Kusama NetworkのParachain Auctionが正式にスタート
アラタ | Shingo Arai
Polkadotのカナリアチェーンとして利用されているKusama Networkの第1回Parachain Auction開始の提案が、Kusama審議の2/3以上の賛成票を得て、可決されました。
これにて、正式にKusama NetworkにおいてParachain Auctionがスタートしたことになります。
これにより、以前CRYPTO TIMESのニュースでも報じたとおり、下記のスケジュールにてParachain Auctionが開催されるようになります。
6/15: 第1回Kusama Parachain Slot オークション開始
6/22: オークション終了、勝者決定
6/22: 第2回オークション開始
6/29: 第3回オークション開始
7/6: 第4回オークション開始
7/13: 第5回オークション開始
最初のParachainのSlot Auctionは5日間にわたって進行し、最初の2日間は予備入札が可能になります。
第1回目の勝者は6月22日の日本時間20時に決定となり、2回目のオークションが1時間後に開始されるスケジュールとなっています。
既に第1回オークションの入札も開始
Parachain Auctionがスタートする前に、Parachainになりたい各プロジェクトはCrowdloanにて事前にKSMをユーザーからロックしてもらうことが可能です。
2021年6月16日14時現在、約60万枚近いKSMがCrowdloanにてロックされており、Parachain Auctionが非常に盛り上がっていることが伺えます。
現在、最もKSMをユーザーからロックしているのはKarura Networkで約40万枚、続いてMoonriverの9万枚、Shiden Networkの7.5万枚となっています。
Parachain AuctionはAuction 終了時点のKSMのロック枚数で決まるのではなく、全オークションプロセス終了後Ending Periodの中からランダムでスナップショットが取られ、そのタイミングでの入札額で勝敗が決定することになります。
そのため、Crowdloan開始よりユーザーからKSMを多くロックしてもらっているプロジェクトは、Auction開始後に入札のタイミングでそのKSMを利用できるのでParachainになる際に有利になります。
現状では、Karura Networkが第1回目のAuctionにてCrowdloanで集めたKSMを利用して、既にBidding(入札)を行っています。
今後、7月後半まで続く、Parachain Auctionですが、Crowdloanには参加しないプロジェクトも参入してくるため、どうなっていくか注目があつまります。
Kusama Networkに関しては、CT Analysisでも過去にレポートを配信しています。こちらを読んで頂ければ、基本的なことは学習できますので、是非チェックしてください。
記事ソース : PolkaAssembly