
$IOST を用いてユーザー自身が健康情報を管理するプラクス第1フェーズのレポートが公開

Crypto Times 編集部
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ブロックチェーン技術を活用したアプリケーション開発を行うエバーシステム株式会社が、大学発ヘルステックベンチャーのプラクス株式会社ともに行った検証に関するレポートを公開しました。
2020年6月から活動している医療データ共有プロジェクトであるプラクスにおいて、IOSTブロックチェーンのプライベート環境を採用したプロトタイプを開発しデータのハッシュ値を保存する、技術的な検証を行いました。レポートでは、その概要と結果及び考察について解説しています。
PoC(概念実証)の目的
第1フェーズでは、次の3つを検証しました。
- 健康データを安全な方法で医療関係者へ提供する。健康情報は、要配慮個人情報に当たり、サーバー管理者でもデータの内容を見ることができない仕組みを作る。
- ブロックチェーンへ健康データのハッシュ値を登録することで、健康データが改ざんされていないことを証明する。
- 暗号化した秘密鍵を紛失した場合に、医療関係者の協力により鍵を再発行できるようにする。
システムの全体構成
プロジェクトのシステムは、図1のようにユーザー(利用者)および医療施設をアクターとして、データベースとブロックチェーンを併用したシステムです。ここでは、公開鍵暗号技術をブロックチェーン内外で利用しています。暗号化されていない健康データは、ユーザの手元のスマホの中だけに保持します。
プロジェクトの目的
ブロックチェーン技術により、改ざんのない状態で医療・健康記録を保存でき、医療記録の相互運用時も正確な情報の利用が可能になります。医療健康データを個人が特定できないように加工した上で、ビッグデータとして、研究目的で提供することも可能です。医療データが引き継がれないための無駄な重複した検査や連絡がないための薬の副作用問題など、実現することによるメリットは高いものがあり、それによる予防医学等の分野で技術的な進歩が期待できます。
公開されたレポートはこちらから確認できます。
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