ラッピングされたミームコイントークンとゲームプレイを通じてより多くの$CANDY報酬をアンロックする機能を持つことで、お気に入りのミームコインに実用性をもたらします。 Candy Buidl:ゲーム開発者のエンパワーメント [caption id="attachment_115295" align="aligncenter" width="1280"] 画像引用元:Press Kit[/caption] ZKcandyは、Candy BuidlといったZKcandyチェーンでのゲーム構築と展開のプロセスを簡素化するゲーム特化型ツールやリソースをゲーム開発者に提供することにより、ゲーム開発者をサポートすることを保証しています。 ZKcandyの今後 今年中に メインネットのローンチとTGEを予定 ZKcandyは、2024年第2四半期にテストネットのローンチを、2024年第3四半期にメインネットのローンチを計画しています。 また、メインネットのローンチと同時期に、トークン生成イベント(TGE)も計画されているとのことです。 まとめ [caption id="attachment_115299" align="aligncenter" width="805"] 画像引用元:Press Kit[/caption] ここまでZKcandyの紹介をしてきましたが、いかがでしたでしょうか? ZKcandyは、Web3ゲームの世界におけるパラダイムシフトとなる可能性を秘めています。 zkSyncのゼロ知識ロールアップ技術と、iCandy Interactiveのゲームの専門知識を組み合わせることによって、ZKsyncに新たなゲームエコシステムが構築されていきます。 現在、Web3ゲームエコシステムは各チェーンで成長を続けています。そうした中で、ZKcandyはイノベーションの最前線にあり、分散型ゲーム空間の境界を押し広げている最中です。 ゲーマー、開発者、または単にブロックチェーンテクノロジーの未来に関心があるかどうかにかかわらず、ZKcandyは注目に値するプラットフォームと言えるでしょう。 ZKcandy各種Information 公式ウェブサイト:https://zkcandy.io/ X(Twitter):https://x.com/zkcandyhq Discord:https://discord.gg/zkcandy Telegram:https://t.me/zkcandy
プロジェクト
2024/05/18Entangle/$NGLのデリゲート方法を解説|エアドロップ獲得の可能性も
この記事では、Entangleが発行する$NGLトークンを活用する方法の一つである「デリゲート」の手順をステップバイステップで解説します。 関連記事:仮想通貨$NGLをデリゲートしているユーザーにエアドロップの配布が発表 Entangle Entangleは、2021年にFaisal Mehrban氏によって設立された、異なるブロックチェーンネットワーク間で通信を可能にするブロックチェーンベースのカスタマイズ可能なメッセージングインフラで、複数のブロックチェーンタイプにわたってデータや資産を簡単に送信できる一連の統一ツールとプロトコルを使用しています。 デリゲート前の注意点 デリゲートを行う際には、トランザクションの手数料としてガス代をカバーできるだけの$NGLを保有している必要があります。 デリゲートしたトークンの解除(アンデリゲート)には、21日間のロック期間が適用されます。 デリゲートするバリデーターは慎重に選びましょう。選択の際には、手数料率(コミッション)、パフォーマンス履歴、コミュニティへの貢献度などを考慮すると良いでしょう。コミッション率は5%が目安とされています。 推奨されるバリデーター Entangle以外にも、Celestia、Cosmos、Dymensionといった既に実績のあるバリデーターや公式のEntangle Labsが推奨されます。 $NGL のデリゲート方法 Entangle Hub にアクセスします ( https://explorer.entangle.fi/?ref=blog.entangle.fi ) 。 MetamaskやRabbyなどのウォレットを接続してください。 メイン画面から「Blockchain」を選択し、「Validators」へ進みます。 デリゲートを希望するValidatorを選び、「Delegate」をクリックします。 デリゲートしたい$NGLの数量を入力し、トランザクションを実行して完了です。 $NGLの報酬獲得とアンデリゲート方法 報酬獲得方法 $NGLをデリゲートすると、執筆時点で年利約7.86%の報酬が得られます。 獲得した報酬は、「Undelegate」の下にある「Rewards」セクションから「Claim」を選択して請求します。 アンデリゲートする方法 デリゲートを終了したい場合は、「Undelegate Entangle Tokens」で解除したい$NGLの数量を入力し、トランザクションを実行します。 まとめ 本記事では、$NGLのデリゲート方法についてご案内しました。先日、$NGLをデリゲートしていたユーザーを対象に、EntangleからBORPAトークンのエアドロップ配布が発表されました。Entangleはまだメインネットをローンチしたばかりですが、$NGLをデリゲートすることで今後もエアドロップの機会が増える可能性があります。ぜひ試してみてください。
プロジェクト
2024/05/14Stacking DAOのエアドロップ戦略【Stacks関連プロジェクトのトークン獲得を目指す】
Stacking DAOはビットコインレイヤー2プロジェクト「Stacks」の流動性スタッキング プロトコルです。 Stacking DAOで$STXを預けて$stSTXを発行すると、エアドロ獲得に繋がる可能性があるポイントがもらえます。 この記事では、実際のやり方を解説します↓ Stacking DAOの注目ポイント ・Stacks上のTVLの約9割にあたる約160億円を記録 ・エアドロ活動で必要な$STXは注目のビットコインレイヤー2銘柄 ・日本であまり言及されておらず参入者も多すぎない 「Stacking DAOのポイントプログラムはエアドロに繋がる可能性がある」 Stacking DAOは、昨年よりポイントプログラムを実施しています。 また、Stacking DAOのトークンは未だ発行されていません。 Stacking DAOでも他のプロジェクト同様にポイントがエアドロップに繋がる可能性があります。 過去に数億ドル規模のエアドロップが実施されたJito(Stacking DAOと同分野)の事例もあり期待は大きいです。 Stacking DAOのポイントプログラム 現在、Stacking DAOではポイントプログラムが開催されています。 ポイントの獲得の主な条件 $stSTXの保有 $stSTXのDeFiなどでの使用 OG/ジェネシスNFTの保有 ウォレット内の1 $stSTX毎に1日当たり1ポイントが獲得できます。 また、1 $stSTXの貸し出しでは、1日1ポイントを獲得できます。 $stSTX/$STX のペアに流動性を提供した場合は1 $stSTXあたり2.5ポイントが獲得可能です。*記事執筆時でArkadiko・Bitflow・Velar・Zestのみが対象なので注意 「OG/ジェネシスNFTの保有」では、対象のNFTを保有するユーザーは特別なポイント倍率が適用されます。 Stacking DAOのエアドロ活動のやり方 ・ステップ1:ウォレットと$STXを用意する ・ステップ2:Stacking DAOで$STXをスタックする ステップ1:ウォレットと$STXを用意する まずは「ウォレット」と仮想通貨の「$STX」を用意する必要があります。 Stacksエコシステムの主要ウォレット(一部) Leather Wallet:ブラウザ対応ウォレットでStacksエコシステムの人気ウォレット Xverse:ブラウザだけでなくiOS/Androidにも対応する使い勝手の良いウォレット OKX Wallet:OKXが手がけるブラウザウォレットでEthereum等のEVM系やSolanaなど他チェーンも扱える*一部dAppはOKX Walletに対応していないため注意 $STXは、Bitget、Bybit、OKX、Kucoin、Gate.ioなどの主要取引所で取り扱われています。 $STXを取引所で購入したら、用意したウォレットにStacksチェーンを選択して出金しましょう。 [caption id="attachment_112517" align="aligncenter" width="1116"] Bitgetで$STXを購入し、OKXウォレットの$STXアドレスに送金している様子[/caption] Bitgetの口座を開設する ステップ2:Stacking DAOで$STXをスタッキングする ウォレットと$STXの準備ができたら、実際にStacking DAOに$STXを預け入れます。 Stacking DAOの公式アプリにアクセスし任意のウォレットを選択して接続して「Start Stacking STX」をクリックします。 [caption id="attachment_112524" align="aligncenter" width="1247"] 公式ページからスタッキング画面に遷移している様子[/caption] $STXをスタッキングし、数分経ってに数字が表示(以下画像右側参照)されていれば$STXの預け入れは完了です。 [caption id="attachment_112498" align="aligncenter" width="851"] スタッキングが完了した様子[/caption] 2024年4月時点でのAPYは約〜6%で預けた金額に応じてリターンが返ってきます。 Stacking DAOのエアドロ活動のリスク リスク ・スマートコントラクトのリスク ・$STXが暴落 Stacking DAOでは、ユーザーがSTXを入金すると、そのSTXはStackingDAOのリザーブコントラクトに保持され、そこからStacksのコンセンサスにロックされます。StacksのコンセンサスにロックされたSTXは、引き出しができなくなります。 そのため、StacksのコンセンサスにロックされたSTXは、ハッキング等を試みる犯人によってアクセスすることはできず、資金がいつでも引き出し可能な他のスマートコントラクトベースのDeFiアプリケーション(AMMや貸出プロトコルなど)よりも安全であると公式は説明しています。 Stacking DAOのエアドロ活動で必要な仮想通貨は$STXとなっており、これが暴落した場合、エアドロップがもらえたとしてもトータルでマイナスとなる可能性があります。 $STXのチャートやポテンシャルなどをよく調べて、許容範囲内の資金を利用しましょう。 [no_toc]
プロジェクト
2024/05/08最大手セキュリティデータプロバイダー「GoPlus」がRPCNodeによる新しいセキュリティサービスや詳細なロードマップを公開
