仮想通貨エアドロップ戦略|$TIAを活用した2つの戦略を紹介
Henry
– 著者:Henry(@HenryWells1837)
本記事では大型エアドロップ実施でも話題となった「Celestia」の$TIAトークンを活用した運用方法を紹介します。
前回の記事では、Celestiaからの$TIAの概要を中心に、エアドロップされた$TIAをデリゲートすることで獲得できた新たなエアドロップやデリゲート数量について書きました。
今回は$TIAと4つのプロジェクトを活用した運用戦略を紹介します。より多くのエアドロップを獲得する可能性を探っていきましょう。
目次
$TIAの運用に使用するプロジェクト
今回の記事では以下4つのプロジェクトを活用します。
No. | カテゴリ | プロジェクト名 | 一言タスク |
---|---|---|---|
1 | Liquid Staking | Milkyway | $milkTIAの発行を行います。 |
2 | DEX | Demex | $TIA または $milkTIAを貸付けます。 |
3 | Bridge | Hyperlane | 他チェーンへのブリッジを行います。 |
4 | Lending | Layer Bank | $TIAを貸付けます。 |
- 注意点
- どの戦略を選択する場合でも「ハッキングリスク」に注意が必要です。特に貸付を行う際は、貸付先がハッキングに遭うリスクがあることを理解認識しましょう。
戦略1:「Milkyway」と「Demex」を用いたレバレッジステーキング
この戦略では、ブリッジサービスを使用せず、OsmosisとCarbonを利用します。ガス代として$OSMOと$SWTHを確保し、Milkywayで$TIAを$milkTIAに変換した後、Demexでレバレッジステーキングを行います。
◇主な流れ
ウォレット ⇒ Osmosis で$OSMOと$SWTHを確保。$SWTHは、IBCトランスファーでCarbonに送信。⇒ Milkyway で$TIAを$milkTIAに。⇒ Demexでレバレッジステーキングを行う。
Milky Wayの概要
Milkywayは、Celestiaブロックチェーンエコシステム用のリキッドステーキングプロトコルです。$TIAをステーキングすることで”$milkTIA”を獲得し、DEXへの流動性供給、貸付担保、永久取引に利用できます。将来はガス代への支払いにも使用が検討されています。
*参照 https://forum.celestia.org/t/liquid-staking-tia-with-stride/1108
Milkywayでは$MILKのトークン発行が決まっています 。各ユーザーは、$milkTIAを発行することで、$MILKトークンのエアドロップをここで獲得できることが期待できます。
*参照 https://docs.milkyway.zone/learn/MILK
Milkywayの使い方の流れ
1. まず、Milkywayのサイトにアクセスしてください。
2. Wallet に接続します。
3. 保有している$TIAをStakeすることで、$milkTIAがOsmosis上に発行されます。
Demexの概要
DemexはDEX上の取引所で、$TIAと$milkTIAを貸付が可能です。
$milkTIAの方は、ボーナスリワードとして$SWTHを入手することができます。
Demexを利用する場合の注意点としては、$TIAや$milkTIAを貸し付けることになるため、Milkywayのスナップショット時に$milkTIA所有者であるかどうかについて注意が必要です。
戦略1の手順
この戦略では、$milkTIAのデペッグリスクや$TIAの借入利率が$milkTIAの利回りを超えない限り、レバレッジステーキングが可能です。
戦略の流れは以下の通りです:*Milkywayで$milkTIAをすでに獲得している前提で説明します
1. $milkTIAを担保として有効化し、預け入れる
→$milkTIAをステーキングまたは他の形式で担保に使用します。
2. $TIAを借りる
→担保にした$milkTIAを利用して$TIAを借ります。
3. 借り入れた$TIAを$milkTIAで受け取る
→$TIAを使用してさらに$milkTIAを獲得します。
4. $milkTIAを再度預け入れる
→獲得した$milkTIAを再び担保として使用し、さらに$TIAを借りることができます。
