ブロックチェーンTCG『Gods Unchained』完全攻略 -6種類のGodを理解しよう-
Crypto Times 編集部
Gods Unchained (ゴッズアンチェインド 以下:GU)は、近頃注目を集めているブロックチェーンベースのトレーディングカードゲーム(TCG)です。
HearthstoneやMTG、Faeriaなどに似た緻密なゲームメカニックはもちろん、ブロックチェーンの活用によりユーザー間でカードを取引できるのも魅力です。
GUは1年以上前からカードのプレセールが行われていますが、その間に日本語の記事が幾つかあったものの、その時からルールや状況に変化があります。現状では公式による日本語発信は全く行われていない為、今回の記事ではGods Unchainedの基本的なルールを紹介していきます。
ゲームの登録方法や操作方法についてはある程度直感的に理解できる部分も多いでしょうし、検索すれば色々記事が出てきます。またこちらのようなバトル解説動画もあります。また、カードの入手方法と種類について、課金要素を主とした内容はこちらの記事で説明しています。
よって、本記事ではそこからもう一歩踏み込んでの紹介をしていきたいと思います。
目次
Gods UnchainedにおけるGodとは
まず、6種類ある「God」の特徴を紹介していきます。
GodとはHearthStoneで言うところの「Hero」、クリプトスペルズの「文明」、シャドウバースの「リーダー」にあたります。
Godにはそれぞれ以下のような特徴があります。
- God毎に4種類の基本スキル(God Power)を持つ
- God固有のカードが存在する (中立のカードも存在する為、God固有カード+中立カードでデッキを構成する)
- God毎に得意とする効果や能力が異なる
- 結果としてGod毎に得意とする戦法が変わってくる
God Powerとは
まずはGod Power(以後Power)の特徴をまとめます。
- 各Godが持つ4種類の基本Powerと、カードによって一時的に得られる特殊なPowerがある (調整中の為使えないものがある場合もあります)。
- 試合開始時にお互い1種類だけ選択する
- 毎ターンに1度のみ、マナを消費して発動できる (言い換えればターン毎に繰り返し使う事が出来る)
Powerはカードを消費せずに繰り返し使える能力である為、上手く使う事によって大きなカードアドバンテージを得る事も出来ますし、コンボ用カードの前提にもなるという事です。
それでは、各Godの特徴と、それぞれのGod Powerをみていきましょう。
Gods Unchainedに存在する6種類のGod
Nature
Natureは最もバランスが良く、扱いやすい様にデザインされたGodと言えるでしょう。
TCG初心者であればとりあえずNatureから…という選択がお薦めです。
特徴
- ランダム性と引き換えにマナコストより高い効果を得られる傾向が強い
- ステータスが高いクリーチャーを多く持つ
- 様々な効果のカードをバランス良く持っている
ランダム性と引き換えに高い効果を得るという特徴は、初心者のプレイへの敷居を下げるはたらきがあります。
また上級者は、対象を絞ったりタイミングを適切にする事で、ランダム要素を減らす形でマナコストより高い効果を得ることができます。
こんな人にオススメ
- 手持ちカードがないしゲームも慣れていないので、とりあえず遊んでみたい
- 色々な効果、能力を試したい
- ランダム性を上手く管理してプレイしたい
NatureのGod Power
- Forage: 自分のVoid(墓地)からランダムに6枚のカードを除去する。Voidが空になった場合にはランダムなNatureカードを1毎引く
- Animal Bond: 1/2のBadgerもしくは2/1のEagleどちらかをランダムに召喚する
- Flourish: ランダムな味方クリーチャー二体を+1/±0する
- Leech Life: ランダムな敵クリーチャー一体に2ダメージを与える。自分のGodを1点回復させる。(敵クリーチャーが居なくても1点回復します)
Magic
Magicは豊富なクリーチャー除去やドロー関連(カードを引く)の能力で長期戦に持ち込み勝利に繋げる事が得意です。
特徴
- クリーチャーやGodへのダメージスペルやPowerが豊富
- 扱いやすい敵全体除去カードが豊富
- スペル関連の効果、ドローやドロー効率化、マナブースト関連が豊富
Powerも除去に直結するものが多く、Natureとは違う形ながらも扱いやすいGodと言えるでしょう。
特に試合の鍵を握りやすい全体除去系が豊富且つGod Powerでも除去が豊富な事から、手持ちカードが少ない状態でもデッキが組みやすいと言えます。
更に踏み込むと、マナ関連の効果を扱って展開速度を調整したり、ドロー系を織り交ぜて後半のアドバンテージを大きく伸ばしたりもできます。
こんな人にオススメ
- とにかくクリーチャー除去に困りたくない