業界最大手のWeb3セキュリティデータプロバイダー「GoPlus」が、RPCNodeによる新たなセキュリティサービス「GoPlusSecNet」や、トークノミクスなどの詳細なロードマップを公開しました。 🌐 Mystery Solved! #GoPlusSecNet is now live worldwide! 🔒 The first-ever RPC service centered around user security, building an impenetrable on-chain transaction firewall for #Web3 users. Experience a new level of security protection with GoPlus! #BlockchainSecurity pic.twitter.com/CxZzA1vAmK — GoPlus SecWareX (@GoPlusSecWareX) April 30, 2024 本記事では、簡単なGoPlusの概要から新情報の紹介までを行なっていきます。 GoPlusとは? GoPlusとは、Web3における悪意ある行為を検出し、ユーザーに安心安全な体験を実現するセキュリティデータプロバイダーです。 GoPlusのネットワークは、主にセキュリティ・データ・レイヤーとセキュリティ・コンピュート・レイヤーで構成されており、パーミッションレスであるためどの開発者でも参加することが可能です。 また、アンチスキャム、アンチフィッシング、アンチMEVなど、トランザクションにおけるさまざまな段階のユーザーのセキュリティ要件に基づき、対応するセキュリティ・ソリューションを提供しています。 おそらく、現在GoPlusで最も有名なセキュリティプロダクトは「SecWareX」でしょう。これにより、ユーザーは資産のセキュリティを完全にコントロールし、個々のニーズに合わせたさまざまなリスクコントロールとセキュリティポリシーを設定することが可能になっています。 GoPlusでは、分散型セキュリティデータサービスネットワークやSecWareXセキュリティプロダクトなどを通じて、We3のオンチェーン取引環境全般に対して包括的なセキュリティソリューションを提供しています。 GoPlusのより詳細な紹介は、こちらの記事でも行っておりますので、興味がある方はご参照ください。 Binance Labs.からも出資を受けるGoPlusに関して徹底解説、業界最大手のセキュリティデータプロバイダを紹介 RPCNodeによる新しいセキュリティサービス「GoPlusSecNet」が開始 4月30日、「GoPlusSecNet」がリリースされました。 これは、RPCNodeレベルでセキュリティ対策を行う新しいセキュリティサービスであり、侵入不能なオンチェーン・トランザクション・ファイアウォールを構築するものです。 GoPlusSecNetによって、ブラックリストに登録されたアドレスとの取引は自動的にブロックされたり、詐欺サイトでフィッシングコントラクトを承認しようとした際には、阻止されるようになっています。 また、悪意のあるアセットを購入しようとした場合、取引結果をシミュレートし被害が発生する前にリスクを把握することが可能です。 SecWare Protocolについて GoPlusNetworkを紹介するにあたって欠かせないのが、「SecWare Protocol」です。 SecWare Protocolは、ユーザーとセキュリティ開発者を中心に構築された分散型セキュリティサービスのエコシステムです。これはユーザー、開発者、セキュリティサービス間の相互作用と関係を定義する複数のコントラクトエンティティで構成されています。 SecWare Protocolでは、セキュリティサービスはSecWareとして定義されます。開発者はブロックチェーン上にSecWareインスタンスを作成し、ユーザーはバインディングと購入を通じてセキュリティサービスにアクセスする仕組みとなっています。 こうした仕組みを成り立たせるためには、インセンティブを中心としたエコシステムの構築が欠かせません。次では、トークノミクスやロードマップに言及していき、どのようなインセンティブが設定されているのかを紹介していきます。 トークノミクスやロードマップの詳細も公開 GoPlus Networkは、より詳細なトークノミクスとロードマップも公開しました。 これはエコシステムの拡大、セキュリティサービスの強化、トークンの普及に重点を置いたものとなっています。 トークノミクス ユーティリティ $GPSはGoPlusによる独自トークンであり、セキュリティガスとして機能します。 これはユーザーがSecWareにアクセスするための手数料となったり、開発者にとっては高品質のSecWareアプリケーションを作成・維持するための報酬として重要なインセンティブとなるなど、多くのユーテリティを有しています。 主要な用途として、以下が挙げられます。 サービスへのアクセス手数料:ユーザーは、様々なSecWareにアクセスするための手数料として、$GPSトークンを支払う必要があります。 開発者のインセンティブ:$GPSはすべての参加者に品質とセキュリティを優先させるインセンティブを与えます、 また、手数料の支払いについては、サブスクリプションモデル(定額制)と、トランザクションごとの支払いモデルの二つが提供されており、ユーザーはニーズに合わせた支払い方法を選択できるようになっています。 ステーキング $GPSはステーキングによっても、ネットワークの全体的なセキュリティとガバナンス強化に寄与します。 エコシステム参加者ごとに、以下のようなメリットが提供されます。 データ貢献者:ネットワークへのデータ提出、データ検証プロセスへの参加、提供したデータの有用性と正確性に基づくインセンティブを得ることが可能です。 計算ノード貢献者:ステーキングすることで、コンセンサスメカニズムに関与し、供給する計算能力に比例した報酬を得ることが出来ます。 SecWare開発者:開発者はエコシステム内にアプリケーションを展開し、開発リソースにアクセスし、ユーザーから取引手数料やサブスクリプションを受け取ることが可能となります。 ユーザー:ステーキングによって、ユーザーはガバナンスの決定における議決権を付与され、システムの方向性や方針決定に参加することが出来ます。 ロードマップ 現在、2024年Q2から2025年Q2までのロードマップが公開されています。それぞれを紹介していきます。 2024年Q2-Q3 セキュリティRPCサービス「GoPlus SecNet」の開始:イーサリアムとBNBチェーンをカバーし、SecWareXユーザーがリアルタイムでオンチェーンのリスクコントロールを体験出来るようになります。 SecHubローンチ: パーソナル・セキュリティ・センター・モジュールの導入により、様々なレベルのセキュリティ・リスク設定が可能となります。 SecWareプロトコル開設: GoPlus Networkの開発者エコシステムを構築し、SecWareXを通じてより多くのサービスがユーザーにサービスを提供できるようにすることを目指します。 セキュリティガスのサービスモデル: すべてのオンチェーン取引を$GPSで保護し、ユーザーのセキュリティニーズに応えることで、$GPSを中心とした消費メカニズムを構築します。 2024年Q4 GoPlusNetworkテスト版の開始:セキュリティデータ貢献レイヤーを導入し、データ貢献者がトークンをステークすることでデータ貢献ノードになることが可能になります。 USM(User Security Module)のリリース:USM SDKをリリースし、さまざまなRPCやチェーンのシーケンサーへのオープンな統合を可能にすることで、セキュリティサービスの規模と範囲を拡大します。 より多くのブロックチェーンをサポート: マルチチェーン環境におけるGoPlus Networkの適応性と互換性を強化します。 2025年Q1 SecWare Decentralized Computing Layerのローンチ: より多くの開発者がサービスを展開できるようになり、コンピューティングレイヤーノードに対するインセンティブプログラムを導入します。 GoPlusセキュリティエンジンの一部オープンソース化: 開発者プラットフォームとプレイグラウンドを、コミュニティの参加と開発のために開放します。 SecWare開発者プラットフォームの立ち上げ: これにより、開発者は独自のSecWareを自由かつ自動的に開発、デプロイ、公開できるようになります。 2025年Q2 GoPlus Networkメインネットの立ち上げ: メインネットワークプラットフォームの正式リリースと運用を開始します。 GoPlusの今後の展開について GoPlusNetworkエコシステムが健全に稼働するためには、エコシステム参加者全体の協力が必須となります。そうした協力を実現するために必要なのがインセンティブであり、$GPSはその機能を果たすものです。 $GPSトークノミクスの詳細が発表されたことで、GoPlusNetworkをより強固にするための仕組みへの解像度が増した形となります。また、来年までの詳細なロードマップの公開によって、GoPlusNetworkが目指す方向性も分かるようになりました。 多くのハッキング被害が発生している現在、セキュリティに対する需要は非常に増しています。GoPlusNetworkの試みは、単なるプロダクトとしてセキュリティソリューションを提供するだけでなく、$GPSステーキングという仕組みを用いることで、開発者だけでなく一般ユーザー全体を包括的に取り込んでいることが特徴と言えるでしょう。 今後のGoPlusNetworkの成長に注目が集まります。 GoPlus 各種Information Website:https://gopluslabs.io/ 英語公式X:https://x.com/GoPlusSecurity 英語Medium:https://goplussecurity.medium.com/ 日本語公式X:https://twitter.com/GoPlus_JP Discrod:https://discord.gg/5cvSsaT8N5
プロジェクト
2024/04/29Stacking DAO:流動性スタッキングでビットコインのレイヤー2革命を牽引
ビットコインのレイヤー2市場は2025年までに240億ドル規模(現在約3.7兆円)まで成長すると予想されており今後のクリプト市場を牽引する重要なテーマとして認識されています。 本記事では、そんなビットコインのレイヤー2の主要プロジェクトであるStacksの課題を解決する「Stacking DAO」について解説します。 Stacking DAOに預け入れられた資金は1億ドルを超えており、Stacksエコシステムにおいて圧倒的なシェアを誇っています。直近では、リワードが期待できるポイント20倍ブーストのキャンペーンも行うなど注目点も多いです。 是非、本記事でStacking DAOについての見識を深めていきましょう。 前提知識:Stacksの仕組みや最新情報 Stacking DAOはStacksと密接に関わりのあるプロジェクトであるため、前提知識としてStacksの概要や仕組みを簡単におさらいします。 Stacksは、ビットコインチェーンを土台のレイヤーとして使用した上で処理能力を向上させ、イーサリアムのようにスマートコントラクトとアプリケーションの実装に焦点を当てているビットコインのレイヤー2プロジェクトです。 同プロジェクトは先日、「ブロック生成速度の大幅短縮」「ビットコインのフォークによるTx再編成の影響無効化」などを達成する大型アップグレードを開始しました。また、このアップグレードが終了した後、$BTCと1:1の価値を持つ$sBTCがStacksネットワーク上で正式にローンチされることが決まっています。 Nakamoto has begun rolling out 🧡 At Bitcoin block 840,360, the first fork kicked off the two-step rollout process that will bring us Nakamoto! This means there's only one more step left before fast blocks, Bitcoin finality, and more are available to all! Read more 🧵 1/6 pic.twitter.com/dvE0QkSlGt — stacks.btc (@Stacks) April 22, 2024 StacksではPoX (Proof of Transfer) と呼ばれる、独自コンセンサスメカニズムが採用。また、ガス代やネットワークの保護のユーティリティを持つネイティブトークン$STXが発行されています。 Stacksの重要な要素であり、Stacking DAOとも密接に関わってくる機能として「スタッキング (Stacking)」があり、これは$STXを一定期間ロックすることでコンセンサスに参加し報酬を得る行為を指します。 [caption id="attachment_112508" align="aligncenter" width="537"] スタッキングのフロー[/caption] 一般的に知られるステーキングとスタッキングの違いは、預け入れた通貨と報酬の通貨が同じか否かで、イーサリアムのステーキングでは$ETHを預けると報酬として$ETHが獲得できるのに対し、Stacksのスタッキングでは$STXを預けると報酬として$BTCが得られます。 本題:Stacking DAOとは?=流動性スタッキングプロジェクト [caption id="attachment_112447" align="aligncenter" width="889"] 引用元:Stacking DAO[/caption] Stacking DAOは、前述したStacksの流動性スタッキング (Liquid Stacking) プロジェクトです。 Stacking DAO経由でのスタッキングにより「$stSTX」が発行され、この$stSTXはDeFiエコシステムなどで使用可能であるため流動性が確保されます。 現在、Stacksでスタッキングを行う場合、以下のような課題が存在します。 スタッキングの解除までに2週間かかる スタッキングに最低90,000 $STX(現在約3,500万円)が必要 "ナカモト"アップグレード後、ライブ性のあるノードが必要 Stacking DAOでは、$stSTXを介したスタッキングにより上記の問題を解決できます。 Stacksでは、OKXやCoinbase Custodyなどに委任してスタッキングする方法やコミュニティプールに委任してスタッキングを行う方法がありますが、その場合、通貨の流動性は確保できません。 ユーザーはStacking DAOを介して$stSTXを活用することで流動性が確保可能です。また、いつでもDEXにて元の$STXに戻せるなど、UXのさらなる向上ができます。 Stacking DAOのTVLと利用状況 DeFiLlamaを参考にするとStacking DAOのTVLは約1.1億ドル程度(STXでは4,200万枚程度)です。 Stacking DAOはStacksエコシステムにおいて最も多くのTVLを集めており、後にはDEXの「ALEX」や「Bitflow」などが続きます。Stacks全体のTVLが約1.5億ドルであることを考慮するとStacking DAOの影響力が非常に大きいことが窺えます。 [caption id="attachment_112493" align="aligncenter" width="874"] StacksエコシステムのDeFiプロジェクトのTVLランキング[/caption] Stacking DAOと同類プロジェクトと言える「Jito」はSolana全体のTVLの約1/3、「Lido」はEthereum全体の約1/2となっており、全体のTVL規模が異なるため単純な比較はできないものの、Stacking DAOが現状のStacksチェーンにおいて圧倒的な存在感を誇っていることが分かります。 Stacking DAOの使い方 Stacking DAOの使い方について、以下の点から解説していきます。 ・事前準備:ウォレットと$STXを用意する ・Stacking DAOで$STXをスタックする ・Stacking DAOでアンスタックする ($stSTX→$STX) Stacking DAOを通して、スタッキングする方法をチェックしていきましょう。 事前準備:ウォレットと$STXを用意する Stacking DAOでスタッキングを行い利回りを得るために、まずはウォレットと$STX用意する必要があります。 Stackチェーン上の$STXを扱える代表的なウォレットとしては以下があり、それぞれの特徴から自身の好みのものを選びましょう。 Stacksエコシステムの主要ウォレット(一部) Leather Wallet:ブラウザ対応ウォレットでStacksエコシステムの人気ウォレット Xverse:ブラウザだけでなくiOS/Androidにも対応する使い勝手の良いウォレット OKX Wallet:OKXが手がけるブラウザウォレットでEthereum等のEVM系やSolanaなど他チェーンも扱える*一部dAppはOKX Walletに対応していないため注意 $STXの入手方法は仮想通貨取引所で$STXを購入するか、Stacks上のDEXで$sUSDTなどの他の通貨からスワップする方法があります。 $STXは、Bitget、Bybit、OKX、Kucoin、Gate.ioなどの主要取引所で取り扱われています。$STXを取引所で購入したら、用意したウォレットにStacksチェーンを選択して出金しましょう。 [caption id="attachment_112517" align="aligncenter" width="1116"] Bitgetで$STXを購入し、OKXウォレットの$STXアドレスに送金している様子[/caption] オンチェーン上だけで$STXを用意したい場合、まずはStacksチェーン上に仮想通貨をブリッジして資金を用意する必要があります。 Stacksエコシステムのナンバー1DEXであるALEXのブリッジでは、以下の主なチェーンペアと通貨が対応しているので、自身の通貨の保有状況に合わせて適切なルートを利用しましょう。(Bitcoin Chain上からStacksチェーンに$BTCをブリッジする手数料は無料) *ブリッジには時間がかかるため特に理由がなければCEXからの$STXの出金をおすすめします ALEXのブリッジ対応チェーンと対応通貨 Bitcoin Chain ⇄ Stacks Chain|対応通貨:$BTC BNB、Ethereum、Core Chain ⇄ Stacks Chain|対応通貨:$USDT、$WBTC等 Stacksチェーン上に購入資金を用意できたら、そのままALEXにて$STXにスワップを行えば事前準備は完了です。 [caption id="attachment_112520" align="aligncenter" width="1029"] ALEXでブリッジとスワップをしている様子。手数料や時間がかかるので注意[/caption] Stacking DAOで$STXをスタッキングする ウォレットと$STXの準備ができたら、実際にStacking DAOに$STXを預け入れます。 まずはStacking DAOの公式アプリにアクセスしてください。 「Connect Wallet」から任意のウォレットを選択して接続し、「Start Stacking STX」をクリックします。 [caption id="attachment_112524" align="aligncenter" width="1247"] 公式ページからスタッキング画面に遷移している様子[/caption] 以下の画面から金額などを入力し、下のボタンからトランザクションを送信します。数分経って"Stacking STX"の画面(以下画像右側参照)に数字が表示されていれば$STXの預け入れは完了となります。 [caption id="attachment_112498" align="aligncenter" width="851"] スタッキングが完了した様子[/caption] 2024年4月時点でのAPYは約〜6%で預けた金額に応じてリターンが返ってきます。また、Stacking DAOではプロトコルで発生した利回りに対して5%の手数料を徴収しており、これがStacking DAOのプロトコルとしての収入となっています。 受け取った$stSTXは、下記のようなStacksエコシステムのさまざまなDeFiプロジェクトで利用可能です。 $stSTXが利用可能な主要dApps Bitflow:DEX Arkadiko:CDP Zest:レンディング Stacking DAOでアンスタッキングする ($stSTX→$STX) スタッキングと同じページから「UnStack stSTX」で$stSTXを元の$STXに戻せます。 方法は簡単でStacking DAOのページでウォレットを接続し、表示に従いアンスタッキングするだけです。 [caption id="attachment_112527" align="aligncenter" width="601"] 自分のスタッキング画面から簡単にアンスタックできる[/caption] ここでいくつか注意点があります。 Stacking DAOの出金に関しては最大で14日のタイムラグが発生します。 Stacking DAOは、預けられた$STXをStacksのコンセンサスに対してロックしているので、Stacking DAO経由でも$STXを引き出す際には時間がかかります。 また、引き出しを行った際には出金額に相当するNFTが発行されますが、これを譲渡したり・バーンしたりするとプロセスが正しく進みません。 サイクルの終了後はNFTを使用して$STXをいつでも請求可能です。 上記のような点を考慮するとシンプルに$STXが欲しい場合は、$stSTXと$STX間をBitflowなどでスワップするほうが利便性は高いでしょう。*手数料やスリッページなどに注意 Stacking DAOのポイントプログラム 現在、Stacking DAOでは以下の条件を満たしたユーザーに報酬(詳細不明)が配布予定のポイントプログラムが開催されています。 ポイントの獲得条件 $stSTXの保有 $stSTXのDeFiなどでの使用 紹介 OG/ジェネシスNFTの保有 「$stSTXの保有」では、ウォレット内の1 $stSTX毎に1日当たり1ポイントが与えられます。例えば、1,000 $stSTXを保有すると毎日1,000ポイントを獲得可能です。 「$stSTXのDeFiなどでの使用」では、1 $stSTXの貸し出しで1日1ポイントを獲得できます。また、$stSTX/$STX のペアに流動性を提供した場合は1 $stSTXあたり2.5ポイントが獲得可能です。*記事執筆時でArkadiko・Bitflow・Velar・Zestのみが対象なので注意 「紹介」では、自分が紹介したユーザーが獲得したポイントの10%を受け取れます。 「OG/ジェネシスNFTの保有」では、対象のNFTを保有するユーザーは特別なポイント倍率が適用され、より多くのポイントの獲得が可能とされています。 【期間限定】ポイントブーストプログラムが実施中!! Stacking DAOは"ナカモトオデッセイ"と呼ばれるポイントブーストキャンペーンを4月より開始しています。 The Nakamoto upgrade is a once-in-a-lifetime event for @Stacks. Only for this release, a 20x point bonus on new STX deposits is live. pic.twitter.com/3ieknaMZhr — Stacking DAO (@StackingDao) April 22, 2024 Stacksのアップデートを記念した上記キャンペーンでは、新規入金に対して、キャンペーン開始後2週間「20倍」のポイントブーストがかかります。(紹介では2倍のブースト) キャンペーンの終了は84サイクル目(サイクルはスタッキング画面右側の表示のデータベースで確認できます)となっており、まもなく終了となるのでポイントを多く獲得したい方は急いでStacking DAOを利用しましょう。 ポイントの用途については"リワード"としか記載されていませんが、こういったポイントは他のプロジェクトにおいてもコミュニティへの還元の際に考慮されることが通例です。また、公式ブログ記事ではStacksのアップデート後に「ビッグサプライズ」がある旨が示唆されています。エアドロップなどが実施された際の判定基準となる可能性もあるでしょう。 Stacking DAOのTGE Stacking DAOのTGEの詳細・スケジュールなどは不明です。 