仮想通貨の種類を徹底解説!特徴を把握して将来性のある銘柄を選ぼう

仮想通貨の種類を徹底解説!特徴を把握して将来性のある銘柄を選ぼう
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2009年に最初の仮想通貨であるビットコインが発行されて以来、たくさんの種類の仮想通貨が作り出されてきました。仮想通貨市場のデータや統計情報を提供するウェブサイトであるCoinMarketCapによれば、現在発行されている仮想通貨の種類は2万種を超えています。

今も日々新しい仮想通貨が市場に登場しており、仮想通貨の種類は増加の一途を辿っていますが、中には詐欺まがいのものもあり、投資するにはリスクが大きすぎる仮想通貨も多いのが現実です。

  • どの仮想通貨が投資に適しているの?
  • たくさんある仮想通貨の中から将来性のある仮想通貨をどうやって見つけるの?

こういった疑問を持っている方に向けて、この記事では仮想通貨の種類や将来性を見極めるポイントについて解説しています。おすすめの仮想通貨も多く紹介しますので、最後まで読めば仮想通貨選びがスムーズに進みますよ。

この記事のポイント
  • 将来性のある仮想通貨を選ぶための4つのポイント
  • 様々な切り口からおすすめの仮想通貨を紹介
  • 取り扱い通貨が豊富なおすすめの取引所を紹介

目次

多くの仮想通貨の中から将来性のあるものを選ぶ4つポイント

最初に、投資対象になり得る将来性のある仮想通貨を選ぶための4つのポイントを紹介しましょう。

仮想通貨を選ぶときには、複数の観点から吟味することが重要です。ここで紹介したポイントを参考にしっかり検討して、特定の観点だけでなく総合的に優れた仮想通貨を選びましょう。

多くの仮想通貨の中から将来性のあるものを選ぶ4つポイント

1. 時価総額が上位の仮想通貨を選ぶ

投資対象になる仮想通貨を選ぶポイントとして最初に意識すべきなのは、仮想通貨の時価総額です。

仮想通貨の時価総額は、その通貨が現時点で人々の支持をどの程度集めているかを表しています。

時価総額が高いほど多くの期待を集めている通貨だと考えて間違いはありません。トレンドに大きな変化がない限り、今後も持続的に価値が維持される可能性が高いと言えます。

また、時価総額が大きい仮想通貨は流動性が高い点も重要です。流動性の高い仮想通貨は、取引が滞ることなく常に円滑に行われ、価格の値動きも比較的ゆるやかで急激な変動や価格操作のリスクが低減されます。

投資する仮想通貨を選ぶなら、時価総額を最初にチェックしておきましょう。

2. 仮想通貨の開発目的や用途から選ぶ

投資対象の仮想通貨を選ぶ際に、その通貨の開発目的や用途を把握しておくことは重要です。

最初の仮想通貨であるビットコインが出現したときには、仮想通貨の用途は決済と価値の保全に限られていました。その後仮想通貨が様々な領域の課題解決を担うようになるにつれて、それぞれの通貨の開発目的や用途は細分化されています。

その結果、今日では仮想通貨が解決しようとする課題や用途の質が、通貨の価値に大きく影響しています。何に使われるかわからない通貨や、社会的な存在意義が希薄な通貨が長く存続することはできません。

逆に、重要な社会課題やこれから伸びていく用途にしっかりマッチした仮想通貨であれば、将来に大きく伸びる可能性を秘めています。

仮想通貨の主な開発目的や用途
  • 価値の保全や決済に使われる仮想通貨
  • 送金に利用される仮想通貨
  • DAppsやDeFiのプラットフォームとして利用される仮想通貨
  • NFTゲームに関する仮想通貨
  • ステーブルコイン
  • 仮想通貨取引所が発行した通貨

3. コンセンサスアルゴリズムで選ぶ

仮想通貨には、分散環境下で相互に独立な多数のノードが統一されたブロックチェーンを作り上げるために、合意を形成しながら新しいブロックを生成してチェーンにつなぐ仕組みが必ず存在します。これをコンセンサスアルゴリズムと言います。

コンセンサスアルゴリズムはそれぞれの仮想通貨で少しずつ異なりますが、大きく分けてProof of Work(PoW)、Proof of Stake(PoS)、Proof of Consensus(PoC)の3種があります。

コンセンサスアルゴリズムの違いは、それぞれの仮想通貨の安全性やパフォーマンスに大きく影響します。またアルゴリズムによって報酬の分配方法が変わるため、仮想通貨から利益を得る方法も異なります。

仮想通貨が採用しているコンセンサスアルゴリズムを理解しておくことは、投資対象を選択するために必須です。

仮想通貨の主なコンセンサスアルゴリズム
Proof of Work(PoW)数学的な問題の早解き競争に勝利したノードが、新しいブロックを生成してチェーンにつなぎ報酬を得る方式。最初のコンセンサスアルゴリズム。
Proof of Stake(PoS)ステーキング(保有する通貨をネットワークに預けること)した通貨量が多いノードが、優先的に新しいブロックを生成してチェーンにつなぎ報酬を得る方式。PoWと比較してエネルギー消費が少ない。
Proof of Consensus(PoC)限定された複数のノードによる合意により、新しいブロックを生成してチェーンにつなぐ方式。PoW・PoSと比較して中央集権的だが効率は良い。

4. 日本国内の取引所で取引できる仮想通貨を選ぶ

取引する仮想通貨を選ぶ際に、日本国内の仮想通貨取引所で取引できるかどうかを条件にするのもよいアイデアです。

国内仮想通貨取引所のメリット
  • Webサイトやスマホアプリが使いやすい
  • 問題発生時に日本語でのサポートが得られる
  • 日本円での入出金が可能であり、仮想通貨と円の交換が容易
  • 金融庁が認可した仮想通貨のみが取引できるので、一定の信頼性が期待できる

