伝統的金融のベテランが仮想通貨運用会社へ|暗号資産業界の人材動向
Crypto Troll
元SEC幹部が法律事務所へと就任する事例や、伝統的金融のベテランが暗号資産運用会社へと転身する動きが見られています。
元SEC幹部、法律事務所McGuireWoodsにパートナーとして参加
元SEC(米国証券取引委員会)の暗号資産・サイバー部門責任者であるDavid Hirsch氏は、法律事務所マクガイアウッズ(McGuireWoods)のパートナーとして就任しました。
Hirsch氏は、同事務所の証券執行および規制コンサルティング業務において重要な役割を担うと発表されました。
同氏は在任中、様々な仮想通貨活動に対する登録義務の執行において主導的な役割を果たし、コインベースとバイナンスを未登録証券の上場容疑で提訴するなど、SECの仮想通貨規制強化を牽引しました。
伝統的金融のベテラン、暗号資産運用会社AvantgardeのCOOに就任
伝統的金融業界のベテランであるFrances Edwards氏が、仮想通貨運用会社Avantgardeの最高執行責任者(COO)に就任しました。
Edwards氏は直近ではDeFi Technologiesの子会社Valourでコーポレートディレクターを務め、それ以前はBlackRockで6年間勤務し、その半分の期間はiSharesの欧州・中東・アフリカ地域のCOOを務めていました。
Avantgardeの創設者Mona El Isa氏は、Edwards氏の経験が、規制の不確実性やスケーラビリティの問題に対処する上で役立つと述べています。
これらの動きは、仮想通貨業界が規制強化に対応し、成熟に向けて成長を続けていることを示していると言えます。最近では、バイナンスがコンプライアンス部門を中心に1,000人規模の採用予定を発表していました。
元規制当局幹部や伝統的金融業界のベテランが暗号資産業界に参入することで、業界全体のコンプライアンス体制の強化や、伝統的な金融機関との連携促進が期待されます。
情報ソース:Blockworks