- じっくり長期戦で試合を進めたい
- マナブーストやドロー系が好き
MagicのGod Power
- Blastwave: 敵クリーチャー2体に1ダメージを与える(選択基準はHealth(体力)が高い順です)。
- Discovery: 自分のVoid(墓地)からSpellカードを1枚選んで手札に加える。対象カードはその際コストが+2され、Soullessという属性が付く事により再利用が出来なくなる。※ちなみにSpellにはRuneも含まれます
- Clear Mind: Foresee2、更にGodにProtectedを付加する (Foresee Xとは、今後引くカードを上からX枚分確認した上、不要なものを選んでデッキの一番下に回す事が出来る効果です。Protectedはダメージを1回だけ防ぎます)
- Magebolt: 対象の敵クリーチャーに2ダメージを与える。
War
Warはクリーチャーの強化やBlitz(召喚酔いを無くす速攻能力)、Relic(武器)を使った強力な一撃が得意なGodです。
特徴
- クリーチャー強化が豊富
- 誰にでもBlitzを付加できるPowerを持つ
- 最も多くのRelicを持ち、Relic用Powerを使う事でRelicを延命させられる
これらの能力はクリーチャー戦で優位性を持ち易くするものが多いですが、その反面間接的なクリーチャー除去はあまり得意でなく、長所を活かしてクリーチャー戦で盤面を優位に保つ事が求められます。
またRelicによる攻撃は強力ですがクリーチャーを殴ってGodが受けたダメージを回復する手段が非常に乏しい為、Relicの活用は長期戦には厳しいでしょう。
こんな人にオススメ
- クリーチャーを強化したりクリーチャー戦を有利に進めたい
- 先手を取り続けて展開をリードしたい
- 兎に角一回で大きなダメージを出したい
WarのGod Power
- Onslaught: 対象の味方クリーチャーにBlitzを与える(尚、Blitzで攻撃可能になる対象は相手クリーチャーのみであり、相手Godは攻撃出来ません。また一部のクリーチャーが持つAbilityはBlitzで使える様にはなりません)。
- Enrage: 対象のクリーチャーを+2/+2します。加えて味方ならばBurn+2を、敵ならばBurn+4を与える(クリーチャーの持ち主のターン終了時にBurn+X分のダメージを与え、それを毎ターン繰り返す)。
- Intense Training: 自分のターン終了時、手札内のランダムなクリーチャーに+1/+2する。
- Slayer: 装備しているRelicの耐久値を+1する。もしRelicを装備していない場合は攻撃力2、耐久値1のRelicを装備する。
Death
Deathは代償を支払う代わりに強力な効果を得られる様なカードを多く持ちます。
扱いにくいところもありますが、それ以上に強力な要素が多く魅力的なGodと言えるでしょう。
特徴
- 何らかの代償がある代わりに強力な効果のカードが多い
- クリーチャーの死亡を有効活用する手段に長け、Reanimte(Voidからの直接的な復活)が扱える
- クリーチャーの除去カードが豊富、且つダメージ依存しないものが多い
例えば、Godのライフや味方クリーチャーを犠牲にする、または全体除去なら味方諸共、Godへのダメージならお互い同時といった様な両刃のカードが多くあります。
そうした効果を扱う為、クリーチャーの死亡を有効活用したり、ライフ吸収効果を与えたりと欠点を補うPowerを扱う事も出来ます。
更にクリーチャー除去が豊富な上に、ダメージ依存せずに除去出来るカードを非常に多く持ちます。
こんな人にオススメ
- 復活系、味方犠牲系が大好き
- とにかくコンボを楽しみたい
- 大型クリーチャーが好き
DeathのGod Power
- Soul Burn: 対象のクリーチャーにBurn+2を与え、加えて敵Godに2ダメージを、その次に自分に2ダメージを与える(クリーチャーの持ち主のターン終了時にBurn+X分のダメージを与え、それを毎ターン繰り返す)。
- Undying Wish: 対象のSoullessでない味方クリーチャーに、”死後2/1のGhoulを召喚する”能力を与える。 ※尚、GhoulもSoulless属性である為、GhoulをGhoul化しての再利用は出来ません。
- Blood Ritual: 対象の味方クリーチャーを+1/-1した上、ターン終了時までLeechを与える (Leechを持つクリーチャーが与えたダメージ分、持ち主のGodを回復します)。
- Reanimate: 対象の味方クリーチャーにSoullessを与え、更に破壊する。自分のVoid(墓地)から破壊したクリーチャーのマナコスト+1までのマナコストを持つクリーチャーを選んで復活させる。※尚、Voidから復活させた場合はRoar効果が発動しません
Light
Lightは回復と守り、クリーチャーのステータス操作に長けるGodです。