海外の仮想通貨取引所は、マイナーなアルトコインを含む数百種の通貨が取引でき、高いレバレッジが使えるなど多くの特徴があります。これらの点では日本国内の取引所は物足りないことは否めませんが、国内取引所にはメリットも多くあります。

まず、日本国内の取引所のWebサイトやスマホアプリは、日本語がネイティブな人には圧倒的に使いやすいという点が重要です。特にトラブルが発生したときに日本語でサポートを受けられるのは、安心できるポイントです。

また、日本円を取引所に入出金できるため仮想通貨と円の交換が簡単にできます。外貨との間の為替変動の影響を受けにくい点もメリットですね。

最近は国内の取引所が扱う仮想通貨の種類が増えてきたので、国内の取引所で売買できる通貨を中心に選ぶのも、良い方法ですよ。

安全性も高い
国内の取引所で取引できる仮想通貨は、金融庁が認可したものに限られるため、一定の安全性と信頼性が確認されていることが期待できます。

時価総額が上位の仮想通貨

最初に時価総額が上位にランクされているおすすめの仮想通貨を紹介しましょう。

仮想通貨の時価総額が確認できるサイトで有名なものは、CoinMarcketCapCoinGeckoです。どちらもランキング形式で表示されるので、使いやすいサイトですよ。

時価総額が上位の仮想通貨

ビットコイン(BTC)

ビットコイン公式サイト

名称ビットコイン
テッカーシンボルBTC
発行上限2100万BTC
発行済約1956万BTC
発行日2009年1月3日
時価総額ランキング1位(2024年3月時点)
時価総額約180兆円(2024年3月時点)

ビットコインは最初に開発された仮想通貨です。ビットコインの後に多くの仮想通貨が出現しましたが、現在でも仮想通貨市場の中心的存在であることに変わりはありません。

ビットコインの時価総額は仮想通貨全体の時価総額の50%を超えており、圧倒的1位です。すべての仮想通貨の中で最も流動性・信頼性が高いおすすめの通貨です。

イーサリアム(ETH)

イーサリアム公式サイト

名称イーサリアム
テッカーシンボルETH
発行上限無制限
発行済約1.2億ETH
発行日2014年
時価総額ランキング2位(2024年3月時点)
時価総額約60兆円(2024年3月時点)

単なる決済手段ではなく、分散型アプリケーション(DApps)やスマートコントラクトのプラットフォームとして開発された仮想通貨です。

時価総額はビットコインに次ぐ2位でビットコインの約3分の1の規模ですが、それでも60兆円以上の大きな市場を形成しています。

テザー(USDT)

テザーの公式サイト

名称テザー
テッカーシンボルUSDT
発行上限無制限
発行済約900億USDT
発行日2015年
時価総額ランキング3位(2024年3月時点)
時価総額約15兆円(2024年3月時点)

USDTは、2015年に発行を開始したステーブルコインです。香港のTether Limited社が開発した通貨で、1USDT = 1ドルになるように作られています

価値の変動が少ないため、海外の仮想通貨取引所で基盤の通貨として使われる場合が多く、利用が広がりました。今では時価総額は約15兆円、時価総額ランキング3位の重要な仮想通貨に成長しています。

ビルドアンドビルド(BNB)

BNB公式サイト

名称ビルドアンドビルド
テッカーシンボルBNB
発行上限2億BNB
発行済約1.5億BNB
発行日2017年6月26日
時価総額ランキング4位(2024年3月時点)
時価総額約9兆円(2024年3月時点)

ビルドアンドビルドは、世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceが運営するBNB Chainのエコシステムを支える仮想通貨です。

取引所Binanceの成長とともにBNBの市場価値も大きく上がりました。今では、時価総額ランキング4位、時価総額約9兆円で、仮想通貨市場全体に影響力のある通貨になっています。

ソラナ(SOL)

ソラナ公式サイト

名称ソラナ
テッカーシンボルSOL
発行上限無制限
発行済約5.6億SOL
発行日2020年3月
時価総額ランキング5位(2024年3月時点)
時価総額約8.6兆円(2024年3月時点)

ソラナはDAppsやスマートコントラクトのプラットフォームです。イーサリアムが持つガス代の高騰やパフォーマンス低下の課題解決を狙ったプロジェクトで、いわゆるイーサリアムキラーの中では最も期待を集めています。

今では先発のイーサリアムキラーであるカルダノを抜いて、時価総額8.6兆円、時価総額ランキング5位にまで上がってきており、今後も伸びることが期待されている通貨です。

リップル(XRP)

リップル公式サイト

名称リップル
テッカーシンボルXRP
発行上限1000億XRP
発行済1000億XRP
発行日2012年
時価総額ランキング6位(2024年3月時点)
時価総額約5兆円(2024年3月時点)

現在の国際送金システムの課題を解決し、グローバルな送金を早く安く行うために開発されたのがリップルです。ビットコインやイーサリアムが特定の組織・団体に属していないのと対照的に、アメリカに本拠をおくリップル社が開発・運営しています。

時価総額のランキングは6位で約5兆円です。2012年の発行以来、比較的安定したポジションを維持し続けている仮想通貨です。

USDコイン(USDC)

USDC公式サイト

名称USDコイン
テッカーシンボルUSDC
発行上限無制限
発行済約240億USDC
発行日2018年9月
時価総額ランキング7位(2024年3月時点)
時価総額約4.3兆円(2024年3月時点)

