USDCのサークル社、ウォレットサービスの提供を開始
Crypto Times 編集部
時価総額約3.9兆円を記録するステーブルコインUSDCを手がけるサークル社がウォレットAPIを公開しました。開発者はユーザーフレンドリーな仮想通貨ウォレットを容易にアプリに組み込むことが可能となります。
We quietly released the first major milestone of @circle Web3 Services into production beta this week. Circle Programmable Wallets is our new Wallet-as-a-Service developer platform. https://t.co/YmnAc2dsU7
— Jeremy Allaire (@jerallaire) July 6, 2023
構築されるウォレットでは、秘密鍵を分割した状態で管理することで偶発的、意図的な悪質行為から保護できる技術「マルチパーティ計算(MPC)」が基盤となっています。
開発者は”RESTful API”と呼ばれるコンピュータシステムがインターネット上で情報を安全に交換するために使用されるインターフェイスと共に、サークル社が提供するAndroid/iOSのSDKを活用してウォレットの構築が可能。
トランザクションの監視やアカウントの回復フローなどの複雑な部分を処理するためのツール/サービスも提供されており、安全性の高いウォレットをワンストップで構築、運用できるとしています。
また、一度構築が行われると、個々のブロックチェーン特有のコードを使用せずに複数のブロックチェーンに展開が可能となっており、現在はEthereum、Polygon、Avalancheに対応しているとしています。*今後拡大予定
料金は月間アクティブウォレット(MAW)の数による従量課金制(月額)に。MAWが増加するほど料金は減少し、最低10 USDCを保有する”USDC MAW”が多いほど使用料金の払い戻しが行われるとしています。
Circle社CEO兼共同創設者のジェレミー・アレール氏は自身のTwitter上で「あなたが技術に精通しているならば、今すぐアプリを立ち上げることができる」とコメントしています。
If you are on the more technical side, you can self-serve into the platform and launch apps starting now. Developer docs here: https://t.co/N4eY7QphqM
Much much more to come from our new Web3 Services developer offerings.
— Jeremy Allaire (@jerallaire) July 6, 2023
APIを活用して構築されたウォレットでのブロックチェーン上の取引にかかる手数料(ガス代)が無料となる仕組みも近日中に公開予定。サークル社によるWeb3領域へのオンボーディング施策に注目が集まります。
「ドルは岐路に立たされている」Circle社CEOが米下院で提言
記事ソース:document、Circle
画像出展元:Wirestock Creators / Shutterstock.com