【Zerionの基本的な使い方】DeFiウォレットを一括管理しよう!
さっちゃん
Zerionでは、複数のDeFiウォレットを一括して管理できます。
特に、DeFiの税金計算をするなら、類似ツールの中でもZerionが一番優秀です。
この記事では、Zerionの特徴や使い方を徹底解説します。
LP提供やファーミング、レンディングの手順もまとめるのでぜひ参考にしてくださいね。
最近ではNTFのエアドロップを行ったり、巨額の資金調達に成功するなど話題のツールです。
Zerionの使い方は公式Youtubeチャンネルでも公開しているので併せてチェックしましょう!
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目次
Zerionとは?DeFiウォレットを一括管理できる便利ツールの特徴を解説!
最初に、Zerionの主な特徴を解説します。
使える機能や内容について、類似ツールのDeBank・Zapperとの比較も交えて紹介するので、Zerionのメリットを理解できますよ!
トランザクションの一括管理に特化している
Zerionは、複数のDeFiを利用している場合に、ウォレットの一括管理が可能になる便利なツールです。
特に、複雑になることが多いトランザクション履歴の管理に特化しています。
さまざまなDeFiを回していると履歴を追うのに混乱しますが、Zerionなら一目で確認可能でCSV出力もできますよ。
対応チェーン数は3つ
対応チェーン数 | 搭載機能 | 特徴 | |
---|---|---|---|
Zerion | 3 | TokenSwap、LP提供、レンディング | 取引履歴をCSV出力できる |
DeBank | 7 | TokenSwap | DeFiの統計データが見やすい |
Zapper | 5 | TokenSwap、LP提供、ファーミング、ブリッジ | 1クリックでLP提供 |
類似ツールであるDeBankとZapperとの比較をまとめています。
Zerionの対応チェーンは、Ethereum、BSC、Polygonの3つです。
比べると対応チェーン数は少ないことがわかります。
DeBankなら、xDaiやFantom、OKExChain、HECOにも対応しているので、チェーン数で選ぶならおすすめですよ。
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TokenSwap、LP提供、レンディングに対応
Zerionでウォレット一括管理以外に使える機能は、TokenSwap、LP提供(+ファーミング)、レンディングです。
しかし、すべての対応チェーンがTokenSwapなどの機能を使えるわけではありません。
2021年8月時点で、TokenSwap、LP提供、レンディングの機能に対応するのはEthereumのみです。
BSC、Polygonはダッシュボードで管理できますがそれ以外の機能がないので注意してください。
- 機能的にはデメリット
- DeBankやZapperであれば、対応チェーンすべてがTokenSwapやLP提供の機能に対応しているので、この点はデメリットといえます。
スマホアプリでも管理可能
類似ツールにはなく、Zerionだけが提供しているのがスマホアプリです。
AppstoreとGoogleplay両方に対応しています。
リアルタイムでポートフォリオ管理してDeFiの市場状況もチェックできるのでかなり便利です。
通知を受け取る設定で、フォローしたユーザーの動きを確認できるのも使い勝手が良いですよ!
履歴のCSV出力により税金計算しやすい
Zerionで特に便利な機能が、トランザクション履歴をCSV出力できることです。
DeBankやZapperでは、履歴の一括表示は可能ですがCSV出力に対応していません。
履歴を一つ一つコピーして自分で集計する必要があります。
対してZerionなら、CSV出力可能なので税金計算のときは特に使い勝手が良いです。
複雑なトランザクション履歴をまとめて出力するならZerion択一ですよ!
Zerionのインストールからポートフォリオ管理まで解説!
Zerionはポートフォリオ管理・履歴確認も便利だとわかりました。
実際に、Zerionのインストール手順やトランザクション履歴の確認方法を解説します。
CryptoTimesでは、Zerionの使い方を公式Youtubeチャンネルでも公開しているのでぜひチェックしてください!
- Zerionのポートフォリオ管理手順
ZerionとDeFiウォレットの連携方法
まずはZerionの公式HPにアクセスします。
「Connect Wallet」から進んでウォレットと連携しましょう。
多くの人はMetaMaskだと思います。
最初に承認を求められるので許可してください。
これでウォレット連携は完了です。
DeBankやZapperを使っていると異変に気付くかもしれませんが、Zerionはシンプルにウォレットの中身しか表示されません。
LPやファーミング、レンディングといったデータが反映しないので、すべての資産が確認できないのは注意点です。
他ユーザーのポートフォリオも確認可能
次に、DeBankやZerionでも可能である他ユーザーのウォレット内を確認する方法です。
DeFiで利益が出ているユーザーの動きをチェックすれば、投資の参考になりますよ。
まず、Zerionの左上にある自分のアカウントをクリックして「Manage Wallets」を選択してください。
「Manage Wallets」の右側に表示される「+」マークをクリックします。
「Track any wallet」の部分に他ユーザーのアドレスを貼り付けましょう。
反映に時間がかかりますが、トランザクション履歴などを一覧で確認できます。
トランザクション履歴の確認・CSV出力方法
Zerionの一番の便利ポイントであるトランザクション履歴の確認とCSV出力方法について解説します。
確定申告では絶対必要ともいえる最重要内容です!
左側メニューの「History」をクリックします。
すると、過去の取引履歴が一覧で表示されているのがわかりますね。
「Download CSV」をクリックするとダウンロード開始されます。
このように、日時・トランザクション状況、ステータス、ガス代などすべての情報のCSV出力が可能です。
税金計算ではデータ仕分けの時間短縮になり便利ですね。
- BSCやPolygonなどは未対応
- 2021年8月時点で、CSV出力できるのはEthereumネットワークのみです。BSCやPolygonなど別のネットワークは未対応なので注意が必要です。
Zerionの基本的な使い方を解説!