USDCは、2018年にサークル社と大手仮想通貨取引所Coinbaseによって発行が始まったステーブルコインです。1USDC がほぼ 1ドルになるように設計されています。

現在は時価総額ランキング7位、時価総額4.3兆円となり、仮想通貨の取引にはなくてはならない重要なポジションを占める通貨に成長しました。

ドージコイン(DOGE)

ドージ公式サイト

名称ドージコイン
テッカーシンボルDOGE
発行上限無制限
発行済約1,420億DOGE
発行日2023年12月6日
時価総額ランキング9位(2024年3月時点)
時価総額約3兆円(2024年3月時点)

ドージコインは、ライトコインの技術を流用して2023年に作られた仮想通貨です。当初は柴犬の画像のミーム「Doge」をモチーフに、仮想通貨業界に対する風刺のために作られましたが、2021年にイーロン・マスク氏がドージコインに言及したことで、価格が高騰しました。

目的とする用途のないミームコインですが、その後も一定の期待を集め続けており、現在は時価総額3兆円で時価総額ランキング9位を維持しています。しかし、今後も著名人の発言等で大きく乱高下する可能性がある不安定な仮想通貨です。

アバランチ(AVAX)

アバランチ公式サイト

名称アバランチ
テッカーシンボルAVAX
発行上限7.2億AVAX
発行済約4.3億AVAX
発行日2020年9月10日
時価総額ランキング10位(2024年3月時点)
時価総額約2.4兆円(2024年3月時点)

アバランチはDAppsのプラットフォームを目指して立ち上げたブロックチェーンです。アバランチで使われるトークンがAVAXで、エコシステム内での手数料支払いやガバナンスに使われます。

高速かつ低コストのトランザクションが可能な点が特徴で、主にDeFi領域のプロジェクトの活動基盤になっています。現時点の時価総額ランキングは10位、時価総額は2.4兆円です。

開発目的や用途別の主な仮想通貨

ここからは、開発の目的や用途別に主要な仮想通貨を紹介します。仮想通貨がどういう領域で利用されるかは通貨の将来性に大きく影響します。

通貨の開発目的や具体的な用途がこれから広がる領域につながっていることは、重要なポイントです。投資する前にしっかり確認しておきましょう。

開発目的や用途別の主な仮想通貨

価値の保全や決済に使われる仮想通貨

保全・決済に使われる仮想通貨3選
  • ビットコイン(BTC)
  • ライトコイン(LTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)

ビットコインが開発された当初は、仮想通貨の役割は価値の保全と決済がメインでした。

現在に至るまでに仮想通貨は他の多くの役割を担うようになりましたが、価値の保全と決済は依然として重要な役割の一部です。

この用途を担っている主要な仮想通貨を3つ紹介しましょう。

ビットコイン(BTC)

ビットコイン(BTC)
名称ビットコイン
テッカーシンボルBTC
開発目的非中央集権型の電子貨幣(決済手段、価値保全手段)の構築
実際の用途決済手段
価値保全手段
送金手段
仮想通貨取引の基軸通貨
一部国家の法定通貨や代替通貨
時価総額ランキング1位(2024年3月時点)
時価総額約180兆円(2024年3月時点)

最初の仮想通貨であるビットコインが目指したものは、金融機関を通さないP2Pのオンライン決済とインフレーションに強い安定した価値保全手段の実現でした。

ビットコインが開発されてから15年たった現在でもこの目標は生き続けています。特に価値の保全手段としては金と比較されるほどに定着しました。現在では、ビットコインは仮想通貨取引における基軸通貨の役割を担っています。

ライトコイン(LTC)

ライトコイン(LTC)
名称ライトコイン
テッカーシンボルLTC
開発目的ビットコインが持つ課題(取引増加による送金遅延)の改善
実際の用途比較的少額の決済
時価総額ランキング19位(2024年3月時点)
時価総額約1兆円(2024年3月時点)

ライトコインは2011年に発行開始しており、比較的古い時期に作られた仮想通貨です。ビットコインの対立軸を提案するのではなく、ビットコインでの取引を補完する目的で作成されており、ビットコインのネットワークの遅さをカバーします。

2011年から現在まで大きく注目を集めることは少なかったものの、ビットコインのトレンドと歩調を合わせながら一定のポジションを維持し続けてきた堅実な仮想通貨です。

ビットコインキャッシュ(BCH)

ビットコインキャッシュ(BCH)
名称ビットコインキャッシュ
テッカーシンボルBCH
開発目的ビットコインが持つ課題(取引増加による送金遅延)の改善
実際の用途決済
価値保全
DApps(分散型アプリ)開発のプラットフォーム
時価総額ランキング17位(2024年3月時点)
時価総額約1.3兆円(2024年3月時点)

ビットコインキャッシュは、ビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨です。

ブロックチェーンのブロックサイズをめぐる議論に決着がつかず、2017年8月にビットコインから分裂しました。そのため、ビットコインキャッシュのコードの基本的な部分はビットコインと同じものが使用されています。

2017年の分裂後、翌2018年にもう一度のハードフォークを経験して、今に至っています。ビットコインから分裂した通貨は他にも多くありますが、投資対象として意味のある規模で稼働しているものはビットコインキャッシュのみです。

送金に利用される仮想通貨

送金に利用される仮想通貨2選
  • リップル(XRP)
  • ステラルーメン(XLM)

国をまたがったグローバルな送金はこれまで銀行間取引でカバーしてきましたが、手数料の高さや、送金完了までに数日かかってしまうなどの課題がありました。

一部の仮想通貨はこの問題の解決を目的として開発されており、実際に成果を上げています。

ここでは、グローバルな送金を主な用途とする仮想通貨を紹介しましょう。

リップル(XRP)