トークンをローンチすると仮定した場合、 直近数ヶ月はポジティブな点がいくつか見られます。 ここ数ヶ月でStacksは成長を続けているのに加えて、ベースレイヤーのビットコインは半減期を迎えており、Stacking DAOのTVLやユーザー数も増えつつあります。 Stacksはアップデートで利便性が大きく向上すると見られており、Stacking DAOはその点を記念するポイントブーストイベントも開催しました。 また、Stacking DAOはリブランディングなども行っており、直近で注目を集めるイベントが多いです。 通常、TGEは熱が高まったタイミングで行うことが多いため、何らかの動きが見られる可能性があると言えます。 まとめ この記事では、Stacking DAOについて解説しました。 Stacking DAOは直近で注目ポイントが多く、周辺の環境もポジティブな話題が多いです。 ビットコイン周辺のエコシステムが注目されつつあることも考慮すると、Stacking DAOは注目したいプロジェクトの1つであると言えるでしょう。 是非、本記事を参考にして、Stacking DAOを通して実際にStacksのスタッキングを試してみてはいかがでしょうか。 Stacking DAO 公式リンク 公式HP:https://www.stackingdao.com/ アプリ:https://app.stackingdao.com/ X:https://twitter.com/StackingDao Medium:https://medium.com/@stackingdao Discord:https://discord.com/invite/bFU8JSnPP7 Github:https://github.com/StackingDAO/contracts Docs:https://docs.stackingdao.com/stackingdao Sponsored Article by DeSpread ※本記事はDeSpread様より発注いただき作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
プロジェクト
2024/04/27仮想通貨ワールドコインとは?プロジェクトの特徴や最新情報を紹介
仮想通貨/Web3業界では様々なサービスが提供されていますが、その中でも注目を集めているのがワールドコイン(Worldcoin/$WLD)です。 ワールドコインが目的とするのは「人間とAIの識別」であり、虹彩認証を用いた一人に一つだけのID作成を行っています。また、ワールドコインは「ユニバーサルベーシックインカム」の提供も目指しています。 今回の記事では、ワールドコイン(Worldcoin)の紹介やその目的だけでなく、懸念事項や日本で実際にどこでワールドコインの技術を体験できるのかまで、具体的に紹介していきます。 ワールドコイン(Worldcoin)の基礎知識 [caption id="attachment_109071" align="aligncenter" width="737"] 画像引用元:https://worldcoin.org/[/caption] OpenAI共同創設者であるSam Altman氏によって設立 ワールドコインは分散型オープンソースプロトコルであり、Alex Blania氏とChatGPTを手がけるOpenAI共同創設者であるサム・アルトマン(Sam Altman)氏によって共同設立されました。 開発はTools for Humanityが行っており、運営はワールドコイン財団によって行われています。 現在、ワールドコインは分散型 World IDとワールドコイントークン(WLD)を中心に構築されています。また、総ユーザー数は2024年3月時点で410万人を超えているとのことです。 1億ドル以上の大規模な資金調達を行う [caption id="attachment_96196" align="aligncenter" width="648"] 画像引用元:それぞれのVCのTwitterのアイコンより[/caption] ワールドコインは既に多くのVCから資金調達を達成しています。 2023年5月には、Blockchain Capitalが主導するシリーズCラウンドで、1億1500万ドルを調達しています。他には、a16z、Bain Capital Crypto、Distributed Globalといった名だたるVCが参加しており、その注目度は極めて高いことが窺えます。 Blockchain CapitalのゼネラルパートナーであるSpencer Bogart氏は、「機械と人間を簡単に区別できる能力によって、インターネットのUXを改善し、無数の新しい機能やアプリケーションを有効にしデジタルコミュニティの信頼を回復するのに役立つ」と述べています。 5月に調達された資金は、ワールドコインプロジェクトと ワールドコインエコシステム初の暗号通貨ウォレットである「World App」の研究開発と成長を加速するのに使われています。 ワールドコイン (Worldcoin) の2つの目的 [caption id="attachment_96195" align="aligncenter" width="604"] 画像引用元:https://www.investopedia.com/terms/b/basic-income.asp[/caption] ワールドコインの目的は大きく2つあります。 人間かAIかを識別する ユニーバーサルベーシックインカムの試み:AIによる雇用減少に対処 それぞれを詳しく見ていきましょう。 人間かAIかを識別する Tools for Humanity(ワールドコイン開発チーム)の CEO 兼共同創設者であるAlex Blania 氏は、「AI の時代に突入するにあたり、プライバシーを保護しながら人間であることを証明する機能が不可欠である。そうすることでAI が提供しようとしている経済的利益を、誰もが確実に実感できるようにすることが出来る」と述べています。 そして、ワールドコインはその識別のために、人間特有の情報である生体情報を活用しています。具体的には虹彩を活用しているのですが、これに関してはまた詳しく後述致します。 ユニーバーサルベーシックインカムの試み:AIによる雇用減少に対処 2022年は非常に多くのAIサービスが登場した年となりました。例えば、ChatGPTといったテキスト生成AIや、MidjournyやStable Diffusionといったイラスト生成AIなどが挙げられます。 一方で、それぞれの分野から反発が起きたことも事実です。日本では特にAI関連サービスへの反発に関する盛り上がりが大きく、著作権の問題だけでなく、イラストレーターという職業そのものがなくなるのではないかといった議論もおきました。 こうした実例は現代だけのものではありません。機械(技術)の発展の結果、人間の需要が減少し、雇用が減り、機械(技術)に対して反発が起きるという事例は昔から存在しています。その中の一つは、産業革命時のラッダイト運動ですが、似たような流れがAI技術でも起きるかもしれません。 そうした中で、より多くの人間を包摂する取り組みとして、ユニバーサルベーシックインカムがワールドコインの目的の一つとなっています。 先に述べたように、ワールドコイン共同設立者であるサム・アルトマン氏は、ChatGPTというAIサービスを提供するOpenAIの共同設立者でもあります。AIという人間の雇用を奪うかもしれない技術を提供する人間が、AIによる雇用減少を危惧しそれに対応したサービスを提供するという構図になっており、非常に興味深いものとなっています。 ワールドコイン(Worldcoin)の特徴 先ほど、ワールドコインの目的として「ユニーバーサルベーシックインカム」について言及しました。これは、ワールドコインプロジェクトの一環として配布される仮想通貨「ワールドコイントークン(WLD)」によって実現されます。 公式サイトによると、ワールドコイントークン(WLD)は「唯一の個人であることを証明するだけで、人々にグローバルかつ無料で配布される最初のトークン」と述べられています。 CEOのサム・アルトマン氏によると、こうしたワールドコインのアイデアは2019年には既に考えていたとのことです。 では、ワールドコインはどのような手段で持って、それを実現しようとしているのでしょうか? ひとつひとつ見ていきましょう。 World ID [caption id="attachment_96208" align="aligncenter" width="818"] 画像引用元:https://worldcoin.org/blog/announcements/introducing-world-id-and-sdk[/caption] ワールドコインは「World ID」を発行しており、Proof of Personhood(PoP)クレデンシャルを使用することで、オンライン上で、個人がAIではなく人間であることの証明のために使われます。 これはいわば、ユーザーが身元証明のためにスマートフォンに保存できる「グローバルデジタルパスポート」であると考えられます。また、プライバシー保護のためにゼロ知識証明を活用していることも特徴です。 World IDの発行それ自体は、World Appなど、World IDと互換性のあるIDウォレットで作成することが出来ますが、完全に検証されたWorld IDを発行するためには、「オーブ」という生体認証デバイスで、実際に自身の虹彩をスキャンする必要があります。これにより、個別のハッシュが生成され、その人個人である証明のために使われます。 ここからはワールドコインにおいて最も重要な技術でありデバイスでもある「オーブ」について詳しく解説していきます。 オーブ(Orb):虹彩を利用した生体認証 This is the Orb. pic.twitter.com/vieY9WDUml — Worldcoin (@worldcoin) November 29, 2023 ワールドコインの生体認証の要は、オーブです。これは人の頭以上の大きさをしており、最先端の虹彩生体認証技術が導入されています。 生体認証に使われる人間の部位は様々ありますが、虹彩を利用する理由として、虹彩認証は顔認証よりも1万倍以上精度が高く、理論的には数十億人の人間を区別すること可能であることが挙げられます。 [caption id="attachment_96160" align="aligncenter" width="656"] 画像引用元:https://twitter.com/theapplehub/status/1669576731651620864?s=20[/caption] 従来(及び現在)の生体認証といえば指紋でした。その次に開発された生体認証は顔認証です。そして、将来的な生体認証として、虹彩が注目されています。 虹彩スキャンに対するワールドコイン以外の取り組みでは、アップルの「Optic ID」があります。これはアップルが開発したヘッドセット「Vision Pro」に搭載されている技術であり、ヘッドセットというデバイス上、キーボードやマウスではなく虹彩によってユーザー認証するシステムが採用された次第です。 このように、人を個別に認識する手段として虹彩は現在非常に注目されています。そして、それを活用したのがオーブとなるのです。オーブは虹彩をスキャンしますが、プライバシー保護のためにその虹彩データは保存されることはなく、ゼロ知識証明を活用することでユーザー個人の情報の安全性を保つ仕組みになっています。 1/ A brief look inside the Orb ⚪️👀🧵 pic.twitter.com/VnM2QGfaaQ — Worldcoin (@worldcoin) May 18, 2023 前提として、World IDはその人個人が誰なのかではなく、人間かどうかを判断するための仕組みである点には注意が必要です。オーブによって虹彩のコードが作成され、それは他のすべてのオーブによって以前に生成された他のすべての虹彩コードと比較されます。