【市場分析】MATICの大下落 アルトのマージン取引には要注意
Crypto Times 編集部
今日は、バイナンスで取り扱われているアルトコインについて少し考察したいと思います。
今日午前10時頃、MATICが大幅に下落しました。
下のチャートを見ると、MATICを筆頭に他のアルトコインも下落していることがわかります。
ONEやFETなどは$MATICと同様、Binance LaunchpadでのIEO銘柄です。
最近BTCの値動きがパッとしない中、アルトコインはBTC建てで上昇している銘柄が数多くありました。
そういった中でこの値動きでしたので、困惑した方も多かったと思います。この下落は何故起こったのでしょうか。
まずは、下の表をみてみましょう。MATICの90%以上がバイナンスで取引されているのがわかります。
MATICは、レバレッジ3倍~5倍でのマージントレードも可能でした。
2週間程前から昨日にかけて4倍近い上昇を見せていた同銘柄ですが、これはマージントレードに大きく起因すると考えらえれます。
価格上昇を見てショートを入れているプレーヤーをひたすら踏み上げて、最後にロングポジションが溜まったとこで下落を引き越し、強制ロスカットの連鎖で70%近くの下落を引き起こしました。
実際に大量ロスカットによる売りがこのようになっていました。
この値動きは、流動性のないアルトコインにレバレッジをかけて取引してしまった結果によるものがかなり大きいと思います。
「これが仮想通貨の値動きである」と言ってしまえばそうですが、こんな値動きをしているようでは健全な市場であるとは全く言えません。
もちろん、このような下落では大きく利益を上げることもできますが、アルトコインにレバレッジをかけて取引することにはかなりの危険が伴います。
ビットコインでさえまだまだ上下にひどい値動きをするわけですから、アルトコインはそれの比ではありません。
今後もこういった値動きが起こる可能性は高いため、注意が必要です。特に、取引高がほぼバイナンスにあり、かつマージントレード可能なものの場合は、レバレッジをかけずに取引していても巻き込まれる可能性があります。
ストップリミットなどの特殊注文を使って必ず対策を取りましょう。
悲観的な話になってしまいましたが、こういった値動きがまた起こるとすれば、チャンスが転がっているのも確かです。
今回に関して言えば、このロスカットによる売り板が出てきてから売っても十分間に合いました。
このロスカットによる売り板がなくなり始めたらショートを買い戻します。このやり方が今後使えるかはわかりませんが、覚えておくと良いでしょう。
バイナンスでは、BTCUSDTの無期限型先物も出来高がかなり伸びています。USDTをウォレットにいれておくことがこういったチャンスを逃さない秘訣でもあります。
先物で使わないUSDTはレンディングで貸し出すことも可能ですし、様々な選択肢を取れるのはBitMEXにはないバイナンスの魅力だと言えます。
今回の一件に関し、界隈ではバイナンスやMATICのチームによる市場操作を疑う声が挙がりましたが、2社とも関与を否定し、データの分析を急いでいるとしています。
Our team is still investigating the data, but it's already clear that the MATIC team has nothing to do with it. A number of big traders panicked, causing a cycle. Going to be a tough call on how much an exchange should interfere with people's trading. https://t.co/wOVF6tEBkQ
— CZ 🔶 BNB (@cz_binance) December 10, 2019