結論としては扱いにくい部類かもしれませんが独特の長所を持ちます。
特徴
- Heal(回復)とステータスのコントロールに長ける
- Frontlineが多く、トークンクリーチャー生成能力も高い
- クリーチャー除去は少し特殊で扱いにくい
Heal能力を持つのはほぼLight系と一部のNatureのみであり、更にCleansingというBuff/Debuffをリセットする効果を持つのはLightのみです。
またFrontline(前衛)が多く、2/2や1/1のトークンクリーチャーの生成能力にも長けています。
逆にステータスに優れる大型クリーチャーの様なものは非常に少ない欠点を持ちます(とは言えNeutralで補える)。
こんな人にオススメ
- 回復、防御系とディフェンシブに試合を進めたい
- 沢山クリーチャーを召喚したい
- 相手の使う強力クリーチャーを逆手に取りたい
LightのGod Power
- Heavens’s Light: 対象の敵クリーチャーを±0/-2する。ただし2以下には下がらない。
- Heal: 対象を2点回復する(God/クリーチャー可)。またクリーチャーのHealthがMaxだった場合には±0/+1する。
- Chosen Vision: デッキのカードを上から2枚確認し、Chosen One(ランダムに選ばれる1体のクリーチャー)を3枚分デッキの上側に近付け、更に+2/+2する。※既に選ばれたクリーチャーが手札や場に出ていた場合でも+2/+2されます。
- Summon Acolyte: 2/2のAcolyteを召喚する
Deception
Deceptionは最も扱いにくいGodであると明言されており、TCG初心者向けではありません。
相手の環境やカードを利用したり、コピーしたりする能力に長けています。
特徴
- クリーチャーを手札に戻す、コントロールを奪う、相手のカードをコピーする様な能力を持つ
- 相手や盤面の状況に依存するカードが多く、扱いやすさに欠ける
- 上手く機能すると相手の意表をついたり、大きな結果を得られる
色々なカードや戦術への知識が求められる傾向があり、クリーチャー除去も条件付きの物が多いです。様々な手管で相手への嫌がらせが出来るカードが豊富で、効果的に行使する為のタイミングが非常に重要と言えます。
特に序盤の展開が早いタイプが苦手で、巻き返しが厳しい傾向にあります。
こんな人にオススメ
- 人間相手の駆け引きが大好き
- カード同士のシナジーが重なると楽しい
- 色々なGodのカードを織り交ぜてプレイしたい
DeceptionのGod Power
- Thievery: 自分のGod Powerを対戦相手が現在使っているものと同じものに変更する。更に相手が次に引くカードを1枚確認し、望めばデッキの1番下に回す事が出来る。※God Powerの使用は1ターン1回である為、これを使ったターンにはコピーしたPowerが使えません。
- Memory Charm: 対象クリーチャーを+2/±0する。更に自分のターン終了時、そのクリーチャーはSleep(1ターンの間、能動的アクションが取れない)する。※敵クリーチャーに使った場合、直後の敵ターン終了時までSleepが継続します。
- Cheat: 対象クリーチャーにHidden(敵からのターゲット不可、Frontlineを持っていても無効)を与え、更に1ダメージを与える。※主にダメージ用途と、敵Frontlineを隠して機能させない事、味方を隠す事等に利用します。
- Flip: 敵Godに属するランダムなカードを1枚手札に加える。※相手デッキのカードではなく、相手Godのカード全てが対象となります。
まとめ
今回の記事では、Gods Unchainedのプレイでもっとも重要な「Gods」の特徴を紹介しました。
Godsはそれぞれ異なるPowerを持っているため、Neutralカードとの組み合わせで様々なプレイスタイルを楽しめます。
現在、日本でもクリスペがTCGブロックチェーンゲームとして、人気を集めていますが、海外でもTCGの人気には火がついているとみられ、開発元のImmutable社は今年9月に1500万ドルの資金調達したことを発表しました。
最近ではGods Unchainedの勝利報酬だけでブラジルのプレイヤーが最低沈金を稼ぐという話題が出てきました。
ブロックチェーンゲーム(GodsUnchained)の勝利報酬だけで最低賃金と同じ月収を稼ぐブラジルのプレーヤーが出てきた
このゲームには他にもトークンを売って大学の学費に充てているというジョージアの青年もいた https://t.co/gAcFs2QqRz
— Noumin👨🌾 (@nou_min1) October 1, 2019
それ以外にも、10月末にはGods Unchainedが正式リリースすることが決まっています。
今回の記事で興味を持った方は、是非Gods Unchainedをプレイしてみてはいかがでしょうか。