それにより重複があるかどうか、つまり同一人物が二度登録されていないかどうかを確認する仕組みになっています。 あるユーザーが初めて認証される場合、そのユーザーのWorld ID(これは虹彩画像から生成されたものではなく、その人のデバイス上で生成されたものです)が、認証されたWorld IDのリストに追加されます。虹彩認証をしたユーザーは互換性のあるデジタル・ウォレットで個人であることを証明するクレデンシャルを受け取ることが可能です。 ワールドコインの方針として、オーブに関する技術は可能な限りオープンソースにされる予定です。既に現在のバージョンに関連する全てのハードウェア関連のエンジニアリングファイルがGitHubリポジトリで公開されており、Eagle(PCB)をダウンロードしてファイルを閲覧したり、AutodeskのCADビューアを無料で使用できます。 また、全てのファイルはMITオープンソースライセンスを基本として、ワールドコイン使用ライセンスの下で公開されています。ファームウェアは、セキュリティを損なうことなく可能な限りオープンソース化されるか、将来的には特定のライセンスの下でリリースされる予定とのことです。 オーブで虹彩をスキャンすることで仮想通貨WLDを入手することが可能。 [caption id="attachment_96197" align="aligncenter" width="817"] 画像引用元:https://worldcoin.org/worldcoin-token[/caption] ワールドコインは初期ユーザーにオーブを30個配布しました。オーブを受け取った人は、他の人を勧誘することで報酬を得ることが出来ます。 オーブでユーザーの眼球を撮影すると、その情報に基づいて固有のコードが生成されます。撮影された人は、そのコードを使うことで仮想通貨ワールドコイントークン(WLD)を無償で受け取ることが出来ます。 同社は、合計で100億枚のWLDを発行する計画であり、そのうち80億枚は全世界のユーザーに、残りの20億枚は、ワールドコイン財団及び投資家に回されるとのことです。 ワールドコインのウォレット「World App」 [caption id="attachment_96199" align="aligncenter" width="820"] 画像引用元:https://worldcoin.org/world-app[/caption] 「World App」は、2023年5月に発表されたワールドコインのウォレットです。公式によると、World Appは使いやすいように主要な機能のみで構成されているとのことです。 World AppはPolygonベースのベータ版を経て、現在はイーサリアムL2であるOptimismネットワークをサポートしています。MoonpayやRampといった取引所と提携することで、電話番号や仮想通貨アドレスを利用したスムーズな入出金にも対応しています。 2024年3月時点では、仮想通貨の入出金についてはUSDC.eとWLDの2種類にのみ対応しており、アプリ内での仮想通貨の売買に関してはBTC、ETH、WLDの3種類に対応しています。未だ対応している仮想通貨の種類は少ないですが、将来的に新しい銘柄が追加されていく予定です。 World Appの機能全てを利用するには虹彩認証が必須 また先ほど、オーブを使った虹彩認証及びWorld IDの登録について述べましたが、このWorld Appウォレットでは、World IDを登録すると、送金に必要なガス代は無料になります。また、ベーシックインカムと [caption id="attachment_96162" align="aligncenter" width="493"] 画像引用元:https://worldcoin.org/token-reservations[/caption] して配布されるWLDの受け取りの申請も行うことが出来るようになります。 現在、World Appウォレットを導入した方には、25WLD(記事執筆時の価格にして180ドルほど)のGenesis Grantが配布されています。しかしながら、これをClaimするためには、虹彩の認証が必須となっています。 また、World IDはウォレットとは連動していない点には注意が必要です。World IDは、生体認証チェックが行われる前に、ユーザーのデバイス上で生成されます。生体認証はその人のWorld IDを確認し、(必要であれば)それを回復するためにのみ使用され、データが第三者と共有されることはないです。 ワールドコイントークン(WLD)が取引所にて上場 It's time. 24.7.23 pic.twitter.com/9oHW4DIMJX — Worldcoin (@worldcoin) July 23, 2023 ワールドコイントークン(WLD)は7月24日に各取引所にてローンチされています。 記事執筆時点(2024年3月)でWLDはおよそ7.14ドルとなっています。 OpenAIのCEOが開発するWorldcoin(ワールドコイン)がバイナンス等の主要取引所に上場 ワールドコイン(Worldcoin)が抱える様々な懸念事項 ワールドコインは現在、その人がAIではなく固有の人物であることの証明手段として虹彩を使用した生体認証を用いていますが、これは物議を醸しています。 オーブの説明をする際に、虹彩を利用した他の製品の例として、アップルのVision Proの虹彩認証を挙げました。このように虹彩認証自体は、様々な企業によって導入され始めているのですが、Appleのものと比べてWorldcoinの虹彩認証には、各方面から疑義が出てきています。 ここでは、虹彩認証やワールドコインが抱える懸念事項に関して記述していきます。 中国ブラックマーケットに虹彩スキャンデータが流出 ワールドコインプロジェクトの根幹は虹彩認証ですが、これが中国で悪用されているのでは?というツイートが注目を集めました。 Worldcoin is going viral especially in mainland of China,even though the region can't register the app crypto users are finding a new way:buying "iris"($30 or cheaper)to register the worldcoin app and get the reward($20). These iris are from Cambodia village、Africa... pic.twitter.com/BQlGCpob1W — BlockBeats|We're hiring! (@BlockBeatsAsia) May 18, 2023 ワールドコインではトークン受け取りのために虹彩スキャンによって得られる個人認証コードが必要ですが、これがブラックマーケットで販売されているとの情報が報道されました。 上記報道をしたBlockbeatsによると、カンボジアのKYC加盟店から虹彩スキャンが30ドル以下で提供されており、他にもケニアなどのアフリカ諸国から提供されている可能性があるとのことです。しかし、それら虹彩データが本物であり、ワールドコインに使用されたものなのかは未だ不明です。 中国ではインターネット規制が行われており、外国のソーシャルメディアアプリとそのユーザーデータの収集を厳しく制限されています。そのため、World Appを中国本土で利用することは出来ないのが現状です。 中国では、そうした規制を背景としてブラックマーケットが存在しており、虹彩スキャンのデータも20ドルほどで売買されているとのことです。また、タオバオ(中国版Amazon)では、ワールドコインにアクセスするためのリストが出回っており、アプリダウンロード(9.9人民元)から、完全なKYC認証(499人民元)まで、様々なオプションが販売されています。 これらの報道に対して、ワールドコインは、本当の身元を確認するための検証プロトコルであるWorld IDに関しては数百件の詐欺を検出したと述べ、セキュリティの強化およびユーザーのワールドIDの新しい回復プロセスを作成するための措置を講じたと述べました。 各国当局によるワールドコインに対する活動停止要請や調査 Statement on Worldcoin. pic.twitter.com/HiAMAoEXYL — Ministry of Interior | Kenya (@InteriorKE) August 2, 2023 ワールドコインはその正式サービスを開始してから、一週間で50万人以上増加し、2023年8月初頭にはオーブによって虹彩認証が完了したユーザー数は210万人を超えています。 ワールドコインの利用者や虹彩認証はこれからも伸びていくものと思われた矢先でしたが、ケニア政府は2023年8月、ワールドコインの活動の一時停止を決定しました。キンディキ内相は「安全性へのリスクを評価するため」と説明し、ワールドコインが収集したデータの活用方法についても調査すると述べています。 また、2024年3月にはスペインのデータ保護当局(AEPD)より個人情報保護の観点から活動停止が要請されました。情報提供が不十分であること、同意撤回が不可能であること、未成年のデータ収集などに対する懸念が背景にあるようです。 さらに、2024年2月には香港の個人情報保護委員会(PCPD)が事務所への立ち入り調査を実施し、同年3月には韓国の個人情報保護委員会(PIPC)が調査開始を発表するなど、世界各国でワールドコインに対する懸念が相次いで噴出しています。 価値をどのように実現するのか ここまで、ワールドコインを取り巻くセキュリティやプライバシーの問題について言及してきましたが、そもそもどのように価値創造をしていくのかというビジョンが不明瞭との指摘も存在します。 ワールドコインは、ユニバーサルベーシックインカムを試みており、それはWLDの定期的な配布によって実現されます。即ち、一般ユーザーが受け取れる金銭はWLDの価値に依存しています。となれば、WLDの価値が長期的に保たれなければ、ベーシックインカムの役割を果たすことは出来ません。仮にその価格が下がってしまい無価値になってしまえば、WLDはただの電子情報に過ぎなくなります。 ワールドコインが将来的にどのようなエコシステムを構築しようとしているのか、例えばWLDや虹彩認証を活用して新たなビジネスに繋げるのか、それともウォレットサービスや取引所サービスを充実させる方向で利益を出していくのか、そういったことは未だはっきりとは分かっていないのが現状です。 上記のことを踏まえると、現在のワールドコインおよびWLDの価値は、サム・アルトマン氏自身やワールドコインの将来性に対する期待を反映しているものと考えられるため、確固とした実態がある訳ではないと言えます。 ユニバーサルベーシックインカムという理想を実現するためのワールドコインの価値創造に対して、非常に注目が集まります。 Worldcoinが手がけるレイヤー2も登場 Worldcoinは、2024年4月に独自のレイヤー2ブロックチェーン「World Chain」を発表しました。 Introducing World Chain, a new blockchain designed for humans ⚪️ pic.twitter.com/qNb7S3vqut — Worldcoin (@worldcoin) April 17, 2024 World ChainはEthereumのレイヤー2チェーンとして開発されているブロックチェーンで、日常生活に役立つDeFiやID分野のアプリケーションを中心としたエコシステムが構築される予定です。 手数料の支払いはWLDで行えたり、前述のWorld ID認証ユーザーはトランザクションが優先(一部ガス代無料)されるなど、World ChainはWorldcoinを密接に関わりを持っているレイヤー2となっています。 実際に触ってみよう [caption id="attachment_96204" align="aligncenter" width="541"] 画像引用元:https://worldcoin.org/blog/announcements/worldcoin-orb-going-on-tour-globally[/caption] 虹彩認証をするにはオーブを利用しなければなりません。