テレグラム発の仮想通貨$TON、時価総額でトップ10入り

2024/04/09・

ユッシ

テレグラム発の仮想通貨$TON、時価総額でトップ10入り

– 筆者:ユッシ

レイヤー1ブロックチェーンプロジェクトThe Open Networkのネイティブ通貨$TONの時価総額が240億ドル(約3兆6450億円)を記録しトップ10にランクインしました。通貨の価格も直近24時間で約25%上昇しています。

The Open Networkは元々2018年にTelegram創業者によって開発が始まったプロジェクトで、当時のプロジェクト通貨$GRMのICOでは17億ドルという大規模な資金が調達されました。しかし、同プロジェクトはSECによって提訴され調達した資金は返金、2020年にプロジェクトが終了となりました。

その後、The Open Networkは有志の開発者らによって開発が引き継がれ、現在はTON財団を中心にエコシステムの拡大が行われています。

3ヶ月で30,000,000 $TONを配布

Ton財団は4月1日よりThe Open Leagueと呼ばれるインセンティブプログラムを開始しており、プログラムでの報酬として現在価格約310億円分となる30,000,000 $TONをエコシステムのプロジェクトや参加ユーザーに配布予定となっています。4月1日~5月1日までのシーズン1では、327万5000ドル分の$TONが報酬として配布予定です。

同プログラムは「ザ・リーグ」「トークンマイニング」「クエスト&エアドロップ」「流動性プールブースト」の4つの要素で構成されており、Telegramアカウントを保有するユーザーのオンボーディングが目指されています。

「ザ・リーグ」は、賞金総額5,000,000 $TONの開発者向けの競争イベントで、DeFi、トークン(メジャーとマイナーリーグ)、ミーム/コミュニティトークン、App、リキッドステーキングの5分野にてそれぞれのKPIの達成度合いによって決定されたランクに応じて報酬が配布されます。

ザ・リーグのパイロットシーズンでは、合計280万ドル分の$TONが配布され、RAFFやSton.fiは、最高額の75,000 $TON(現在価格約7,700万円)を獲得しています。

ザ・リーグのリーダーボード(一部)|画像引用元:ton.org

「トークンマイニング」は、無料で新規プロジェクトのトークンを獲得するためのイベントで、Notcoin、Pixels、Catizenなどのプロジェクトが該当します。

本プログラムでのプロジェクトやユーザーに対する具体的な報酬は明言されていないものの、TON財団は今後の助成金プログラムの対象となる可能性があることを示唆しており、参加プロジェクトによってはユーザーに対するエアドロップ実施に言及しています。

トークンマイニング対象のプロジェクト|画像引用元:ton.org

クエスト&エアドロップでは、Community BotTon Societyなどのプラットフォームで紹介される、「開発ドキュメントのアップデート」「プロジェクトの教材作成」などのタスクを完了することでSBT(売買不可のNFT)を獲得でき、シーズン毎にタスク完了ユーザーに報酬が配布されます。

タスク毎の具体的な報酬額は明示されていないものの、当部門として賞金総額22,000,000 $TONが用意されており、TON財団は公式で「TONではエアドロップを好んでおり、毎シーズン、チェーン上での様々なクールな活動に対して報酬が支払われます。」と説明しています。

TON Societyのタスク画面|画像引用元:TON Society

「流動性プールブースト」では、総額40,000,000 $TONの報酬が用意されており、参加プロジェクトは各々の流動性プールの報酬を増額することが可能となっています。

例えば、前述のザ・リーグでも選出されたDEX「Ston.fi」では、複数の流動性プールで高い利回りが提示されていることが分かります。(下記画像参照)*ペアに採用されている通貨はボラティリティの高いミームコインなども含まれているため利用には注意が必要

流動性プールブースト対象のプロジェクトとSton.fiの画面

「クリプトを全てのポケットに入れる」というビジョンを掲げるTONは、月間アクティブユーザー数が8億人とされるTelegramユーザーのオンボーディングを実現するポテンシャルを秘めています。引き続き同プロジェクトの動向に注目です。

記事ソース:blog.ton.org


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