ファースト・シチズンズ、破綻の旧シリコンバレー銀行買収へ
Crypto Times 編集部
2023年3月27日、連邦預金保険公社(FDIC)は、ファースト・シチズンズ・バンクシェアズがシリコンバレー・ブリッジ銀行(旧シリコンバレー銀行)の買収を行い、すべての預金および貸付金の買取・譲受する契約を締結したことを発表しました。
Today, we entered into an agreement with First-Citizens Bank & Trust Company to purchase and assume all deposits and loans of Silicon Valley Bridge Bank, N.A.https://t.co/vjDsnQxhrr pic.twitter.com/MI5lXN5y6r
— FDIC (@FDICgov) March 27, 2023
ファースト・シチズンズは、シリコンバレーブリッジ銀行の資産約720億ドル(約9兆4400億円)を165億ドルのディスカウントで購入。また、約900億ドルの証券およびその他の資産は、FDICによる処分のため、同機関の管理下に置かれるとしています。
今月上旬に発生したシリコンバレー銀行の破綻は、仮想通貨業界にも大きな影響をもたらしました。
先日、現在時価総額5位のステーブルコイン$USDCを手掛けるCircle社は、準備金の一部をシリコンバレー銀行に置いていたことを発表。これを受けUSDCはデペッグし、1 USDC = 0.87 USD 付近まで価格が一時的に乖離しました。*現在は解消済
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シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行と大手銀行が立て続けに閉鎖した後に米財務省や米連邦準備理事会(FRB)、米連邦預金保険公社(FDIC)らは預金の全額保護を行うことを発表しました。
米中規模の銀行の連合体「Mid-Size Bank Coalition of America(MBCA)」がFDICに対してすべての預金に対して保険を適用するよう規制当局に要請するなど、その後も各方面で様々な対応が行われています。