現在(2024年3月)日本国内で利用可能な主要な場所をご紹介します。 会場ごとに予約が必要な場合がありますので、もし実際に行かれる場合は事前に確認されることをおすすめします。 Crypto Lounge GOX(東京/東新宿) 店舗名 Crypto Lounge GOX 公式サイト https://cryptoloungegox.com/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/groove_on_x?s=20 住所 〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-19-15 てなむタウンビル6階 最寄り駅 東新宿駅 (A1出口) 営業時間 平日11:00~17:00 / 土日祝11:00~17:00 ※不定期で営業をしない日があります。 予約方法 World Appより要予約 東京新宿にあるCrypto Lounge GOXでは、他の拠点と異なりWorldcoinのガイド(紙)やその他の特典を受け取れます。 実際にオーブを使用し$WLDを獲得しても、$WLDを仮想通貨取引所に送金し実際に日本円にするまでの手順は、仮想通貨初心者にはハードルが高いのが現状です。 Crypto Lounge GOXでは、そんな初心者の方に向けて具体的な手順が記されたガイドが配布されているのでおすすめの拠点となっています。 【Worldcoin】#Worldcoin の認証どこにしようかなと迷っている方 ぜひ新宿にあるGOXにお越しください! GOXで認証するとこんな特典が!! 🎁Worldcoinガイド -$WLDを日本円にするまで- 🎁GOXのコワーキング利用1日券(平日) 🎁専用サポートオプチャ 認証時間14~20時(要予約)#GOXTOKYO pic.twitter.com/DTO1L9QvWM — Crypto Lounge GOX | 「GOX PRO」サービス開始! (@groove_on_x) March 1, 2024 その他拠点 NOX Gallery(東京/代々木・恵比寿) 店舗名 NOX Gallery 公式サイト https://noxgallery.art/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/NoxGallery 住所 富ヶ谷:〒151-0063 東京都渋谷区富ケ谷2-44-12 代々木コーポラス1F 恵比寿:〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2丁目5−1 セゾン代官山 最寄り駅 富ヶ谷:代々木八幡駅(南口)、代々木公園駅 (1番出口) 恵比寿:恵比寿駅(2番出口)、渋谷駅(新南口) 営業時間 公式サイトにて掲載なし 予約方法 World Appより要予約 EDGE off(東京/代官山) 店舗名 EDGE off 公式サイト https://edgeoff.xyz/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/EDGEoff135?s=20 住所 〒150-0034 東京都渋谷区代官山町13−5 135ビル 1F 最寄り駅 渋谷駅(新南口)、代官山駅(北口)、恵比寿駅(2番出口) 営業時間 記載なし(定休日は月曜日、木曜日) 予約方法 World Appより要予約 Singularity Tokyo(東京/渋谷) 店舗名 Singularity Tokyo 公式サイト https://www.singularitytokyo.com/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/SingularityTYO 住所 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-20-8 パークウェイテラス3F 最寄り駅 渋谷駅(公園通り地上出口) 営業時間 13:00~23:00(不定休) 予約方法 World Appより要予約 横浜 Japan Rabbit(横浜) 店舗名 Japan Rabbit 公式サイト https://japanrabbit.com/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/japanrabbitcom 住所 〒231-0801 神奈川県横浜市中区新山下1-15-11 コクサイエアロマリン新山下倉庫2階 最寄り駅 元町・中華街駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 名古屋 RELiC digital art gallery bar(名古屋) 店舗名 RELiC digital art gallery bar 公式サイト https://relic758.com/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/relic758 住所 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内二丁目18-20 B1F 最寄り駅 丸の内駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 京都 UNKNOWN KYOTO(京都) 店舗名 UNKNOWN KYOTO 公式サイト https://unknown.kyoto/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/relic758 住所 〒600-8118 京都市下京区平居町55番地1 最寄り駅 清水五条駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 大阪 The DECK(大阪/本町) 店舗名 The DECK 公式サイト https://thedeck.jp/ 公式X(旧Twitter) https://twitter.com/thedeck_jp 住所 〒541-0054 大阪府大阪市中央区南本町2-1-1 本町サザンビル1F 最寄り駅 堺筋本町駅 営業時間 平日(月~金)9:00 - 18:00[最終受付 17:30]、休日(土日祝)9:00 - 18:00[最終受付 17:30] コワーキング月額会員は 7:00 - 22:00 で利用可能 ※イベント日程により営業時間が変更になる可能性があります。 予約方法 予約不要 Free space39 OSAKA(大阪/難波) 店舗名 Free space39 OSAKA 公式サイト なし 公式X(旧Twitter) なし 住所 〒556-0011 大阪市浪速区難波中2丁目8-65親光ビル3F 最寄り駅 大阪メトロ難波駅、南海なんば駅、近鉄大阪難波駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 福岡 The Company キャナルシティ博多前店(福岡) 店舗名 The Company キャナルシティ博多前店 公式サイト https://thecompany.jp/multi-location/hakata/ 公式X(旧Twitter) なし 住所 〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町8−13 第一プリンスビル 1F 最寄り駅 櫛田神社前駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 The Company 福岡PARCO(福岡) 店舗名 The Company 福岡PARCO 公式サイト https://thecompany.jp/multi-location/parco/ 公式X(旧Twitter) なし 住所 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神2丁目11-1 福岡PARCO新館5F 最寄り駅 天神駅、西鉄福岡(天神)駅 営業時間 記載なし 予約方法 World Appより要予約 まとめ 今回の記事ではワールドコイン(Worldcoin/$WLD)の紹介をしました。 ワールドコインはクリプト業界の中でも一際異色なサービスを提供しており、比較対象がないため、将来性を推し量ることは非常に難しいと言わざるをえません。 しかしながら、仮に成功すれば、今後似たようなサービスが誕生していき、それらのモデルケースとなる可能性もあります。取り組みの内容も含めて、総合的には非常に注目なプロジェクトと言えるでしょう。 興味があればWorld Appのダウンロードやオーブをぜひ実際に体験してみて下さい。 Crypto Timesでは仮想通貨やweb3をもっと楽しむための初心者向け記事を発信しています。様々なトピックをわかりやすく解説しているので、以下の記事もぜひご覧ください。 初心者向け記事一覧|Crypto Times
プロジェクト
2024/04/22Light創設者Shun Kakinoki氏にインタビュー|Lightが目指す「チェーンの抽象化」とは?
日本発プロジェクトである「Light」は先日、スマートウォレットであるLightを公開しました。Lightは異なるチェーン上のトークンでガス代の支払いを可能とするなど画期的なソリューションを提案しています。 https://t.co/56qJDjgQX3 — Light (@LightDotSo) March 19, 2024 様々なチェーンの乱立が続きユーザー体験があまり良くない状況が続く中、Lightはチェーン抽象化に関する仕組みを提供し、Web3ユーザーのさらなるUX向上を目指しています。 本記事ではそんなLightのFounder兼CEOを務めるShun Kakinoki氏へのインタビュー内容をお届けします。 - 「自己紹介とLightの概要について教えてください」 25歳のKakinokiと申します。クリプトへの参入は2021年、サンフランシスコの起業家たちと共にWagumi DAOを立ち上げたことから始まりました。 Wagumi CatsというNFTを扱いながら、ガバナンスやDiscordコミュニティのモデレーションなどの活動を通じてクリプトの面白さに魅了され、深く関わるようになりました。 「Light」は、スマートウォレットという形態で取り組んでいるプロジェクトです。 Lightでは、EVM互換のチェーンを円滑かつなるべく使いやすくできるような機能を提供しており、例えば、自分が使ったことがない新しいチェーンでガス代の支払いが必要となった場合、自分がすでに持っているどのチェーン上のアセットでもガス代の支払いが可能となります。 参考ポスト↓ 1. Network abstraction Light enables you to instantly interact across chains seamlessly, and pay gas in ANY asset you hold across chains. Here's a quick demo: Sending USDC on Arbitrum & Optimism, while paying gas w/ USDT on Polygon, all in one transaction. pic.twitter.com/bJHfGH5nsR — Shun Kakinoki (@shunkakinoki) March 18, 2024 また、複数のチェーンにわたるトランザクションを1つの署名で行うことができます。 現在、様々なチェーンが乱立しているかと思いますが、全てのチェーンをあたかも1つのチェーンで使っているようなUXを実現したいというのがLightのビジョンです。 - 「Lightは以前、Web3 Socialのプロダクトも開発していたかと思いますが、現在はどのような状況になっていますか?」 