【地方創生】秋田県による「あきた移住・交流メタバース万博」とは?

2025/02/10・

Crypto Troll

【地方創生】秋田県による「あきた移住・交流メタバース万博」とは?

現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。

それは一般企業だけにとどまらず、各自治体においても同様であり、Web3プロジェクトが活発化してきています。また、Web3技術以外でも、メタバースなど最新技術を活用した取り組みが行われています。

Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体主導プロジェクトを紹介していきます。

今回の記事では、秋田県が実施した「あきた移住・交流メタバース万博」について紹介していきます。

秋田県とは

引用:Map-It

秋田県は、日本の東北地方の県のひとつで、日本海に面しています。米作りを中心とする農業が盛んなことで知られています。

文化的には「なまはげ」が全国的に知られています。「なまはげ」は男鹿半島に伝わる年神であり、出刃包丁を持ったなまはげが「泣ぐ子はいねがー」と地域の家々を巡る伝統行事が、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。

食文化としては、白米をつぶして串に刺し表面を焼いた「きりたんぽ」が有名です。また、日本三大うどんのひとつ「稲庭うどん」や、ダイコンを縄で編んで小屋の中につるし燻してから調味液に漬け込む「いぶりがっこ」も広く知られています。

「あきた移住・交流メタバース万博」とは

秋田県は、秋田への移住・交流促進をテーマとしたメタバース「あきた移住・交流メタバース万博」を実施しています。

自宅から手軽に秋田県の情報を収集可能

「あきた移住・交流メタバース万博」では、ユーザーは秋田にゆかりのあるアバターになって、地域ごとに特徴のあるパビリオンを楽しみながら、県内市町村や移住支援に関する情報を収集することができます。

このメタバース空間は、自宅のPCから気軽にアクセスすることが可能であり、「秋田犬パビリオン」や「白神山地パビリオン」といった秋田県のそれぞれの市にちなんだパビリオンを楽しむことが出来ます。

また、AIチャットシステムを活用した相談対応がテスト運用されていることもあり、いつでも秋田県に関する情報を収集することが可能です。

この他にも、メタバース中央広場では、「あきた就職ナビ」に掲載している企業等の中から数社の企業PR動画が展示をされているなど、就職・移住に関する包括的なサービスが提供されています。

現在、体験型謎解きイベントが開催中

あきた移住・交流メタバース万博では、「謎解き×地域活性」で話題のクリエイティブチーム『KAGENAZO』とコラボし、ウイルス討伐ミッションに挑みながら秋田暮らしの魅力を知ることができる謎解きゲームが実施されています。

以下、イベントの内容となります。

  • 開催期間:令和6年10月28日(月)~令和7年2月16日(日)
  • 開催時間:8:30~24:00
  • 参 加 費:無料
  • 開催サイト:https://akita-nazometa.com/

また、この謎解きイベントでは、インフルエンサーとのタイアップイベントを4回実施する予定となっています。11月3日に行われた第一回イベントでは、秋田県出身インフルエンサー・いけちゃん氏がゲストとして招かれました。

12月8日の第2回ではせりしゅん氏、2025年1月12日の第3回にはマック氏、2月1日の第4回にはmayo氏が登壇するとのことであり、注目が集まっています。

専門研究所のレポートにも掲載

「あきた移住・交流メタバース万博」は専門家からも注目を集めており、一般財団法人北海道東北地域経済総合研究所(略称「ほくとう総研」)が発行する機関紙「NETT:North East Think Tank of Japan」の123号(2024年冬)「地域で取り組むDX」でも特集寄稿として掲載されています。

該当レポートでは、メタバース空間を構築することによる移住の効果的なPRが可能かどうかの検証や、メタバースの利点と課題についての省察がされており、これから同様の試みを行うプロジェクトが参考にできる箇所がまとめられています。

また、移住促進だけでなく、不登校に悩む児童生徒の相談の場やマッチングイベントとして活用する案なども提示されており、さらなるメタバースの可能性を示唆する内容となっています。

おわりに

今回の「地方創生」記事では、秋田県が実施する「あきた移住・交流メタバース万博」を紹介しました。

メタバースを活用したプロジェクトは多数ありますが、県単位で大規模に且つ継続的な取り組みを実施している例は極めて稀有なものとなっています。また、秋田県はNFTの取り組みにも注力しており、2023年7月に発生した秋田県内の豪雨被害に対して、災害復興支援を目的としたNFTの販売を実施しました。NFTの売上金は「秋田県大雨災害義援金」へと寄付されました。

このように秋田県はメタバースやNFTといった最新技術を積極的に活用しており、全国の自治体に先駆けた取り組みをしているだけでなく、これから同様のプロジェクトを行うにおいての重要なさ参照元となっています。

秋田県の今後の取り組みに注目が集まります。

秋田県公式サイト:https://www.pref.akita.lg.jp/

アキタメタバース謎解き:https://akita-nazometa.com/

ニュース/解説記事

Enable Notifications OK No thanks