【EU初】現物ビットコインETFが上場

【EU初】現物ビットコインETFが上場
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昨日、ロンドンに拠点を置くデジタル資産運用会社Jacobi Asset Management(ジャコビ・アセット・マネジメント)が、蘭証券取引所ユーロネクスト・アムステルダムに現物ビットコインETFがEU初となる上場を果たしたことを発表しました。

The Jacobi FT Wilshire Bitcoin ETFと呼ばれるETFは、ガーンジー金融サービス委員会(GFSC)によって規制され、BCOINのティッカーで取引が可能。カストディ・サービスに関しては、米企業のFidelity Digital Assetsが担当し、マーケット・メーカーの役割はFlow Tradersが担うとしています。

ジャコビによると、上記ETFはEUのサステナブルファイナンス開示規則(Sustainable Finance Disclosure Regulation:SFDR)の第8条に準拠した、脱炭素戦略に基づいた初のデジタル資産ファンドになるとしています。SFDRは2021年に開始された金融商品の環境・社会・ガバナンス (ESG)の関連情報の開示を義務付ける規則です。

EU初の現物ビットコインを対象とした上記ETFは機関投資家がESG目標を達成しながらビットコインの恩恵にアクセスすることを可能にするために、検証可能な組み込み型再生可能エネルギー証書(REC)ソリューションをZumo社と共同で作成し導入されているとしています。

ジャコビアセットマネジメントのマーティン・ベッドナル最高経営責任者(CEO)、Zumoの環境マネジャーのカースティン・ハリソン氏は今回の件に関して下記コメントを残しています。

ジャコビアセットマネジメント ベッドナル氏

“「欧州が米国に先駆けて、当社のETFのような身近で規制された仕組みを使って、デジタル資産の恩恵に安全かつ確実にアクセスしたいと考える機関投資家向けにビットコイン投資を開放する動きを見せていることは、エキサイティングなことです。

欧州市場の他の商品が負債商品であるのとは異なり、当社のファンドは原資産を直接所有しています。ジャコビは、このデジタル資産市場の進化の最前線にいるティア1のパートナーにサポートされることを誇りに思うと同時に、欧州の投資家のために革新的で環境に配慮したソリューションを開拓していきます。」”

Zumo ハリソン氏

“「クリプトの脱炭素化は、新興のデジタル・アセット・セクターが直面する最も差し迫った課題の1つであり、すべての企業が脱炭素化のための信頼できる計画を持つことへの圧力が高まっています。私たちは、ジャコビ・アセット・マネジメントと緊密に協力し、彼らの顧客のために、ESGに沿った、将来を見据えた暗号資産の提供を構築する手助けをしてきました。それが欧州初のビットコインETFという形で実現したことは、非常にエキサイティングなことです。私たちは明日の投資商品を創造しているのです。」”

米国では先日、米投資会社ARK Investが申請していた現物ビットコインETFに関して、SECは判断を延期することを決定しました。

今後も世界各国でのETFを含むビットコイン関連の動向に注目が集まります。

記事ソース:businesswire

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