現在公開しているLightはプロジェクトとして3つ目のプロダクトです。 1つ目がWeb3 Socialのプロダクトで、CyberConnect上でお互いの共通のDAOやNFTなどを可視化できるソリューションの提供に取り組んでいました。 2つ目が、iOS Safari内でメタマスクの概念や要領で使えるモバイル上のweb拡張機能のようなアプローチのモバイルウォレットです。 そして、今取り組んでいるのがスマートウォレットのLightとなっています。 - 「Lightではどのような仕組みで、別チェーン上のアセットでガス代の支払いを可能としているのでしょうか?」 Lightではガスの抽象化レイヤーを独自で開発していて、ここではガスの支払いを誰かが負担してくれる設計になっています。 ガスを支払う"ソルバー"と呼ばれる事業者のようなポジションの人たちがいるのですが、これらの人達がどのチェーンにも参加できるようになっています。 そしてこのソルバー達が「Polygon上でUSDTを後で受け取れるのであれば3つのチェーンのガス代を負担してあげるよ」といった形でユーザーが希望するチェーン、アセットでのトランザクションが通るよう協力してくれます。 - 「ソルバーはガス代を一時的に負担するインセンティブとして、手数料収入が入ってくるのでしょうか?」 その通りです。ただ、そうなるとユーザーにとって不利な状況が発生しかねないため、Lightでは複数の事業者が競売するような仕組みが採用されています。 また、ガス代が無料になるといったケースも発生します。DeFiのアプリケーションを作っている事業者がいたとして、自分たちのプロトコルを伸ばしたい時に「自分達のプロトコルを使ってくれればガス代を無料にする」といった施策も可能です。 - 「今回公開されたLightの主なターゲットはどんなユーザーですか?」 最初は複数のL2を使っているクリプトのコアユーザーをターゲットにしています。 スマートウォレットの面白い点として汎用性が高い部分が挙げられます。そもそも秘密鍵やシードフレーズを覚える必要が無くなったり、ソーシャルリカバリーのように鍵を無くした場合に友達に復旧してもらうことが出来るんです。 また、ウォレット自体をプログラミングできるのも魅力の1つですね。 最近はRhinestoneのように、アプリストアのような形のアプローチでウォレットに色々な機能を付けれるようにするのがスタンダードになりつつあります。 [caption id="attachment_111849" align="aligncenter" width="666"] 画像引用元:blog.rhinestone.wtf[/caption] Lightでもそういったことを将来展開していくつもりで、ウォレット自体が色々と拡張したり、ユーザーが好きな拡張機能を入れられるようになればウォレットの幅は大きく広がると思います。 チェーンを意識しないであらゆるトランザクションをワンクリックで出来るようになれば、コアユーザー以外の一般の方にも普及するかと思っています。 - 「基盤としてLightの仕組みがあり、その上に開発者たちが考える最適なUI/UXのアプリを構築できるといったイメージでしょうか?」 はい、おっしゃる通りです。 Lightとして提供している基盤は、ワンクリックでどのトランザクションも完結できるソリューションで、このユーザー体験はクリプトのマスアダプションには必須だと考えています。 今だとコアのクリプトユーザーであっても、新規で使いたいチェーンがあっても、実際に使った経験がなければ「ブリッジして、ネットワークをメタマスクに追加して、ガス代を補填して、ようやく使える」みたいな形だと思います。これだと絶対に一般のユーザーは使えないですよね。 これらの複数のチェーンを跨ぐトランザクションをワンクリックで出来るようになればクリプトのマスアダプションに向けた大きな一歩となるかなと思っています。 世界中の色んな人の生活にどれだけクリプトを根付かせられるかをLightの最終的なゴールとして考えていて、手軽さや分かりやすさ、いかに障壁をなくせるかは常に意識しています! - 「メタマスクや取引所のウォレットしか使ったことがないユーザーが一般的かと思いますが、そのような人たちにLight、またはLightのソリューションを活用したプロダクトを実際使ってもらうようにするためにどのような戦略を持っていますか?」 戦略は2つあります。 今は色んなチェーンが毎日のように誕生していると思いますが、これだとメタマスクや取引所のウォレットだと限界があると思っているんですよね。そこで有効なマーケティング戦略を描けるかと考えています。 メタマスクを使っている以上、ネットワークを追加したりブリッジしたりは必要で制約として存在します。そういった意味で1つでもチェーンが増えるごとにLightとしての優位性は増していくと考えています。現在の状況で1クリックで全てが完結するようなLightのソリューションが提供できたら、多くの人がこれを好んで使ってくれるのではないかと思っています。 長い目で見ると、マルチチェーンがデフォルトの世界というのはLightの観点からすると絶好の機会かと思います。 「チェーンアブストラクション(チェーンの抽象化)」といった概念があるんですが、いかにあらゆるチェーンをあたかも1つに感じさせるか、もしくはチェーンの存在すら感じさせなくするかというUXを実現することが、マーケティングの側面でもUXの側面でも非常に重要かなと思います。 2つ目がグループウォレットです。 これはあまり日の目を見ていない分野だと思っているのですが、マルチシグのように、例えば誰かとの間で議決権を半々にして何かしらのアセットを持てるというのは、人類の歴史上初だと思います。真の意味で複数の人と平等な立ち位置で何かを所有できるんです。 例えば土地とかだと結局は政府が握っていたり、銀行に資金を預けていても政府と銀行と自分だと自分以外が2/3の権利を持っていたりしますよね。 「友達とNFTを一緒に管理する」といった形で複数人で平等な立場で何かを所有できるのは、今まで不可能だっただけに面白いことが起こる可能性があると考えています。 -「Lightはどのチェーンから対応していくのでしょうか?」 現状ではメインネットでは10個くらいのチェーンにすでに対応しています。 [caption id="attachment_112235" align="aligncenter" width="797"] Light(デモ)で対応しているチェーン[/caption] 比較的新しいチェーンのBlastにも対応予定だったり、Berachainのような新しい切り口のプロジェクトともパートナーシップを提携するような形で進めたいと思っています。 チェーン側からするといかに自分たちのチェーンの特性をアピールするかが重要視されると思います。なので、個々のチェーンの特性をユーザーにわかってもらえるような仕様にしたいと考えています。 - 「Lightとして日本ユーザーにどのように認知をしてほしいのでしょうか?また、日本でどのようなポジションを取りたいと考えていますか?」 毎日使ってるWeb2アプリで日本製のものは1つあるかないかといった感じです。 Web3の世界で世界中の人たちが使っているインターフェースだったり、基盤となるネットワーク的な部分はまだまだ黎明期だと思います。 今後10年100年単位で見るとスマートウォレットの数は何百億個と存在するようになると思いますし、EVMチェーンのTVLは何兆、何百兆となっていくでしょう。 そうなるとクロスチェーンでデフォルトで使えるスマートウォレットが、大きな規模のアセットを保有するのみならず、チェーン抽象化の基盤インフラをもとにユーザーが毎日そこからトランザクションを発生させるのは考えられる世界線かと思います。 私も日本人として頑張りたいですし、日本人ユーザーの方の声には耳を傾けたいと強く思っています。 現在はクローズドでやっていて申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、前回のLight Walletは本当に多くの方に使っていただきました。進化したプロダクトとして戻ってくる予定ですので、楽しみにしていただければ幸いです! - 「2024年のロードマップや読者の方に向けた抱負を教えてください」 2024年に入り、L2を始めとしたスケーリング・ソリューションのお陰で多くのチェーンを高帯域・安価で使える時代に突入しました。それと同時に、多くのチェーンを同時に用いることはユーザーにとっては複雑なプロセスとなり、体験を損ねているのは紛れもない事実だと思います。チェーン抽象化によって老若男女が使い得るシンプルな体験を実現して、世界中の多くの人にクリプトの素晴らしさと利便性を届けたいです。 Light 各種情報 Website:https://light.so/ Twitter (X):https://twitter.com/LightDotSo Discord:https://discord.com/invite/Vgfxg2Rcy8 Telegram:https://t.me/LightDotSoSupport Github:https://github.com/LightDotSo/LightDotSo
プロジェクト
2024/04/06イオス($EOS)はどんな仮想通貨?特徴と将来性を完全解説!
イオスはDAppsのプラットフォームとして開発されたネットワークです。イオスネットワーク上で使われる仮想通貨も、同じ名前のイオス($EOS)です。 高負荷に弱いイーサリアムの課題を解決した高速・低コストのネットワークとして、立ち上がり当初は大いに注目を集めました。 しかし、その後大きな伸びはなく低迷し、現在ではソラナやカルダノといったイーサリアムキラーに大きく水をあけられた状態になっています。 それでも2022年になって運営主体が変わったことで、前向きな開発投資が行われるようになり、コミュニティのサポートもあって状況は変わりつつあります。 イオスってどんなプロジェクト? EOSは今後伸びる可能性はあるの? EOSが取引できる仮想通貨取引所は国内にあるの? そんな疑問をお持ちの人に向けて、この記事ではイオスの特徴と将来性を解説しました。EOSを取引するのにおすすめの取引所も紹介しています。 最後まで読めば、イオスに関する必須な知識をしっかり獲得できますよ。 仮想通貨イオス($EOS)とは? 5つの特徴を解説 最初にイオスがどんなプロジェクトかを解説します。 イオスネットワークと仮想通貨イオス($EOS)の特徴を5つ紹介したので、ひとつひとつチェックしていきましょう。 仮想通貨イオス($EOS)とは? 5つの特徴を解説 イオスネットワークはDAppsのプラットフォーム 2022年に運営主体がEOSネットワーク財団に交代 コンセンサスアルゴリズムがDPoSで高速・低コスト トランザクションの承認手数料が無料 21のブロックプロデューサーによるガバナンスで運営 イオスネットワークはDAppsのプラットフォーム イオス($EOS)のスペック 名称 イオス ティッカーシンボル EOS 運営者 EOSネットワーク財団(ENF) 発行日 2018年6月 時価総額ランキング 86位(2024年3月12日のCoinMarketCapの集計による) 時価総額 約1960億円(2024年3月12日のCoinMarketCapの集計による) コンセンサスアルゴリズム Delegated Proof of Stake(DPoS) 公式サイト https://eosnetwork.com/ 公式X https://twitter.com/EOSNetworkFDN 公式Discord https://discord.com/invite/eos-network 公式Telegram https://t.me/EOSNetworkFoundation イオスは2018年6月に稼働を開始したネットワークです。 イーサリアムが持つスケーラビリティ問題を解決し、高速で低コストのDAppsのプラットフォームを実現することを目的としたプロジェクトで、そこで使われる仮想通貨がイオス($EOS)です。 