Zerionのインストールやトランザクション確認についてマスターした後は、資産を動かす基本操作を覚えておきましょう。
ここでは、TokenSwapやファーミングといったZerionの基本的な使い方を解説します。
注意点が多いのでしっかり確認してくださいね。
CryptoTimes公式Youtubeチャンネルもぜひチェックしてください。
TokenSwapする方法
ZerionでTokenSwapできるのはEthereumネットワークのみです。
高レートのDEXを自動選出するアグリゲーター機能も搭載しています。
TokenSwapするには、まず左側メニューの「Exchange」をクリックします。
Swapするアセットと数量を入力してください。
画像内「1inch Exchange」をクリックするとその時点で一番ベストなレートのDEXを選んでいることがわかります。
SushiSwapやUniSwapなども選択可能ですよ。
「Exchange」をクリックしてTokenSwap完了です。
1クリックでLP提供する方法
類似ツールであるZapperと似ている機能として、1クリックLP提供が可能です。
スマートコントラストに処理をまかせて手間を減らせませす。
ファーミング対応であれば、ZerionからStakeすることも可能です。
左側メニューの「Pools」をクリックして、流動性提供するプールを選択しましょう。
上の画像では、Sushi SwapのUSDC/ETHのプールに$10提供しています。
USDCだけウォレットにあれば、あとはETHへのSwapからLP提供まで処理されるので、承認の1クリックのみで完了です。
このときは0.006ETHのガス代が発生したので安いほうですね。
ファーミング手順と解除方法
USDC/ETHプールに流動性提供して受け取るSLPをStakeすることで、SUSHIトークンをファーミングできます。
左側メニューの「invest」をクリックしてください。
流動性提供したデータが反映されています。
下部の「Opportunities」部分で、承認とStakeを開始しましょう。
$10分のStake後です。
「Reward on SushiSwap」の部分にSUSHIトークンが付与されており、ファーミング中であるとわかります。
- 解除は「Unstake&Claim」
- 「invest」の画面から「Unstake&Claim」を選択するとファーミングとLP提供が解除されて、ウォレットにSLPとSUSHIトークンが入ります。
ZerionはCompoundでレンディングが可能
ZerionはCompoundの機能を搭載しているので、所持しているトークンを貸して利益を得たり、それを担保にしてトークンを借りることも可能です。
Compoundの使い方は別途Youtubeで配信しているので、レンディングサービスに興味があればぜひチェックしてください。
Zerionでのレンディング手順について解説します。
左側メニューの「Save」がレンディング、「Borrow」は借りるときに選択しましょう。
「Save」をクリックして貸付するトークンを選びApproveを承認してください。
画像では$10分のDaiをレンディングします。
「Deposit」が選択されていることを確認し、数量を入力後、「Deposit Dai」をクリックすれば完了です。
Compoundはレンディングで別途COMPトークンがもらえるので、Withdrawすると金利と一緒にウォレットに付与されますよ。
Compoundでトークンを借りる方法
次は、ZerionでCompoundのプロトコルでトークンを借りる方法です。
左側メニューの「Borrow」を選択して「New Loan」をクリックしてください。
借りるトークン(画像ではETH)と担保にするトークン(DAI)を選択します。
「Borrow」へ進んで金利などを確認後、もう一度「Borrow ETH」をクリックすれば完了です。
Zerionの使い方に関する3つの注意点を解説
Zerionは、ポートフォリオ管理のためにDeFiユーザー必見のツールです。
しかし、対応チェーンや手数料の部分で不便に感じる場合があります。
最後に、Zerionの利用で気をつける3つの注意点を解説するので、しっかり目を通しておきましょう。
1. 3チェーンに対応しているが機能的にはEthereumのみ
ZerionはEthereum、BSC、Polygonの3つのチェーンに対応していますが、TokenSwapやファーミングなどの機能が使えるのはEthereumのみです。
ウォレットのダッシュボードに反映されるのが、BSC・Polygon含めた3チェーンとなります。
Zerionは資金調達に成功しているので、今後対応範囲が広がるのを期待するしかないです。
2. LP提供は処理をまかせる分ガス代が高い
Zerionでは、LP提供を1クリックで行うことができますが、スマートコントラクトに複数処理をまかせる分ガス代が高いです。
そして、ZerionはEthereumネットワークのみ対応のため、BSCやPolygonなどに比べてガス代が高くつきます。
処理の手間は減りますが、数千円~数万円のガス代になる場合もあるので注意してください。
3. CSV出力もEthereumネットワークのみ
再三の注意になりますが、Zerionの最も使える機能であるCSV出力も、Ethereumネットワークのみ対応しています。
BSCやPolygonを使っているユーザーは多いと思いますが、Zerionでは履歴をCSV出力できません。
BSCスキャンなどを使って一つ一つ対応する必要があるので注意してください。
まとめ
Zerionの特徴や基本的な使い方について解説しました。
税金計算する人はCSV出力できるZerion択一ですが、Ethereumのみ対応している点は注意が必要です。
機能的には、LP提供やCompoundのレンディングにも対応しており満足できます。
スマホアプリもZerionの強みであり、ウォレット管理やSwap、他ユーザーのウォッチも可能です。
ZerionはDeFiユーザーなら必見のポートフォリオ管理ツールといえます!