このプロセスを繰り返すことで、担保として使用する$milkTIAから受け取るステーキング報酬を活用し、さらに多くの$TIAを借り入れ、それを再ステーキングすることで、さらに多くの$milkTIAを獲得することが可能です。この繰り返しにより、全体的なリターンが増加します。
この戦略は、$TIAと$milkTIAに特化したものですが、同様のアプローチは他のトークンペアにも適用可能です。ただし、各トークンの市場状況やリスクを考慮して慎重に進める必要があります。*その他にもDemexでは、Carbon上のステーブルコイン$USCを発行することが出来るので、こちらを用いた運用戦略も考えれます。今回は、$TIAと$milkTIAに主軸を置くため省略させていただきます。
戦略1を実施することで得られる可能性がある「条件」と「リターン」は以下の通りです:
想定される条件
・$TIAステーカー : スナップショットは既に取られていると思われます。
・$milkTIA発行者:$TIAをステーキングして$milkTIAを発行する。
・両方の条件を満たしたユーザーへのボーナス:$TIAステーカーであり、かつ$milkTIA発行者である場合、追加のボーナスが得られる可能性があります。
想定されるリターン
・$MILKと$DMX:$milkTIAの発行やレバレッジステーキングを行うことで、$MILKや$DMXなどのトークンを獲得できる可能性があります。
・$milkTIA発行によるステーキング報酬:$milkTIAを発行することで得られるステーキング報酬があります。
・$milkTIAと$TIAのレバレッジステーキングによるDemexからのリターン:Demexを利用したレバレッジステーキングにより、追加のリターンを得ることが可能です。
戦略2:「Hyperlane」と「Layer Bank」を用いたブリッジとレンディング
この戦略では、Hyperlaneを使用して$TIAを異なるチェーンに移動させ、Layer Bankでの預け入れを行います。
Layer Bankでの$TIA預け入れにより、$LABトークンが獲得でき、インセンティブプログラムを通じて$MANTAも得ることが可能です。この戦略2は前述の戦略1と異なり、貸付上限枠を超えていないため、現在も有効です。
Hyperlaneの概要
Hyperlaneは、Celestiaと他のチェーン間でトークンを移動させるブリッジサービスです。
Hyperlaneの使い方の流れ
1. Hyperlaneのサイトにアクセスして、Walletに接続します。
2. From で“Celestia”、Toで”Manta”を選択します。
3. 送信したい$TIAの数量を入力し、受取人のEVMウォレットアドレスを指定します。
4. Continueを選択してトランザクションを実行します。
LayerBankの概要
LayerBank は、EVMベースのLayer 2ネットワークを対象とした、非預託型のオンチェーン貸出プロトコルです。
LayerBankの使い方の流れ
1. LayerBankのサイトにアクセスしてWalletに接続します。
2. $TIAを選択して、”Supply”を選択してトランザクションを実行します。
本項目で紹介した戦略2、戦略1に比べて実施の難易度が低いです。また、獲得可能なリターンは、預け入れる$TIAの量によって変わる可能性があります。
当該戦略を実施することで得られる可能性がある「条件」と「リターン」は以下の通りです:
想定される条件
・$TIAステーカー:スナップショットは既に取られていると思われます。
・$milkTIA発行者
・ +α 両方の条件を満たしたユーザー:ボーナスがある可能性があります。
想定されるリターン
・Hyperlaneのトークン、$LAB、$MANTA
この戦略では、より低リスクで実施可能な運用が期待でき、$TIAのさらなる価値増加につながる可能性があります。ただし、市場の変動やプロジェクト固有のリスクも考慮する必要があります。
まとめ
今回は、エアドロップで獲得した$TIAの運用戦略を2つご紹介しました。難易度やリターンを加味した上で試してみていただければと思います。また、実行にあたってはハッキングリスクを含めたリスクを理解し、慎重に進めることが重要です。
*1つ目の戦略は執筆時点では預け入れ上限に達しているため実施することは出来ませんが、恐らくこの上限は緩和されると思いますので、興味を持った方はこまめに確認してみてください。
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