SKYFchainはブロックチェーン技術と、ドローンを組み合わせることで、物流業界の課題を解決するプロジェクトです。

本プロジェクトの特徴から競合プロジェクトまで徹底解説をしていきます。

SKYFchainの概要

通貨名/ティッカー SKYFchain/SKYFT
総発行枚数 1,200,000,000 SKYFT
ICO 2018年3月10日 Start
ICO価格 0.065 USD/SKYFT
主なパートナー Syngente AG(売上高-$128億)、Avgust crop protection(売上高-$2億6330万)
特徴 ブロックチェーンとドローンの融合
物流市場の課題解決
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Announcement thread

SKYFchainの特徴

SKYFchainは、ブロックチェーン技術によりドローンを代表とした無人機のオペレーティングプラットフォームを作り、物流市場に変革をもたらすプロジェクトです。

ドローンを利用した物流と言えば、2016年12月7日に初の民間テストを行ったAmazonの「Prime Air」を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「顧客がタブレットで欲しいものを注文すると、物流倉庫の従業員が箱詰めを行い、ドローンが顧客の元まで届けてくれる」こんな近未来的な技術が、現実に行われ始めているのです。

もちろん、近年多くのビジネス書籍に踊る人手不足やAIと言ったキーワードがこの【次世代の物流技術】の後押しをしていることは言うまでもありません。

SKYFchainは、無人物流により50%もの人件費を削減することで、世界中の物流コストを下げ、産業界からエンドユーザーにまで、幅広い恩恵を与えることが期待できると述べています。

 

無人物流市場の概要

SKYFchainのターゲットとする無人物流のマーケットを見てみましょう。

無人物流におけるメインプレイヤーとしてホワイトペーパーに記載されているのは、ドローン自動運転車です。

・ドローン


PwCのデータによると世界のドローン市場の規模は1270億ドルにも達すると示されており、ビジネスマンにとっては今後非常にチャンスのある市場であると考えられます。

この市場への期待感を表すデータとして、ドローン市場へのVCからの投資額の指数関数的な増加があります。

CBInsightsのレポートによると、年を追うごとにドローン市場への投資額が増加しており、2015年の第二四半期では2012年の第一四半期と比較すると約50倍もの投資額となっていることが示されています。

・自動運転車

空の輸送を担当するドローンに対し、こちらは陸の輸送を担当する無人トラックなども含まれています。

BIS ResearchのアナリストであるAbhimanyu Rahejaが、「2026年末までには自動運転車両台数は1億1000万台にも昇るだろう。」と述べているように、こちらも今後非常に拡大が予想される市場です。

さらに、Exane BNPパリバのレポートでも、同様の予測がなされています。

半自動運転車両約4000万台も含めると、2026年における自動運転車両の台数は1億2000万台を超えるとの予測です。

無人物流市場の課題

このように非常に注目される本市場ですが、無人物流の普及には大きく2つの壁があるとホワイトペーパーでは述べられています。

・透明性の欠如

透明性の欠如とは、顧客が無人機の技術や旅程を確認できるシステムが未だにないことを指します。

これにより公的機関の規制強化高額な保険料といった問題が発生してしまいます。

例えば顧客に商品を運ぶドローンが航路で事故を起こしてしまった場合、考えられる加害者はドローン製造業者、ドローンのサービス会社、顧客、ドローンパイロットなど様々です。

このように利害関係者がとても多い状況で、かつ誰の原因で事故が起きたのかを正しく証明するシステムがない現在では、保険会社も保険料を高額に設定せざるを得ません。

・技術的問題

こちらは重い荷物を長距離輸送できるかというドローンの性能上の問題を指します。

大きな荷物を運ぶためには大きなプロペラが必要となりますが、プロペラを大きくすると制御可能な閾値を超えてしまいます。

また、エンジンに関しても電気エンジンでは蓄電池の問題が発生し、ガソリンエンジンでは重量の問題が、またハイブリットにするとコストの問題がついて回ります。

このように、これまでの技術では重たい荷物を運ぶためのドローンを作ることは技術的に非常に困難だったのです。

SKYFchainの可能性

SKYFchainでは、上の章で記述した2つの課題を解決し、無人機を利用した物流を普及させることが可能だと言います。

・ブロックチェーンを利用した透明性

例えば先ほど挙げたドローンの事故において、物流現場に関するすべての情報を改ざんされることなく管理するプラットフォームさえあれば、保険会社にそのデータを提供するだけで支払いがスムーズに行われることが想定されます。

また、そのような事故のデータを金融機関や開発者、エンドユーザーが共有することにより、正しくドローンを社会に適応させていくことが可能になるのです。

・SKYFchain独自の技術

SKYFchainはガソリンエンジンを利用しているにもかかわらず、独自の空力設計により垂直離着陸(VTOL)機能を備え、重い荷物を運ぶことが可能なドローンの製作を世界で初めて成功しています。

