兼業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【11月16日】
Crypto Times 編集部

みなさん、こんにちは!えむけん(@BinaryMkent)です。
前回更新後、BTCは高値更新に向け一時上昇を見せるも、今週をかけてじわじわと下落してしまいましたね。この影響もあり、個人的には絶賛含み損中です笑(BTCでヘッジをかけていたので傷は浅いですが…)
さて、大きく動いたあとではありますが、おかげで今後の方向性やシナリオが立てやすくなりました。ということで今回もBTCを中心に現状分析・今後の展開予想などを考察していこうと思います。
それでは、早速BTCの分析から進めていきましょう。
目次
BTCチャートの分析
BTCチャート(長期)
こちらが、現在のBTC(日足)になります。
緑チャネルを基準に推移後、同チャネルを上抜け。一時は10000ドルを超えたものの、大きな上ヒゲをつけて、再度チャネル内に戻ってきてしまいましたね。以降は、ズルズルと比較的安定した下げが継続しております。
チャートを見ていただければわかると思いますが、上抜け後の終値の付け方を見ても、現市場においてこの緑チャネルが意識されているのは明らかです。よって引き続き、緑チャネルを監視しながらシナリオや立ち回りの想定を行っていくのが妥当でしょう。
ただ、これだけ明確なチャネルを形成していたにもかかわらず、前回安値では「チャネル下限に接触する前に大きく反転(上昇)」しております。これは、従来のチャネル推移よりも買いに対する反応が早まったということであり、当時の安値に対する底硬さの表れだと思います。
そのため、このまま下降チャネル継続〜と安易にSを打つのではなく、上昇シナリオについてもしっかり想定しておくべきでしょう。
では、次に中期チャートを元に、「具体的にどのような展開が考えられるのか?」について考察していきましょう。
BTCチャート(中期)
こちらが中期チャート(4時間足)になります。
現状、決して綺麗とは言えませんが、緑チャネルを背にズルズルと下落し、「押し目を作れるか?」といった状況ですね。
押し目候補としては、前回抵抗帯として機能していた「8400ドル(黄色ゾーン)」でしょうか。ここを抜けてしまうと、当然押し目を作れなかったわけですから、その分高値更新の見込みは減り、買いづらくなる一方です。そのため、この黄色ゾーンを下抜けた場合には、直近安値である7700ドル(橙ゾーン)までの下落想定が妥当でしょう。
また、仮に再度7700ドルに到達した場合には、そのまま安値更新…というよりは、7700ドルをネックラインにした三尊展開が想定されます。
よって、8400ドルにて押し目を作れなかった場合には、売るにしても買うにしても、この三尊形成を想定してのポジション取りがベターかと思います。
では、これらを元に現状から考えられる今後のシナリオ、その考察に移りましょう。
BTCチャートの総評
さて、それではBTCチャートについてまとめていきましょう。
- 8400ドルで押し目形成(青)
⇒緑チャネルを抜けるかどうか - 8400ドルを下抜け、三尊成立(白)
⇒7000ドルまで下落 - 8400ドルを下抜け、三尊否定(黄)
⇒チャネル抜け+ダブルボトム成立で大きく上昇
現状の推移から考えられるシナリオは以上の3通りです。
もちろん、この後8400ドルで押し目を作って緑チャネルを上抜け…、という展開もありえなくはないですが、直近の推移を見ると、リバウンドが少なく、ズルズル下に引っ張られるような下落をしているため、これまで買い方に回っていたトレーダーが一気に逃げており、それだけ売り方優勢に展開が進んでいるように見受けられます。
そのため、8400ドルで押し目を形成しての緑チャネルブレイクはやや現実味が欠けるのでは?と見ております。
では、次にアルト市場を分析していきましょう。
ドミナンス分析
ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/)
BTCドミナンスは10/26か下落を続けており、現在直近安値(68%)を下抜けるかどうか…といった状況ですね。
このBTCドミナンスの下落に対し、主要アルトはどのように反応しているでしょうか?少し拡大して見てみましょう。
BTCドミナンスが下落を開始した10/26以降、ほとんどの通貨は同様に下落or停滞を見せていますね。中でも大型ファンダを終えたXRPは、事実売りに向いたのか、資金もかなり大きく抜けてしまっています。
このようにアルト市場全体の雰囲気はあまり良くありませんが、反してETH(橙)とOthers(緑)は綺麗な上昇を見せています。恐らく、XRPなどに流れていた資金が翌月に大型ファンダを控えたETHを筆頭に、アルト市場内での資金循環が起きているのでしょう。
では次に、主要アルトコインのより細かな価格の推移について見ていきましょう。
主要アルトコインの動向
やはりETH(深緑)、BCHABC(橙)については前回同様、綺麗に上昇していますね。しかし、それらを差し置いてNEO(緑)が大きな上昇を見せています。同様に、EOSも上昇傾向にあることから、ざっくりですがプラットフォーム系通貨に資金が集まっているようにも見えますね。
今回は若干迷うところではありますが、前回から引き続き、翌月に大型ファンダを控えたETH、そしてBTC不調期にも関わらずしぶとい上昇を見せていたBCHABCの2通貨について分析を進めていこうと思います。
では、早速それぞれの通貨について分析していきましょう。
ETH
現状、0.022sats(橙ゾーン)に上昇を阻まれておりますが、一時下落を見せるも、半値を守った状態のまま、かなり綺麗なカップアンドハンドルを形成しております。
先にもお話ししたように、翌月に控えたファンダ(アップデート)も、延期にならない限りはかなり期待できる内容のため、個人的には「ここを抜けてカップアンドハンドルを成立させる展開になるのでは?」と見ています。(依然ホールド中)
今から入るという場合でも、0.022satsの上抜け(カップアンドハンドル成立時)時のエントリーであれば損切り幅も少なく済むため、ぜひ今後注目していただきたい通貨ですね。
BCHABC
依然、0.033satsを超えれておりませんが、抵抗帯がわかりやすい分、これから触るにしてもかなり触りやすい印象ですね。また、押し目を狙う場合でも、200SMA(赤)もしくは、0.029sats(白ゾーン)と候補が絞りやすいため、こちらもETHと合わせて見ておくことをオススメします。(こちらも依然ホールド中)
また、前回もお話ししましたが、BCHABCの場合、ETHよりも出来高が少ないため、エントリー時には、損切りや利食い時を踏まえてロット調整を行うようにしましょう。
総評(まとめ)
さて、それでは最後にまとめに入りましょう。
- BTCは8400ドルで押し目を作るか?
→ジリ下げのため下優勢か - 下落の場合は、7700ドルに要注目
→三尊形成を視野に - ETH、BCHABCに要注目
→「XRP⇒ETH」の可能性もあり
だいたいこんな感じでしょうか。
現状、BTC単体で見れば下優勢ですが、ここから翌月に大型ファンダを控えているETH次第では、「ETHがBTCを先導する形となり、BTCが三尊否定して大きく上昇…」といった展開も十二分にあり得ます。
そのため以降については、BTCはもちろんのこと、FXがメインの方であっても、ETHの推移を元に「アルト市場がどんな状況なのか?それを踏まえたBTCの現物需要は…?」などを考察しながら、BTCの方向性を推測されるのが良いかと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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