インフィニティスター・クリスペコラボミートアップ(東京・六本木)レポート
Crypto Times 編集部
2019年11月17日(日)に東京・六本木にてインフィニティ・スターとクリプトスペルズのコラボミートアップが開催されました。
今回もレポートを書いていきたいと思いますが、ミートアップのレポートの前にゲームについて軽く紹介させていただきます。
目次
インフィニティ・スターとは
韓国のゲーム会社Nodebrick社が開発している近未来を舞台としているブロックチェーンゲームです。
PC・スマホ両方とも対応していて、ゲームのジャンルとしては放置型対戦RPG(オートバトル)になっています。
リリースしてすぐにOpenSeaでの取引高が2位になり話題となりました。
また僕自身もフィニスタのアンバサダーとして活動しています。
ミートアップイベントレポート
登壇人物の紹介
・Nodebrick社CEO 辛 徽俊 (シン フィジュン)
韓国の上場ゲーム会社Webzenにて2015年までの10年間CFOおよびCOOを務め、COO時代にはMU Originで売上400億円を記録。Webzen社退職後にゲーム会社を設立し、2018年6月に売却。2018年8月にNodebrick社を設立し、インフィニティ・スターを開発・運営。
・CryptoGames社CEO 小澤孝太
慶應大学経済学部卒業
2014年 株式会社サイバーエージェント新卒入社。ゲーム関連事業複数立ち上げ。
2018年 CryptoGames株式会社設立。
2019年6月 ブロックチェーンTCG「クリプトスペルズ」リリース
・スペシャルゲスト(コスプレイヤー)Nao Naomi
シンガポールを拠点にコスプレ活動をする海外コスプレイヤー
現在はイベント出演や東南アジア各国のイベントへ参加する他、語学力を活かしてグローバル配信プラットフォームにてライブ配信活動も行っている。
Nodebrick社CEO 辛 徽俊氏とCryptoSpells CEO小澤孝太氏トークセッション(Q&A)
ブロックチェーンゲームの開発の難しさについて
辛 徽俊氏 :
ブロックチェーンゲームだと所有権がユーザーにあるのでパラメーターの設定が難しい
小澤 孝太氏 :
・株の価値のようなところがあるのでパラメータを後から変更する事ができない
・一度出してしまったら変えることができない
規制面で日本と韓国それぞれの違い
辛 徽俊氏 :
フィニスタはGRAC(ゲーム物管理委員会)から却下されたとニュースがでたが、正確にはまだ却下されてはいない(却下予定になっている)
ブロックチェーンゲームは韓国だとまだ知名度もなく、事例もない。
仮に却下されたとしても韓国のメディアや開発会社に取り上げてもらい話題にしてもらう予定である。
小澤 孝太氏 :
・日本は韓国に比べるとかなり緩和されている
・景品表示法と賭博罪には気を付ける
・今後出てくる問題としてソーシャルゲーム業界との対立、消費者庁との対立が考えられる
ブロックチェーンゲーマー以外へのアプローチについて
辛 徽俊氏 :
MetaMaskや仮想通貨の基礎知識が必要なので、普通のゲーマーにアプローチするのはハードが高い。
後々はアプローチをしていきたいがまずはUI/UXを改善していくことを前提としている。
色んなブロックチェーンゲームとコラボしてスケールを大きくしていきたい
小澤 孝太氏 :
クリスペ単体で考えるなら、クリスペはTCGなのでシャドウバースやその他TCGゲームのユーザーにアプローチしていく予定
グローバル展開について
辛 徽俊氏 :
各国によって、時間帯が異なるので難しく感じている。また国それぞれの感性を理解することが重要である。
面白いのは国によってキャラの人気が全く違う。ちなみに日本だと”カレン”が人気
小澤 孝太氏 :
翻訳しても海外のユーザーが入ってくるわけではないので、ローカライズではなくカルチャライズを課題にしている。
ブロックチェーンゲームは日本が世界でトップをとれる市場だと感じている。日本が世界をリードして産業をつくっていける
インフィニティスターのこれまで
Nodebrick(ノードブリック)の会社紹介
2018年8月28日設立した会社。
現在、韓国のゲーム業界で合計40年以上の経験を積んできた10名のメンバーによって運営されている。
