仮想通貨の次なる注目トピックは「予測市場」か|VCの注目集まる
Crypto Times 編集部

仮想通貨・ブロックチェーン業界への投資を手がけるベンチャーキャピタル(VC)の間で「予測市場」が新たな注目分野として急浮上しています。VCであるDragonflyのジェネラルパートナーRob Hadick氏は、現在のVC業界において予測市場は「ステーブルコインとほぼ同じくらい注目されている唯一の分野」だと指摘しており、投資家の強い関心がうかがえます。
Prediction markets are the the only thing in VC land near as hot as stablecoins right now https://t.co/7uQoH77CCV
— Rob Hadick >|< (@HadickM) September 7, 2025
予測市場とは未来に起こる出来事の結果(例:選挙の勝敗、経済指標の数値など)を予測しその結果に賭けることで金融取引を行う市場のことです。参加者の集合知を活用することで、より精度の高い未来予測が可能になると期待されており、前回の米大統領選挙では既存メディアの世論調査よりも実際の結果に近い数値が事前に出ていたことでも話題となりました。*国内では賭博行為にあたる可能性も否定できないため実際の利用は推奨致しません
また、ブロックチェーン技術や仮想通貨を用いることで透明性が高く、誰でも参加可能な非中央集権的な市場を構築できるとされる点も特徴です。
最近ではXのユーザーの発信内容を元にプロジェクトや分野への市場の関心度(マインドシェア)を独自の指標で示すKaito AIのプラットフォームにおいて、代表的な予測市場プロジェクト「Polymarket」は高い注目を集めていることが分かります。

TGE前の注目プロジェクトランキング|画像引用元:Kaito AI
これまでVCの投資対象としては決済インフラとしての将来性から法定通貨と価値が連動するステーブルコインが大きな注目を集めてきました。これに匹敵するほどの関心が予測市場に集まっている背景には規制の明確化、スマートコントラクトやオラクルといった技術インフラの成熟、そして選挙後もスポーツや経済イベントへと関心が持続した市場の耐久性など、複数の要因があります。VCはここに情報やデータを扱う新たな金融アプリケーションとしての大きな可能性を見出しているのです。
Polymarketは過去にXの公式予測パートナーに指名されたほか、大手取引所Coinbaseが独自の予測市場プラットフォームを検討していると報じられるなど大手プレイヤーの参入も活発化しています。予測市場は金融分野に留まらず、世論調査やマーケティングリサーチなど多様な分野への応用も期待されています。
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ただし、流動性の確保や客観的な結果判定の難しさといった課題も残っています。また、賭博行為にあたる可能性があるとして日本を含む各国の法律では現状、使用の可否がはっきりと定まっていない点も注意が必要です。
世界的な仮想通貨市場の動きとして、予測市場は新たな金融マーケット創造の可能性を持つ無視できない領域であり、今後の動向に注目が集まります。
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