リップル(XRP)
名称リップル
テッカーシンボルXRP
開発目的安くて高速な国際送金システムを構築する
実際の用途送金
国際送金プラットフォーム「RippleNet」
時価総額ランキング6位(2024年3月時点)
時価総額約5兆円(2024年3月時点)

リップルは、国際送金に特化した最初の仮想通貨です。国際送金を低コストでスピーディに行うことを目指した設計になっています。

実際にXRPを送金せず、IOUと呼ばれる借用証明書により送信者と受信者の残高の書き換えを行う方式で、送金にかかる時間は数秒に短縮され、送金コストも大きく改善されました。

リップル社がリップルを使って構築した国際送金プラットフォーム「RippleNet」には、世界の300社以上の金融機関が参加し、国際送金を行っています。

ステラルーメン(XLM)

ステラルーメン(XLM)
名称ステラルーメン
テッカーシンボルXLM
開発目的誰にでも開かれた世界的な金融ネットワークの構築
実際の用途個人間での国際送金・決済
新興国を中心としたブリッジ通貨
時価総額ランキング34位(2024年3月時点)
時価総額約5,700億円(2024年3月時点)

ステラルーメンは、グローバルな送金を目的としたブロックチェーンStellerで使われる仮想通貨です。リップルと同様に送金コストの低減と送金時間の短縮を目標にしています

開発の結果、Steller上でのステラルーメンの1回の送金にかかる時間は数秒程度です。また送金1回あたりの手数料は0.00001XLMに抑えられています。

Stellerは個人間の国際送金・決済をターゲットにしており、個人が金融の恩恵を受けることができなかった東南アジア圏・イスラム圏・アフリカでの利用が徐々に広がっています。

DAppsやDeFiのプラットフォームとして利用される仮想通貨

プラットフォームで利用される仮想通貨3選
  • イーサリアム(ETH)
  • ソラナ(SOL)
  • ポリゴン(MATIC)

単なる決済や価値の保全手段ではなく、トラストレスな分散環境で動作するサービスをブロックチェーン上に構築するためのプラットフォームになることを目指したプロジェクトもあります。

最初にプラットフォームを実現したのはイーサリアムでしたが、稼働するサービスの種類が広がるにつれて課題も浮き彫りになり、新たな提案をするプロジェクトが出てきました。

ここでは、分散環境で動作する様々なサービスのプラットフォームを目指す仮想通貨を紹介します。

イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)
名称イーサリアム
テッカーシンボルETH
開発目的分散型アプリケーション(DApps)とスマートコントラクトのプラットフォーム
実際の用途DAppsの開発
スマートコントラクトの開発
分散金融サービス(DeFi)の構築
分散型組織(DAO)の構築
NFTの発行・取引
NFTゲームの構築
新規トークンの発行と流通
時価総額ランキング2位(2024年3月時点)
時価総額約60兆円(2024年3月時点)

イーサリアムは、DAppsやスマートコントラクトのプラットフォームとして最初に開発された仮想通貨です。新規のトークンを発行する機能も備えており、さまざまなアプリケーションを構築する基盤になっています。

イーサリアムを使って様々なサービスが構築されています。Uniswapなどの分散型取引所(DEX)、AaveなどのDeFi(分散金融)、NFTの発行や取引、多種多様なNFTゲームなど、その広がりは多岐にわたっています

しかしイーサリアムは、取引量の大幅な増加に伴うガス代の高騰やパフォーマンス低下という課題を抱えています。この点は多くのプロジェクトがイーサリアムを離れる原因になるため、そこを狙ったイーサリアムキラーとよばれる対抗馬のプロジェクトが複数立ち上がる結果になりました。

それでもまだまだイーサリアムの優位を脅かすことはできていません。イーサリアム自体も地道な改善を継続しており、プラットフォームの領域では今後もイーサリアムを中心に動くことが予想されます

ソラナ(SOL)

ソラナ(SOL)
名称ソラナ
テッカーシンボルSOL
開発目的イーサリアムの課題を解決した分散型アプリケーションのプラットフォーム
実際の用途DAppsの開発
スマートコントラクトの開発
分散金融サービス(DeFi)の構築
NFTの発行・取引
NFTゲームの構築
分散型ストレージ
時価総額ランキング5位(2024年3月時点)
時価総額約8.6兆円(2024年3月時点)

ソラナは、イーサリアムが持つガス代の高騰やパフォーマンス低下の課題解決を狙ったイーサリアムキラーのプロジェクトです。

高速かつ低コストであるだけでなく、イーサリアムをはじめとした他のブロックチェーンとのブリッジ機能を構築して、相互運用性を確保するという開発方針が市場に好感されており、利用が広がってきました。分散型取引所(DEX)のレイディウム、ステーブルコインのテザーやUSDコイン、分散型ストレージのアーウィーブなどが、ソラナへの対応を発表しています。

2020年ローンチで比較的新しいプロジェクトですが、今最も期待を集めている仮想通貨のひとつです。

ポリゴン(MATIC)

ポリゴン(MATIC)
名称ポリゴン
テッカーシンボルMATIC
開発目的イーサリアムと連携してイーサリアムの負荷を軽減するレイヤー2ソリューションの提供
実際の用途DAppsの開発
分散金融サービス(DeFi)の構築
NFTの発行・取引
分散型組織(DAO)の構築
時価総額ランキング15位(2024年3月時点)
時価総額約1.6兆円(2024年3月時点)