同社は現在までに、Dunamu&Partners(仮想通貨交換所UPbitの投資子会社)、上場ゲーム会社neptune(LINE、パズルタンタン)およびグローバルクリプトアクセラレーターカンパニーである#HASHEDから投資を受けており、現在はHashedのオフィス内に拠点を置いて活動している。
インフィニティスターに関して
最初は美少女の着せ替えゲームを開発していた。しかし、従業員が男だけのため女性の感受性の部分がつかめず断念。
次に電車のゲームを開発し完成するも面白味が感じられず諦める。
最終的にメンバーがRPGを作ることを得意としていたので、美少女物RPGを作ることが決まった。
現在、インフィニティスターでは、1536個のアイテムがあり、アップデートは45日間で9回行っている。
主なアップデート記録
- モバイルウォレットアプリに対応
- ネットワーク切断の問題を修正
- アイテム作成の難易度の調整
- 区間反復券の実装
- iPhoneでのゲームプレイをサポート
- FAQを追加
- 新キャラクター「魔剣士ルナ」を追加
- PvPランクマッチの実装
- ダンジョンの実装
新規コンテンツの補強を優先的に行い、週1回はまとめて訂正や調整を行っているようです。
インフィニティスターの今後の予定
今後のアップデートスケジュール
インフィニティスターでは2019年末までの予定、そして2020年初までの予定が発表されました。
2020年初では正式サービスが開始される予定となっています。
2019年末
- ランク戦(アップデート完了)
- 毎日のダンジョン
- 業績、ミッション
- 派遣
2020年初(正式サービス開始)
- ギルド
- フレンド機能
- 占領戦
- イベントシステム
- 覚醒(未定)
プラットフォームの拡張
また、プラットフォームの拡張も予定しているとしており、下記を検討しているようです。
- フィアット支払い対応(クレジットカード)
- 韓国大手の取引所とコラボ予定(即時支払い)
- スマホ専用アプリ
- Klaytnなどのプラットフォームへの拡張
- 大型IP連携(議論中)
ランク戦のアップデートプラン
また、現在実装されているランク戦に関しては下記のようにアップデートが予定されています。
- アイテムフォーミング、個別キャラクターの成長
- ランクが上がるほど、高級なアイテムを作成できる高級な素材の獲得
- 高級アイテムを市場にすぐ出せるため、トップランカーに十分なインセンティブを提供
- 製作された高級アイテムを外部マーケットで流通するインセンティブを付加
ギルド戦のアップデートプラン
CEOの辛さんは、「収益がでればユーザーに還元するのは当たり前、ユーザー第一の運営をしていく」と考えのもと、運営を行っていくと発表がありました。
- 1対1マッチが活発になった後にギルド戦を導入する予定
- ギルドマスターに特定の権限付加
- 友達機能とギルド戦の導入により、ギルド間の対戦戦を実施
- 特定のステージを占領したギルドに、一定期間中のステージ税金配分という報酬を提供
今後の改善について
・ゴールドが不足しがち
少しづつ様子を見ながらダンジョンにて解決する予定
・無課金ユーザーのための成長支援策
現在は課金ユーザーと無課金ユーザーの格差が多少大きな状態
業績システムを導入し、業績達成時の報酬を提供。無課金ユーザーでも時間を十分にかけることで成長できるように支援する予定
・既存の投資したキャラクターの活用
また三段階の覚醒システム(キャラクター)も検討中、実装するかはまだ未定
キャラクターを多くもっている人が得をするようなシステムにしていく(派遣システム等)
・ログインボーナス
ログインボーナスは現在手動で行っていて開発がおいついていない。今後はオートでできるように開発していく
Q&Aコーナー(オンライン上で募集した質問)
Q1 : 「ゲームプレイでブラウザが落ちてしまう、スマホのスペックはどのぐらいあれば大丈夫なのか?」
A1:ウェブブラウザゲームなので、ネットワークが不安定なことで落ちる問題が大きいのです、ネットワークを保っていただく。Androidだとブラウザを落とさないアプリがある
Q2:キャラクターのパラメーター調整はどのような基準でしていくのか
A2:今後はしない予定。直近であった調整では全てのステータスがあがっている。
よく話題に上がるが、ケイトが弱くなったわけではない。
キャラクターがNFT化できるので価値を担保できるように調整していくが基本的にははパラメーター調整はしない。
Q3:アイテムの発行数が無限だが、今後発行枚数の制限をかけることはあるのか?
