CRYPTO TIMES NIGHT #1 SKYFchain講演レポート
ユッシ
先日行われたCRYPTO TIMES NIGHTでSKYFchainのCEOであるアレクサンドル・ティモフェエフ氏が講演しました。
SKYFchainはドローンなどと関連のあるシステムで、これからさらに注目されると思います。
講演内容をまとめてみましたのでこれを機会に是非SKYFchainについて知ってみましょう!
SKYFchain / SKYFT -世界初の重貨物用ドローンプラットフォームのプロジェクト-
目次
SKYFchain ゲストピッチ
SKYFchainの概要
「今、物流界には革命が起きようとしています」
とSKYFchainのCEOのアレクサンドル・ティモフェエフ氏は語りだしました。
アレクサンドル氏によると物流界は無人化への動きが進んでいるようです。
しかし、人からロボットへの移行には様々な障壁があり、課題も沢山あるようです。
その障壁を乗り越えることができるのがSKYFchainというプロジェクトです。
SKYFchainはオペレーティングプラットフォームで、顧客がインターフェースを通じてSKYFchainとやり取りをするというシステムです。
説明によると、顧客が行いたいトランザクションをパズルのように直感的に選ぶことが可能になっています。SKYFchainを利用すれば配送会社が自社でシステムを作らずに貨物ロボットを操作することが可能になります。
また、SKYFchainの重要なポイントとしてアレクサンドル氏は決済方法を挙げていました。
SKYFchainのサービスを利用する側は、仮想通貨ではなく法廷通貨で支払いをすることが可能だそうです。
このシステムによってこれまで法廷通貨で取引していた企業もSKYFchainを使ってビジネスを展開することが可能となるようです。
また「SKYFchainはパブリックシステムとして独立しているため外部のシステムのラグやバグに影響を受けることがない」とアレクサンドル氏と話しました。
今月の2018年5月末にプラットフォームのプロトタイプがリリースするようです。
SKYFchainの歴史
「SKYFchainは成功したプロジェクトのスピンオフです。」とアレクサンドル氏は語ります。
SKYFは、世界初の産業用重貨物ドローンを開発した企業で、実際に現在1台が運行をしているそうです。
6社の有名企業のクライアントが既にいて、現在も順調にプロジェクトが進んでいるそうです。
「ドローンの開発が成功した後、ドローンとビジネスの世界を繋げるシステムが無いことに気が付きました」とアレクサンドル氏は続けます。
自社のドローンを様々な企業に使ってもらおうとSKYFchainの開発を始めたようです。
ドローンの性能
SKYFのドローンの性能についても紹介されました。
「SKYFのドローンはヘリコプターとマルチコプターの間のものである」とアレクサンドル氏は言います。
ヘリコプターより安い費用、マルチコプターより重いもの(50kg~300kg)を運ぶことができるようです。
SKYFのドローンは農薬の散布、輸送、震災時の対応などに使われる予定のようです。
POINTマルチコプターとは複数のローターが回転することで飛ぶもののことを言います。ドローンとの違いは自立して動くがどうかです。現在日本で「ドローン」と呼ばれているものは操作して動かしているため本来の概念とは少しずれているところがあります。
Q&A
会場でアレクサンドル氏に対して、質問がなされました。そのうちのいくつかをピックアップしたいと思います。
Q1、このプロジェクトはどこの企業と業務提携をしていますか。
-「British Petroleum、ガスプローム、UPS、ロシアのトップ10の農業の企業全て、ITCというベトナムの港関係の企業」
Q2、なぜ、日本のドローン会社(DJI)ではなく、UPSと提携したのか
-「DJIは小さいドローンを作っている会社。我々のドローンはもっと大きなもの。
競合に関して言えば、ドローンの会社よりもヘリコプターの会社。」
Q3、アメリカのSECの規準をパスしたと思うが、それはt0への上場を見越してのことか
-「ドローンについてはアメリカには参入しないが、トークンに関してはアメリカにも関心はある。
オペレーターというアメリカの大手の車会社ともSKFchainの導入について交渉している。」
トークセッション
SKYFchainの講演が終わった後、アレクサンドル氏とブロガーのコンソメ舐め太郎さん @Ether_takuya によるトークセッションが行われました。
日本やエストニアのドローンの課題
コンソメ太郎さんは自分でもドローンを持っているようですが、日本では人が住んでいるような場所はほとんどドローンを飛ばすことが法律で禁止されていると話しました。
これは、安全性やプライバシーの問題が関わっているためのようです。
「日本はビルが多く建っているのでドローンでの運送も実用化はなかなか厳しいと思う」と話していました。
一方エストニアでの課題として考えられるのは「安全性とコスト」とアレクサンドル氏は述べていました。
エストニアでは、ドローンでものを運ぶよりも車で運んだほうが安いそうです。
また、安全性に関しては「郊外だと安全性が増すため、都心では無人自動車、郊外ではドローンと分けて使われていくと思う。」と話していました。
SKYFchainにブロックチェーンの必要性
「SKYFchainにブロックチェーンを導入する意味は何なのか」という質問が上がりました。
これに対してアレクサンドル氏は
「SKYFchainにはトークンエコノミーと同じで分散型のデータベースが必要。」と答えていました。
例えばドローンが飛んだ時、飛ばした人、操作する人、メンテナンスする人、受け取る人などの多くの参加者の色んな情報が繋がっていないとSKYFchainのシステムは成り立たないと話していました。
トークンについて
「SKYFTというトークンを発行する必要性はあるのか」という質問もあがりました。
「SKYFchainの中にはトークンエコノミーという要素が重要です。」とアレクサンドル氏は話します。
独立したプラットフォームであるには自分がオーナーでない状態でもエコシステムが動いているようにしたかったため、トークンを発行したようです。
トークンの話が出たところで「SKYFchainは個人向けのサービスではないが私達がトークンを持つ意味はあるのか」という質問があがりました。
これに対してアレクサンドル氏は「直接的に使えるわけではない。個人にはトークンの価値があがることを期待して買ってもらう」と述べました。
個人が買う場合は投資として買ってくださいということでした。
投資というワードが出ましたがアレクサンドル氏は「これはギャンブルではないです。これから先ロボットもユーザーも増えるのは目に見えてますので価値が上がると思っています」とその将来性の高さをアピールしました。
スケラビリティーについて
SKYFchainのスケラビリティーについても質問があがりました。
膨大のロボットがSKYFchainに繋がっているとスケラビリティーに問題がでてきそうと感じます。
それに対しての対策についてアレクサンドル氏は「オンラインプラットフォームではないのでそこまで膨大な取引はない。」と答えています。
また、全てのドローンを追跡しようとした場合出発点と最終点が分かれば良いシステムにしていると述べていました。
SKYFchainではスケラビリティーをしっかり考慮したシステム設計がされているようです。
まとめ
SKYFは実際にドローンという実態を開発している実績もあり、ドローンやロボット市場のことを考えてもとても面白いプロジェクトだと思います。
これからのSKYFの動向にも要注目ですね!
以上、CRYPTO TIMES NIGHT #1のレポートでした!今回参加できなかった方は是非とも、次回のイベントに足を運んでくださいね!