DeFiレンディング「Compound」の基本的な使い方を徹底解説!金利を稼ぐ手段まとめ

2021/09/10・

さっちゃん

DeFiレンディング「Compound」の基本的な使い方を徹底解説!金利を稼ぐ手段まとめ

Compoundは、DeFiの代表的なレンディングプロトコルであり、分散型金融として初期からレンディングを行っています。

手数料報酬が貰えるUniSwapやPancakeSwapとは異なり、通貨の賃借による金利を報酬として受け取り、または支払う場合もあるのが特徴です。

借入した通貨は別のDEXでファーミングに利用することもできるので、賢く使って報酬増額も可能ですよ。

この記事では、Compoundの基本的な使い方やリスクについて徹底解説するのでぜひ参考にしてください。

使い方に関してはCryptoTimesの公式Youtubeでも公開しています。

Compoundとは?DeFiの代表的レンディングサービスの基礎知識や特徴を解説!

最初に、Compoundの基礎知識や特徴を解説します。

Compoundは、DeFiのレンディングプロトコルとして恐らく一番歴史が古いです。

類似サービスであるVenus Protocol(ヴィーナスプロトコル)は、Compoundを元にしている部分が多いので、興味がある方はこちらもチェックしてください。

ここではCompoundの機能的な内容を一通りまとめます。

Compoundの基礎知識

CompoundはEthereum系の代表的なレンディングプロトコル

CompoundはEthereum系のレンディングプロトコルです。

そのためEthereumベースのトークンのみ扱っています。

分散型金融DeFiなので、管理者はおらずスマートコントラクトにてトークンを預けたり借りたりします。

預けると金利を受取り、借りると利息を支払うので銀行のような仕組みですが、銀行に比べて高い金利を得られたりガバナンストークンが付与されたりするメリットが大きいです。

レンディングした通貨を担保にして借入できる

Compoundで預入すると、その通貨を担保にして別の通貨を借入できます。

ユーザーがCompoundにプールしている通貨を借りることができる仕組み(プール型レンディング)です。

必要なトークンが不足しているとき、Compoundを活用すればトークンを購入せずとも入手可能です。

利息の支払いが必要
借入すると金利を支払う必要があります。ただ、Compoundでは借入した場合でもCOMPトークンが付与されるので実質資金がプラスになる場合もあります。

預入・借入でガバナンストークン「COMP」を獲得できる

Compoundでは預入・借入で、金利以外にCOMPトークンが付与されます。

COMPはガバナンストークンとして投票権があり、保有していればCompoundのさまざまな提案に採決することが可能です。

例えば、Compoundに上場すべきトークンの決定についてもガバナンストークン保有者の意見が用いられます。

COMPはバイナンスやCoinbaseでも取引可能です。

借入して他のプロダクトでファーミングも可能

Compoundでトークンを借入して、他のプロダクトでファーミングするという賢い使い方もできます。

Ethereumベースのトークンに限りますが、ファーミングできるプロダクトに入れておけばそこでも報酬が貰えるのでお得です。

借りっぱなしではなく、トークンを別で運用するためにCompoundで借入するのがおすすめですよ。

利確したくないときも使える
保有トークンを利確すると日本では税金が発生します。利確せずにCompoundに預入しておけば金利がもらえるので、税金対策と利益獲得の両方が可能です。

Compoundの基本的な使い方を解説!

