兼業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【4月25日】
Crypto Times 編集部

みなさん、こんにちは!えむけん(@BinaryMkent)です。
一時落ち着きを取り戻したと思われた金融市場ですが、原油先物のマイナスやゴールドの最高値に迫る急上昇など、未だ市場は大荒れですね。
ゴールドといえば、一時期は「ゴールドとデジタルゴールド(BTC)は相関関係にある」と言われていましたが、この影響を受けて、BTCはどういった推移を見せるのでしょうか?
今回も、BTCをはじめ、アルト市場における資金循環などを踏まえて考察していきますので、ぜひ最後までお付き合いください!
それでは早速、BTCの分析から進めていきましょう。
目次
BTCチャートの分析
BTCチャート(長期)
こちらが、現在のBTC(日足)になります。
前回から引き続き、依然不安定な推移ではありますが、無事長期の黄色チャネルを上抜けましたね。さらにその後、黄色チャネル上限での押し目作りにも成功しているため、長期目線として上優勢といった状況でしょう。
また現在、度重なる乱高下により、黄色チャネル以外に参考となるライン・パターンが見当たりませんが、以降は6000ドル、6800ドル、7700ドルと過去の推移を元にした支持帯・抵抗帯を踏まえた目線判断を行っていくのがベターだと思われます。
直近で言えば、「7700ドル(白ゾーン)を上抜けできるか?」がポイントでしょうね。こちらは、抵抗帯としてはそこそこですが、日足200SMAと重なるポイントのため、上下の目線判断材料として非常に有効です。
ですから、このまま7700ドルを上抜ける展開となった場合には、「長期上目線」として少し腰を据えてみても良いかもしれません。
逆に、6800ドルを下抜ける展開の場合には、再度押し目作りが必要になりますので、その分、上目線もやや懐疑的になってきます。その際には、その次点である6000ドルでの押し目形成も踏まえて様子を見守っていくのが妥当でしょうね。
それでは次に、少し拡大して中期チャートの分析に移りましょう。
BTCチャート(中期)
こちらが中期チャート(4時間足)になります。
中期チャートでは、前回から引き続きチャネルに沿った推移をしていますね。他に目立つ指標もありませんし、中期チャートにおいては「白チャネル内での推移を維持できるか?」という点に注目すべきだと思われます。
この白チャネルは、4000ドル周辺からのリバウンド以降維持してきた、現在の中期目線における重要な基準です。そのため、こちらを下抜けた場合には、むやみに押し目を拾いにいくのではなく、先にお話しした抵抗帯、6800ドルや6000ドルでの押し目作りも視野に入れておいた方が良さそうですね。
では、これらを元に現状から考えられる今後のシナリオ、その考察に移りましょう。
BTCチャートの総評
さて、それではBTCチャートについてまとめていきましょう。今回想定されるシナリオはざっくり3通りです。
- 7700ドル上抜け(橙)
⇒白チャネル上限へ - チャネル下抜け(青)
⇒6800ドルで押し目形成 - チャネル下抜け(赤)
⇒6800ドル下抜け
個人的には、長期黄色チャネル上抜けによる上目線転換も踏まえると、以降は橙シナリオ、もしくは青シナリオのような展開に進むのでは?と見ています。
また、このような上昇チャネル形成時には、上限で入るショートポジションを燃料に、上限を大きく上抜けるような推移を見せる場合があります。
そのためまだ確定ではありませんが、一旦は長期上目線として様子を見つつ、押し目や急上昇のトリガーとなりうるポイント(7700ドル突破など)でのロングに的を絞っていくのが妥当な立ち回りだと思います。
では、次にアルト市場を分析していきましょう。
ドミナンス分析
ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/)
こちらを見る限り、前回更新後以降、BTCドミナンスに大きな変化は見られませんね。しかし、主要アルトのドミナンスに若干動きがあったようです。少し拡大して見てみましょう。
アルト市場では、前回の記事更新以降、大きな変化が2点ありました。
まず1点目は、「USDT(紫)ドミナンスの下落」です。
USDT(Tether)は、利益確定やリスク回避の際に買われる傾向があり、これまでのBTC急落前から現在に至るまで、そのドミナンスはジワジワと上昇傾向にありました。
しかし、BTCが黄色チャネルを上抜けて以降、USDTドミナンスの上昇は止まり、現在では緩やかに下落し始めています。
これを踏まえると、「これまでのリスクオフムードは消えつつあり、USDTへ退避していた資金が再度市場内に流れ始めているのでは?」と推測することができますね。
そして2点目が、「ETH(橙)+Others(緑)のドミナンス上昇」です。
ETHのドミナンス上昇については、前回更新時にも「大規模な仕込みの可能性がある」とお話ししておりましたが、依然大きなドミナンス上昇を続けており、同様にOthers(その他マイナーアルト)についてもETHに連動するような形で連れ上げています。
以上、先に述べたBTCドミナンスの停滞と上記2点を踏まえると、仮想通貨市場の現状としては、「USDTに退避していた資金は、BTCではなく、ETHやその他割安マイナーアルトに流れている」と推測することができますね。
では、実際のアルトコインの動向として、今回もETH(イーサリアム)を例に上げてチャート分析を行っていきましょう。
アルトコイン動向
ETHUSD(日足)
日足では、それほど優秀なチャートといった状況ではありませんが、こんな状況にも関わらず、力強い上昇を見せていますね。さらに、直上に分厚い抵抗帯やレジスタンスもないため、状況次第では直近高値である300ドル周辺(白レジスタンス周辺)への到達も視野に入ってきそうですね。
では次に、少し拡大して4時間足を見てみましょう。
ETHUSD(4時間足)
日足では、なかなか入るタイミングがないようにも見えましたが、4時間足を見てみると、チャネルに沿った安定的な推移をしているため、チャネル下限など割と買うタイミングもありそうですね。
このチャネル推移がいつまで続くのか?まではわかりませんが、BTCの長期目線が上に切り替わった以上、ETHUSDについては「BTCUSDの上昇」と「ETHBTCの上昇」の相乗効果による急上昇にも期待できます。
そのため個人的には、BTCよりもETHを中心にチャートを監視し、「チャネル下限周辺での段階的な購入+チャネル下抜けでの利確・損切り」を徹底して立ち回っていきたいと考えております。
総評(まとめ)
さて、それでは最後にまとめに入りましょう。
- 【BTC】長期上目線へ切り替え
⇒7700ドルを上抜けるか? - 【アルト】USDTからETH・Othersへ
⇒リスクオン転換の初動か?
前回更新時には、「BTCは長期目線をフラットに。市場は依然リスクオンだが、ETHへの仕込みが怪しい」とお話しさせていただきましたが、今のところ前回記事にて懸念していた「ETHをトリガーとした上昇相場」になりそうな展開ですね。
とはいえ、あくまで「初動になる可能性がある」というだけです。ロットやタイミングを考えず突っ込むのではなく、「どこでどのぐらい突っ込み、どうなったら撤退するのか?」などの行動ルールを設定して合理的な立ち回りをしていきましょう!
ということで、今回は以上とさせていただきます。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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