イーサリアムの課題を解決する方式には、ソラナやカルダノのように「イーサリアムではない何か」を提供するのではなく、「レイヤー2」と呼ばれる別のやり方があります。

レイヤー2は、レイヤー1であるイーサリアムと連携してイーサリアムの負荷を軽減することで、ネットワーク全体のパフォーマンスを上げることを目指します。

ポリゴンはレイヤー2ソリューションの中で現在最も成功しているもののひとつで、その基軸通貨がMATICです。ポリゴンのネットワーク内での支払いやガバナンスに使用されています。

NFTゲームに関する仮想通貨

NFTゲーム関連仮想通貨3選
  • アクシーインフィニティ(AXS)
  • ザ・サンドボックス(SAND)
  • イルビウム(ILV)

ブロックチェーン技術を基盤にして作られたNFTゲームが注目を集めています。ゲーム内ではNFT化されたキャラクターやアイテムを使用し、遊びながら仮想通貨を得るPlay to Earnが可能です。

多くのNFTゲームが、ゲーム内での決済に使用し、ゲームのガバナンスにも役立つ独自の通貨を発行しています。これらの通貨の価値はゲーム自体の知名度や将来性に大きく左右されるため、投資対象として検討するなら、NFTゲームをしっかり吟味する必要があります

ここではNFTゲーム関連の仮想通貨で主なものを3点紹介します。

アクシーインフィニティ(AXS)

アクシーインフィニティ(AXS)
名称アクシーインフィニティ
テッカーシンボルAXS
開発目的NFTゲームであるアクシーインフィニティのガバナンストークン
実際の用途ゲームのプレイヤーへの報酬
ゲームに関する意思決定のためのガバナンストークン
ゲーム内の土地(LAND)の取引
時価総額ランキング69位(2024年3月時点)
時価総額約2,000億円(2024年3月時点)
公式サイトhttps://axieinfinity.com/

アクシーインフィニティは、アクシーと呼ばれるキャラクターを育てて他のユーザーのアクシーと戦う、育成型のバトルゲームです。2018年にリリースされ、稼げるゲームとして東南アジアを中心に一気に広がりました。現在でもNFTゲームの中でトップクラスの人気を誇っています。

AXSはアクシーインフィニティのガバナンストークンで、アクシーインフィニティ上のゲーム内の決済や、エコシステム内の方針を決めるガバナンス投票に使用することができます。

ザ・サンドボックス(SAND)

ザ・サンドボックス(SAND)
名称ザ・サンドボックス
テッカーシンボルSAND
開発目的NFTで構成されたメタバースであるザ・サンドボックスのエコシステムを支える
実際の用途ゲーム内の土地の取引
ゲーム内で使われるNFTの取引
ゲーム内での経済活動に使われる通貨
ザ・サンドボックスに関する意思決定のためのガバナンストークン
時価総額ランキング63位(2024年3月時点)
時価総額約2,300億円(2024年3月時点)
公式サイトhttps://www.sandbox.game/

ザ・サンドボックスは単なるゲームではなく、NFTで構成されたメタバースです。アバターを通じてザ・サンドボックス内を冒険し、世界中の人と交流することができます。

SANDは、ザ・サンドボックスのゲーム内通貨であるとともにガバナンストークンの役割も担っており、日本国内の仮想通貨取引所でも取引されています。

ザ・サンドボックスは最近大きな動きが少ない印象ですが、根強い人気があるためNFTゲーム関連の通貨の中では大きな時価総額になっています。

イルビウム(ILV)

イルビウム(ILV)
名称イルビウム
テッカーシンボルILV
開発目的NFTゲームであるイルビウムのゲーム内トークン
実際の用途プレーヤー報酬
ゲーム内で使用されるNFTの取引
イルビウムに関する意思決定に参加するためのガバナンストークン
時価総額ランキング156位(2024年3月時点)
時価総額約670億円(2024年3月時点)
公式サイトhttps://illuvium.io/

イルビウムは、SFファンタジーをモチーフにしたNFTゲームです。荒廃した惑星を探索してイルビアルと呼ばれるモンスターを発見して仲間にし、他のプレーヤーのイルビアルと戦います。ポケモンをイメージするとわかりやすいでしょう。

ILVはイルビウムのゲーム内トークンです。ゲームを有利に進められるNFTを購入できるだけでなく、ステーキングで利益を得ることもできます

ステーブルコイン

ステーブルコイン3選
  • テザー(USDT)
  • USDコイン(USDC)
  • ダイ(DAI)

価値が変動しやすい仮想通貨の欠点を補うために作られたのがステーブルコインです。

メジャーなステーブルコインは、仮想通貨の1単位の価値が1米ドルに限りなく近くなるように設計されています。法定通貨と仮想通貨の世界の橋渡しをする役割を担っており、多くの仮想通貨取引所で基軸通貨として採用されています。

価値が安定しているためキャピタルゲインを狙った投資には適しませんが、資産の一時的なヘッジ先としても有効な通貨です。

ここからは主なステーブルコインを3種紹介します。

テザー(USDT)

テザー(USDT)
名称テザー
テッカーシンボルUSDT
開発目的米ドルの安定性と仮想通貨の扱いやすさを両立させる
実際の用途仮想通貨取引の基軸通貨
投資ポートフォリオのヘッジ
国際送金
時価総額ランキング3位(2024年3月時点)
時価総額約15兆円(2024年3月時点)

テザーは、米ドルの安定性と仮想通貨の扱いやすさを両立させるために生まれたステーブルコインです。価値が1USDT = 1ドルを維持するよう設計されており、多くの取引所で取引可能な仮想通貨ですが、投資の対象としてではなく、米ドルの代わりの基盤通貨として広く使われています

