Celsius、月給1200万円での元CFO呼び戻し案を取り下げへ
Crypto Times 編集部

暗号資産プラットフォームCelsiusが、元CFOのロッド・ボルジャー氏を月給9万2000ドル(約1200万円)で呼び戻す申し立てを取り下げたことが分かりました。
先日、自社が提供する暗号資産レンディングサービスにおいて、stETHの大幅な価格乖離などを原因に、Celsiusは破産申請を行いました。
Moments ago, @CelsiusNetwork filed voluntary petitions for Chapter 11 protection and announced that the company initiated a financial restructuring. https://t.co/vf5wsT6TMp
— Celsius (@CelsiusNetwork) July 14, 2022
同社のCFO(最高財務責任者)を務めていたボルジャー氏は、破産申請を行う2週間前の6月30日に自発的に雇用を終了する旨を債務者に通知。
ボルジャー氏の雇用契約条件によると、債務者に対する解雇通知は8週間前に行う必要があるため、現在も同氏は従業員として勤務中です。
自己解雇前の収入は月額基本給62,500ドル(約845万円)となっており、これに加えて業績に応じたキャッシュボーナスが基本給の最大75%、さらにストックオプションやトークンオプションも含めて年間の最高収入は約130万ドル(約1億7500万円)となっています。(ボルジャー氏:下記ツイート参照)
1/ Celsius is pleased to announce that we are strengthening our leadership team with the addition of Rod Bolger as Chief Financial Officer. @RodBolger pic.twitter.com/DIydOIr8uX
— Celsius (@CelsiusNetwork) February 22, 2022
今回の呼び戻しに関する事態の発端とされているのが、公認会計士でCelsiusの投資家でもあるキース・サックノ氏による異議申し立てです。
同氏はCelsiusの破産に関して「詳細がほとんど提示されていない」とし、ボルジャー氏の介入が必要であると異議申し立てを行いました。
その後、Celsiusは、ボルジャー氏を呼び戻す意向を発表し、理由として”債務者の事業に精通しており、破産手続きのアドバイザーとしてボルジャー氏が必要である(一部要約)”と発表。その後今回の申立ての取り下げに至っています。
ユーザーに対して、約47億ドルの債務を負っているとされるCelsius。現在、同社の手持ちの資金1億6700万ドルは、リストラに関する業務のサポートに充てられているとしています。
一時は数兆円規模となっていた暗号資産サービス提供社の今後も注目が集まります。
【約3兆円規模】なぜ今「Celsius」が話題なのか?時系列で解説 (追記あり)
記事ソース:CNBC