ストラテジー社、ビットコイン購入再開か｜年利10%の新手法とは？

ストラテジー社がビットコイン（BTC）の購入ペースを落としていましたが、国際的な資金調達を再開する計画です。

同社は最大級のビットコイン企業保有者ですが、ここ数週間のBTC購入ペースは急激に鈍化していました。セイラー氏は第3四半期の収支報告で、この減速は同社が「変曲点」にあるためだと説明。同氏によれば、ビットコイン資産クラスの成熟やボラティリティ低下に伴い純資産価値に対する倍率（MNAV）が低下傾向にあったとのことです。従来の資金調達源であった普通株や優先株への需要が低迷していたことが原因としています。

しかし、この停滞は一時的なものになる可能性があります。同社は11月3日、欧州（ルクセンブルク）でユーロ建ての永久優先株「STRE（Series A Perpetual Stream Preferred）」を導入。これは年10%の配当を現金で四半期ごとに支払うものです。

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調達資金はビットコインの取得を含む一般企業目的に使用されると説明されています。欧州中央銀行の金融引き締め後もユーロ建て社債のスプレッドは歴史的に低い水準にあります。アナリストは投資適格級の利回りが約3.5%である中、STREの10%というクーポンは際立っていると指摘しています。

同時に米国内でも資金調達の再開に向けた動きがありました。ストラテジー社は第3四半期の収支報告で、米国上場の変動金利型永久優先株「STRC（Variable-Rate Series A Perpetual Stretch Preferred）」のクーポンを11月に10.5%へ引き上げると発表しました。

この調整によりSTRCの価格は7月のローンチ以来初めて額面の100ドルに達しました。100ドルを超えたことで同社のガイダンスに基づき市場で新株を発行（ATM）し、その流動性をビットコインの購入に充てることが可能になると見られています。