テザーの価値を維持するために、発行元であるTether Limited社は発行済みのUSDTと同額を準備金として用意すると宣言しています。一時期準備金不足を疑われ価値が不安定になりましたが、現在は安定しています。

USDコイン(USDC)

USDコイン(USDC)
名称USDコイン
テッカーシンボルUSDC
開発目的米ドルの安定性と仮想通貨の扱いやすさを両立させる
実際の用途仮想通貨取引の基軸通貨
DeFiの基軸通貨
投資ポートフォリオのヘッジ
国際送金
決済手段
時価総額ランキング7位(2024年3月時点)
時価総額約4.3兆円(2024年3月時点)

USDコインは、2018年に発行を開始したステーブルコインです。1USDC がほぼ 1ドルになるように設計されています。テザーと同様に、投資の対象としてではなく米ドルの代わりの基軸通貨として使われることが多いのが特徴です。

イーサリアムをベースにしたトークン発行規格であるERC-20によって発行されており、イーサリアムと同じウオレットで管理可能な点が便利な通貨です。

ダイ(DAI)

ダイ(DAI)
名称ダイ
テッカーシンボルDAI
開発目的中央集権的なリスクを回避した分散型ステーブルコインの実現
実際の用途DeFiでの利用
投資ポートフォリオのヘッジ手段
国際送金
時価総額ランキング21位(2024年3月時点)
時価総額約8,000億円(2024年3月時点)

ダイはイーサリアムベースのステーブルコインです。テザーやUSDコインが特定の組織に管理されているのに対して、ダイは中央集権的なリスクを回避した分散型ステーブルコインとして設計されています。

ダイを管理しているのは、MakerDAOと呼ばれる分散型自律組織(Decentralized Autonomous Organization)です。イーサリアムのチェーン上のスマートコントラクトによって、自動的に1DAI = 1米ドルに近づくように維持されています。

テザーやUSDCが法定通貨の米ドルを担保にしているのと異なり、ダイの価値を担保しているのは複数の仮想通貨です。仮想通貨は価値の変動が大きいため、ダイの価値はテザーやUSDCと比較して変動しがちな傾向にあります。

仮想通貨取引所が発行した通貨

取引所の仮想通貨2選
  • ビルドアンドビルド(BNB)
  • フォビトークン(HT)

仮想通貨取引所が発行した仮想通貨も多くあります。取引所を中心としたエコシステムのガバナンスや資金調達、顧客へのインセンティブ付与や利益分配などが目的です。

以前はそれぞれの取引所内で閉じた存在でしたが、大手の仮想通貨取引所の影響力の増加に伴い、時価総額が大きく増加して投資対象としても魅力的な通貨になりました

ただし、発行元である仮想通貨取引所に対する評価やニュースに大きく影響されるため、他の仮想通貨とは異なる動きをすることが多い点には、十分留意する必要があります。

仮想通貨取引所が発行した主な通貨を紹介しましょう。

ビルドアンドビルド(BNB)

ビルドアンドビルド(BNB)
名称ビルドアンドビルド
テッカーシンボルBNB
開発目的Binanceが運営するBNB Chainのエコシステムを支える
実際の用途Binanceでの取引手数料の支払い
Binanceローンチパッド(ICOのプラットフォーム)への参加条件
BNB Chainの利用手数料
Binance内での取引の基軸通貨
時価総額ランキング4位(2024年3月時点)
時価総額約59兆円(2024年3月時点)
公式サイトhttps://www.binance.com/

ビルドアンドビルドは、世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceが発行・管理している仮想通貨です。Binanceが運営するBNB Chainのエコシステムを支え、顧客とともにその成長の利益を分かち合うことを目的としています。

ビルドアンドビルドの保有により、Binanceの顧客は取引手数料などの優遇を受けることが可能です。また、Binanceの管理下で定期的にビルドアンドビルドのバーン(焼却)が行われます。これにより、仮想通貨として価値が維持されています。

Binanceとの関連性がとても強いため、同社の成長とともにこれまで順調に価値があがってきましたが、値動きがBinanceに関するニュースに影響されがちな点には注意すべき通貨です。

フォビトークン(HT)

フォビトークン(HT)
名称フォビトークン
テッカーシンボルHT
開発目的Huobi Globalのユーザーに対する特典や優遇措置を提供するためのトークン
実際の用途Huobiでの取引手数料の支払い
プライマリー・トークンセールへの参加条件
HuobiのVIP特典の条件
Huobiユーザーによる意思決定への参加条件
時価総額ランキング314位(2024年3月時点)
時価総額約280億円(2024年3月時点)
公式サイトhttps://www.htx.com/

フォビトークンは大手海外仮想通貨取引所のHuobi Globalが発行・管理している仮想通貨です。

HT/BTC、HT/ETH などフォビトークンによる取引が可能なだけでなく、Huobi Globalの保有者は取引手数料が割引されるなど、顧客へのメリットが多い仮想通貨です。

価値を維持するために定期的にバーン(焼却)されており、価値が適正に維持されている通貨です。

コンセンサスアルゴリズム別の主な仮想通貨

次は、仮想通貨が採用しているコンセンサスアルゴリズムの違いに注目しましょう。

ここでは、主要なアルゴリズムであるProof of Work(PoW)、Proof of Stake(PoS)、Proof of Consensus(PoC)の3種に関して、チェックしておくべき仮想通貨を紹介します。

コンセンサスアルゴリズム別の主な仮想通貨

Proof of Work(PoW)を採用している主な仮想通貨

PoW採用の仮想通貨3選
  • Bitcoin(BTC)
  • ライトコイン(LTC)
  • ドージコイン(DOGE)

