仮想通貨のハッキングは継続|10月は33億円以上が被害に

仮想通貨のハッキングは継続|10月は33億円以上が被害に
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バグバウンティプラットフォーム「Immunefi」が最新のセキュリティレポートを発表し、2023年10月にWeb3領域で発生したハッキングや不正流出等により総額2219万ドル(約33億円)が失われたことが分かりました。

レポートによると、BNBチェーンとEthereumがハッカーの最も標的にされたブロックチェーンであり、全体の83%以上の被害がこれらのプラットフォームで発生。特にハッキングによる被害が大きく、1635万ドルがハッキングによって流出したことが指摘されています。

10月で最も規模が大きかった事件はFantom Foundationに対するハッキングで、735万ドルが失われました。次にAvalanche上の分散型SNSプロジェクトStars Areanaで発生した300万ドル規模のハッキングとなっています。同期間ではCeFi(中央集権型ファイナンス)における被害は発生していないとしています。

2023年全体を見ると、ImmuneFiが集計した範囲で約14.1億ドルもの資金がWeb3領域でのインシデントによって失われる結果に。その中で10月は1月の2,102万ドルに次いで2番目に被害額が少ない月となりました。今年最も被害総額が大きかったのは9月でその額は3,404万ドルにのぼっているとしています。

ブロックチェーンセキュリティ企業Slowmistが発表した報告によれば、10月29日から11月4日の期間で総被害額431万ドル分の事件が発生。エアドップを行ったことで話題となったCelestiaの偽の$TIAのラグプルなどが発生していることが報告されています。

仮想通貨は体積や重さといった概念が存在しないため、事件の発生継続時間に対する被害額は大きくなる傾向にあります。ビットコインをはじめとする多くの仮想通貨が価格上昇を見せているなか、ユーザーは引き続き偽サイトへのアクセスやハッキングに対して注意が必要となります。

記事ソース:Immunefi

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