専業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【9月5日】
Crypto Times 編集部

みなさん、こんにちは!えむけん(@BinaryMkent)です。
さて前回更新後、BTCは大きな上昇を見せましたね。雰囲気も以前と打って変わり、少し活気が戻ってきたようにも見えます。しかし、アルトコインは相変わらず瀕死状態…、と明暗ハッキリとした状況です。
ということで、今回もBTC分析に重きを置いてお話ししていこうと思います。是非最後までお付き合いください!
それでは、早速BTCの分析から進めていきましょう。
BTCチャートの分析
BTCチャート(長期)
前回同様、未だ9500ドル(青ゾーン:薄)を底にして推移していますね。
恐らく、この9500ドルを背にしたロングポジションもかなり多いと思われます。となると、この下抜けはロングポジションの撤退(売り)により、急降下のトリガーとなる可能性が高いです。
よって、日足基準でトレードする場合には、やや安易ではありますが「9500ドル(青ゾーン:薄)の下抜けでショート」という判断が妥当だと思われます。
では、次に中期チャートを元に、より細かな考察、分析を進めていきましょう。
BTCチャート(中期)
こちらが中期チャート(4時間足)になります。
前回更新後から、黄色チャネルのみ若干修正を加えましたが、分析については概ね前回と変わりません。
黄色チャネル(下限)の下抜けにより、中長期の目線がやや下優勢に傾き、9500ドルのサポート(青ゾーン:薄)で下げ止まり。のち、大きく反転上昇しましたが、現在黄色チャネル(下限)のリターンムーブが期待されるポイントです。
また、純粋なリターンムーブだけではなく、前回高値からの半値にも当たりますので、とりあえずはこの「10800〜11000ドル(青ゾーン:濃)を上抜けるかどうか?」というのが肝になってきそうです。
上抜けた場合には、当然再度直近高値周辺まで上昇していく可能性が高いですが、この「青ゾーン:濃」を転換点に戻り売られた場合には、やや下優勢な展開に進むと思われます。
では、これらを元に現状から考えられる今後のシナリオ、その考察に移りましょう。
BTCチャートの総評
さて、それではBTCチャートについてまとめていきましょう。今回、考えられうるシナリオは以下の3通り。
- 押し目を作って再上昇(黄)
⇒再度直近高値(13000ドル周辺)へ - 押し目作れず9500ドル下抜け(青)
⇒買いポジションの損切りにより急降下 - 9500ドルで反転上昇(橙)
⇒ディセンディングトライアングルへ
現状考えられるシナリオは以上3点ですが、もちろん「現在の10800〜11000ドル(青ゾーン:濃)で一時戻り売られる」というのが大前提です。
万が一、ここを上抜ける展開となった場合については、急激に買いに振れるようなチャートでもありませんので、無理してついて行かず、レンジ推移を想定した上での利食い判断をオススメします。
では次に、ドミナンス分析を進めていきましょう。
ドミナンス分析
ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/)
注目すべきは、「価格を下げながら、上昇を続けるBTCドミナンス」ですね。
この状況を噛み砕いて解釈すると、「仮想通貨市場の資金はBTCに集まってきているのに、肝心のBTC価格は下がっている」ということです。
当然、アルトコイン⇒BTCへの資金集中による影響もありますが、資金が集中しているにも関わらず価格が下落しているということは、「それ以上に売られている」ということを意味します。
現状、市場内の資金がBTCへと集まっています。このまま再度高値を更新する展開となれば万々歳ですが、ここからさらに価格が下げる展開となってしまうと、当然投げ売りが発生してしまいます。
恐らく、依然BTCドミナンスが上昇している点を考慮すると、先ほども解説した「9500ドル」が投げ売り(BTCドミナンス下落)へのトリガーになると思われます。
では、次に主要アルトコインの動向について解説していきましょう。
主要アルトコインの動向
基本的には、前回更新時と特に変わりませんね。
現状のBTCへの資金集中を見て、「これがアルトに流れたら…」とアルトに突っ込む方もいらっしゃるかもしれませんが、BTCが大きく下げかねない状況のため、アルトへの無理な手出しは避けるべきでしょう。
特に現状、USD建は良けれど、BTC建は壊滅的な状況です。
BTC建で手を出し、BTC→アルトでBTC枚数を増やせたとしても、アルトへの資金流出を機にBTC価格自体も下落する恐れがあります。となれば、手元のBTCは増やせたとしても円建てで利益が発生するとは限りません。
仮に手を出すのであれば、選択肢としてはUSD建のみですが、これも先ほど同様、下落を続けるBTC建チャート+大きく下げかねないBTCを踏まえると、どう考えてもリスクの方が高いですから、アルトコインについては引き続き様子見のままが賢明でしょう。
ということで今回も前回同様、個別アルトの分析、ご紹介は控えさせていただきます。
総評(まとめ)
さて、それでは最後にまとめに入りましょう。
- BTC10800〜11000ドルで戻り売られるか?
→3通りのシナリオを参照 - 9500ドルを下抜け
→ドミナンス下落+急落の可能性 - 9500ドルで下げ止まり
→ディセンディングトライアングルを視野に
だいたいこんな感じでしょうか。
当然、展開的には上下どちらもありえますが、下に推移してくれた方が見込める値幅も大きいだけでなく、その後の展開予想も立てやすそうですね。そういった面からも、個人的には上にも下にもついて行くのではなく、下の時だけついて行くスタイルで行こうかと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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