PoWはビットコインに採用された最も古いコンセンサスアルゴリズムです。仮想通貨の黎明期には、参考にできる他のアルゴリズムの実装が無かったため、多くの仮想通貨がPoWを採用しました。

膨大な計算を行うために多くの電力を消費してしまう点や処理速度が遅い点などが問題視されていますが、最も実績が蓄積されているコンセンサスアルゴリズムです。

ここでは、PoWを採用している主な仮想通貨を3つ紹介しましょう。

Bitcoin(BTC)

ビットコイン(BTC)
名称ビットコイン
テッカーシンボルBTC
コンセンサスアルゴリズムProof of Work
コンセンサスアルゴリズムの特徴最も長期間稼働している実績のあるアルゴリズム
PoWを最初に提案・実装し、後の仮想通貨に大きな影響を与えた
膨大なエネルギー消費量が大きな課題
時価総額ランキング1位(2024年3月時点)
時価総額約180兆円(2024年3月時点)

ビットコインは最初にPoWを実装した仮想通貨です。

「ネットワークに参加するノードが数学的問題の早解き競争をし、勝者が新しいブロックを作成して報酬を得る」というPoWの基本的な枠組みはビットコインが最初に具現化し、後のすべての仮想通貨に大きく影響しています。

ビットコインのPoWが信頼できる安全なコンセンサスアルゴリズムであることは、2009年のビットコイン発行開始以来時価総額1位を維持しながら存続していることで証明されています。

数学的問題の早解き競争による膨大なエネルギー消費が最大の課題として指摘されており、これを解消するためにProof of Stakeなどの新しいアイデアが派生しました。

ライトコイン(LTC)

ライトコイン(LTC)
名称ライトコイン
テッカーシンボルLTC
コンセンサスアルゴリズムProof of Work
コンセンサスアルゴリズムの特徴ビットコインのPoWを参考にして作られている
ブロック生成のスピードはビットコインの4倍速
通貨の総発行枚数はビットコインの4倍
時価総額ランキング19位(2024年3月時点)
時価総額約1兆円(2024年3月時点)

ライトコインはビットコインを補完することを目的に、ビットコインを参考に作られた仮想通貨です。その結果、ライトコインはビットコインとほぼ同様のPoWを採用していますが、負荷集中時にパフォーマンスが落ちるビットコインの欠点を解消するために改良が加えられています。

ブロック生成のスピードは、ビットコインが10分に1回であるに対してライトコインは2.5分に1回で4倍速です。これに伴い通貨の発行上限枚数もビットコインの4倍になっています。

ドージコイン(DOGE)

ドージコイン(DOGE)
名称ドージコイン
テッカーシンボルDOGE
コンセンサスアルゴリズムProof of Work
コンセンサスアルゴリズムの特徴ライトコインのコードを参考に作られている
ブロックの生成間隔は約1分
通貨の発行枚数は無制限
時価総額ランキング9位(2024年3月時点)
時価総額約3兆円(2024年3月時点)

ドージコインは、ライトコインをベースに開発されています。そのためコンセンサスアルゴリズムはライトコイン同様にPoWです。

ドージコインのブロック生成の時間間隔は1分で、ライトコインと比較しても高速にトランザクションを処理できるのが特徴です。その分報酬として新規に発行されるドージコインの数が多く、最大発行枚数も無制限なため、ドージコインはビットコインやライトコインと比較してインフレしやすい仮想通貨です。

Proof of Stake(PoS)を採用しているおすすめ仮想通貨

PoS採用の仮想通貨2選
  • イーサリアム(ETH)
  • ソラナ(SOL)

PoWが持つ電力消費や処理速度の問題を解決するために考案されたのが、PoSです。ステーキング(保有する通貨をネットワークに預けること)した仮想通貨の量でブロックをつなぐノードを決めるため、膨大な計算が不要でエネルギー消費が抑えられるのがメリットです。

またPoSの出現によって、ステーキングにより報酬を得ることが可能になりました。PoWでは報酬の分配先は計算問題を解くマイナーに限られていましたが、PoSでは仮想通貨の保有者なら誰でも報酬を受け取れる可能性があります。

それではPoSを採用しているおすすめの仮想通貨を3つ紹介しましょう。

イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)
名称イーサリアム
テッカーシンボルETH
コンセンサスアルゴリズムProof of Stake
コンセンサスアルゴリズムの特徴2022年9月にPoWからPoSに移行を完了
トランザクション検証時にガス料金の一部がバーンされる
ステーキングの利回りは減少傾向で現在3%台(Staking Rewords調べ)
時価総額ランキング2位(2024年3月時点)
時価総額約60兆円(2024年3月時点)

イーサリアムはETHの発行開始(2014年)時はPoWを採用していました。しかし、当初からPoWの問題点の解消を目論んでおり、PoSへの移行の計画を着々と進めて2022年9月にPoSへの移行が完了しています。

この変更は、技術的な点だけでなく、多くのステークホルダーが絡む政治的な調整も必要なため、仮想通貨の領域ではもっとも注目されたイベントでした。PoWからPoSへの移行に伴い、ETHのブロックチェーンを生成するための電力消費は大幅に削減されています。

マイニングに変わってステーキングによる報酬の分配も始まりました。イーサリアムのステーキングの需要は強く、ステークされるETHの量が増加するに従いステーキングの利回りが減少する傾向にあります。

ソラナ(SOL)