2018年の立ち上がり時はBlock.one社によって運営されており、技術的な評価は高く、イーサリアムキラーの最右翼として注目を集めていました。 Block.one社はEOSのICOによって40億ドル以上の資金調達に成功し、時価総額ランキングで5位に入るほどの勢いがありました。 スケーラビリティ問題とは? ネットワークが大規模になりトランザクションが混みあうと、処理の遅延やガス手数料の高騰が発生するリスクを指します。ビットコインやイーサリアムといった比較的古くからあるネットワークで課題となっています。 2022年に運営主体がEOSネットワーク財団に交代 イオスはローンチ直後の2018年には勢いがありましたが、それ以降は低迷していきます。 Block.one社はイオスネットワークの開発に十分な資金を投入せず、イオスへの世間の関心は徐々に薄れていき、EOSの価値も低迷を続けます。 この状況から脱却するために、イオスにかかわるコミュニティが立ち上げたEOSネットワーク財団(ENF)が、2022年からイオスの運営主体となりました。 現在ではイオスネットワークに対するBlock.one社の影響力は、基本的には排除されています。私企業からコミュニティ主導の非営利団体に運営主体が移った数少ない例として、今後の動向が注目されています。 コンセンサスアルゴリズムがDPoSで高速・低コスト イオスネットワークのコンセンサスアルゴリズムは、Delegated Proof of Stake(DPoS)です。 ブロックの生成はブロックプロデューサー(BP)によって行われます。BPの数は21ノードに限定されており、少数でブロックの生成を行うことで、高速で低コストのネットワークを実現しています。 BPはEOSの保有者による投票によって決まります。投票は126秒ごとに行われ、そのたびにブロックプロデューサーとそのリザーブであるスタンバイノードが選ばれます。 投票権の大きさはEOSの保有量によって決まるため、イオスネットワーク全体への影響力を分散してセキュリティを高めることに成功しています。 トランザクションの承認手数料が無料 イオスネットワークの重要な特徴が、トランザクションの承認手数料が無料な点があります。 ビットコインやイーサリアムなどの多くのネットワークでは、トランザクションの承認に手数料がかかります。この手数料はブロックの生成者への報酬の一部になっているため、ゼロにすることはできません。 これに対してEOSでは、ブロックを生成するBPへの報酬はすべてEOSの新規発行でカバーされます。トランザクションの手数料は報酬に含まれません。 その結果イオスのトランザクション承認には手数料がかかることが無いため、低コストで利用できるネットワークになっています。 21のブロックプロデューサーによるガバナンスで運営 ブロックプロデューサーの主な役割 ブロックの生成 イオスネットワークの管理・監視 イオスネットワークのセキュリティ維持 イオスネットワークの改修などの議論・決定 イオスのBPはトランザクションを承認し、新たなブロックを生成するだけの存在ではありません。イオスネットワークが正常に機能するよう、協力してガバナンスを発揮します。 BPは、ネットワークが正常に動作し他のノードと正しく同期がとれているかの確認や、ハッキングからの防御などのセキュリティ維持を継続的に行っています。 また、ネットワークの改修などイオスの方向性を左右する議論を行い決定を下すのもBPの役割です。 運営主体がBlock.one社からENFに変わる際も、BPの合意が大きな力となりました。 現在までのイオス($EOS)の価格動向 次はEOSのこれまでの価格動向を確認しておきましょう。 EOSの価格のピークはICO直後の2018年です。立ち上がり時に多くの注目を集めていたため、この時期には時価総額5位にランクされていました。 その後はBlock.one社の動きの悪さが影響したためか、価格が下がります。価値を上げる大きなニュースも少なく、下降線をたどっていきます。 仮想通貨全体に勢いが出ていた2021年に若干盛り返しましたが、それ以降も基本的には低迷のトレンドを抜けることができていません。最近の2年間は80~200円の範囲を上下しています。 最新のEOSのチャートは以下で確認してください。 イオス($EOS)の今後は? 将来性を左右する3つのポイント 2024年3月の時点でのEOSの価格は170~180円です。2024年に入ってから、仮想通貨全体の伸びに呼応して上昇傾向にあります。 イオスがこれまでの低迷を脱することができるかは確定的なことは言えませんが、将来性を左右する重要なポイントについて考察していきましょう。 イオス($EOS)の将来性を左右する3つのポイント 仮想通貨市場全体の活性化 EOSネットワーク財団による健全なリーダーシップ EOS EVMによるイーサリアムとのブリッジの成功 仮想通貨市場全体の活性化 EOSの値動きは、仮想通貨全体の価格の推移に影響されている部分は否定できません。 過去の動きを見ても、上昇している時期は仮想通貨市場全体が勢いのあった時期と一致しています。 2024年に入り、米国でのビットコインの現物ETF承認や半減期への期待から、仮想通貨市場全体は盛り上がりを見せ始めています。 今後仮想通貨全体がさらに伸びていけば、EOSの価格にも影響を与えるかもしれません。 EOSネットワーク財団による健全なリーダーシップ スタート時には脚光を浴びていたイオスが低迷した原因の一つは、当初開発・運営を担っていたBlock.one社がイオスに十分な投資をせず、開発やプロモーションが停滞していたことにあります。 この点については現在はBlock.oneの手を離れ、EOSネットワーク財団(ENF)が引き継いでいます。 ENFはイオスの運営や開発を支えるコミュニティから構成されており、企業による利益追求とは別の価値観での運営が可能です。ENFによるイオスネットワークへの安定した投資と運営は、EOSの今後を左右する重要なポイントになります。 EOS EVMによるイーサリアムとのブリッジの成功 既存のチェーン、特にDAppsのメジャーなネットワークであるイーサリアムにどう対峙するのかは、イオスにとって重要な選択です。 ENFは、イオスとイーサリアムの間での相互運用を実現するために、イーサリアム互換の仮想マシンであるEOS EVM(Ethereum Virtual Machine)を開発しています。2024年3月の時点ではβ版がすでに稼働中です。 これにより、イーサリアムネットワーク上で構築されたプロジェクトを イオスネットワーク上に展開できるようになります。 EOS EVMが定着し、イーサリアムとイオスの相互運用が進めば、高速・低コストのイオスネットワークを採用するプロジェクトが増えることが予想されます。 イオス($EOS)でおすすめの仮想通貨取引所 EOSを取引できるおすすめの仮想通貨取引所はBitgetです。 Bitgetはどんな仮想通貨取引所? 取り扱い通貨の種類が多い大手海外取引所 125倍までのハイレバレッジの取引ができる ハイパフォーマンスなトレーダーのコピートレードができる しっかり日本語対応された使いやすいサイト ハウストークンBGBを使えばお得に取引可能 Bitgetは2018年創設の海外の仮想通貨取引所で、取り扱い通貨数は600種を超える豊富さとなっており仮想通貨に関する現物・先物などの取引サービスだけでなく、ステーキングなど、多様なサービスがBitgetに集約されています。 Bitgetの公式サイトはこちら イオス($EOS)に関するよくある質問 ここまでイオスネットワークの特徴や仮想通貨EOSの将来性について、解説しました。イオスのイメージがだいぶ明確になってきましたよね。 最後にイオスに関してよく出る質問にまとめて答えていきましょう。 イオス($EOS)に関するよくある質問 EOSを管理できるウォレットはありますか? イオスのロードマップは公開されていますか? イオスのブロックチェーンの状態を確認するには? EOSを管理できるウォレットはありますか? 仮想通貨を取引所に預けることなく自分の手元で管理する場合は、PCやスマホで使えるウオレットアプリが必要ですよね。 EOSを保管できるウオレットアプリは複数あります。 特におすすめなのはTrust WalletとMetaMaskです。PCでもスマホからでも利用でき、ユーザーが多く実績があります。 使い方に関する情報もネットで多く見つかるので、戸惑うことなく利用できますよ。 仮想通貨ウォレットを種類別に解説!おすすめ10選も紹介 イオスのロードマップは公開されていますか? EOSネットワーク財団は、イオスの開発に関するロードマップを公開しており、定期的に更新しています。2024年2月に更新されたロードマップを見てみましょう。 イオスのメインネットワークの開発では、現バージョンの100倍のパフォーマンスのコンセンサスアルゴリズムへの変更を含んだLeap 6への移行が佳境です。ハードフォークは2024年の7月31日に予定されています。 Mark your calendars for instant finality on #EOS! 🗓️⚡ 162 days until the hard fork to Leap 6 ⏰ https://t.co/qQRxfgZ821 pic.twitter.com/eQyF0gvzEq — Yves La Rose (@BigBeardSamurai) February 20, 2024 イオスのメインネットと並行してEOS EVMの開発も精力的に行われています。EOS EVMは現在βバージョンですが、2024年のQ2にはv1.0.0がリリースされる予定です。 またイオスとビットコインのネットワークとの連携に関する検討も始まっています。 EOSの開発チームの中には、ビットコイン用の EVM 互換ソリューションを構築するためのBTC L2 ワーキンググループが設置されており、ホワイトペーパーの作成も進んでいます。 The WP draft also goes into detail about how $RAM will play a role in the #EOS $BTC L2. exSat 🤔 https://t.co/ymsgvzQn3T pic.twitter.com/U0HsAZaQ7e — Yves La Rose (@BigBeardSamurai) February 27, 2024 イオスのブロックチェーンの状態を確認するには? イオスネットワークの状態や個別のトランザクションのステータスを確認するには、イオスのブロックエクスプローラーを活用しましょう。 おすすめなのはBlocks.ioとEOS Authorityの2つです。 どちらもイオスネットワークの状態やブロックプロデューサーの投票結果などを、リアルタイムで確認できます。 仮想通貨イオス($EOS)のまとめ 仮想通貨イオス($EOS)のまとめ DAppsのプラットフォームとしてローンチ当初は注目を浴びた コンセンサスアルゴリズにDPoSを採用し、高速・低コストを実現 低迷していたが、運営主体がEOSネットワーク財団に変わり巻き返し中 仮想通貨市場の活性化やイーサリアムとの相互運用の成功が今後のカギ 国内でEOSを取引できるのはBitTradeとBinance Japanの2社のみ この記事では、DAppsのプラットフォームであるイオスの特徴と将来性を解説しました。加えて、EOSを取引できる国内の仮想通貨取引所も紹介しています。 イオスは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決できるネットワークの最右翼として、ローンチ当初は注目を集めましたが、その後低迷を続けてきました。 2022年になって、プロジェクトを主導する運営主体が私企業からコミュニティ主導の非営利団体に変わり、前向きな投資やパートナーシップが目立つようになっており、今後に期待が持てます。 この記事を読んで興味が出たら、これからのイオスの動きにしっかりアンテナを張っておきましょう。