Compoundの見方や基本的な使い方について解説します。

MetaMaskを接続するので、まだウォレットを持っていない場合はMetaMaskの使い方動画も参考にしてください。

Compoundを使う前に、預け入れるトークンを保有している必要があります。

使い方に関して、上記の動画のようにCryptoTimesの公式Youtubeチャンネルでも公開しているのでチェックしてください。

Compoundの使い方

マーケットの見方・確認方法

まずはCompoundとMetaMaskを接続する必要があります。

公式サイトの右上「Connect Wallet」から接続しましょう。

コネクト後の画面です。

左側が預け入れトークン、右側が借り入れトークンといった配置となっています。

このトークンリストから選択しましょう。

また、預入・借入どちらにもAPY(金利)がある通り、たとえ借りた場合でもCOMPトークンをもらえる仕組みです。

預入側のSupplyMarketsについて、Collateral(コラテラル)のチェックは、担保として使うかどうかの選択です。

チェックを入れておけば、その通貨が精算対象(担保)となります。

担保の通貨価値が下がった場合、または借りた通貨の価格が上がり過ぎた場合に精算されるので注意してください。

Compoundはプール型レンディングを採用しています。

画像のように借入のBorrowMarketsには「Liquidity(流動性)」がありますが、これはCompoundのプールに入っている資金の量です。

Compoundに預け入れられたトークンを、借りたい人がいればこのプールから貸し出しするイメージですね。

このLiquidityが減ると、SupplyMarkets側のAPYが上がります。

トークンを預け入れる方法

実際にSupplyMarketsから預けるトークンを選択します。

画像では保有するDAIをすべて預けています。

通常の金利と、COMPトークンが付与されるAPYも表示されており、合計4.48%の年利です。

OKであれば「SUPPLY」をクリックして承認してください。

CompoundへDAIの預入が完了すると、画面がこのように変わります。

預入したDAIが上がってきており、SupplyBalanceやNetAPYが表示されているのがわかりますね。

複数トークンを預け入れた場合でも合計残高やAPYを一目で確認できる仕様です。

証明トークンが発行される
Compoundに預入すると、証明トークンが発行されます。DAIの場合は「cDAI」です。間違えて送金等しないように注意してください。

トークンを借り入れる方法

Compoundにトークンを預け入れ、Collateral(担保)にチェックを入れることで、BorrowMarketsから通貨の借入が可能となります。

借りるトークンを選択してみましょう。

借りるので、支払う金利(画像では3.25%)と受取るCOMPトークンの金利(画像では5.23%)が表示されています。

受取る金利の方が多いですね。

次に借入する金額を入力します。

画像は約8ドル借入できる場合ですが、7.97ドルにしているので担保率が99%以上です。

100%を超えると精算されてしまうので、多くても80%程度にしましょう。

「BORROW」をクリックすればトークンの借入は完了です。

COMPトークンの獲得

Compoundで預入・借入するとCOMPトークンが付与されます。

そのCOMPを獲得する方法も解説しましょう。

画面右上にCOMPのマークと数量が表示されているのでクリックします。

付与されたCOMPが確認できるので、CLAIMを選択すればOKです。

MetaMaskでガス代の確認をして承認すれば、ウォレットにCOMPが入ってきます。

借りたトークンを返却する

次に、Compoundで借りたトークンの返却方法です。

Borrowingに借入中のトークンが表示されているのでクリックして、「REPAY」を選択してください。

画像では額が少ないので0%になっていますが、実際には支払う金利が発生しています。

「REPAY」を選択して返却完了です。

Claimも同時に完了する
トークンを返却すると、付与されていたCOMPトークンのClaimも同時に完了します。ウォレットにCOMPが入っているのを確認しましょう。

預けたトークンを回収する

CompoundのSupplyMarketsに預けたトークンの回収手順も解説します。

Supplyにあるトークンをクリックして、「WITHDRAW」を選択してください。

APYなどを確認して「WITHDRAW」をクリックするとトークンに金利が上乗せされて回収が完了します。

返却時と同じく、COMPの獲得も自動的に行われます。

Compoundを使うリスク・注意点を確認しよう

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最後に、Compoundを使う前に知っておくべきリスク・注意点を解説します。

DeFiでよくある価格変動のリスクだけでなく、借入による清算リスクもあるので注意が必要です。

利益を狙ってギリギリのリスクを負うよりも、変動の少ない通貨で安全に稼ぐことから始めましょう。

Compoundの注意点

BSCやPolygonネットワークには対応していない

CompoundはEthereumネットワークのみ対応しています。

BSCやPolygonネットワークには対応していないので、最初にMetaMaskで接続するときは注意してください。

もちろん貸し借りできる通貨もEthereum系のみです。

精算されるリスクがある

Compoundで借入するには担保の通貨が必要です。

つまり価格変動時は精算されるリスクがあります。

そのためCollateralのチェック機能があり、担保として使いたくない場合はチェックを外しましょう。

また、借りるときは最低でもMAXの80%程度か、半分程度にしておくのがおすすめです。

担保率を意識する
借入時はBorrowLimit(借入上限)が表示されます。この数値が100%を超えると精算されるので、担保率を超えないよう上限ギリギリまで借りることは避けてください。

貸出・借入トークンやCOMPの価格変動の可能性

Compoundで貸出や借入するとき、APYを参考にすると思います。

しかし、借りるときに付与されるCOMPのAPYが支払うAPYより多ければ安心!とは一概にいえません。

借りるトークンの価格上昇や、COMPの価格下落の可能性は常にあります。

借入時のAPYだけで判断しても、予期せぬ価格変動で担保が没収される場合もあるので注意してください。

また、貸出通貨の価格下落ももちろんあります。

まとめ

compound

この記事では、Compoundの基本的な使い方について解説しました。

通貨の預入・借入により金利の受取りまたは支払いが発生しますが、COMPトークンはどちらの場合でも付与されます。

COMPを貯めながら運用が可能で、長期的なレンディングにも適しています。

ただし、価格変動のリスクは付きものなので、COMPの価格下落や担保の精算などさまざまなリスクがあることを理解しておきましょう。

上手に活用すれば、金利+COMP+手数料収入(ファーミングなど)で報酬上乗せに期待できるサービスです!

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