ソラナ(SOL)
名称ソラナ
テッカーシンボルSOL
コンセンサスアルゴリズムProof of Stake
コンセンサスアルゴリズムの特徴トランザクションを順序付ける部分に独自の工夫があるアルゴリズム
処理速度が速く、取引のコストが安い
ステーキングの利回りは7%に近い(Staking Rewords調べ)
時価総額ランキング5位(2024年3月時点)
時価総額約8.6兆円(2024年3月時点)

ソラナのコンセンサスアルゴリズムはPoSを改良したものです。ホワイトペーパーでProof of History(PoH)と呼ばれている手法によってトランザクションを順序付ける部分に独自の工夫があり、ソラナのネットワークは処理速度が速く、取引のコストが安い点がメリットです。

1秒あたりのトランザクション処理数は5万件以上、1回あたりの取引コストは0.00005米ドル程度と見積もられており、PoSを採用している他のネットワークと比較しても高いパフォーマンスが期待できます

Proof of Consensus(PoC)を採用しているおすすめ仮想通貨

PoC採用の仮想通貨2選
  • リップル(XRP)
  • パレットトークン(PLT)

PoWやPoSは、条件が整えば誰でもブロックを生成できる可能性があるオープンなコンセンサスアルゴリズムです。これに対してあらかじめ決められた限られた複数のノードがブロックを生成する方式が、Proof of Consensusです。

PoCは中央集権的という指摘がありますが、PoWやPoSと比較して処理スピードが速いというメリットがあるため、特定の企業の管理下にあるネットワークでは採用されることが多い仕組みです。

以下では、PoCを採用している主な仮想通貨を紹介します。

リップル(XRP)

リップル(XRP)
名称リップル
テッカーシンボルXRP
コンセンサスアルゴリズムProof of Consensus
コンセンサスアルゴリズムの特徴取引履歴を承認する権限を持つのは、Ripple社が選出したノードのみ
PoWやPoSと比較して中央集権的なアルゴリズム
処理速度が速く、取引のコストが安い
時価総額ランキング6位(2024年3月時点)
時価総額約5兆円(2024年3月時点)

リップルはRipple社の管理下で運営されています。典型的なPoCの仕組みを採用しており、取引履歴を承認する権限を持つのはRipple社が選出したノードに限られています

PoWのように大量のエネルギーを消費することなく高速にXRPの送金が行えるのは、PoCの効率の良さが要因です。

パレットトークン(PLT)

パレットトークン(PLT)
名称パレットトークン
テッカーシンボルPLT
コンセンサスアルゴリズムProof of Consensus
コンセンサスアルゴリズムの特徴NFTをターゲットにした国産のブロックチェーンプロジェクト
HashPalette社によって選出されたノードによるトランザクションの承認
PoWやPoSと比較して中央集権的なアルゴリズム
トランザクションの承認が高速・低コスト
時価総額ランキング3041位(2024年3月時点)
時価総額約4.2億円(2024年3月時点)

パレットトークン(PLT)は、NFTの取り扱いをターゲットにしたブロックチェーンPaletteで使用されるトークンです。

Paletteを開発運営しているのは国内企業のHashPalette社です。イーサリアムをはじめとした従来のネットワークの問題点を解消することを目的に立ち上がった、国産のブロックチェーンプロジェクトです。

Paletteは、ビットコインやイーサリアムなどのようなパブリックチェーンではなく、HashPalette社によって選出された限定数の信頼できる企業によるPoCで運営されています。

取り扱い通貨が多いおすすめ取引所

投資する仮想通貨を選択する時に、金融庁に認可されている日本国内の仮想通貨取引所で売買できるものを選ぶのは良い方法です。

しかし、日本の取引所は取り扱い銘柄が少なく、さらに販売所形式で購入してしまうと買っただけで損する事態が発生していまいます。

おすすめは海外取引所の「Bitget」です。

Bitgetの特徴を確認
  • 取引量10位圏の大手海外取引所
  • ハイパフォーマンスなトレーダーのコピートレードができる
  • クレジットカードを使って日本円で暗号資産を購入できる
  • しっかり日本語対応された使いやすいサイト

Bitgetは2018年に創設された仮想通貨取引所です。

ワールドワイドに2千万人以上の顧客をもち、全世界の取引所の中で常に10位前後の取引量があります。

Bitgetの最大の特徴は、パフォーマンスが高いトレーダーの売買をトレースした「コピートレード」が簡単にできることです。

Bitgetのコピートレード

コピーできるトレーダーの取引記録は各種統計とともに公開されています。ROIや利回りなどの長期的な指標によるランキング形式で比較可能です。

日本円をBitgetに直接入金することはできないので、日本から利用する場合は、Bitgetが取り扱っている仮想通貨を入金して取引しなければなりません。しかし、Bitgetのサイトやスマホアプリからクレジットカードで仮想通貨を購入してBitgetの口座に入金することができます。

Bitgetのサイトやスマホアプリは、細かい点までしっかりと日本語対応されています。

表記には違和感がほとんどないので海外の取引所が不慣れな人でも戸惑うことなく使えます。

Bitgetの公式サイトはこちら

まとめ

この記事では、投資対象に適した仮想通貨を選ぶために、仮想通貨の種類や将来性を見極めるポイントについて解説しました。

数えきれないほどの数がある仮想通貨の中から、投資に適したものを選ぶのは難しい作業です。それぞれの仮想通貨の種類や用途などの特性をしっかり理解して、絞り込んでいく必要があります。

この記事で解説した内容を参考に、将来性のある有望な仮想通貨を見つけましょう。

Crypto Timesでは仮想通貨やweb3をもっと楽しむための初心者向け記事を発信しています。様々なトピックをわかりやすく解説しているので、以下の記事もぜひご覧ください。

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