A3:アイテムの制限はしない。フィニスタはブロックチェーンゲームに限らずいろんな方に楽しめるように作られている。
低ティアのアイテムは無課金ユーザーでも楽しめるように沢山でるようにしている。
ただ高ティアのアイテムはあまり出ないようにしている。全員が最高レベルの武器を装備しなくてもいいし自分のできる範囲で楽しんでいけばいい
Q4:武器や防具の強化の難易度について(難易度が高すぎる)
A4:狙った通りの難易度調整ではある。今後、調整をおこなって上がる余地はあるがこのまま様子を見る予定
Q5:今、UIで確認できる機能としてギルドと友達がみてとれる、機能は今後これだけしか追加されないのか?
A5:これ以上追加の機能がないという事はない。
Q6:今のユーザー数の状況
A6:現時点で約1万人、半分が日本人ユーザーである
Q7:ロードマップはあるか?
A7:ロードマップが出てないから、無いというわけではない。
ロードマップはあるがユーザーの意見を反映し、先を決めていきたいのでまだ途中までしか公開していない
Q8:装備強化について(それでもやっぱり鬼畜)
A8:強化の確率、ここでどうすると言うようなことは難しい。強化以外の要素でも成長できるコンテンツを考えている
Q9:韓国でゲームがリリースできない問題について
A9:ブロックチェーンについてはポジティブだが、ブロックチェーンゲーム=仮想通貨という面がとりあげられてる。
日本だとNFTは仮想通貨と認識されない。しかし、韓国だと前例がなく仮想通貨とされてしまっている為、拒否の段階である。
小澤さんからの質問
Q10:社内で追っているKPIはあるか?
A10:KPIに関してはまだβ版なので何か一つというのは難しい。現在、バランスを見ながら調整している
Q11:リリースした時にOpenseaの売り上げが上がったがそれは狙ったものなのか、また、それはなぜ起きたのか?
A11:全く想定外のものだった。ただ、一位と比較するとそこまで多いものではない
ユーザーは装備品を作っても市場にだすのではなく装備してしまうので流通が起きにくい。流通させることにメリットがある仕組みにしたい。
まとめ
ミートアップ参加者特典としてエコバック、大きいマウスパット(2個)、バッジをいただきました。
フィニスタのミートアップ!
いろいろ貰えた😂#フィニスタ pic.twitter.com/0UvdsOMCpp
— tonpa ⚔️CCP $Z (@tonpa_net) November 17, 2019
また参加者に抽選10名で、ゲーム内アイテムのユニのコスチュームなどもプレゼントしていてくれミートアップはとても盛り上がりました。
https://twitter.com/Infinitystar_JP/status/1193852726393724928?s=20
ミートアップの内容としては主にDiscordに上がっている疑問や提案などに関するものが多く、ユーザーの意見を大事にしてくれているという事がとてもわかりました。
ミートアップ後にクリスペとフィニスタのコンバートの話も出ており、フィニスタだけではなくブロックチェーンゲーム全体を盛り上げてくれる運営だと思います。
僕自身が、フィニスタのアンバサダーという事もありますが、それ抜きにしても今後も応援していきたいと思います。