このドローンは、最大積載量400kg最大飛行距離350km飛行時間は8時間(積載量50kg)と、物流業界において十分利用可能で、従来では考えられないほどの高性能なのです。

SKYFchainの競合


ドローンに関連するプロジェクトとしては有名なものにDorado、またPrime airを展開するAmazonなども競合となります。

Doradoとの比較


Doradoは2018年2月7日~5月17日までICOが行われる、ドローンを利用したオンデマンドサービスを展開するプロジェクトです。

すでに、Foodoutという前身のプロジェクトが存在し、100万人の顧客から400万件にも昇る受注を経験しています。

Doradoに対するSKYFchainの優位性Doradoは前身がFoodoutという食品を専門に扱うドローンを利用したオンデマンドサービスを展開していました。今後は食品以外も扱うということでDoradoが生まれたようですが、軽量な食品と大きな荷物では運ぶ技術レベルが異なるので、SKYFchainの培ってきた技術は一歩先を言っていると言えます。

Doradoに対するSKYFchainの劣位性Doradoの前身であるFoodoutは2014年からの3年間でなんと6227%もの成長をしており、年間売上高は5000万ドルにも達しています。このような経験を持つチームメンバーを要したDoradoはSKYFchainにとって強敵となり得る可能性はあるでしょう。

AmazonやGoogleとの比較


今や知らない人などいないというほどの超巨大企業となったAmazonやGoogleももちろんこのドローン市場を見過ごすことなどしません。

Amazonは「Prime Air」、Googleは「Project Wing」を稼働させています。

AmazonやGoogleに対するSKYFchainの優位性SKYFchainはドローンにおいて世界初の快挙を成し遂げていますが、ブロックチェーンを物流業界に持ち込み、書類作成の簡素化や許認可鉄ぢ期の自動契約などの機能を持たせることで、コスト削減も謳っています。この点にもSKYFchainに強みがあると考えられます。

AmazonやGoogleに対するSKYFchainの劣位性言うまでもありませんが、企業としての規模が全く違います。企業の規模=経済力や認知は、少なからず開発や販売に影響があるため、このような大企業の参入は脅威となるでしょう。

SKYFchainロードマップ

すでに2017年の第4四半期には完全自立の飛行試験に成功しており、今年2018年にはドローンの世界販売に乗り出します。既にベトナムの企業にもドローンの販売の実績も行ったようです。

ドローンの飛行試験は後に述べる超大企業も参加を申し込んでおり、ドローン技術の高さが伺えます。

また、トークンのホルダーとしては上場も気になるところですが、ホワイトペーパーにて「少なくとも4つ、5つの取引所には上場させる予定です」と言った記述があります。

SKYFchainのパートナー

SKYFchainのパートナーはかなり豪華です。

CARCIEL Inc.(カーシエル)

航空宇宙防衛コンサルティングファームである日本の企業CARCIELとの提携が今年4月に発表されました。

CARCIEL Inc.は、本田技研や川崎重工業など名だたる大手企業をクライアントに抱えています。

SKYFchainはCARCIELと高層ビルの建設及び消防におけるSKYFドローンアプリケーション開発に共同で取り組む予定です。

「私たちは日本の大手企業や多くの省庁からの要請に応じて、1年以上にわたって適切な技術を探し求めてきました。SKYFの大型ドローンは優れた特徴を持ち、日本で大きな需要があるでしょう」 CARCIEL Inc. 代表取締役兼 CEO 安藤 浩平氏

Syngenta AG(シンジェンタ)

スイスを拠点とした種子や農薬を主力商品とする会社で、最近中国の国有企業ChemChinaによる買収のニュースでも話題になりました。

農薬業界では世界一位であり、売り上げは128億ドルにも昇ります。

SKYFchainはSyngentaと第1ラウンドの交渉を完了させ、SKYFドローンの試験を2018年の春に行う計画です。

Pony Express(ポニーエクスプレス)

ロシアの物流企業で、世界8か国にオフィスを抱えています。

SKYFchainは現在、Pony Expressとの契約を締結し、2018年の春に飛行試験を行う計画です。

Russian Post(ロシア郵便)

ロシア最大の郵便事業者で、約4万の郵便局を抱えています。

郵便事業者とも交渉が進行中とのことです。

SKYFchainのまとめ

物流業界で無人機を活用できるプラットフォームを開発するSKYFchainについて紹介しました。

この企業の強みは何といっても、ドローンの技術力だと言えます。

この技術力をブロックチェーン技術を用いて、ソリューションと一緒に提供することができれば、1270億ドルとも言われるドローンの市場を獲得することができるかもしれません。

また、Syngentaなど世界有数の大企業とパートナーシップを結ぶことができていることも今後の成長に繋がるでしょう。